著者
桑原 進
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電氣學會雜誌 (ISSN:00202878)
巻号頁・発行日
vol.85, no.925, pp.1625-1634, 1965-10-01 (Released:2008-11-20)
参考文献数
5
著者
杉山 梓
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
ファルマシア (ISSN:00148601)
巻号頁・発行日
vol.53, no.12, pp.1215, 2017 (Released:2017-12-01)
参考文献数
5

不安・睡眠障害や概日リズム異常は,双極性障害(BD)や統合失調症(SZ)において共通して認められる.両疾患において,不安の増悪は症状の重症化や治療薬効果の減弱をもたらす.扁桃体は恐怖やストレス応答,不安の表出において中心的な役割を担っている脳部位であり,扁桃体におけるソマトスタチン(SST)やニューロペプチドY(NPY)の発現は不安の減弱につながる.マウス扁桃体へSSTを注入すると抗不安様作用や抗うつ様作用を示し,またSST欠乏マウスでは不安様行動の増加を示す.扁桃体におけるNPYの減少が拘束ストレス後に認められるなど,SSTとNPYが扁桃体の働きに主要な役割を示す可能性が示唆されている.本稿では,BDとSZ患者の症状増悪とSSTおよびNPYの扁桃体における発現の概日リズム変動に関するPantazopoulosらの論文を紹介する.なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.1) McDonald A. J. et al., Neuroscience, 66, 959–982(1995).2) Pantazopoulos H. et al., Biol Psychiatry, 81(6),536-547(2017).3) Johansson A. S. et al., Schizophr Res., 74(1-3),17-23(2016).4) Seifuddin F. et al., BMC Psychiatry, 13, 213(2013).5) Berretta S. et al., Biol. Psychiatry. 62, 884-893(2007).
著者
鈴木 進一 Suzuki Shinichi
出版者
神奈川大学
雑誌
神奈川大学心理・教育研究論集 (ISSN:02884674)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.103-106, 2015-11-30

指導法・実践報告
著者
三尾 真一
出版者
九州大學農學部
雑誌
九州大學農學部學藝雜誌 (ISSN:03686264)
巻号頁・発行日
vol.18, no.4, pp.419-436, 1961-07

メバルは,魚類の全漁獲高から見るとさして重要な魚種とは言えないが,その分布が広く,沿岸の漁業者にとつては重要な漁獲対象の一つである.九州において沿岸付近に棲息する魚類の資源生物学的研究を行なうに当つて,先づ本種の年令,成長及び成熟について調査研究を行なつた.用いた資料は,1955年7月より1958年4月に亘り採集された644尾で,採集地は福岡市近郊の津屋崎(九州大学農学部水産実験所所在地)であり,ほとんど津屋崎魚市場において購入し,一部は水産実験所の試験船を用いて採集した.捕獲に用いられた漁具は主に三重網(底刺網,津屋崎近辺では角目網と称する)で,一本釣によつて捕獲されたものが僅かに混つている.年令査定には,鱗及び耳石を用いた.本研究を行なうに当り始終懇切な御指導及び御校閲を頂いた相川教授並びに塚原助教授に厚く御礼申し上げる.

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著者
野依 金城
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子 (ISSN:04541138)
巻号頁・発行日
vol.5, no.10, pp.466-469, 1956-09-20 (Released:2011-03-18)
著者
田村 和宏 大熊 春夫 高野 史郎 正木 満博 持箸 晃
出版者
一般社団法人 日本真空学会
雑誌
Journal of the Vacuum Society of Japan (ISSN:18822398)
巻号頁・発行日
vol.54, no.3, pp.155-157, 2011 (Released:2011-05-17)
参考文献数
2
被引用文献数
1

Radiation shields are required in beamlines (BL) that transport synchrotron radiation (SR) to stop high energy radiation that is scattered by instruments upstream of a BL. Radiation shields guarantee radiation safety in the downstream of the BL and need to be installed in the vacuum system of the BL. In order to limit the opening against unnecessary scattered radiation and to keep the effective aperture for SR as large as possible, a new type of radiation shield, which utilizes tungsten alloy with an opening as an ultra-high vacuum chamber, has been developed.
著者
平木 講儒
出版者
宇宙航空研究開発機構
雑誌
宇宙科学研究所報告 (ISSN:02852853)
巻号頁・発行日
no.103, pp.1-55, 1999-03

近年, 火星・小惑星などの天体からサンプルを持ち帰るサンプルリターン計画において採集されたサンプルを地球に持ち帰る際に必要な再突入カプセルは主として受動的な空力安定性に頼って安定な飛行を達成することが多いが, これまでに行われたカプセル型物体の安定性についての研究から, 静的には安定であっても, 特に遷音速域において動的には不安定になり運動が発散する傾向があることが指摘されている。 本研究は, 扁平な形状を有するカプセル型物体に見られる動的不安定性現象に着目し, 実機飛翔の定量的な運動の予測をするための手順を確立すること, およびこれまでの研究で明らかにされなかった動的不安定性の発生メカニズムを理解することを目的とし, 風洞内で1自由度の回転運動を許容した模型の運動の観察および表面圧力の測定により実験的事実を蓄積し, それを基に動的な空気力を簡潔に表現した結果を用いて実機飛翔の運動を予測し, 実機飛翔結果と比較するというアプローチにより, 動的不安定性はカプセル背面の圧力変動によるものであること, その結果カプセルに生じる運動は流れ場との連成により達成される安定状態と考えられること, その運動の最大振幅はカプセル形状が相似であればマッハ数のみの関数として一意的に決められること, ここで示した手順により実機飛翔の運動の最大振幅は予測可能であることを示したものである。
著者
永田 マリアポーシャ 山下 健一
出版者
国立研究開発法人 産業技術総合研究所
雑誌
Synthesiology (ISSN:18826229)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.75-83, 2019 (Released:2019-10-30)
参考文献数
17

家畜の繁殖性改善は、畜産業の生産性向上による食糧供給の安定化とともに、地方の産業振興やバイオエコノミーとしての位置づけなど、幅広い意義を持つ。我々は、牛の繁殖性改善のため、手薄とされる精子側の研究に取り組んだ。研究開発の方向性は、ヒトの不妊治療にかかる報告を参考にして、健全性の高い精子は、運動性も高いという点に着目し、運動している精子を周囲の溶液に流れを生じさせて集合させるという技術を開発することで、初めて人工授精にそのまま使える数の精子の捕集を成功させ、実証試験で良好な受胎成績を得た。併せて、実証試験の中で、受胎に有利な精子の性質を、その泳ぎの形に関係があることを明らかにした。