著者
山内 祐平
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学雑誌 (ISSN:03855236)
巻号頁・発行日
vol.26, no.4, pp.299-308, 2003-03-20
被引用文献数
13

本論文では,電子ネットワークで結ばれた専門家と学校の実践共同体に学習者がどのように参画するかについて,グラウンデッドセオリー・アプローチを参考にした質的な研究方法を用いて明らかにする研究を行った.その結果,学習者は電子ネットワークヘの親和性や科学観・学習観の相違,重なり領域の実践の特殊性などの要因によって,実践共同体へ多様な参加軌道を描くことが明らかになり,学習目標と実践共同体との対応・重なり領域の実践への援助・学習者の状況の把握という学習環境デザインヘの示唆が導出された.
著者
永松 土巳 立野 喜代太
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物学会九州支部会報 (ISSN:02853507)
巻号頁・発行日
no.17, pp.6-10, 1961-10-25

著者ら(1960)は前報において,原爆稲の後代に出現した三染色体植物を,形態的に5型に分類できたとを明らかにしたが,これら三染色体植物種子の発芽性について,二三の知見を得たので,その概要を報告する。
著者
緑川 信之
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.57, no.5, pp.238-243, 2007-05-01

フォークソノミーという用語はフォーク(folkまたはfolks)とタクソノミー(taxonomy)の合成語である。Wikipediaによれば,フォークソノミーは,インターネット上での情報検索の方法論であり,協同的かつ自由に付与されるタブで構成されている。このダグによって,ウェブページやオンライン上の写真,ウェブリンクなどのコンテンツがカテゴリ分けされる。本稿では,フォークソノミーに関するいくつかの論文・記事を分析し,フォークソノミーの新奇性がどこにあるのかを明らかにした。
著者
岡田 成幸 南 慎一
出版者
地域安全学会
雑誌
地域安全学会論文報告集
巻号頁・発行日
no.5, pp.163-170, 1995-11

激甚災害地域における個人および民間企業の復旧・復興は基本的に自助努力であり、とくに経済的に相当の蓄えがなければ円滑には進まない。このことについて公的な資金援助は雲仙普賢岳災害の時に復興基金条例が創設され、ようやくその途が聞かれた。しかしその原資の手当については十分議論されているわけではなく、地方債あるいは篤志による義援金を充てているのが現状である。ここでは、北海道南西沖地震で災害救助法の適用を受けた5町村(奥尻町、大成町、北檜山町、瀬棚町、島牧村)を対象に、支援がどのように行われたのかについて、行政職員からの聞き取り調査および北海道企画振興部同地震災害復興対策室の調査報告書にもとづき、実態について報告し、問題提起としたい。

14 0 0 0 IR 貸本問屋の研究

著者
松永 瑠成
出版者
中央⼤学
巻号頁・発行日
2022

元資料の権利情報 : この資料の著作権は、資料の著作者または学校法人中央大学に帰属します。著作権法が定める私的利用・引用を超える使用を希望される場合には、掲載誌発行部局へお問い合わせください。
著者
石川信一
雑誌
早稲田臨床心理学研究
巻号頁・発行日
vol.1, pp.75-84, 2001
被引用文献数
1
著者
Li Ying
出版者
新潟大学
巻号頁・発行日
2021

新大院博(学)第102号
著者
細馬 宏通
出版者
Japanese Cognitive Science Society
雑誌
認知科学 (ISSN:13417924)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.113-124, 2014

Recent studies of interaction research have revealed that mind in the interaction is<br> embodied in gesture in the material world as the interaction resource. In this study,<br>we research interaction of turning pages each other when they decide the order of the<br> restaurant. Using a virtual menu with 6 pages, 2 participants in the experiment decided<br> to take one dish for each one for each page. Focusing on when and how the partici-<br>pants turn each page, we found that both participants touch or follow the page when<br> it was turned in 64/135 cases. The timing of the turning is organized not only by their<br> utterance of announcing their order but also the body movement of page manipulation.<br> They used the spatio-temporal pattern of page manipulation such as moving their hand<br> from the center to the edge of the page or lifting the edge of the page slightly. These<br> pre-sequences of turning pages, which were step by step process of sequential move-<br>ments with pauses and were embodied with material world of the page structure, seem<br> to project the next movement of page manipulation to prepare the simultaneous page<br> turning by the participants.
出版者
海人社
雑誌
世界の艦船
巻号頁・発行日
no.807, pp.1-207, 2014-11
著者
伊藤 高史 Takashi Ito
出版者
同志社大学社会学会
雑誌
評論・社会科学 = Social science review (ISSN:02862840)
巻号頁・発行日
no.138, pp.21-40, 2021-09

本稿は,筆者が別稿で検討した,メディア文化についての社会システム論的分析枠組みを実証研究に応用するものである。そのことによって,大衆文化としてのメディア文化において創造性が発揮されるメカニズムを社会システムの観点から明らかにするとともに,筆者が提示した分析枠組みの有効性を検証する。分析対象とするのは,今日に至るまで活躍するスター歌手森高千里であり,彼女が1980年代後半にデビューし,スターとしての大衆的認知を得る1990年代はじめまでの時期に焦点を当てる。彼女は文化産業システムによって敷かれた路線を従順に歩むアイドルとしてデビューさせられたが,スタッフの協力を得て独自の世界を切り開いていった。彼女の振る舞いを「キワモノ」「アイドルのパロディ」として解釈する「解釈共同体」が成立し,彼女に唯一無二の地位を与えていった。彼女がスターとしての大衆的認知を得る過程が示しているのは,社会システム論が示唆する通り,様々な社会システムが交差し相互作用する中での葛藤や協働が,資本主義社会のメディア文化に創造性をもたらしていることである。論文(Article)
著者
香川 雅信
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告人文科学とコンピュータ(CH)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.12, pp.1-3, 2014-07-26

サブカルチャーとしての 「妖怪文化」 は 18 世紀後半の都市で生み出されたが、それはある大きな 「誤解」 に基づくものであった。その 「誤解」 は、現在においても繰り返されている。"Yokai culture" as a subculture is produced in cities in the latter half of 18th century, which is based on a great misinterpretation. This misinterpretation is repeated even now.