著者
石川 榮耀
出版者
誠文堂新光社
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.2, no.10, pp.414-417, 1950-10-01
著者
鎌田 圭 朝川 智 峯松 信明 牧野 武彦 広瀬 啓吉
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.165, pp.73-78, 2007-07-19
被引用文献数
1

音声コミュニケーションは,音声の生成,収録,伝送,再生,聴取の何れの過程においても非言語的特徴が不可避的に混入するが,これを表現する次元をおよそ保有しない音響的普遍構造が提案されている.この構造的表象を用いて,発音矯正の必要度を学習者別に推定可能であることが実験的に示されている.本稿では,この推定方法が教育的に妥当であるかを,英語音声学を専門とする音声学者による学習者発音の母音図表記を通して検討する.また,この推定方法について,改善可能な点を示し,より妥当な推定方法を検討する.
著者
中田 大輔 アブドゥール ラーマン シャハリン ファズリ 白鳥 悠太 葛西 誠也
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SDM, シリコン材料・デバイス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.438, pp.63-68, 2009-02-19

ナノワイヤ3分岐接合デバイスは,低温から室温までの広い温度領域において特異な非線形特性を示し,論理回路や高周波回路への応用が期待されている.回路応用においては,メカニズムの理解と目的に応じた特性制御が必要である.本稿ではショットキーラップゲートを備えたGaAsナノワイヤ3分岐接合のデバイスの試作とその詳細評価を行い,ショットキーラップゲートやナノワイヤ長が非線形特性および動作速度に与える効果を調べ,非線形特性メカニズムや特性制御について検討を行った.
著者
高野 敏雄
出版者
日本体力医学会
雑誌
体力科學 (ISSN:0039906X)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.101-117, 1971-06-01
被引用文献数
1

冬期スポーツの1種であるリュージュ及びボブスレーは、わが国では歴史が浅く、また非常な危険を伴う競技であるに拘らず、スポーツ医学的検討が行なわれていない。特に氷壁で囲まれた急カーブのコースを高速で滑降する際に生ずる遠心力が競技者に及ぼす影響は極めて重大な問題である。著者は今回両競技の選手あわせて48名(うち女子4名)につき、遠心力負荷実験、体格・体力などの測定を実施して、安全確保のための検討を加えた。おもな研究成果は次のとおりである。1)人体用遠心力発生装置を用いてgrayoutを指標とした+Gz耐性閾値を決定した。リュージュ選手は+5.67Gz(Range=4.0〜6.1、SD=0.56)、ボブスレー選手は+5.80Gz(Range=4.7〜6.1、SD=0.43)であって、+Gz負荷に伴なう血圧、心拍数上昇も適正な生理的反応を示した。2)自転車エルゴメータによる最大仕事量および最大心拍数は、運動鍛錬者として適正な値を示した。3)軽い+Gz負荷中のCoriolis刺激によって、約30%の被検者に操縦桿操作performanceの低下を示すものが認められた。4)両競技の安全を確保するためには、各選手は適正なG耐性とG負荷に対する生理的な適応反応を示すことが必要であり、また競技中のCoriols刺激による異常空間
著者
岡本 全弘 曾根 章夫
出版者
日本家畜管理学会
雑誌
家畜の管理 (ISSN:03888207)
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.47-53, 1989-11-06

冬季間の気温、気動、降雨、降雪および直射日光などの気象環境が子牛からの放熱に及ぼす相対的な影響を知るための一つの手段として、子牛の熱的模型を屋外に設置して検討した。熱的模型は筒型のステンレススチール容器の表面に子牛の鞣し毛皮を張り、内部には39℃に温度調節したエチレングリコール液を満たしたもので、両側面の毛皮の下に熱流素子を添付して放熱量を測定した。その結果、直射日光は熱的模型からの放熱量を著し低下させた。風速が熱的模型の熱伝導率に及ぼす影響を検討したところ、1次回帰式が適合した。また、熱模型からの放熱量を気温と風速から推定する重回帰式を導いた。この式の決定係数は0.756であった。降雨や降雪は熱伝導率を上昇させたが、降雨は降雪より影響が大きかった。粉雪は毛先に付くだけで、毛の根元や皮膚面を濡らすことなく、熱伝導率にはほとんど影響しなかった。家畜の管理、25(2) : 47-53.1989.1989年6月19日受理
著者
村山 拓
出版者
千葉経済大学
雑誌
千葉経済大学短期大学部研究紀要 (ISSN:13498312)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.55-68, 2007-03-31

This paper aims at the historical analysis on the situation of the education in Yaeyama area in Okinawa under the governance of the military administration by the United States. Especially, this research takes notice of the cultural campaign by the Yaeyama Education Society (Yaeyama-Kyoiku-Kai) and the inauguration of the first "Petalozzi Festival" by the teachers in this district. Pestalozzi Festival commemorate Johann Heinrich Pestalozzi(1746-1827), a Swiss educational theoretician and practitioner. He never came into Japan, and Okinawa, but many educators in Japan commemorate him and success his thought. In Yaeyama area this festival started in 1949, and it has been continuing for more than 50 years without the interruption. The case of this festival is never seen in another area in Japan. After the battle in Okinawa was finished in 1945, the military government started the adopted the policies in Okinawa in the different way of the one in mainland Japan. In Yaeyama, the original "Yaeyama Education Act" was in force, and the school organization was 8-4 system by 1949. Yaeyama Education Society established in 1948, and the first festival is in 1949. This research attempt to make the situation of the society and of the first festival be clear.
著者
林 喜美子 湊 久美子 北村 裕美
出版者
和洋女子大学
雑誌
和洋女子大学紀要. 家政系編 (ISSN:09160035)
巻号頁・発行日
vol.46, pp.167-175, 2006-03-31

中高年女性の運動習慣に影響する要因を検討する目的で、中高年女性183名(運動習慣のある者130名、運動習慣のない者51名、無回答2名)を対象に、職業の有無、運動歴、現在の運動状況などに関するアンケート調査と性格検査(YG性格検査)を実施した。対象者の平均年齢は、56.2±8.7歳であった。対象集団のうち、現在運動習慣のある者は71.0%、11年以上運動を継続している者は、48.2%であった。運動習慣のある者は、学生時代に運動経験のある者が多かった。また、現在、集団種目の運動習慣のある者は、個人種目の運動習慣のある者と比較して、運動継続年数が長かった。学生時代に運動経験のある者は、卒業後の運動経験のある者が多く、運動継続年数が長かった。職業の有無や勤務形態と運動実施との関係は、認められなかった。運動習慣のある者の性格は、運動習慣のない者と比べて、安定積極型と判定された者が多く、不安定積極型や不安定消極型と判定された者が少なかった。以上の結果から、中高年女性における運動習慣の維持には、就学期の運動経験、特に集団種目の経験が影響していることが明らかとなった。また、情緒の安定性も関係している可能性が示唆された。
著者
新美 陽子 井上(村山) 美穂 村山 裕一 伊藤 愼一 岩崎 利郎
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
The journal of veterinary medical science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.61, no.12, pp.1281-1286, s・iii-s・iv, 1999-12
被引用文献数
3

ヒトの性格(新奇性探求)に関連するとされるD4ドーパミン受容体遺伝子の多型領域を,イヌ2品種(ゴールデンレトリーバー19頭, 柴15頭)において調べた.ヒト用プライマーセットを用いて,ゲノムDNAのPCR増幅を行い,塩基配列を決定したところ,反復領域の前後の配列はヒトおよびラットと高い相同性を示した.ヒトの多型領域には48塩基を単位とした反復配列が認められるが,イヌの多型領域には39塩基,12塩基からなる単位が存在していた.これら単位の数と配列順序の違いから,4種類の対立遺伝子が識別された.ゴールデンレトリーバーではA,Bの2種類が観察され,A対立遺伝子が最も高頻度であり,柴ではB,C,Dの3種類の対立遺伝子が観察され,D対立遺伝子の頻度が最も高かった.本研究により,イヌD4ドーパミン受容体遺伝子に多型が存在すること,対立遺伝子頻度が品種間で異なることが,初めて明らかになった.ゴールデンレトリーバーと柴の性格は,服従性,攻撃性などにおいて大いに異なるとの報告がある.D4ドーパミン受容体遺伝子のような性格関連遺伝子の解析は,イヌの特性や適性を知る一助となるかもしれない.
著者
稲垣 伸一
出版者
山梨英和大学
雑誌
山梨英和短期大学紀要 (ISSN:02862360)
巻号頁・発行日
vol.31, pp.132-122, 1997-12-10

ヘンリー・ジェイムズ『カサマシマ公爵夫人』は、不幸な出生の秘密を持ち自らのアイデンティティーを獲得しようとする主人公の苦悩の物語である。彼の苦悩する姿からは他の登場人物との間で互いが相手を見るという交錯する視線の関係が認められる。そしてその互いの視線によりある種の権力関係と、見る対象のフィクション的要素を読み取ることができる。一方この作品は技法上自然主義的要素と同時に全知の語り手の不在という特徴を持つ。これらは作者が作品内で身をおく位置つまり視点の問題を提示する。本稿では、テーマと形式両面に認められる視線をめぐる問題について検討しながらフィクションと現実認識の関係について考察していきたい。
著者
Kawashima Shuichi
出版者
Kyoto University
巻号頁・発行日
1984-09-25

The global (in time) existence and asymptotic stability of smooth solutions to the initial value problem are proved for a general class of quasilinear symmretric hyperbolic-parabolic composite, systems, under the smallness assumptions on the initial data and the dissipation condition on the linearized systems. In the special case of hyperbolic-parabolic systems of conservation laws with a convex entropy, it is also proved that for time t → ∞, the solutions of the nonlinear systems are asymptotic to those of the linear ones if the space-dimension n ≥ 2, and to those of the semi-linear ones if n = 1. These results are applicable to the equations of compressible viscous fluids, the equations of magnetohydrodynamics (or electro-magneto-fluid dynamics) for electrically conducting compressible viscous fluids, the equations of heat conduction with finite speed of propagation, and so on. Furthermore hyperbolic systems of conservation laws with small viscosity are investigated on the relation to the limit systems without viscosity. It is proved that as viscosity tends to zero, the smooth solutions of the systems with viscosity converge on a finite time interval to the smooth solutions of the limit systems.
著者
木崎 伸也
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:05252997)
巻号頁・発行日
vol.73, no.1, pp.138-162, 1999-10-20

近年,物を原子,分子の集まりとして見るように,生態系を要素の集まりと見なし,統計力学の考え方,手法を用いた研究が多くなされている.そのような中で本論は,生態系の現象を,協同現象,特に相転移・臨界現象からの視点で扱う.ワタリバッタは生息密度に応じて形態,習性が変化し,これを相変異と呼ぶ.そして生息密度が低いときには,バッタはそれぞれ別々に生息しているのだが,生息密度が高くなるとバッタは集まる性質を持ち,群れをつくり出す.我々は,この現象は個々の相互作用で系の振る舞いが変わることから協同現象であると考え,2つのスケールで相変異と大発生のモデル化を行う.この結果,バッタの相変異現象は相転移とみなせることを示し,バッタの大発生はその相変異が起こった場所の空間的な連結が重要であることを示す.
著者
井上晃孝
雑誌
法医学の実際と研究
巻号頁・発行日
vol.33, pp.305-309, 1990
被引用文献数
1