著者
新光社 編
出版者
新光社
巻号頁・発行日
vol.VI, 1931

8 0 0 0 OA 〔絶筆三句〕

著者
正岡子規//筆
出版者
巻号頁・発行日
1902

明治35年(1902)9月18日午前、紙をはりつけた画板を妹の律に持たせ、仰臥しながら俳句3句をしたためた。子規は翌19日午前1時ころ息をひきとり、これが絶筆となった。箱書は門下の長老内藤鳴雪(1847-1926)の筆。
著者
山内 一史 楊箸 隆哉 木戸 能里子 坂田 和嘉子 石川 稔生
出版者
千葉大学
雑誌
千葉大学看護学部紀要 (ISSN:03877272)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.1-7, 1989-03
被引用文献数
1

インスタントコーヒーを用い,暗算作業量を指標としてカフェインの精神運動刺激作用をみる実験を行った。1.暗算作業検査を繰り返し行うと,その作業量の伸びは徐々に鈍ってくるが,カフェイン飲用によってこの傾向は軽減される。この効果は安定しており,少なくとも30分は持続する。2.上記のクレペリンテストにおけるカフェインの効果は,被験者の暗算作業能力や学習能力において,それぞれ高い能力を持つ被験者に,より有効に作用することが示された。これらの結果より,カフェインの中枢作用について考察を行った。
著者
五十嵐 讓介
出版者
日本高専学会
雑誌
高等専門学校の教育と研究 : 日本高専学会誌 (ISSN:1343456X)
巻号頁・発行日
vol.11, no.4, pp.22-25, 2006-11-20

今日は、平成18年10月x日、秋晴れの澄み渡った日です。これから木更津駅に、鶴岡高専制御情報工学科のA先生を出迎えに行きます。実は、A先生は明日から開かれる木更津高専主催の光脳機能計測研究集会に出席のため木更津に来られるのです。ついては折角初めて木更津に行くので、前日どなたか木更津を案内して頂ければ有難いとの申し出があったので、私が案内役を買って出た次第です。(という設定で、これからA先生と一緒に皆様を、I日コース・番外編木更津案内にお連れしたいという趣向です。)
著者
松隈 浩之
出版者
九州大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2006

本年度は昨年に引き続き調査を行うとともに、調査結果にもとづいたコンテンツ制作を行った。●調査結果調査対象は前年と同様アヌシーアニメーション国際映画祭とし、前年の調査で不足していたマーケットやリクルートといったビジネス面にも比重をおいての調査とした。調査内容はアニメーション表現、手法の動向、各国の取り組み、3DCGの活用状況と今後の可能性を主としており、本研究院が刊行する紀要vol.8に報告資料として採択、掲載されている。結果として、世界のアニメーション業界における3DCGの需要は企業ベースのみならず、学生を含む個人単位でも確実に増加していることが判明した。一方で、日本における3DCGの受入状況は現場の作業環境から消費者の支持獲得に至るまで、浸透しているとは言えず、3DCGとどのように向き合っていくかが課題となっている。以上の点から、今回の3DCGによる新しい表現への取り組みの有用性を確信することができた。●制作日本の伝統的な光源を用いたフル3DCG映像作品を制作するにあたり、ベースとなる舞台を佐賀市三瀬村やまびこ交流館とした。本建造物は江戸時代より続く寄棟づくりによる農家を保存したものであり、障子や畳、漆喰の壁などによる日本の伝統的な光環境を有している。建造物内で撮影によりHDRパノラマ画像を採取し、イメージベースドライティングの技術を用いて3DCG内の光源へと変換、日本的なライティングを施したイメージを作成した。また、作品の題材を架空の妖怪による寸劇とし、ストーリー構成おこなった。日本らしさを有した作品に仕上がったと確信している。今後、同じ手法をベースにより多くの作品を制作し、本課題の有用性をさらに確固たるものへとしていきたい。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1263, pp.150-152, 2004-10-18

関西地方の小高い山の上にその施設は立っていた。よく晴れ渡った午後、お年寄りがたこ焼きの調理器具を楽しそうに囲んでいた。静かなおやつの時間が流れていく。ここは、60人ほどのお年寄りが老後を過ごす特別養護老人ホームだ。 「利用者の皆さんは『ここが、ええねん』って言ってくれるんですよ」 現場を預かる施設長は、入所者が寄せる信頼が日々の糧だと言う。
著者
大野 久雄 鈴木 修 楠 研一
出版者
社団法人日本気象学会
雑誌
天気 (ISSN:05460921)
巻号頁・発行日
vol.43, no.2, pp.101-112, 1996-02-29
参考文献数
42
被引用文献数
21

「1981年6月から1994年9月までの13年間に日本全国で25件のダウンバースト事例と総数75のダウンバーストが発生したこと」を確認し, 一覧表の形でデータベースを作成した. 発生したダウンバーストの統計的特性を同データベースに基づいて調べた結果, ダウンバーストの発生の実態として, (1)すべてがウエット・ダウンバーストであること, (2)ダウンバーストは, 北海道から沖縄まで広く発生していること, (3)ダウンバーストは6月から9月に多く, 中でも7月に集中していること, (4)発生時間帯は11時から21時で, 15時と18時に発生頻度の極大があること, (5)同一事例中でダウンバーストが複数発生するのが一般的であること, (6)ダウンバーストからの吹き出しが地上付近にもたらす突風の風速は69m/s以下で, 最大風速時における吹き出しの水平スケールは10 km以下であること, (7)降雹を伴わないダウンバーストの場合, 突風の強さと水平スケールは様々であるが, 降雹を伴ったダウンバーストの場合, 突風は激しくその水平スケールは小さいこと, (8)日本でもダウンバーストは相当数発生していると考えてよいこと, がわかった.
著者
伊東 繁
出版者
熊本大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

個人の咀嚼能力に対応できる新規の食品加工技術として、衝撃波による食品加工技術研究を実施した。水中衝撃波による細胞破壊のメカニズムを解明し、衝撃波負荷に対する食品の軟化評価、衝撃波パラメータの計測ならびに評価、衝撃波伝播解析のための数値計算用コード開発、顕微鏡観察による衝撃波痕跡の画像解析を行い、個々人の咀嚼能力に応じた固さを得る食品加工技術の実用化のためのメカニズムを解明した
著者
エレナ・ポーター 著
出版者
平凡社
巻号頁・発行日
1930
著者
門馬 健次 高橋 多蔵
出版者
日本衛生動物学会
雑誌
衛生動物
巻号頁・発行日
vol.4, pp.324-328, 1954

日華事変ぼつ発3年目頃から大東亜戦争に至る期間に於て上海日本居留民の間にも本国に見習つて隣保制度が組織され, 今にしてみれば実にはかない回想でしかないのであるが, 亢奮したふん囲気のうちに民防空に関する諸施設が町内会単位に着々と強化されてゆき, 防火用水槽設置の如きもその一つの現れであつた.ところがこの防火用水槽の出現は, それに附随して公衆衛生上見逃しがたい諸問題を起した.例えば夜半苦力, 乞食の露天風呂乃至洗濯場として重宝がられる水槽が日晝は児童の水遊び場として喜ばれるが如き, またデング熱, マラリアのような悪疫伝搬に大きな役割を演ずる蚊族の発生基地がこのため著しく増加する虞れのあるが如きその代表的なものである.昭和18年(1943)の春先, 漢口の中心部にデング熱が発生し9月になつて猛威を振い10月中旬までに464名の患者を算しその約8割が邦人であり, 中国人側の罹患は調査不充分のため確実な数字はつかめないが千数百名に達したであろうとのことであつた.けれどもこの年上海では1名のユダヤ人患者発生の公報に接したのみであつた.かかる情勢のもとに著者等は上海の防火用水槽につき, 蚊族幼虫発生状況調査の必要にせまられ, 当地総力報国会厚生部(部長下村泰介氏)の熱心な協力を得て昭和18年6月から約2ケ月に亘り町内会設置のもの1226個, 工場内設置のもの3129個合計4355個の防火用水槽につき, その種類, 構造, 貯水状態を調査し, 実際貯水されている水槽4092個について蚊族幼虫の発生状況を検査した.検出されたCulex属の種類や各種幼虫の水槽内に於ける混棲状態についての詳細な資料の控など今は全部散逸して手許になく, ここにはAnopheles hyrcanus var. sinensisとAedes albopictusの2種についてのみ記述するの己むなきを遺憾とする.また参考に供した文献もその控を失つたためその極く一部しかここに載せることができない.
著者
藤井 正人
出版者
日本頭頸部癌学会
雑誌
頭頸部癌 (ISSN:13495747)
巻号頁・発行日
vol.38, no.4, pp.390-393, 2012-12-25 (Released:2013-01-15)
参考文献数
5
被引用文献数
1

近年,中咽頭癌におけるヒトパピローマウイルス(HPV)感染が問題となっている。特に米国においては中咽頭癌の罹患率が増加しているが,その原因としてHPV陽性の中咽頭癌が増加していることが指摘されている。一方,HPV陽性の中咽頭癌はその発癌メカニズムの違いにより,生物学的な悪性度が異なることが指摘されている。今回,頭頸部癌基礎研究会において,中咽頭癌のHPV感染に関して全国レベルでの調査研究を行い,わが国の中咽頭癌症例におけるHPV感染の現状を調査した。本研究は頭頸部癌基礎研究会にて行い,2009年5月に症例の登録が開始された。HPVの検出はPCRとハイブリッドキャプチャーII法(HC2)で行った。中咽頭癌症例は157例登録され対照として正常扁桃112例が登録され解析された。対照症例のうち,HPVは1例に検出され112例は陰性であった。すなわち陽性率は0.9%であった。中咽頭扁平上皮癌の157例では79例においてPCRでHPV感染が検出されHPV感染率は50.0%であった。HPVのタイピングではHPV16が70例で88.6%を占めた。HPV感染の有無による臨床的特徴について,HPV陽性ではStage IVの割合が多く,組織学的に低分化の傾向がみられた。発生部位では側壁が92.4%とほとんどを占めた。喫煙と飲酒に関しては,HPV陽性例で非喫煙,非飲酒の割合が多かった。次にStage IIIとIVについて治療法別に予後を検討したところ全生存率でHPV陽性例が陰性例に比較して予後が良好である傾向が認められた。スクリーニングとして行ったHC2法とPCRを比較したところ感度93.7%,特異度96.2%であった。今回の研究で,わが国の中咽頭扁平上皮癌におけるHPV陽性率は50%であることがわかりその臨床的特徴も欧米で報告されているものと同様である結果となった。
著者
永松 土巳 大村 武 立野 喜代太
出版者
日本作物学会九州支部
雑誌
日本作物学会九州支部会報
巻号頁・発行日
no.16, pp.6-8, 1961

1945年,長崎における原爆被爆直後,永松は該地において多数の被爆水稲種子を採取した。これら「原爆稲」は,九州大学農学部付属農場において,年々栽培され,研究が続けられたが,その後代には,種々の遺伝子突然変異のほかに,質的または,量的な染色体変異が見出された(永松1951,1956)。筆者らは,おもに相互転座などの構造雑種系統から出たトリゾーミック稲,合計38系統について,現在種々の調査研究を行なっているが,本報において,粒形質がそれぞれのトリゾーミック型によって異なっていることに着目し,分類をこころみたのでその概要を報告する。