1 0 0 0 OA 向上論

著者
南条文雄 著
出版者
東亜堂書房
巻号頁・発行日
1914
著者
横井 祐一
出版者
朝日大学経営学会
雑誌
朝日大学経営論集 (ISSN:09133712)
巻号頁・発行日
vol.35, pp.1-18, 2021-03

鉄道は日本の交通の重要な役割を担っており、その安全性は強く要請されている。特に近年は気候変動の影響もあり自然災害が多発しており、この自然災害に関連する鉄道事故も少なくない。事故発生原因を深く探求し、それを事故予防につなげるためには適切な事故調査が不可欠であるが、正確な証拠・情報収集だけでなく関連要因の分析の深さが事故防止に期待されるところである。本研究では、自然災害に関連して発生したと考えられる鉄道事故の中で、特に注目すべき関連性を持つと考えられる3件の事故を挙げて、事故の発生要因を分析するとともに事故調査の課題について検証を行った。いずれの事故調査報告書も原因分析は十分とは言えないものであり、さらに3件の事故の原因の関連性を指摘し、その関連性に気づくことが困難となっている事故調査報告書の公表方法についても課題があることを指摘した。
著者
森 英彦 高野 裕 滝沢 悦貞 川添 豪 金子 豊 名村 栄次郎 Mori Hidehiko Takano Yutaka Takizawa Yoshisada Kawazoe Takeshi Kaneko Yutaka Namura Eijiro
出版者
宇宙開発事業団
雑誌
宇宙開発事業団技術報告 = NASDA Technical Memorandum (ISSN:13457888)
巻号頁・発行日
pp.1冊, 1995-02-28

本報告書は月・火星の無人の探査計画、すなわち月と火星のそれぞれについての観測、着陸/移動探査およびサンプル・リターンについての無人の探査計画の検討結果を報告した。この計画による2015年以後の月と火星の開発利用シナリオについての検討結果の概略は次の通りである。(1)有人月面拠点の建設:5人程度が14日間程度滞在するものとする、(2)軌道上システムの建設:宇宙ステーションの有人機能と軌道上サービスシステムで開発される無人サービス機能を結合して軌道上サービスセンターを構築する、(3)静止軌道プラットフォームの建設:在来型の静止軌道衛星をプラットフォーム化し、永続的に使用する、(4)輸送系の開発:貨物および有人の低高度地球周回軌道機(LEO貨物、LEO有人)と貨物および有人の軌道間輸送機(OTV貨物、OTV有人)の開発が必要である、(5)火星探査:軌道上サービスセンターを用いて火星サンプルリターン機を構築する。
著者
高野 裕 和田 盛哲 岩永 則城 Takano Yutaka Wada Shigeaki Iwanaga Noriki
出版者
宇宙開発事業団
雑誌
宇宙開発事業団技術報告 = NASDA Technical Memorandum (ISSN:13457888)
巻号頁・発行日
pp.1冊, 1995-08-31

現在宇宙開発事業団では月の探査について、(1)月周回軌道からの観測、月面での移動探査、月面物質のサンプルリターンからなる無人探査を経て、(2)有人探査、(3)月開発利用へ向かう3段階の開発シナリオを構想している。周回観測以降の着陸/移動探査のために着陸技術および月面周回移動技術の研究も行われている。これらの技術の開発には共通して「月面へ着陸する技術」の開発が不可欠である。本研究は月面に降下着陸する際の飛行軌道について検討したものである。今回得られた軌道は今後の研究における基準軌道として推進薬消費量、推進系および航法誘導制御系に対する要求仕様の設定に利用することが予定されている。本報告書は以上の研究について、(1)月面着陸実験機のシステム概要(概要、月面着陸実験機のミッション、システムの諸元)、(2)着陸軌道の概要(前提条件、軌道概要)、(3)軌道の詳細(ホーマン軌道フェーズ、燃料最小軌道フェーズ、最終降下軌道フェーズの解析)、(4)結論と要約および今後の課題をまとめたものである。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ニューメディア (ISSN:02885026)
巻号頁・発行日
no.1591, 2017-12-25

オリジナルアニメ作品を創出する新たな取り組みが始動した。ディー・エヌ・エー(DeNA)と創通、文化放送の3社は2017年12月20日、共同でオリジナルアニメ作品を創出するプロジェクト「Project ANIMA(アニマ)」を開始すると発表した。幹事社はDeNAが務める。
著者
山口 勝
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
日本地理学会発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.2020, 2020

<p><b>1.はじめに 「新たなステージ」に対応した防災・減災 を受けた動き</b></p><p>2019年の台風19号をはじめ、毎年のように自然災害が発生している。政府は2015年1月に、既に明らかに雨の降り方が変化しているとして「新たなステージに対応した防災・減災のあり方」を公表した。「比較的発生頻度の高い降雨等」に対しては、施設防御を基本とするが、それを超える降雨等に対しては、従来の避難勧告に加え「状況情報」の提供による主体的避難の促進によって「命を守り、社会経済に対して壊滅的な被害が発生しない」ことを目標にすることにした。本稿では、防災機関やメディアから地理情報として発信されるようになった防災・災害情報の現状について報告し、現状と課題を検討する。</p><p><b>2.情報で「命を守る」 マップによる「状況情報の提供」</b></p><p>国交省国土地理院は、ハザードマップポータルhttps://disaportal.gsi.go.jp/で全国の自治体のハザードマップを見られるようにした。また気象庁は、2018年に大雨、洪水警報の危険度分布の発表を始めた。切迫度の高いリアルタイムの災害情報が、テキストから線や面といった画像や地理情報で伝えられることになったのである。洪水予報河川だけでなく全国約2万の中小河川を対象とする画期的な取り組みである。台風19号を受けて2019年末には、大雨の危険度とハザードマップをWEB上で重ねられるようさらに改良した。「川が溢れる」→「ここまで浸水する」→「すぐ逃げて」と情報で「自らの命は自らが守る」ことを促進させるねらいである。また、この間、台風など時系列を踏まえた対応が可能な場合は、あらかじめ社会的な対応を取っておく「タイムライン防災」が提唱され、鉄道の「計画運休」などが実施されている。リアルタイムの時空間情報に基づく防災対応が行われている。 </p><p><b>3.メディアにおける地理情報の重要性 マス・パーソナルコミュニケーション</b></p><p> このように災害の激化、頻発化、局地化によって防災機関が、災害情報発信に地理情報を使うようになると、速報メディアを中心に地理情報の活用が活発化した。例えば、Yahoo!は、2016年に「Yahoo!天気・災害」などで、地図上に河川水位情報を示し、ハザードマップと重ねられるようにした。NHKでは、東日本大震災以降、気象データなどのビックデータを可視化するNMAPSという地理情報システムを開発し、2015年関東東北豪雨では、線状降水帯の形成過程を3次元のデジタルアース上で可視化した(山口、2016)。現在では各局の気象情報でも日常的に利用している。また、2018年の大雨・洪水の危険度分布の運用に合わせて、気象庁や「川の防災情報」などの防災機関のWEBを、スタジオのPCで操作しながら解説する「リアルタイム解説」を始めた。災害が起きてからの災害報道ではなく、防災・減災報道を充実させるためである。また、「命を守る」公共メディアとして「いつでも、どこでも、だれでも」防災情報を得られるよう「NHKニュース防災アプリ」や「NHKニュースウェブ」といったネットを使って、警報などの情報を原稿(テキスト)だけでなく、位置や範囲示す危険度分布や河川カメラの映像とともに地理情報でリアルタイムに発信するようにしている。</p><p><b>4.まとめ</b></p><p> 台風19号では、10月12日の午後には「川の防災情報」のページがつながらなくなった。本稿では、地理情報による情報発信が、主にネットで個人に対して行われていることを示したが、情報ニーズが高まる災害時に機能しないのでは困る。輻輳のない放送など複数の手段による災害情報の発信が必要である。また、目の悪い方やラジオなどの音声メディアに向けて、画像や地理情報で提供される災害情報をAIなどでテキスト化、音声化し、優先度や位置情報にもとづいて伝えられるようにするなど、さらなる工夫も期待されている(山口、2019)。</p>
著者
河原 吉秀
出版者
公益財団法人 国際交通安全学会
雑誌
IATSS Review(国際交通安全学会誌) (ISSN:03861104)
巻号頁・発行日
vol.45, no.2, pp.88-99, 2020

<p>近年、わが国の多くの鉄道事業者において、大型の台風等が接近・上陸し、長時間にわたっての駅間停車や途中駅での運転取り止めが発生する可能性がある場合に、乗客の安全確保等の観点から、広範囲にわたる路線において、全ての列車を運休することを前広に計画し、情報提供した上で運休する「計画運休」が実施されている。本稿では、鉄道における降雨・強風災害への防災・減災対策の概要を述べた後、近年、新たな防災・減災対策として急速な広がりをみせている「計画運休」について、その経緯、意義、実施に当たってのポイント等を、国土交通省鉄道局で取りまとめた「鉄道の計画運休の実施についての取りまとめ」に沿って述べる。</p>
著者
Nobuhiro Hara Yumi Tanaka Soichiro Ogura Akihiko Ueno Daisuke Iida Masahiro Yamauchi Sou Takenaka Tomonobu Okuno Masayoshi Sakakibara
出版者
The Japanese Coronary Association
雑誌
Journal of Coronary Artery Disease (ISSN:24342173)
巻号頁・発行日
pp.21-00019, (Released:2022-01-26)
参考文献数
13

It is rare to detect single coronary arteries during angiography and rarer still to detect abnormal origins of the right coronary artery (RCA) from the left anterior descending artery (LAD). A 49-year-old man with hypertension and hyperlipidemia presented to our hospital with a chief complaint of exertion-induced chest pain in the month leading up to presentation. Inverted T-waves were seen in leads V1–V5 on the electrocardiogram, and coronary computed tomography (CT) demonstrated that all three major coronary arteries originated from the same ostium in the left sinus of Valsalva. An anomalous RCA arose from the LAD as a separate branch and then coursed anteriorly down the right atrioventricular groove. Coronary angiography showed a high-grade stenosis (>90%) in the proximal LAD and mid-distal RCA. The cardiology team discussed the treatment plan and consequently performed complete revascularization with percutaneous coronary intervention (PCI). The approach was successful, and at the 10-month follow-up, the patient was symptom-free and coronary CT showed no restenosis.
著者
独立行政法人科学技術振興機構
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
JSTnews (ISSN:13496085)
巻号頁・発行日
vol.5, no.9, pp.16, 2008

<p>暮らしのなかの技術から、最先端の実験・研究まで! オトナもコドモも、楽しみながら 科学技術に親しめる「サイエンス チャンネル」。数あるプログラムのなかから、厳選して、その魅力をご紹介します。</p><p>未確認ハイテク物体(U.H.O.)が大活躍!科学的な予測に基づいて描いたオリジナルアニメ。</p>
著者
和田 健史 浦下 周一 上木原 健太 坂口 健 平山 亮 鈴木 龍介
出版者
特定非営利活動法人 日本血管外科学会
雑誌
日本血管外科学会雑誌 (ISSN:09186778)
巻号頁・発行日
vol.30, no.5, pp.295-297, 2021-09-30 (Released:2021-09-30)
参考文献数
7

症例は39歳男性,左上肢の脱力感および痺れを主訴に受診.CT検査にて異常な左第1肋骨が左第2肋骨に付着し,鎖骨と第1肋骨の間で左鎖骨下動脈が挟まれて瘤化しており,動脈性胸郭出口症候群の診断に至った.また左上腕動脈も血栓閉塞しており,血栓除去術を行ったのち,左鎖骨下動脈の人工血管置換術を施行した.異常な第1肋骨と左鎖骨下動脈瘤周囲は強固に癒着しており,切除は困難であったため狭窄部位を避けて人工血管を通して経路変更による血行再建を行った.胸郭出口症候群における異常な肋骨の切除は時に神経損傷や胸膜損傷等の合併症を来すことがあり,本術式は安全かつ有効な治療の選択肢となり得るため報告する.
著者
北中 佑樹 野口 祐二 宮山 勝
出版者
公益社団法人 日本セラミックス協会
雑誌
日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.14, 2011

チタン酸ビスマス(BiT)を始めとするBi系強誘電体において、基礎物性の解明や圧電・光学デバイスへの応用には、分極反転が容易な高品質単結晶の育成が求められる。本研究では、高酸素分圧下(0.9 MPa)での溶液引き上げ法(TSSG法)によって、欠陥濃度の小さい高品質BiT単結晶を育成した。得られたBiT単結晶の電界誘起歪みを測定したところ、明瞭なバタフライループが得られた。BiTの分極方向において、歪み曲線から見積もられた圧電定数は37 pm/Vであった。高圧酸素下TSSG法によって、圧電特性評価が可能なサイズを持つ高品質結晶が得られ、初めて共振・反共振法によるBiT単結晶の圧電特性評価に成功し、決定された電気機械結合定数k11は37 %であった。