著者
森泉 美穂子 松永 俊朗
出版者
一般社団法人 日本土壌肥料学会
雑誌
日本土壌肥料学雑誌 (ISSN:00290610)
巻号頁・発行日
vol.80, no.3, pp.304-309, 2009-06-05 (Released:2017-06-28)
参考文献数
63
被引用文献数
9
出版者
日経BP ; 1985-
雑誌
日経マネー (ISSN:09119361)
巻号頁・発行日
no.470, pp.32-35, 2021-04

「DX関連で業績が上昇しているのに、株価が上がっていない企業は少なくない」(渡部さん)との指摘もある。DXと一口に言っても、その領域は多岐にわたる。IoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)関連はDXをイメージしやすいが、そうでない「隠れDX銘柄」…
著者
伊藤 邦彦 吉山 崇 中園 智昭 尾形 英雄 和田 雅子 水谷 清二
出版者
THE JAPANESE SOCIETY FOR TB AND NTM
雑誌
結核 (ISSN:00229776)
巻号頁・発行日
vol.75, no.12, pp.691-697, 2000-12-15 (Released:2011-05-24)
参考文献数
19
被引用文献数
1

Study objectives: To assess the usefulness of commercial kits of nucleic acid amplifica tion test (NAAT) for diagnosis of smear negative (SN) pulmonary tuberculosis.Design and patients: Retrospective study of patients who were diagnosed as, or sus pected of pulmonary tuberculosis during 3 years from January 1996 to December 1998 in Fukuiuii Hospital which has 100 beds for tuberculosis patients.Measurements and Results: 145 smear-negative culture-positive pulmonary tuberculosis patients are entered to our analysis. The DNA-based amplification test kit (Amplicor Mycobacterium tuberculosis Test (AMPL), Roche Diagnostic Systems, Basel, Switzerland) detected 39.2% (20/51, 95% confidence interval (CI): 25.8-52.6%) of smear-nega tive culture-positive (SNCP) pulmonary tuberculosis cases. The RNA-based amplification test kit (Gen-Probe Amplified Mycobacterium tuberculosis Direct Test (AMTDT), Gen-Probe Inc., San Diego, Calif., USA) detected 40.5% (15/37, 95% CI: 24.7-56.3%) of SNCP pulmonay tuberculosis cases. For both NAATs (AMPL and AMTDT), between two groups with and without the NAAT at diagnosis of SNCP pulmonary tuberculosis, there was statistical difference in culture-positive rate (proportion of positivity in sputum culture tests at diagnosis), but no statistical difference in maximum number of colony of Mycobacterium tuberculosis (MTB). When stratified for the culture-positive rate, adjusted sensitivity for SNCP patients was 44.2% (AMPL) and 40.4% (AMTDT) respec tively. On the other hand, among 245 patients with sputum AMPL positive results during the 3 years, 8 were smear-negative culture-negative (SNCN), only one out of these 8 cases was judged as true active tuberculosis without treatment. Among 89 patients with sputum AMTDT positive results, 7 were SNCN, and 3 out of them were judged as true active tuberculosis without treatment.Conclusion: Usefulness of commercial NAAT kits (AMPL and AMTDT) to diagnosis SN pulmonary tuberculosis is limited in the point of sensitivity.
著者
菊地 宏樹
出版者
特定非営利活動法人 グローバルビジネスリサーチセンター
雑誌
赤門マネジメント・レビュー (ISSN:13485504)
巻号頁・発行日
pp.0210901a, (Released:2022-02-14)
参考文献数
48

本稿では、技術の限界に対する認識がいかにして更新されていったかを、東海道新幹線を事例として考察した。技術の限界を考えるにあたり、分析のフレームワークとしてSCOT から派生した技術フレームを使用している。また、技術の限界を考えるにあたり、研究段階における技術の限界に対する認識である純粋技術屋的限界と、実際に営業に投入する段階における技術の限界に対する認識である政策技術屋的限界に分けて考察を行い、それぞれの技術の限界に対して、これを規定する要因と更新する要因を明らかにした。
著者
中井 敏夫
出版者
社団法人 日本化学会
雑誌
日本化學會誌 (ISSN:03694208)
巻号頁・発行日
vol.62, no.3, pp.244-246, 1941
被引用文献数
1

長野縣田立村塚野(通稱ほつたて)産緑色ガトリン石及び帶褐緑色ガドリン石の分析を試み夫々第1.表,第2表の結果を得たり.又之等2種の鑛物に於けるランタニド元素の配分状應をX線スペクトルにより推定せり.<br>之等の鑛物のX線廻折寫眞は何れもガドリン石に一致せり.<br>緑色ガドリン石のラヂウム含量は2.75×10<sup>-8</sup>%なり.
著者
野口 和典
出版者
日本門脈圧亢進症学会
雑誌
日本門脈圧亢進症学会雑誌 (ISSN:13448447)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.19-24, 2013 (Released:2015-12-22)
参考文献数
11

腹腔-静脈シャント(シャント)術は,腹腔内と中心静脈を一方向弁付きのシリコンカテーテルで短絡し,腹水を強制的に大循環に還流し,難治性腹水を減少・消失させる治療法である.多くは非代償性肝硬変の大量腹水が対象となるが,この門脈圧亢進状態下の腹水貯留では,門脈圧>腹腔内圧(腹水圧)>中心静脈圧(CVP)の順で,圧勾配が存在している.シャントによる腹水還流は,術後早期は腹水圧―CVPの圧差に依存し,晩期は呼吸に伴う腹腔圧―胸腔圧差によって形成される.大循環に還流された腹水は,尿として排泄されるため,術後1~2週で腹水圧―CVPとなり,CVPも次第に低下正常化する.晩期のシャント内流量は,門脈内から腹腔内に移動する水のみとなり,量も減少してくる.この圧勾配全般の減少による術後の食道静脈瘤消退例が存在する.以上のことにより,術前の門脈圧亢進状態には,腹水貯留自体が,圧亢進因子として加味している可能性がある.
著者
呉 邵忠 中村 昭夫 森田 矢次郎
出版者
人間-生活環境系学会
雑誌
人間と生活環境 (ISSN:13407694)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.33-39, 1998 (Released:2018-03-22)
参考文献数
6

灸療法は,艾の燃焼によって人間に温熱刺激を与える伝統的な方法である。温熱刺激量は艾の燃焼の仕方,あるいは艾の燃焼温度特性によって大きく左右される。従来の艾の燃焼温度特性における研究では各影響因子(環境側の因子及び艾側の因子)を十分に注意してこなかったため,結論不十分のところがあると,思われる。本研究では,灸による温熱刺激の熱工学的研究の一環として,艾の燃焼温度特性に与える各影響因子を検討し,測定方法を工夫し,この特性と各影響因子の具体的な関係を調べた。主な結論を次に示す。 1) 艾の燃焼温度変化特性は艾の重さと密度に関係するほか,艾の寸法との関係もある。 2)環境温度,湿度と空気の流れは艾の燃焼温度変化特性に影響を及ぽす。 3) 灸が人間に与える温熱刺激の時間的変化特性を希望通りに実現しようとすると,燻焼前の艾の重さ,密度,寸法,形状を調整するだけでは不確実な結果しか期待できない。
著者
森田 矢次郎 今井 文雄 呉 邵忠
出版者
人間-生活環境系学会
雑誌
人間と生活環境 (ISSN:13407694)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.29-33, 1996 (Released:2018-03-22)
参考文献数
6
被引用文献数
1

灸療法の研究は東洋医学の観点から行われ,疾病の治療と健康の維持に大きな効果を挙げてきた。本研究では,灸の一種である塩灸を取り上げ,灸のメカニズム解明のため,熱工学的アプローチを採用する。灸そのものの熱工学的データを取り,人間の灸による感覚(温熱感と快適感)を調べた。主な結論を次に示す。1) 塩の量と艾の量をパラメーターとし,各種の艾を用いて,塩灸の実験データを取り,1個の艾柱が燃え尽きるまでの熱の発生と散逸,人体表面の界面の温度変化について,定量的な知見を得た。2)被験者の皮膚の熱伝導率と熱拡散率に個人差があると考えられる。3) 塩灸実施時の温熱変化の特徴は,施灸者が艾柱を燃やすという過程を数回繰り返すので,人間の皮膚が熱の吸収と放散を繰り返す,という点である。4)塩灸被験者の温熱感覚が快適となるのは,皮膚から熱の放散がある時と皮膚が熱を吸収し,皮膚表面の温度が上昇し始める期間である。
著者
大内 東 栗原 正仁 加地 郁夫 Azuma Ohuchi Masahito Kurihara Ikuo Kaji
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会誌 = Journal of Japanese Society for Artificial Intelligence (ISSN:09128085)
巻号頁・発行日
vol.3, no.5, pp.599-606, 1988-09-20
被引用文献数
4

The bottleneck in the process of building expert systems is retrieving the appropriate problem solving knowledge from the human expert. Method of developing an understanding of complex situations from systems engineering based on Interpretive Structural Modeling(ISM)is applied to this process. A theoretical framework of the lnteractive Knowledge Structural Modeling(IKSM) is described which interactively developing the knowledge structures by computer asistence. IKSM process is devided into two main phases, embedding phase and analytic phase. The embedding phase is to elicit the knowledge needed to solve analysis problems. Three implication rules are derived and applied to effectively execute the embedding phase. The analytic phase then arranges the knowledge to a hierarchy structure. This process extracts equivalence class, partial ordering, covering, and connected parts from the knowledge. The result is presented by some figure easily understood by the human expert.
著者
紙本 裕一
出版者
学校法人 三幸学園 東京未来大学
雑誌
東京未来大学研究紀要 (ISSN:18825273)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.35-44, 2019-03-29 (Released:2019-05-30)

問題文に対する解法のように、数学では記号そのものだけでなく視覚的記号によって構成された構造も内容理解として求められる。本稿は、数学学習での学習者にとって、聴く活動がどのような固有性を持つのかについて示唆を得ることが目的である。特に、コンピュータ的思考との対比から学習者の聴く活動の役割について言及した。構造を支える1つ1つの内容を理解し、そこでの話を聴くことにより、頭の中で構造を再構成するという意味で、聴く活動には論理的作用があるといえる。しかし、それ自体はコンピュータにも同様の作用があるため、コンピュータ的思考との対比でいえば数学学習における聴く活動の固有性は直感的作用にあるといえる。
著者
須藤 圭治 今井 義廣 沖井 明 喜多 憲司 近藤 圭三 松本 初男 宮川 智 左古 多佳子 奥野 秀樹
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2007, pp.G0405, 2008

【はじめに】ポートフォリオとは、学習者自身の意志で成果や情報を一元化したファイルのことを指す。その作成を通じて学習のプロセスを再確認し、新たな価値を見出すことをポートフォリオ評価という。鈴木らは、当事者の内省と主体性の発揮を促す面で医療者の卒前卒後教育へのポートフォリオ評価導入の有用性を説いているが、理学療法士の臨床実習においては未だ導入経験の報告がない。今回我々は、鈴木の提唱する「ポートフォリオ評価」を基軸にした臨床総合実習を試みたのでその経過を報告する。<BR>【方法】対象:臨床総合実習生1名。期間:実習期間8週、指導者2名が担当。報告会は、医師、作業療法士も同席する症例検討会型式で行い、実習生へのフィードバックは口頭及び用紙記入で行い、回収した用紙は学生に明示した。総括は実習終了時のレポート、感想文、成長報告会での意見を参考に行った。実習の進行は以下のとおり。第1週「目標書き出しシート」にもとづく「目標カード」の作成とオリエンテーション、第2週:主症例の評価開始、第3週:症例初期評価報告会、第5週:文献抄読の報告会、第7週:症例最終評価報告会、第8週:成長報告会。<BR>【結果】ポートフォリオはクリアファイル2冊分になり、内容の割合は症例関係5割、勉強会関係3割、自己学習2割であった。実習生の感想は「気づきのチャンスが増え、主体的に学習できた」「自身の成長過程がわかった」「実習後の取り組みに生かせる」であり、要望は「実習前、実習初期にこの評価の十分な説明があればよかった」であった。スタッフの感想は「振り返る機会になる」「自己の問題点と改善点が整理できている」「自身の目標を持ち続ける大切さを学べたのではないか」である一方で、「この評価法を理解していないため意見し難い」「勉強会が必要」との意見があった。<BR>【考察】一般的な臨床実習は症例の初期評価に始まり最終評価で帰結し、養成校の評価表にそって指導者が実習生を評価するものであるが、今回の試みは、この流れを踏襲しながらも、「ポートフォリオ評価」を導入する事によって実習生の内省が常に必要とされる点が特徴といえる。実習導入期の「目標シート」作成、展開期の報告会および多面的なフィードバッグ、最終週の成長報告会は、ポートフォリオの見直しを通じての自己省察を深める機会となった。課題としては、実習生に簡潔に説明できる当院での「ポートフォリオ評価」マニュアル作成とスタッフ内の周知の必要性があげられる。今後、実習施設でのポートフォリオ評価が浸透すれば、学内教育と臨床教育との連携を強化するための有効なツールになると考える。<BR>
著者
山田 敏弘
出版者
日本古生物学会
雑誌
化石 (ISSN:00229202)
巻号頁・発行日
vol.100, pp.61-67, 2016-09-30 (Released:2019-04-03)

The number of palaeobotanists in Japan is decreasing since the 2000s, despite the discipline is irreplaceable to understand the history of our biosphere. We, animals, intuitively think character of the plants is difficult to interpret, but most plants actually have a quite simple body plan consisting basically of roots, stems and leaves. There are abundant plant fossils with their tissues preserved, because plant cells have walls resistant to degradation. Developmental process of a plant tissue could be reconstructed based on cell arrangements of the tissue, because plant cells are immobile. These characteristics often enable us to study biological aspects of a plant fossil even if it is a common, not rare, plant fossil. In this review, I give examples of palaeo- and neo- botanical studies to lower the emotional barriers for plants which many paleontologists might subconsciously possess.