著者
平野 進 平沢 忠
出版者
一般社団法人日本歯科理工学会
雑誌
Dental Materials Journal (ISSN:02874547)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.93-99, 124-125, 1989-06-25
被引用文献数
5

コンポジットレジンの圧縮クリープを4種の異なる応力(圧縮応力0∼3.5 kg/mm^2)で水中浸漬下で500時間にわたり行なった。得られた4種のクリープ曲線から,一定時間経過したときの各クリープひずみと圧縮応力との間には一次回帰式が成立した。そのためコンポジットレジンの500時間後の吸水飽和状態になったときのクリープひずみは圧縮応力が分かれば予測可能となった。またこの回帰式を使い,各時間における吸水膨張応力を求めた。最大吸水膨張応力はコンポジットレジンが吸水飽和したときに得られ,その値は0.74 kg/mm^2であった。各応力下で得られたクリープ曲線をひずみ一対数時間曲線で表すと,初期の数十時間は直線となった。
著者
Kumar Das Nirmal Theodorus 宮台 典尚 篠澤 政宏 谷口 哲樹 唐沢 好男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. A・P, アンテナ・伝播 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.230, pp.133-138, 2003-07-23
被引用文献数
2

本稿では空間・偏波領域における電波伝搬特性の測定や新しい伝送方式の実環境での動作を評価するため試作したMIMO(Multiple-Input Multiple-Output)実験装置を紹介する.この装置は送信入力4ブランチ,受信出力8ブランチの4×8のMIMOであり,例えば4ブランチを4素子のアレーアンテナとして使うことも,直交偏波を取り入れた2素子・2偏波のブランチとして使うこともできる.そして,電波暗室においてAlamoutiの時空間符号化伝送や固有モード伝送などMIMOの基本伝送実験を行い,この装置の基本動作を確認した.
著者
中島 君恵 田中 景子 関崎 悦子
出版者
桐生短期大学
雑誌
桐生短期大学紀要 (ISSN:13424076)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.141-144, 2006-12-06

食生活の欧米化が進み日本型食生活が減少しているといわれる現代,特に若年層は食物の摂取において魚介類の摂取が少なく,肉類,乳類等に偏る傾向が強いことが報告されている.今回食物栄養コースの1年生を対象に魚料理摂取状況調査を行った.結果,夕食においては肉料理が占める割合が多く,朝食および昼食を総合しても肉料理に比べ魚料理を食べる機会が少ないことが示唆された.さらに学内実習の「肉料理」と「魚料理」の供食率の比較からも「肉料理」が高い値を示した.しかし,肉料理中心の食生活を送りながらも「魚料理を食べる回数が少ない」と認識している学生が約7割を占めていた.
著者
Morimoto Ryohei Ossaka Joyo Fukuda Tomoko
出版者
東京大学地震研究所
雑誌
東京大學地震研究所彙報 (ISSN:00408972)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.359-375, 1957-09-25

昭和24年12月26日午前8時18分と26分に於いて起きた地震にともなつて,栃木県上都賀郡今市町[現在今市市]を中心とする大約20km四方の地域に地変を生じたが,そのうちでも火山噴出物起源の洪積層分布地域に生じた地崩れと地辷りが,ことに著しかつた.[地震研究所彙報28号(昭和25年),379-386頁,同29号(昭和26年),349-358頁].この第3報では,その存在が地変を生じた素因の一つとなつた洪積世の火山噴出物の各堆積層-上より(O)表土層・(A)黄色浮石層(鹿沼土層)・(B)赤褐色浮石石(今市土層)・(C)上部ローム層・(D)白粘土層・(E)下部ローム層-の主体をなす火山琉璃の風化生成物である粘土の鉱物組成,化学成分などについて研究を行つた.各試料の微細な部分についてX線分析・示差熱分析・熱減量測定・化学分析を,また原土について粒度分析・比重・含水量・吸水率の測定などの結果を報告した[第I-VIII表].これによると上層の表土層・鹿沼土層・今市土層はまだ再結晶の進まないアロフェンによつて,上部ローム層・白粘土層・下部ローム層などの下部層は再結晶度の低い加水ハロイサイトによつて代表されているが,そのうちでも白粘土層は,とくに多量の加水ハロイサイトを含んでいると考えられる.なおこれらの火山噴出物起源堆積層は,原岩の構造をよく残しているが,火山玻璃の部分は化学的にはきわめて変化が進んでいる.すなわちSiO2はいちぢるしく減少し,これに引きかえてAl2O3の富む結果となり,また1,2の層ではCaOが,いくつかの層ではMgOがわづかにその一部を残して,大部分が失もれ,Na2O,K2Oはほとんど完全に溶脱していた.この結果,鉄の過剰な今市土層を除く他の各層のAl2O3+Fe2O3とSiO2との比はいずれも1:2となつている.とくに加水ハロイサイトを多量に含む白粘土層は,その含水率,吸水能ともに最大の値を示し,地変に際しその地辷り面となつた.
著者
佐藤 紀美子 北川 知佳 佐藤 豪 神津 玲 千住 秀明
雑誌
長崎大学医療技術短期大学部紀要 (ISSN:09160841)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.97-100, 1991-03-30

本研究の目的は,家事動作の作業強度を定量的に把握し,退院指導に役立てることである.対象は健常主婦9名で,方法は心拍数を連続測定し,家事動作の方法と開始・終了時間を記録させた.作業強度は,安静座位時心拍数を100とし,その増加で示した.その結果,心拍数増加が被験者間で相違の大きい作業(掃除・洗濯等)と小さい作業(食事後片づけ・買物・食事準備等)に分けられた.心拍数が高い時間帯は,掃除や洗濯を含む複数の作業の同時進行が多かった.以上より家事動作の運動量を軽減する為に,掃除・洗濯を他作業から分離することや,心拍数増加が被験者間で相違のある作業は,増加の低い作業方法を選択する等の指導の必要性が示唆された.
著者
島田 博祐 高橋 亮 渡辺 勧持 谷口 幸一
出版者
日本特殊教育学会
雑誌
特殊教育学研究 (ISSN:03873374)
巻号頁・発行日
vol.40, no.4, pp.375-387, 2002-11-30

本研究の目的は、加齢および居住環境要因(入所施設とグループホーム)の適応行動に対する影響を障害程度別に検討することである。対象者は40歳以上の中高齢知的障害者188名であり、適応行動尺度(ABS)および高齢化に関する調査票を材料に用いた。結果として、(1)障害程度にかかわらず「自立機能」に50歳以降における適応得点の低下と不適応者の増加が認められ、中軽度群では「身体的機能」「経済的活動」および「責任感」に、重度群では「掃除洗濯」「仕事」および「心理的障害」の領域に同様の低下が認められた、(2)居住環境要因に関しては「経済的活動」「移動」「一般的自立機能」「台所仕事」の領域で、障害程度に関係なく入所生活者の適応能力がグループホーム生活者より低く、中軽度群での「数と時間」「言語」および「計画性」、重度群での「自己志向性」と「社会性」でも同様の差が認められた。
著者
平岩 學洋
出版者
フレーベル會
雑誌
婦人と子ども
巻号頁・発行日
vol.3, no.3, pp.28-29, 1903-03
著者
上山 真生 水頭 一壽 山崎 信行
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CPSY, コンピュータシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.558, pp.203-208, 2008-03-20

本論文では,ロボット制御に必要なリアルタイム性をOSが保証するための時間管理機構を提案する.まず,周期タスクのデッドラインがデッドラインをミスしないことを保証するために,周期タスク生成時にアドミッションコントロールを行う.従来のリアルタイムOSでは,実行タイミングの予測性が高い静的優先度アルゴリズムが採用されてきたが,理論的に任意のタスクセットについてデッドラインを保証可能な資源利用率が低く,アドミッションコントロールとは相性が悪かった.しかしながら,本リアルタイムOSでは,モータ制御のように実行タイミングジッタを許容しないタスクの実行を,タイマ割込みサービスルーチンに任せる.ジッタを許容しないタスクを周期タスクのスケジューリングから分離したことにより,周期タスクのスケジューリングの際にジッタを考慮しなくてすむため,実行タイミングの予測性は低いが,理論的に保証可能な資源利用率の高い動的優先度アルゴリズムを採用することが可能となる.この時間管理機構により,リアルタイム性を保証しつつ,計算資源を有効に使うことが可能となる.