著者
松平 勇二
出版者
名古屋大学
巻号頁・発行日
2015

identifier:http://hdl.handle.net/2237/22382
著者
山元 亜希子
出版者
帯広大谷短期大学
雑誌
帯広大谷短期大学紀要 (ISSN:02867354)
巻号頁・発行日
vol.42, pp.29-42, 2005-03-31

カルシウムはイライラをおさえる、イライラしているときはカルシウムが足りない、というフレーズは、昔から言われていた。しかし、筆者の知る限り、栄養に関する教科書には載っていない。そこで、抗不安作用に関する文献調査を行った結果を報告する。さらに、今回、管理栄養士・栄養士を対象として、彼女らが教科書どおりの病態に関する栄養指導に利用している栄養情報の情報源と食事因子・栄養素の抗不安作用という教科書には記載が無い栄養情報についての情報源について知ることを目的として横断的研究を実施した。その結果、教科書どおりの病態に関する栄養指導に利用している栄養情報の情報源(教科書・成分表、パンフレット・リーフレット、勉強会・講習会・研究会・学会など)と教科書にはほとんど記載されてはいない食事因子・栄養素の抗不安作用についての情報源(テレビ・ラジオ、新聞・ミニコミ誌など)とは異なることが示された。栄養情報が溢れかえっている今日、管理栄養士による栄養の指導がより効果的であるためには、医療において展開されてきているEBM(evidence-based medicine)の方法論を栄養指導(栄養教育)に応用することの必要性が示唆された。
著者
藤野 英己 祢屋 俊昭 武田 功 菅 弘之
出版者
公益社団法人日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.25, no.5, pp.292-299, 1998-07-31
参考文献数
11
被引用文献数
1

健常成人, 高齢者および唖下障害者の喉頭運動と呼吸運動をストレインゲージ法で同時に記録して, 瞭下と呼吸の相互連関について検討した。唖下反射は3mlの飲水で誘発した。健常成人では喉頭挙上開始から238±32msec(平均士標準誤差)遅延して唖下呼吸の吸息が開始した。喉頭降下開始から165±29msec遅延して唖下呼吸は呼息相に移行した。この相互連関は高齢者においても同様であった。この相互連関が維持されているときには正常な唖下が観察された。したがって, その相互連関がスムーズな瞭下物の移送に必要不可欠であることが示唆された。一方, 唖下障害者では誤唖が誘発された。この時には唖下発生までに潜時が認められたり, 喉頭挙上に先行して唖下呼吸がみられた。これらの結果から, 相互連関の乱れが誤嘆に関与することが示唆され, 本研究に使用した測定法が唖下障害の定量的評価法として有用であると考えられる。
著者
広瀬弘忠 杉森 伸吉
出版者
東京女子大学
雑誌
東京女子大学心理学紀要
巻号頁・発行日
no.1, pp.81-86, 2005-03
被引用文献数
1
著者
吉光 正絵 吉光 正絵
出版者
長崎県立大学 東アジア研究所
雑誌
東アジア評論 (ISSN:18836712)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.63-76, 2015-03

K-POPブームについては、韓国政府主導の韓流振興政策や韓国の大手音楽事務所の海外市場戦略の成果として語られてきた。一方で、ポピュラー文化研究やファン研究、オーディエンス研究の文脈では、世界各国に点在するファン達が、インターネット上で巨大なファンコミュニティを構築し、彼らの能動的な活動の影響力が指摘されてきた。現在では、このようなファンの力を、送り手である音楽産業やマスメディアも利用し、送り手と受け手の相互作用によって大規模なブームが生み出だされている。K-POPブームは、YouTube上にあげられたコピーダンスについてTwitterで言及することで世界中に拡散された側面がある。このような状況からK-POPの世界的なブームは、米国発のグローバルなICT技術が媒介となって、コンヴァージェンス(収斂)が上手く達成された結果だと考えられる。一方で、韓国は、ICT技術を利用したユニークな技術や文化を生み出してきた。これらの中でもK-POPファンが利用するメディアに「見えるラジオ」がある。本論文では、先行研究の論点を整理検討した上で、K-POPブーム期の海外ファン達の韓国特有のインターネットを利用したメディアの利用状況とメディアの運営者の海外ファンへの対応に焦点をあてて論考した。具体的には、「見えるラジオ」のプロデューサーらに実施したインタビュー調査の結果をもとに考察した。
著者
大塚 萌
出版者
千葉大学大学院人文社会科学研究科
雑誌
千葉大学人文社会科学研究 (ISSN:18834744)
巻号頁・発行日
no.30, pp.158-176, 2015-03

近年海外から日本のサブカルチャーへの注目が高まり、マンガやアニメ作品が次々と輸出・翻訳されている。ドイツでも日本のマンガが数多く翻訳・出版されている。マンガが翻訳されるとき、日本語独特の表現や語彙をどのように翻訳するかが問題となる。本論では呼称表現のドイツ語版の翻訳語選択について、特に日本語語彙流入の変遷を考察する。分析対象として、日本のマンガブームの初期から長期にわたってドイツ語版が翻訳・出版された『新世紀エヴァンゲリオン』を使う。まず、先行研究を参考に、マンガにおける文字テクストの定義・分類を行い、さらにドイツのマンガを取り巻く環境を見る。その上で、家族に対する呼称表現と呼称接尾辞を使った表現のドイツ語翻訳例を調査し、分析する。その結果、年代が下るに従って日本語語彙をそのままドイツ語版の翻訳語として採用する傾向があることが分かった。
著者
今西 規
出版者
日本組織適合性学会
雑誌
日本組織適合性学会誌 (ISSN:21869995)
巻号頁・発行日
vol.1, no.2, pp.130-134, 1994

<p> HLAは多重遺伝子族を構成し, しかも各遺伝子座が多数の対立遺伝子を持つ. この遺伝的多型は世界のどの集団にもみられるが, その対立遺伝子の構成は集団ごとに異なる. ここでは, HLAの対立遺伝子が世界の民族の中でどのように分布しているかを示し, 対立遺伝子頻度の統計学的解析を通して, ヒトの進化の歴史について論じる. 1. HLAの遺伝的多型 ヒトの主要組織適合性複合体(MHC)であるHLAは, 免疫機構の中で非自己抗原の認識を担当する分子である. HLAの遺伝子には多数の対立遺伝子があり, 個体ごとに異なるタイプの遺伝子を持つ場合が多い(1). このような遺伝的多型は, HLAに限らず他の多くのタンパク質をコードする遺伝子でも観察される現象である. しかし, HLAの遺伝的多型は他の遺伝子とは異なり, 対立遺伝子の種類が極端に多い. 実際に, HLAは, ヒトの遺伝子の中でもっとも変異に富む遺伝子であるかもしれない. そして, この遺伝子の変異を比較研究することによって, さまざまなヒトの集団の間の進化的系統関係を探ることができるのである.</p>
著者
宮本 謙治 下田 妙子 伊藤 明彦 嶋村 昭辰
出版者
九州歯科学会
雑誌
九州齒科學會雜誌 : Kyushu-Shika-Gakkai-zasshi (ISSN:03686833)
巻号頁・発行日
vol.40, no.5, pp.1124-1136, 1986-10-25
被引用文献数
2

The morphological and histological characteristic of the teeth of the Afghan pika, Ochotona rufescens rufescence were studied in 12 animals, weighing about 200-300 grams. After the skulls were soft X-rayed, some were prepared for examination on a dissecting microscope and the others for non-decalcified or calcified sections. The main results obtained were summarized as follows. 1. All of the incisors and molars were rootless. 2. The labial and distal surface of the outer incisors were covered with enamel. On the other hand, it was absent on the palatal and mesial surface. For the inner incisors, the four surfaces were covered perfectly with enamel. 3. Enamel was absent on the buccal surface of the upper molars and on the lingal surface of the lower molars. 4. The longitudinal groove found in the labial surface of the outer incisors was filled comparatively thickly with cellular cementum. In the molars, except the lower M_3, bonelike cementum was supplemented along the longitudinal grooves of each lobule (the isthmus) and reinforced the connection between the two. 5. In both the incisors and molars, all of their surfaces including the filling cementum were covered with remarkably thin acellular cementum. 6. The ameloblast being in the process of forming young enamel derived from the enamel organ in the basal end were degenerated gradually toward the occlusal side and were replaced suddenly with the cementoblasts derived from the dental sac. Consequently, on the region cementum covered over enamel (on the occlusal side). Where enamel was absent, neither ameloblast nor inner enamel epithelium was observed. Instead, only short cementoblasts were seen. 7. As compared with the domestic rabbit, the following differences were pointed out. a. The upper M_3 was absent in this animal. b. The lower M_3 of the animal were of single lobule, while those of the rabbit were of double lobi. c. Distribution of enamel in the mesial and distal surfaces of the outer incisors differed slightly between the two animals. d. The region lacking the molar's enamel in the pika tended to be a very little wider than that of the rabbit.
著者
加藤 喬 坂田 敏治 小野 真介 筒井 嘉範
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.37, pp.25-28, 2013

従来のバーチャルシステムを中継現場で構築する際、機材の調達費、現場での準備時間、作業環境等、本社内での運用に比べ様々な課題がある。そこで今回これらの課題解決にあたって、テレビ朝日では中継先から本社に送られてくる映像に、バーチャルCG用の位置情報(=カメラデータ)等をHD-SDIのアンシラリー領域に重畳し、それらの情報を元に本社のバーチャル設備をリアルタイムで連動させる「VANCシステム(Vertical ANCillary inserter)」を開発及び生中継で実用化した。結果、先の課題はほぼ解決し大幅な制作費節減と、本番直前まで臨機応変に修正及び調整可能な中継バーチャル演出を実現した。
著者
村橋 勲
出版者
日本文化人類学会
雑誌
日本文化人類学会研究大会発表要旨集 (ISSN:21897964)
巻号頁・発行日
vol.2016, 2016

本発表の目的は、ウガンダのキリヤドンゴ難民居住地を事例とし、南スーダン難民の生計における難民の「自立」と依存を考察することである。ウガンダは、1955年から現在に至るまで、多くの(南)スーダン難民を受け入れてきた。発表では、ウガンダの難民政策の下での難民の生計活動とホスト社会の形成に注目し、生計における難民の「自立」が、個々の生計活動だけでなく、ホスト社会との社会経済関係に依存していることを示す。
著者
四條 知恵
出版者
「宗教と社会」学会
雑誌
宗教と社会 (ISSN:13424726)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.19-33, 2012

キリスト教の信仰に影響された特徴的な語りが長崎で生まれた。この背景には、永井隆という人物の影響があるとされる。カトリック教徒であった医学博士永井隆は1951年に病没するまでの間に旺盛な執筆活動を行い、現在も長崎の原爆の象徴として一般に語られる人物であるが、『長崎の鐘』[1949]に代表される彼の著作に見られる原爆に対する独特な思想〔燔祭説:原爆死を神への犠牲(燔祭)と捉える考え方〕は、占領軍への親和性や原爆投下責任の隠蔽、さらには長崎における原爆の記憶を発信する上での消極性につながるなどとして批判を受けてきた。しかしながら、そこでは永井の思想が与えた影響力は常に前提とされ、実際の受容状況が測られることはなかったといえる。本稿では、純心女子学園を対象に、原子爆弾による甚大な被害がどのよう語られてきたのかを考察することで、燔祭説の受容と戦後65年間にもたらされた変化を提示する。
著者
宮本 美沙子 国枝 加代子 山梨 益代 東 洋
出版者
日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.13, no.4, pp.206-212, 1965-12-31

この研究は子どものひとりごとについて,1.課題解決中の子どものひとりごとの発言数は,発達的にいかに変化するか。2.課題解決中そこに障害を導入すると,子どもがそれに気づいたあとひとりごとに変化が生じるか,という点を実験的に検証することを目的とした。課題としては,子どもがなじみやすく,遂行中の発言が自由でかつ実験者が困難度を統御しやすいという意味で,ピクチャーパズルおよび自由画を選んだ。子どもが課題遂行中,ピクチャーパズルでは途中で残り数片のうち3片を他のパズルの3片ととりかえ,自由画では子どもの必要としているクレパスを数本ぬく,という障害を導入した。2人を1組とし,そのうち1人を被験者として注目し,4・5・6才児計53名を被験者として実験を行なった。結果を要約すると次のようになる。1.子どもがピクチャーパズルおよび自由画という課題解決時において発した言語では,自己中心性言語が社会性言語をうわまわった。2.課題解決中の発言数は,自己中心性言語数では,5才が最も多く,4才がそれにつぎ,6才が最も少なかった。社会性言語数では年令が増すとともに減少した。3.課題解決中にそこに障害をいれると,子どもが障害に気づく前よりも気づいたあとでは,自己中心性言語が有意差をもって増加した。4.課題解決中子どもが障害に気づくと,気づく前にくらべて,自己中心性言語のうち問題解決的独語が有意差をもって増加した。問題解決的独語と非問題解決的独語との差には有意差があった。以上の結果結論を述べる。1.ひとりごとは,内言の発達における過渡的段階に生じるものとして,発言教は5才まで増大し,その後減少することが見出された。2.課題解決中そこに障害を導入すると,ひとりごとの頻度が増し,かつより問題解決指向的になることが見出された。したがって,本研究に関するかぎりでは,ひとりごとは,自分の行動を統制し,障害に対して問題解決指向的に働く機能をもつ,と結論づけることができる。