著者
海山 宏之
出版者
茨城県立医療大学
雑誌
茨城県立医療大学紀要 (ISSN:13420038)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.41-49, 2003-03

本稿は『風土記』に記された地名起源譚を手がかりに, 日本人の宗教的あり方の古層を捉えようとしたものである。古代日本においては, 自然を切り開き, 人間の居住する空間を作って人が生き始めた宗教的な起源が, 地名起源譚での王, 首長の象徴的行為として記憶されていた。その象徴的行為は, 境界を宣言し, 木(杖)を立て, 井戸を作って水を湧かし, 地名を名付けるなどの行為であり, フィクショナルにもそれらの行為が為されたとする記述が, 国の成り立ちとして風土記等に記されるべき重要な事柄だったのである。またそうした境界画定, 土地占有の象徴的行為に, ト占やうけひ, そして夢見が深く関わっていたことも, かなり確実だと言える。そして, 風土記や記紀の向こうに垣間見えるこのような宗教的世界は, 現在の日本人の宗教観の深層にも, 基底的なものとして存在すると考えられるのである。
著者
多賀 厳太郎 山口 陽子 清水 博
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:05252997)
巻号頁・発行日
vol.59, no.2, pp.p125-153, 1992-11

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。特別寄稿
著者
宮永 孝
出版者
法政大学
雑誌
社會勞働研究 (ISSN:02874210)
巻号頁・発行日
vol.37, no.4, pp.109-142, 1991-03
著者
安田 美弥子
出版者
日本精神衛生学会
雑誌
こころの健康 (ISSN:09126945)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.3-14, 2000-06-30 (Released:2011-03-02)
参考文献数
6
著者
村上 暁信 アルマンド・M パリホン
出版者
日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.72, no.5, pp.693-696, 2009
被引用文献数
1 1

アジア大都市の多くは、住環境の劣悪化、大気汚染、洪水被害の増大など様々な環境上の問題を引き起こしつつ、拡大を続けている。このような状況に対して、環境調整機能を有する都市緑地を計画的に整備していく必要があるとの指摘がなされている。しかし、緑地計画を立案するためには、まず都市化の過程で緑地がどのように変化するかについて検討をする必要があるが、アジア地域の都市においてはこの点が十分には明らかにされていない。特に、緑の環境調整機能を活用するためには、農地や森林といった土地利用タイプの一つである緑地の変容だけでなく、土地被覆の変容、すなわち緑被の変容について知見を積み重ねていく必要がある。しかし、都市化と緑被の変容については研究例が少ない。そこで本研究では、人口増加の激しい巨大都市のひとつであるフィリピン・メトロマニラ近郊に位置するパテロス(町)を対象として、地域の緑地や緑被が都市化のプロセスの中でどのように変化しているかについて考察することを目的とした。
著者
小原 啓 青木 貴徳 矢吹 英彦 稲葉 聡 新居 利英 浅井 慶子
出版者
日本臨床外科学会
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.69, no.6, pp.1470-1474, 2008 (Released:2008-12-05)
参考文献数
40
被引用文献数
3 2

胆管との交通を認めたため肝切除術を施行した感染性肝嚢胞の1例を経験した.患者は82歳,女性.平成14年7月感染性肝嚢胞に対する経皮的ドレナージ術を施行している.平成17年11月発熱,右季肋部痛を主訴に当院救急外来を受診,CT検査で多発肝嚢胞を認め,1カ所がair densityを伴い鏡面像を形成していた.感染性肝嚢胞の再発と診断し入院,同日経皮経肝的ドレナージ術を施行した.症状は軽快したが,造影検査で肝内胆管と嚢胞の交通を認めたため肝切除術を施行,病理診断は単純性嚢胞であった.術後,肝切除断端に膿瘍を形成し経皮的ドレナージを行ったが,その後は問題なく現在外来通院中である.
著者
千葉 景子
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1565, pp.121-123, 2010-11-08

1948年5月生まれ、62歳。中央大学法学部卒業。82年弁護士、86年参院に初当選。2009年9月、法務大臣就任。2010年6月、同再任も7月の参院選挙で落選。落選後は民間人として9月まで同職を務めた。10月、柳田稔法相が設置する第三者機関「検察の在り方検討会議」の座長に選任される。