著者
櫻井 義秀
出版者
「宗教と社会」学会
雑誌
宗教と社会 (ISSN:13424726)
巻号頁・発行日
no.13, pp.255-274, 2007-06-09
著者
高士 祐一 福本 誠二
出版者
日本メディカルセンター
雑誌
腎と骨代謝 (ISSN:09145265)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.111-117, 2016-04-01

線維芽細胞増殖因子23(fibroblast growth factor 23;FGF23)は,生体内のリン代謝に中心的な役割を果たすホルモンである.鉄欠乏性貧血患者では,鉄静注製剤である含糖酸化鉄などの投与によりFGF23が増加し,低リン血症を惹起することが知られている.一方,常染色体優性低リン血症性くる病(autosomal dominant hypophosphatemic rickets;ADHR)患者では,鉄欠乏を契機としてFGF23産生の亢進や低リン血症が惹起されることが明らかとなっている.このように,生体内で鉄とFGF23-Klotho系は関連しているものと考えられるが,その詳細な機序には不明な点が残されている.
著者
藤井 正満
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.95, no.5, pp.859-866, 2006-05-10 (Released:2009-03-27)
参考文献数
4

代謝性アルカローシスの成立には, 発生機構と腎が過剰なHCO3-を排泄できない維持機構が必要である. 維持機構には細胞外液 (ECF) 量低下, Cl欠乏, K欠乏, ミネラルコルチコイド作用亢進, 腎不全などがある. 診断・治療においてECF量の評価は重要で, 低下していれば食塩水の投与が有効 (Cl反応性), 低下していなければ無効 (Cl抵抗性) であり, その鑑別には尿中Cl濃度が役立つ.
著者
武智 峰樹 徳永 健伸 松本 裕治 田中 穂積
雑誌
情報処理学会論文誌データベース(TOD) (ISSN:18827799)
巻号頁・発行日
vol.44, no.SIG12(TOD19), pp.51-63, 2003-09-15

要素技術としての文書分類は,質問応答やWeb ナビゲーションにおける主要な構成要素である.特に表層的なテキストの特徴を主に利用する質問応答では,与えられた質問のタイプに応じて適切な回答候補を抽出できる分類エンジンが重要である.またWeb ナビゲーションにおいては,従来の質問応答が扱ってこなかった質問も扱う必要があり,そのような質問に対しても適切な回答候補を選び出すための分類技術が求められる.本研究は,Web ナビゲーションが扱う質問のうち,特に手順に関する質問を取り上げ,その回答候補の分類に有効な特徴量を明らかにすることを目的とする.その試みとしてWeb ページにおいてHTML のリストタグが付与されたテキストを記事集合として,それを手順について書かれたテキストとそれ以外のテキストに分類するタスクを考える.検索エンジンを用いて箇条書きを収集し,機械学習の一手法であるSupport Vector Machine を用いた文書分類を行い,その結果の観察に基づいて手順について書かれた箇条書きの抽出に有効な特徴量を考察した.N-gram や語の頻度情報をベースにした手法により,コンピュータ分野に関しては90%以上の精度で分類可能な特徴量の組合せを得た.
著者
阿部 力也
出版者
オーム社
雑誌
OHM = オーム (ISSN:03865576)
巻号頁・発行日
vol.106, no.8, pp.34-39, 2019-08
著者
大山 利男
出版者
日本有機農業学会
雑誌
有機農業研究 (ISSN:18845665)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.6-14, 2017-09-30 (Released:2019-05-21)
参考文献数
17

国際的にみたとき,とくにヨーロッパ諸国では,有機畜産の発展画期にはつぎのような時代背景を認めることができる.1960~1970年代:アニマルウェルフェアの関心の高まり,1980~1990年代:環境問題への社会的関心の高まりと農業環境政策の展開,それと親和性の高い有機農業の普及拡大,粗放化プログラムと親和性のある有機畜産の拡大,1990~2000年代:BSE危機の大きなインパクト,有機畜産物への需要急増,2000~2010年代:アニマルウェルフェア法制の国際化,飼料生産の地域指向の高まり(反GM, ローカル志向の強まり)もちろん各国により社会背景や経済状況が異なれば,同じように有機畜産が普及拡大する訳ではない.しかし表3に見るように,有機畜産の普及展開状況に大きな彼我の差があることは明らかである.本稿のタイトルは,「有機畜産に問われる課題と論点」であるが,つきつめれば日本の「慣行畜産に問われる課題と論点」でもある.毎年,データを更新して刊行されている『世界の有機農業:統計とトレンド』(Willer and Lernoud 2017)でも明らかであるが,世界の有機農業を全体としてみれば,多かれ少なかれ有機農業の半分は耕種部門であり,あとの半分は畜産部門である.南北アメリカやオセアニアの新大陸国家は別としても,またアジア地域は極端に少ないが,ヨーロッパ諸国の有機農業の土地利用割合を一つのモデルとみれば,有機農地の半分が永年草地,永年性作物で占められている.言うまでもなく永年草地は畜産的利用に供されている土地である.豚,鶏(中小家畜)はともかく,肉牛,乳牛(大家畜)などの反芻動物(草食家畜)が有機畜産には大きな位置を占めており,有機畜産の土地利用管理は国土利用に貢献しているのである(Willer and Lernoud 2017: 78-85).こういった畜産を前提とする時,有機畜産は粗放的で低投入の飼養管理が基本であることがわかる.したがって,有機畜産物の生産費も必ずしも高い訳ではない.少なくともヨーロッパ諸国の有機畜産(慣行畜産もそれほど違わないようだが)は,土地生産性を低下させるが,労働生産性,資本生産性をむしろ高める傾向にあるという報告が少なくない(Rahmann and Godinho 2012).それらを丁寧に検証することは今後の課題としたいが,このような有機畜産の生産技術,経営管理の特徴と趨勢をみると,日本の畜産はかなり大胆な見直しが迫られるかもしれない.有機畜産に問われる課題は,そのまま慣行畜産に問われる課題でもあると考えるからである.
著者
滝川 睦 Takikawa Mutsumu
出版者
名古屋大学人文学研究科
雑誌
名古屋大学人文学研究論集 (ISSN:2433233X)
巻号頁・発行日
no.2, pp.89-99, 2019-03-31

This paper is intended as an investigation of the dietetics enacted by Shakespeare's Timon of Athens (Tim.). It is true, as I have previously suggested in the paper entitled "Timon as a Wild Man: An Approach to Timon of Athens," that Tim. is comprised of the Jacobean court masque elements: the masque and the antimasque. In the contemporary court masques, the main masque represents the magnanimity and bounty embodied in the prince, while the antimasque as "the rehearsal of cultures" (Mullaney 60–87) tends to disrupt and cast a shadow over the main masque. However, the cannibalistic images permeated in Tim. deconstruct the masque-like binary opposition in this play. The dietary consumption in Tim., on the other hand, represents the voidness of Timon's self. As Patricia Fumerton points out in Cultural Aesthetics: Renaissance Literature and the Practice of Social Ornament, the court masque is a kind of "void" or dessert which is exhibited and consumed in James I's Banqueting House. It is fair to say that Timon's self in the woods as well as Athens, "my confectionary" (4.3.259), is completely consumed and brought to "nothing" (5.2.73).本論は平成三十年度JSPS科学研究費補助金(基盤研究(C)課題番号16K02447)による課題「近代初期英国における食事文学についての歴史的・文化史的研究」の研究成果の一部である。
著者
片柳 克夫 堀 貫治
出版者
広島大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

本研究は今まで構造研究が着手されていなかった新しいレクチンファミリーに属する海藻レクチンに属するいくつかのレクチンに着目して構造学的研究を進めたものである。このレクチンは多くのレクチンと異なり単糖には結合せず高マンノースのみに結合する特異的な性質を持ち,また近年,強力な抗HIVウィルス作用を持つことがわかってきた。本研究ではその分子構造をX線解析による詳細に解明し,この新規レクチンファミリーの構造的基盤を構築した
著者
加藤 正義
出版者
一般社団法人 表面技術協会
雑誌
金属表面技術 (ISSN:00260614)
巻号頁・発行日
vol.38, no.5, pp.172-179, 1987-05-01 (Released:2009-10-30)
参考文献数
25
被引用文献数
1 1

1 0 0 0 OA 国民日本歴史

著者
高橋俊乗 著
出版者
富山房
巻号頁・発行日
1919
著者
曽根 由希子 吉田 尚史 清木 康
雑誌
情報処理学会研究報告データベースシステム(DBS)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.68(2005-DBS-137), pp.607-614, 2005-07-15

本稿では精神医学分野データベースを対象とし 病名・症状の抽象度と因果関係性を反映した検索の実現方式を示す.本方式は事象の上位・下位概念といった抽象度依存検索や原因・結果といった因果関係検索などの 特定の方向を有したベクトル空間による検索を可能とする.本方式により 特定の方向性に関する計量を実現することにより 利用者の検索目的に応じた事象やその文書データを検索可能となる.本稿では 精神医学データベースを対象とし 本方式の実現可能性を検証する.