著者
徳富猪一郎 著
出版者
明治書院
巻号頁・発行日
vol.〔第73冊〕, 1946

7 0 0 0 OA [お伽噺]

著者
小森宗次郎 編
出版者
小森宗次郎
巻号頁・発行日
vol.文福茶釜, 1884
著者
野村 祐輝 夏秋 優 岡本 祐之
出版者
日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会
雑誌
皮膚の科学 (ISSN:13471813)
巻号頁・発行日
vol.16, no.6, pp.436-440, 2017 (Released:2018-06-28)
参考文献数
23

70歳代,女性。6月下旬,頸部にかゆみのある発疹が出現し,刺したと思われるアリを持参して当科を受診した。初診時,頸部にそう痒を伴う紅色丘疹が孤立性に4ヶ所認められた。そのアリは体が黒褐色,脚が赤褐色で,形態的な特徴からオオハリアリと同定し,自験例をオオハリアリ刺症と診断した。オオハリアリは尾端部に毒針を有するアリで,中国や朝鮮半島,北海道を除く日本全国に分布している。わが国でオオハリアリ刺症と診断された報告はこれまで11例あり,うち7例はアナフィラキシー症状を生じている。韓国でも在来種として,米国では外来種としてオオハリアリ刺症によるアナフィラキシーが報告されている。最近,特定外来生物であるヒアリが日本国内で発見され,その毒性や危険性が問題になっている。自験例はアナフィラキシー症状を認めず,ステロイド外用のみで軽快したが,オオハリアリは刺されるとアナフィラキシーを起こす可能性のある身近なアリであると認識することが重要である。(皮膚の科学,16: 436-440, 2017)
著者
有元 典文
出版者
日本認知科学会
雑誌
認知科学 (ISSN:13417924)
巻号頁・発行日
vol.20, no.3, pp.281-282, 2013-09-01 (Released:2014-12-05)
参考文献数
4
著者
朱 祐珍 渥美 生弘 瀬尾 龍太郎 林 卓郎 水 大介 有吉 孝一 佐藤 愼一
出版者
一般社団法人 日本救急医学会
雑誌
日本救急医学会雑誌 (ISSN:0915924X)
巻号頁・発行日
vol.23, no.7, pp.304-308, 2012-07-15 (Released:2012-09-17)
参考文献数
8
被引用文献数
1

アクリルアミドは様々な用途で使用されるが,長期の曝露によって末梢神経障害を主症状とする慢性中毒を起こすことが知られている。今回我々は,アクリルアミドによる急性中毒を来した症例を経験したので報告する。症例は23歳の男性。自室にて自殺目的にアクリルアミドを水に溶かした溶液を内服し,嘔吐を認めたため救急外来を受診した。来院時意識清明,血圧117/53mmHg,脈拍数101/分,SpO2 99%(室内空気下),呼吸数24/分,体温36.7℃であった。身体所見や血液検査では異常を認めず,輸液にて経過観察をしていたところ,内服8時間後より徐々に不穏状態となった。その後も幻視や幻聴などの中枢神経症状が持続するため緊急入院となった。内服9時間後より全身の硬直,著明な発汗が出現し,内服11時間後より乳酸値の上昇,血圧低下を認めた。輸液負荷を行ったが反応せず,カテコラミンを投与し気管挿管を行った。その後も循環動態は安定せず,肝機能障害,腎機能障害が出現し,血液透析を施行したが,血圧が保てず約1時間で中止した。乳酸値の上昇から腸管虚血を疑い造影CTを施行したところ,著明な腸管壁の浮腫と少量の腹水を認めた。腸管壊死の可能性はあるが,全身状態から外科的処置は困難と判断した。その後も乳酸値の上昇,血圧低下,全身痙攣が続き,アクリルアミド内服40時間後に永眠された。アクリルアミドによる慢性中毒や亜急性中毒の報告はあるが,今回の症例のように急性中毒による劇的な経過で死に至った例は少ない。内服後数時間は症状が出現せず重症化を予測しにくいが,その後劇的な経過で死に至る場合があるため,慎重な経過観察が必要と考えられた。
著者
梅野 りんこ
出版者
横浜国立大学
雑誌
技術マネジメント研究 (ISSN:13473042)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.21-35, 2009

17世紀にルイ14世の宮廷で発展したフランスオペラは、王の栄光を称え、現実の宮廷恋愛および政治や事件を反映するものであった。本稿は、テキスト研究と文献研究の方法を用いて、リュリの『テゼ』とシャルパンティエの『メデ』の二作品を、主に歴史的視点とジェンダー視点から比較、分析するものである。オペラは古代ギリシャ悲劇の再生をめざし、ルネサンス時代にイタリアで生まれたが、この二作品もギリシャ悲劇を題材にしている。オペラは常に王や貴族など支配者の側に立っており、当時の社会規範や思想と密接な相互関係を持っていた。本稿はまた、古代ギリシャ時代に確立した古代の家父長制社会と、オペラが誕生した近代の家父長制社会についても比較しながら、二つのオペラの登場人物であるメデについて、その他者性、子殺しの、社会における意味について考察する。同時に、人間性の復興をめざしたはずのルネサンスから始まる近代に、『男性的近代性』によってますます排除され、社会的地位が没落していく女性の状況について論じ、その社会の変化を反映した物語をオペラが作ってきたことについて考察する。The French Opera has developed in the Court of Louis XIV in the 17th century. It praises the glory of the King and reflects politics, love issues and events in the Court. This work examines and compares two operas, Thesee by Lully and Medee by Charpentier which stories are both based on the Greek tragedy. In this paper, I use the methodology which refers to text research and literature research and compare and analyze it with historical perspective and gender point of view. Opera is born in the modern society with the Renaissance to the recurrence to a Greek tragedy and the stories stand on the rulers' side. Opera had the close interaction with the society. This paper also comparing the relation between the patriarchy of ancient times and the patriarchy of modern times, I consider Medee, the heroine of these two Operas, as "the Other", for the people in Europe, and also I would like to analyze the meaning of her infanticide in the society. At the same time, I would like to analyze the fall of women's position and the role of Opera which reflects the society in the period of "male modernity" who excludes women increasingly while they talk about Renaissance of humanity.
著者
加茂 憲一 金子 聰 吉村 公雄
出版者
厚生統計協会
雑誌
厚生の指標 (ISSN:04526104)
巻号頁・発行日
vol.52, no.6, pp.21-26, 2005-06
著者
似鳥 雄一
出版者
早稲田大学多元文化学会
雑誌
多元文化 (ISSN:21867674)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.四七-六二, 2015-02-28
著者
斎藤 公明
出版者
日本保健物理学会
雑誌
保健物理 (ISSN:03676110)
巻号頁・発行日
vol.33, no.3, pp.255-263, 1998 (Released:2010-02-25)
参考文献数
21
著者
内藤 準
出版者
数理社会学会
雑誌
理論と方法 (ISSN:09131442)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.15-35, 2015 (Released:2016-07-10)
参考文献数
23

本稿の目的は,ジェンダーによる就職時の統計的差別において予言の自己成就を生み出す単純な社会的メカニズムを理解することである.分析の結果,仕事と家庭が両立できず共稼ぎ世帯の方が片稼ぎ世帯よりも家族生活全体の利得が低くなる低ワーク・ライフ・バランス社会において,求人数が求職者数を下回っているとき,企業が「女性は男性よりも離職しやすい」という予測(予言)に基づいて男性優先の統計的差別をおこなうと,その差別的採用自体が,実際に女性が離職しやすい状況を作り出してしまうことが示される.次に,男女平等な採用が企業にもたらすメリットに関する先行研究の指摘をふまえたうえで,企業が差別的な採用から男女平等な採用へ切り替えることが合理的になる条件を明らかにする.その条件の解釈を通じて,ワーク・ライフ・バランスの改善,雇用拡大やワークシェアリング,ポジティブアクションの促進,労働の質の変化といった社会経済的・政策的要因が,統計的差別の予言の自己成就のサイクルを断ちきる効果をもつことを明快に理解することができる.