著者
山本 哲夫 久々湊 靖 縫 郁美 高田 竜多 平尾 元康 上村 正見 斎藤 博子 朝倉 光司 形浦 昭克
出版者
The Oto-Rhino-Laryngological Society of Japan, Inc.
雑誌
日本耳鼻咽喉科學會會報 (ISSN:00306622)
巻号頁・発行日
vol.98, no.7, pp.1086-1091, 1995-07-20
被引用文献数
10 3

シラカバ花粉, カモガヤ花粉, ヨモギ花粉, ダニの4種類のCAPを検査した650例に果物の口腔咽頭の過敏症状の有無を調べた.<BR>(1) シラカバCAP陽性例 <スコア2以上> 174例の16%に, 他のCAP陽性例 (253例) の2%に果物に対する口腔咽頭の過敏症が見られた.<BR>(2) シラカバCAP陽性例の13%にリンゴで症状が, 6%にモモで症状が見られ, ともにシラカバのCAPスコアーの高い方が多く, 他の例よりも多く, 花粉の感作の診断の参考となると思われた.<BR>(3) キウイの症状は, シラカバCAP陽性例の3.5%に, シラカバ以外のCAP陽性例の1.2%に見られたが, 有意差はなく, 必ずしもシラカバ花粉の感作を示すとは限らないと考えた.
出版者
専売局中央研究所
巻号頁・発行日
vol.第41号, 1936

2 0 0 0 OA 国民の心構へ

著者
下村宏 [著]
出版者
大政翼賛会宣伝部
巻号頁・発行日
1943
著者
田原 英一 新谷 卓弘 三潴 忠道
出版者
社団法人日本東洋医学会
雑誌
日本東洋醫學雜誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.59, no.6, pp.813-820, 2008-11-20
被引用文献数
1 3

漢方医学において半表半裏とされる部位について,傷寒論条文を発生学的に検討したところ,鰓弓領域と一致性がみられた。鰓弓部分は主に三叉神経から迷走神経の支配領域に一致し,一部内耳神経と副神経にも関連が見られた。つまり,半表半裏証は鰓弓由来の部分が熱を持っている病態と考えられる。傷寒論と発生学は本来別のものであり,傷寒論の病態を発生学的に理解することには限界もあるが,理解の一助にもなるのではないかと思われる。
著者
田中 一広 栗原 茂久 岡村 吉彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B, 通信 (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.88, no.1, pp.151-157, 2005-01-01
被引用文献数
3

2002年12月14日にH-IIAロケット4号機によって打ち上げられた環境観測技術衛星みどりII(ADEOS-II)に搭載されているグローバル・イメージャ(GLI)は,走査幅1600kmを36チャネルの可視域がら中間熱赤外域の波長で観測する光学センサである.2003年10月25日にADEOS-IIは太陽電池パドルからの発生電力の低下により運用を終了したが,それまでの間,GLIは予定していたグローバル観測を連続して実施した.本論文では,GLIの軌道上の特性評価結果について述べる.

2 0 0 0 IR 流れ星

著者
花野 耕太郎
出版者
東亞天文協會
雑誌
天界 = The heavens
巻号頁・発行日
vol.18, no.208, pp.73-77, 1938-07-25
著者
小林 茂男
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.56, no.6, pp.335-343, 2013

2013年10月第20回ITS世界会議東京では開催テーマを「Open ITS to the Next」とした。次世代のITSは,環境・エネルギー・安全・渋滞解消等の交通問題の解決,人々の生活の質の向上を図ることを目指す。また同時に,災害や不測の事態への的確にしてスピーディーな対応という社会の要請に応えることも重要な役割である。そのためにITSは,グローバルに誰にでもさまざまな機会や挑戦のための場が開かれ,多くのプレイヤーが参加できる共通プラットフォームの構築や広域の連携が図れるオープンな形のネットワーク社会を提供していくベースとなっていくことが望まれる。
著者
長澤 和也 山岡 耕作 大塚 攻 海野 徹也 奥田 昇 山内 健生
出版者
広島大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2006

海産栽培漁業種の生態を寄生虫を生物標識に用いて解明するために、瀬戸内海における主要放流魚であるマダイ、クロダイ、メバル類などの外部・内部寄生虫相を明らかにした。瀬戸内海の6水域からマダイ1歳魚を採集し、寄生虫相を比較することにより、系群識別を試みたところ、マダイは比較的狭い海域で小さな地方群を形成していることが示唆された。また、クロダイは内部寄生虫相に基づくと、日本各地で異なる系群を形成していると推測された。
著者
日和 恭世
出版者
同志社大学
雑誌
評論・社会科学 (ISSN:02862840)
巻号頁・発行日
vol.106, pp.141-155, 2013-09

本稿の目的は,研究法における信頼性や妥当性の意味を問い直し,ソーシャルワーク研究における質的研究のあり方について考察することである。質的研究は信頼性や妥当性が担保されにくいと指摘されることが多いが,この課題を解決するために大きな役割を果たすのがテキストデータ分析ソフトである。膨大なデータを扱う場合,これまで手作業で行っていた部分を自動化することによって,効率的に分析することができる。しかし,テキストマイニングだけではテキストデータの文脈を捉えることができないことから,ソーシャルワーク研究においてテキストデータを分析する際には,量的にも質的にも分析することが必要である。

2 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1920年03月10日, 1920-03-10
著者
田村 肇
出版者
日本図書館情報学会
雑誌
日本図書館情報学会誌 (ISSN:13448668)
巻号頁・発行日
vol.47, no.4, pp.145-162, 2002-02-28

本研究では,公共図書館の効率性を測るための手法として包絡分析法(Data Envelopment Analysis)を導入し,実際に東京都の市区立図書館の効率性の測定に応用する。効率性は産出最を維持したまま(複数の)投入を同じ割合で削減することが可能であるかどうかによって定義される。投入としては職員数,蔵書冊数,受入資料数,図書館数,奉仕人口を用い,産出としては貸出冊数を用いている。各図書館に関して技術効率得点(CCR効率得点),純粋技術効率得点(BCC効率得点),規模効率得点を求めた。その結果,CCR効率得点で考えた場合,分析の対象となる図書館は平均で80%の効率であることが明らかになった。このことは非効率な図書館が効率的な図書館と同じように運営することができるならば,産出を維持したまま投入を20%削減することが可能であることを意味している。
著者
宮嶋 俊一 Miyajima Shunichi
出版者
神奈川大学経営学部
雑誌
神奈川大学国際経営論集 = Kanagawa University international management review (ISSN:09157611)
巻号頁・発行日
no.46, pp.69-80, 2013-10

「水俣」病という名称は一方で水俣という土地に疾患のイメージを付与する「レッテル」となっているが、他方でその地で起こった出来事の本質を捉える役割を果たしてもいる。「水俣」病とは、水俣で病気が発生したというだけでなく、水俣の自然環境すべてが「罹患」したことを表している。そして、水俣病は食という営みを通じて人間が自然環境の一部となっていることを明確に示した。ゆえに、自然環境保護とは人間を守ることであり、また人間を守ることが自然環境保護にも通じることが明らかとなる。ここで言われる自然環境とは、主体としての人間が利用すべき客体としての自然ではない。「水俣病事件」を見つめ直すことによってそのことが見えてくる。そして、それは福島第一原子力発電所爆発事故後の放射能汚染問題について考えていくためのヒントを与えてくれる。放射能汚染問題について、水俣病事件のように健康被害をはっきりと示すことは難しいが、そこで懸念されていることは、人間がその一部であるところの自然環境汚染・破壊とそれによって影響を受ける人間のいのちなのである。研究論文
著者
中山 泰一 角田 博保
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告コンピュータと教育(CE)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.11, pp.1-6, 2013-12-07

通教科 「情報」 の高等学校学習指導要領では, 「多くの情報が公開ざれ流通している現状を認識させるとともに,情報を保護することの必要性とそのための法規及び個人の責任を理解させる」 と規定されており,その内容の取扱いとして,「知的財産や個人情報の保護などについて扱い,情報の収集や発信などの取扱いに当たっては個人の適切な判断が重要であることについても扱うこと」 と記されている.一方,国,地方自治体,独立行政法人などの行政機関から情報を収集する意義や手続きについてはあまり扱われていない.本稿では,行政機関の公文書という生の情報を収集することは市民社会を健全に育成するために重要であるとの観点から,大学の教職科目の情報科教育法への公文書公開手続きの活用について,実践例とともに議論する.One of the purposes of the high school's official subject of the `Information' is stated in the courses of study "to enable the students understand current situation of a flood of information disclosed and communicated within the society as well as the needs of protection of the information and the problems arising in the course of collection and emission of information including individual person's responsibility relating thereto". Despite the above description referring to the disclosure of information, we have not dealt with the process for the collecting information from the national and local governments or quasi-government bodies. In this paper, in light of our belief that collecting raw information from the government bodies is invaluable for developing healthy democratic society, we would like to discuss about the ways in which we utilize the public information disclosure system in our teacher-training program for information education.