著者
Voegel Bertlinde Hopf Anja
出版者
全国語学教育学会
雑誌
JALT Conference Proceedings
巻号頁・発行日
no.2004, pp.1295-1305, 2005-12

In this article, the authors give a summary of their work on a conversation textbook for beginners, the revised edition of "Gespräche im Unterricht" (Vögel/Azra 2002).The textbook is based on ideas from the "Méthode Immédiate" and conceived according to the guidelines set by the Common European Framework of Reference (CEF) (2001) and Profi le Deutsch (2002). After one year of using the text, the students should master the necessary vocabulary and speaking skills to pass level A1 of the CEF. The structure of the book refl ects the oral requirements of the speaking part of the language exam "Start Deutsch 1". In this language exam, students first have to introduce themselves, then they have to ask and answer questions about various subjects, and finally they have to make a request. The book has four sections, one for each of the above tasks with a fi nal part for vocabulary training.Die AutorInnen arbeiten gemeinsam an einer Neuaufl age des Konversationslehrbuches Gespräche im Unterricht (Vögel/Azra 2002). Dieser Aufsatz liefert einen Arbeitsbericht dazu. Das Lehrbuch orientiert sich nach den Ansätzen der Méthode Immédiate sowie an den neuen Richtlinien des Gemeinsamen europäischen Referenzrahmens (GeR, 2001) und von Profi le deutsch (2002). Mit dem Lehrbuch Gespräche im Unterricht NEU (GiU NEU) sollen die Deutschlernenden in den Bereichen Sprechen und Wortschatz im Laufe eines Jahres das Niveau A1 des Gemeinsamen europäischen Referenzrahmens erreichen können. Das Buch folgt dem Aufbau einer mündlichen Prüfung der neuen Sprachprüfung Start Deutsch 1. Die Lernenden müssen bei dieser mündlichen Prüfung zunächst sich selbst vorstellen, dann folgen Fragen und Antworten zu verschiedenen Themen und schließlich müssen Bitten geäußert werden. In Teil 1 des Lehrbuches wird deshalb die Selbstvorstellung eingeübt, in Teil 2 folgen Gespräche über verschiedene Themen und in Teil 3 werden die Bitten erarbeitet. Der letzte Teil 4 beschäftigt sich mit Wortschatzerweiterung und Wiederholungsübungen.本稿は,イミーディアット・アプローチ、「外国語の学習、教授、評価のためのヨーロッパ共通参照枠 (2001)」および『Profi le deutsch (2002) (プロフィーレ・ドイツ語) の基本理念に基づいて作られたドイツ語教科書『Gesprächeim Unterricht NEU (新・授業での会話)』の紹介を兼ねた作成の報告である。この教科書は『Gespräche im Unterricht (授業での会話)(Vögel/Azra 2002 )』の改訂版であり、到達目標は、「ヨーロッパ共通参照枠」におけるレベルA1の会話と語彙力を養成することである。具体的な構成は、ドイツ文化センターなどで開催される新レベルA1の試験「Start Deutsch 1」の「会話」編を基本にしており、第1部で自己紹介、第2部で色々なトピックについての質問と答え、第3部で依頼の仕方、第4部で語彙増強のタスクとなっている。
著者
桑原 昭彦 鈴木 重喜
出版者
日本水産學會
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.49, no.10, pp.1499-1506, 1983
被引用文献数
1

This paper describes the vertical and horizontal distributions, and feeding habits of a sole <i>Heteromycteris japonicus</i> (TEMMINCK et SCHLEGEL) larvae, collected in the western Wakasa Bay, Japan Sea, from June to September 1981.<br> The larvae <i>H. japonicus</i> distributed mainly in the waters between 25m and 50m depth. Small size larvae of less than 3.0mm BL commonly appeared at Sts. A, B and C, and large size larvae of more than 4.0mm BL abundantly at St. A. It is suggested that the larvae shift the habitual area from &ldquo;offshore-coastal area&rdquo; to &ldquo;coastal area&rdquo; as growth of the larvae proceeded.<br> The larvae of less than 4.0mm BL fed mostly on <i>Microsetella norvegica</i> and copepod nauplii. Most of the same size larvae caught at St. A ate <i>M. norvegica</i>, but at St. C. larvae fed on <i>M. norvegica</i> and copepod nauplii. Percentage of larvae carrying food in their alimentary canal was high in those collected at St. A and low at St. C. The larvae of more than 5.0mm BL consumed mainly <i>Penilia avirostris, Podon</i> sp. and <i>M. norvegica.</i><br> According to these findings on feeding habits of the larvae of <i>H. japonicus</i> it is estimated that the offshore area is umsatisfactory for survival of the larvae, compared with the coastal area.
著者
山本 昌幸 小路 淳
出版者
水産増殖談話会
雑誌
水産増殖 (ISSN:03714217)
巻号頁・発行日
vol.64, no.1, pp.53-61, 2016

瀬戸内海中央部の砂浜海岸(調査時の水深1.0~5.7 m)で小型底びき網調査を2002年5月から2005年9月まで37回実施し,39種以上14,013尾の魚類を採集した。水温は9.0(2月)から30.3℃(8月)の間で変動した。一曳網あたりの魚種数は1.25(1月)から9.50尾/曳網(6月)の間で,個体数密度は0.6(1月)から103.5尾/100 m<SUP>2</SUP>(10月)の間で変動した。魚種数と個体数密度は春から夏に増加して秋から冬にかけて減少し,水温との間に有意な正の相関が認められた。優占上位6種(個体数%)はヒメハゼ(62.6%),アラメガレイ(11.4%),シロギス(6.7%),ネズッポ属(6.4%),ササウシノシタ(3.3%),ヒラメ(3.2%)であった。
著者
海堀 昌樹 宮田 剛 谷口 英喜 鍋谷 圭宏 深柄 和彦 鷲澤 尚宏 小坂 久 福島 亮治
出版者
日本外科代謝栄養学会
雑誌
外科と代謝・栄養 (ISSN:03895564)
巻号頁・発行日
vol.55, no.6, pp.221-227, 2021-12-15 (Released:2022-01-15)
参考文献数
9

本学会では2012年からESSENSE(ESsential Strategy for Early Normalization after Surgery with patient’s Excellent satisfaction)プロジェクトを立ち上げた.プロジェクトでの方策が現実に患者満足度を向上させて身体的回復を促進するか否かを検証するために,2014年に前向き多施設共同研究を行った.【方法】食道切除,胃全摘あるいは胃切除,膵頭十二指腸切除,肝切除,大腸切除を対象術式とした.対照期間として各施設従来通りの周術期管理を行う6カ月とした.その後ESSENSE介入による周術期管理を行う6カ月を介入期間とし,介入前後を術式ごとに比較する前向きコホート試験とした.【結果】術後3,7病日での質問法QoR40を用いた患者満足度の定量的評価では,5対象術式において介入群でのQoR40改善効果は認めなかった.各術式における生化学検査所見,Clavien‐Dindo分類による術後合併症発生率,在院日数,医療費においても両群間に差を認めなかった.【考察】ESSENSE介入群において良好な周術期管理結果が導けなかった要因として,「周術期不安軽減と回復意欲の励起に対する取り組み」としての患者自らのESSENSE日記記載ではQoR40患者満足度に対しては不十分であった.非介入群におけるQoR40結果自体が低値ではなく,さらなる上乗せ効果のエンドポイント設定自体が問題であったのではないかと推察された.また身体活動性の早期自立,栄養摂取の早期自立に対しても今回の介入策では不十分であったと考えられた.
著者
立石 渉 竹前 彰人 常川 勝彦
出版者
日本外科代謝栄養学会
雑誌
外科と代謝・栄養 (ISSN:03895564)
巻号頁・発行日
vol.55, no.6, pp.234-237, 2021-12-15 (Released:2022-01-15)
参考文献数
13

本邦での心臓血管外科領域におけるERASの報告が少ない中, われわれは積極的にERAS管理を行い, 術後早期回復の指標として早期食事開始, 離床, 退院の結果は得られた. しかし, Postoperative fatigueをいかになくすかという観点から見た際に, 現状ではどれくらいのを効果が得られたかの客観的な指標を示すことができていない. またさまざまな介入項目の効果などについての報告はあるものの, 一定の見解が得られていない項目が多い. 現状では以上のようなERASの問題点が存在しており, 今後は解剖し検証していることが必要になってくると考える.
著者
谷口 英喜
出版者
日本外科代謝栄養学会
雑誌
外科と代謝・栄養 (ISSN:03895564)
巻号頁・発行日
vol.55, no.6, pp.228-233, 2021-12-15 (Released:2022-01-15)
参考文献数
17

わが国の麻酔科領域において,enhanced recovery after surgery(以下ERAS)プロトコルが知られはじめたのは,術前経口補水療法(preoperative oral rehydration therapy:POORT)が導入された2009年にさかのぼる.その後,麻酔科領域にも広くERASプロトコルの概念が普及していく中で,プロトコル原型を実施する際の課題が明らかになってきた.課題としては,わが国では術前炭水化物負荷の実施が積極的ではないこと,硬膜外鎮痛の実施頻度がいまだに高いこと,術前準備期間が短いこと,麻酔科医が手術室外で十分に業務できないこと,などがあげられる.理想的には,麻酔科医が手術室外で現在よりも業務を実施できる環境となればERASプロトコルの実施における外科医の負担軽減および達成度の向上に貢献できると考える.本稿では,それぞれの課題と対策について述べる.

1 0 0 0 OA 食道外科

著者
佐藤 弘 宮脇 豊 李 世翼 桜本 信一 牧田 茂
出版者
日本外科代謝栄養学会
雑誌
外科と代謝・栄養 (ISSN:03895564)
巻号頁・発行日
vol.55, no.6, pp.242-245, 2021-12-15 (Released:2022-01-15)
参考文献数
10

周術期早期回復プログラムの1つにEnhanced Recovery after Surgery (ERAS®)という概念がよく知られている. 当初は, 高度侵襲手術の1つに分類される胸部食道癌手術には適用が困難とも考えられていたが, 次第に普及し, 効果的に運用されている. しかしながら, 適用が進むにつれて, 多くの問題点が認められるのも現状と考えられる. 確かに“早期に回復する”ことは重要である. しかし周術期だけのアウトカムがよければよいというものではない. 本来, 本プログラムを適用することによって, 術後6カ月, 1年など中長期的にみても有用であることを証明しなければいけないと考える. また診療報酬上も, 適切に評価されるべきと考えられる. 診療報酬として算定されることになれば, 本プログラムがより多くの施設で適用されるようになり, 医療の質の向上につながることが期待される. 本稿は, 消化器癌の中でも高度侵襲手術の1つに分類される胸部食道癌根治手術を例にとり, ERAS術後早期回復プログラムの問題点について述べたい.
著者
松井 康輔 松島 英之 小坂 久 山本 栄和 関本 貢嗣 海堀 昌樹
出版者
日本外科代謝栄養学会
雑誌
外科と代謝・栄養 (ISSN:03895564)
巻号頁・発行日
vol.55, no.6, pp.246-249, 2021-12-15 (Released:2022-01-15)
参考文献数
7

【はじめに】当院では肝癌肝切除において,これまでのERASプロトコールによる周術期管理を改善し,ESSENSEプロトコールに基づいた周術期管理を行っており,その効果と問題点について検討を行った.【対象と方法】2018年1月より2020年12月までの肝細胞癌肝切除206例を対象に,当院におけるESSENSEプロトコールに基づいた周術期管理について検討した.【結果】ESSENSEプロトコールのうち,「腹腔ドレーンの排除」の検討では94.2%にドレーン留置が行われており,「術翌日よりの食事再開」において,術翌日に5割以上の食事摂取が可能であった症例は38.7%であり,いずれも遵守困難と考えられた.【考察】ドレーン留置は身体活動の抑制につながるが,肝癌肝切除においては,難治性腹水や術後胆汁漏の観点からドレーン留置が必要となる症例も多く存在し,ドレーン留置必須症例を正確に抽出する必要があると考える.また,術翌日よりの食事再開は困難であり,再開においても患者の食事意欲や腹部症状に合わせた食事内容での再開に努める必要があると考える.
著者
眞次 康弘
出版者
日本外科代謝栄養学会
雑誌
外科と代謝・栄養 (ISSN:03895564)
巻号頁・発行日
vol.55, no.6, pp.250-254, 2021-12-15 (Released:2022-01-15)
参考文献数
25
被引用文献数
2

Enhanced recovery after surgery(ERAS)はエビデンスのある周術期管理方策をパッケージ化して実施し,合併症を減らして術後の機能回復促進を目的とする.ERASは現代医療ニーズにフィットするが欧州の医療システムに即して開発されてきたため,医療費抑制と包括ケアおよび急性期/回復期医療の役割分担を強化している.ESSENSEはERASをわが国で展開するためにその問題点を整理し,患者視点も重視して開発された.膵頭十二指腸切除術のERASプログラムは大腸手術プログラムから派生したものであり,これまでの報告から,ERAS実装は安全で入院期間短縮と一般合併症減少が期待できることはほぼ証明された.しかし,術後膵液瘻などの臓器・手術固有の合併症リスクはERASで制御することは困難であり,代謝ストレス制御は容易ではなく,早期経口栄養を開始できても必要量を充足できるとは限らない.エビデンス構築が十分でない推奨事項もある.総合評価指標と認知されている在院日数を第一義的に追求するのではなく,疾患に応じた科学的・病態生理学的原則に沿って運用することが重要である.
著者
南 卓志
出版者
日本水産學會
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.47, no.7, pp.857-862, 1981
被引用文献数
2 4

The early life history of a sole <i>Heteromycteris japonicus</i> (Temminck et Schlegel) was studied in the western Wakasa Bay and adjacent waters, the Japan Sea.<br> General morphology of the larvae and juveniles ranging from 2.70 mm to 6.95 mm BL, was described. The characteristic features of this fish in early larval stages were distributional patterns of melanophores on the body surface, forming rows along the dorsal body contour extending from the head to tail and along ventral body contour from the abdominal region to the tail.<br> Eggs, postlarvae and juveniles were caught mainly in Yura River estuary and Maizuru Bay, and these areas may be their spawning and nursery ground.<br> Judging from gonad index and occurrence of eggs and larvae, actual spawning may occur in the western Wakasa Bay during the period from May to July.<br> Food items of the gut contents were as follows: copepods nauplii and small copepods in early larvae, copepods and crustacean larvae in metamorphosis, and amphipods and amphipods and copeopods in early juveniles.
出版者
公益社団法人 日本リハビリテーション医学会
雑誌
The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine (ISSN:18813526)
巻号頁・発行日
vol.49, no.10, pp.704-725, 2012-10-18 (Released:2012-10-25)

BMIによる障害者自立支援…神作 憲司 704BMIによる脳卒中片麻痺のリハビリテーション…牛場 潤一 710BMIと運動制御…小池 康晴,川瀬 利弘,辛 徳,神原 裕行,吉村奈津江 715皮質脳波法による視覚情報の解読…長谷川 功 720
著者
カーチス ヘンリー・エス
出版者
フレーベル會
雑誌
婦人と子ども
巻号頁・発行日
vol.15, no.12, pp.513-519, 1915-12
著者
吉田 仙之助
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
機械學會誌
巻号頁・発行日
vol.12, no.21, pp.一-四十四, 1909-09-30
著者
加藤 真亮 川島 久宜 石間 経章 金井 昌二 関 孝史 関 孝史 鈴木 秀和 小保方 富夫
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.43, no.4, pp.887-892, 2012

ピストンフリクション低減のために,ピストンとシリンダ間における油膜挙動の解析が必要である.透明シリンダを持つ可視化エンジンに対しLIF/PIV法を用いて油膜の厚さと速度の同時計測を行った.実験からオイルリング直下のバレル形状がピストンスカート上の油膜に与える影響を明らかにした.
著者
西山 康弘 西川 大祐 倉繁 拓志 山根 享 早田 俊司 市川 孝治 中村 勇夫 三宅 茂樹 渡邊 健志
出版者
日本泌尿器内視鏡学会
雑誌
Japanese Journal of Endourology (ISSN:21861889)
巻号頁・発行日
vol.29, no.1, pp.29-35, 2016

上部尿路結石症に対するTULは,バスケットカテーテルで抽石することで術中に全ての結石を摘除できる可能性があることが,ESWLに比較しての最大の利点である.<br> TULでは,その手術における目標到達点の設定を適切に行うことが重要で,それが確実な治療を行う上での要点となる.TULの目標到達点としては,大きく三つのレベルに分けて考える.目標到達点の最良レベルは,術中に全ての結石を抽出できる「術中ストーンフリー」で,これを最大の目標として手術に臨む.次のレベルは,抽石はできないが結石を全て自排石可能な大きさまで砕石できる「砕石のみ」である.このレベルでESWLと同等の治療効果であるが,ESWLにおいては術中に全て自排石可能な大きさまで砕石できるのは最良レベルと言える.その次のレベルは尿管ステントが留置でき尿路を確保できる「尿路確保」である.<br> TULの手術難易度は個々の症例で様々であり,「術中ストーンフリー」を目指していたが,術中所見によっては「尿路確保」ができれば最良の治療効果と判断せざるを得ない症例も存在する. <br> 術中ストーンフリーを目指すTULでは,抽石操作を容易にするアクセスシースを積極的に利用し,抽石効率をに意識しながら手術をすることが重要である.アクセスシースが良好に使用できる症例は抽石操作が容易となり,術中ストーンフリーが得やすい.<br> 例えば尿管嵌頓結石は,症例により難易度が大きく異なり,目標到達点を術中に適切に判断しながら手術することが要求される.<br> 尿管陥頓結石を例に図示し,TULの手順,手術時の術者の思考過程を考察することにより,より適切で確実なTULが普及することに貢献したい.