著者
北川 重男
出版者
信州大学教養部
雑誌
信州大学教養部紀要 第1部 人文科学 (ISSN:05830605)
巻号頁・発行日
no.2, pp.77-90, 1967-12

信州大学教養部紀要. 第一部, 人文科学 2: 77-90(1967)
出版者
奈良教育大学自然教育演習室
雑誌
奈良自然情報
巻号頁・発行日
no.157, 1992-07-31

水上池付近の自然(108)/伊藤真子さんからの手紙/ハチクマ、イタチ
著者
菅原 一真 山下 裕司 廣瀬 敬信
出版者
山口大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2018-04-01

糖尿病は比較的頻度の多い疾患であるが,難聴の進行は患者のQOLを大きく低下させる。糖尿病に伴う難聴については以前からの詳細な形態学的研究が行われているが,難聴を予防する方法は明かでない。本研究では糖化ストレスに曝露された内耳において生成される終末糖化産物(AGEs)に着目して,研究を計画している。2020年度までに,糖尿病モデル動物を用いて,内耳においてAGEsが生成される時期や部位,その条件について検討した。その結果,聴覚障害を生じる前より内耳血管条へのAGEsの生成が観察された。さらに,AGEsの生成と炎症性サイトカイン,酸化ストレスと内耳微小血管の動脈硬化の関係についても検討を行った。AGEsの生成後に組織学的に血管障害が明らかになってきていることから,血管障害の原因としてAGEsの関与が疑われた。更にAGEs阻害物質メトホルミンを用いて,糖尿病に伴う難聴の予防が可能かどうか検討した。2021年度は,メトホルミンの内耳におけるAGEs産生を抑制する機序を明らかにする目的で,in vitroモデルを用いて実験を追加する予定である。
著者
船田 敏子 内田 徹郎 浜崎 安純 山下 淳 林 潤 貞弘 光章
出版者
特定非営利活動法人 日本血管外科学会
雑誌
日本血管外科学会雑誌 (ISSN:09186778)
巻号頁・発行日
vol.25, pp.177-180, 2016 (Released:2016-05-19)
参考文献数
13

要旨:胸腔内型の鎖骨下動脈瘤に対する外科治療は,一般的に鎖骨上アプローチが困難であり,胸骨正中切開が必要になる.今回,冠動脈バイパス術後の右鎖骨下動脈瘤に対してハイブリッド治療を施行し,良好な結果を得た.症例は77 歳男性.以前より指摘されていた右鎖骨下動脈瘤の瘤径増大を認めたため手術の方針となった.CABG 術後で開存した内胸動脈グラフトを有しているため開胸操作を行わず,また,腕頭動脈分岐部に近接した右鎖骨下動脈瘤であったため,開胸操作を行わず,右腋窩-左腋窩バイパス術を行ったのちに右総頸動脈から腕頭動脈にステントグラフトを挿入した.術後造影でエンドリークは認めず,右腋窩-左腋窩動脈バイパスの血流は良好であった.心臓手術後の胸腔内型の右鎖骨下動脈瘤に対して,非解剖学的バイパス術とステントグラフト内挿術を併用したハイブリッド手術は低侵襲であり,有効な治療法と考える.
著者
山階 芳麿
出版者
公益財団法人 山階鳥類研究所
雑誌
山階鳥類研究所研究報告 (ISSN:00440183)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.43-57, 1978

本文は文献表にかかげたソ連邦,韓国,中華人民共和国の新しい文献により,日本に多く見られる3種のツル,タンチョウ,マナヅル,ナベヅルの大陸に於ける現状を解説した。<br>1.タンチョウ<i>Grus japonensis</i><br>大陸における蕃殖地はソ連邦ではアムール川中流,ウスリー川中流,ハンカ湖東岸にあり,この3ヶ所に蕃殖期に見られるタンチョウの総数は約80羽であるという。又満州の松花江の沿岸にも数ヶ所の蕃殖地があるが,その数は多からず,正確な数は報じられていない。これ等のタンチョウは渡り鳥で,約半数は韓国に,残りの半数は中国の東部に越冬するようである。<br>2.マナヅル<i>Grus vipio</i><br>マナヅルの蕃殖が近年確められたところは,沿海州の中部&bull;アムール川中流の湿原及び満州西北部の札蘭屯附近である。しかしそこに蕃殖する数は越冬地に来る数より遙かに少ないので,他に蕃殖地があると思われる。そしてソ連邦及び中国の鳥学者の一致した推測では,バイカル湖東岸附近,蒙古のKerulen川及びOnon川流域であろうという。上記のマナヅルの全部は渡り鳥で,約2700羽が先ず朝鮮の中部,特に漢江下流に来る。そしてその大部は朝鮮の中部の西岸に止まるが,一部は日本の荒崎に来る。近年荒崎に来るマナヅルの数が急激に増加しているのは,朝鮮に於けるマナヅルの越冬地である西海岸の干潟が,干拓によって狭められたためであるらしい。<br>3.ナベヅル<i>Grus monacha</i><br>ナベヅルの蕃殖地は,ウスリー川の右岸の中国領内で少数蕃殖するかも知れないが,それ以外は全部ソ連邦領内である。それはエニセイ川の支流のツングスカ川流域から,Lena川の支流,ことにViljni川流域,Olekno-charekoe高原等で,一部はアムール川中流及びウスリー川中流にも蕃殖する。蕃殖区域は東西2000km.,南北1500kmに及ぶ。そこで蕃殖する約2800羽のナベツルは満洲及び沿海州を通って日本の荒崎等へ来て越冬するが,中国及び朝鮮では極めて稀にしか観察&bull;採集されていない。そこで,どこを通って飛んで来るかという事が今後の研究問題である。又このようにナベヅルの殆んど全部が日本へ来て冬を越す事がわかったので,ナベヅルの保存については日本の責任が重大である事が再認識されねばならない。

1 0 0 0 OA 人物熊本

著者
真栄里正助 編
出版者
新九州社
巻号頁・発行日
1923
著者
Gasperini Luca Bonatti Enrico Longo Giuseppe
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.38, no.10, pp.36-42, 2008-08

今からちょうど100年前,シベリア中央部のツングースカ上空で大爆発が起きた。2000km2に及ぶ森林の8000万本ほどの樹木が,ある地点から放射状に外側へとなぎ倒された。
著者
境野 健太郎 三浦 研 神吉 紀世子 高田 光雄
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.72, no.611, pp.15-22, 2007
参考文献数
26
被引用文献数
1 2

This study analyzed the original plans of all houses and the process of renovation at an independent ward in a sanatorium for Hansen's disease patients, and clarified how differences of house plans affected the process of living environment improvement. The results are as bellows: 1) The house plans were classified into 6 types. Based on this classification, the features of house scale, construction process and room layout were clarified. 2) Layout of storage spaces affected the direction of house extension. 3) The kitchen and dining areas at houses constructed by the institution were smaller than ones constructed by residents themselves. 4) 90% of three-tatami-mat-rooms were extended, and on the other hand, only 20% of 4.5 tatami-mat-rooms were extended. 5) Because the houses constructed at the later stage were built at the fringe of the site, most of them were easily extended.
著者
寺島 瞳 小玉 正博
出版者
日本パーソナリティ心理学会
雑誌
パーソナリティ研究 (ISSN:13488406)
巻号頁・発行日
vol.15, no.3, pp.313-322, 2007 (Released:2007-07-07)
参考文献数
30
被引用文献数
4 1

本研究では,他者を操作することに影響する個人内要因に関する臨床的指摘の実証を第一の目的とした。実証する臨床的指摘は(1)誇大化した自己評価を確証するために他者からほめられたいという欲求が高まって自己の優越性をアピールする操作を行う,(2)自尊心を保てないために他者からのケアを求める欲求が高まって自己の劣位性をアピールする操作を行う,の2つであった。また,操作と社会的スキルとの背景要因の比較を第二の目的とした。347名の大学生を対象にして調査を行った結果,臨床的指摘は両者ともに支持された。さらにそれらの臨床的指摘とは関連しない影響も見られ,操作の背景には強い自己肯定感と低い自尊心といった両方の要因があった。また,社会的スキルとの比較の結果,強い自己肯定感とともに高い自尊心をもつ場合は適応的な対人行動をとることができるが,同じ強い自己肯定感があってもそれが揺らいで不安定になった場合に,操作という対人行動に至ることが示唆された。