著者
斎木 一馬
出版者
大正大学
雑誌
日本仏教史学 (ISSN:03855805)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.49-52, 1976-12
著者
呉 恩恵
出版者
東洋大学ライフデザイン学部
雑誌
ライフデザイン学紀要 = Journal of Human Life Design (ISSN:18810276)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.49-76, 2018-03

韓国の精神保健福祉に関して日本では部分的に知られているが、現在に至るまでの流れや背景など全体的な紹介はされていない。本論文は、韓国の歴史、社会的背景から精神保健医療福祉の発達史や特徴をまとめたものである。 国史編集委員会の韓国史データベースから現代の精神疾患を表す「癲狂」をキーワードにして検索した結果、治療や刑事の対応に関する記録は見つかっても、公的機関や支援、取り組みについては特に記録が見つからなかった。 韓国の開花時期から日本の植民地時代、南北戦争(朝鮮戦争)を経て国外からの精神科医療やケア、医療職以外も入るようになった。しかし、戦後も経済成長が優先視され、精神障害者の人権は阻害されていた。このような状況の下でも、自主的参加型であるNGO団体精神保健研究会が設立され多様な分野の人が集まるようになった。1995年に初めて「精神保健法」が制定され、2016年の全面改正が2017年5月から施行されるようになった。世界の基準から見るとまだ課題はあるが、理念から世界の基準に近づけるよう変化が起こっている。 韓国史の文献から得られた精神疾患者への処遇や社会の変化から今後の韓国の精神保健福祉政策に関する展望を論じる。

1 0 0 0 OA 三才圖會 106卷

著者
(明) 王圻 纂集
巻号頁・発行日
vol.[5], 1609

1 0 0 0 OA 神皇正統記

著者
北畠親房 著
出版者
岩波書店
巻号頁・発行日
1934
著者
植阪 友理 鈴木 雅之 清河 幸子 瀬尾 美紀子 市川 伸一
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.37, no.4, pp.397-417, 2014-02-20 (Released:2016-08-10)
被引用文献数
4

全国学力調査の結果などを受け,教育現場では日本の子どもの学力について,「基礎基本はおおむね良好,活用に課題」と論じられることが多い.しかし,認知心理学を生かした教育実践では,基礎基本が必ずしも十分ではない可能性が指摘されている.そこで本研究では,これらの実践的な知見や認知心理学を参考に開発された,構成要素型テストCOMPASS(市川ら2009)を中学2年生682名に実施し,もし一般的な社会の認識とは異なり,基礎基本が十分なのではないとするならば,特にどのような学力要素が不十分であるのかという実態について検討した.また,調査対象となった生徒の数学担当教師15名に,中学2年生にとって「十分満足」「やや不十分」「極めて不十分」と考えられる基準を評定するよう求めた.教師が評定した基準と,COMPASSの実施結果を比較した結果,数学的概念の不十分さ,基本的な文章題において演算を迅速に決定する力の弱さ,問題解決方略を自発的に利用する力の不十分さなどに課題があることが明らかとなった.これらの結果は,日本の子どもの学力に対する従来の捉え方に再考を促すものである.
著者
岸谷 和広
出版者
日本商業学会
雑誌
流通研究 (ISSN:13459015)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.33-52, 2016 (Released:2017-05-25)
参考文献数
52
被引用文献数
1

本稿の目的は、ソーシャルネットワーキングサイト(SNS)上でのコミュニケーションに関する双方向性(双方向コミュニケーション、ユーザーコントロール、反応性)とSNSがユーザーに提供する価値、SNSに対するユーザーのロイヤルティとの関係を検討することである。同時に、それぞれの関係に対するSNSの技術的・社会的特性(プラットフォーム)の影響(モデレート分析)を検討する。プラットフォームとして、フェイスブックとツイッターを取りあげ、それぞれのユーザーに対してインターネットによる質問紙調査を行い、共分散構造分析を用いて分析した。その結果は、1)それぞれのプラットフォームにおいて、双方向性と反応性は、社会価値と情報価値それぞれに対して正の影響を与えていたのに対して、ユーザーコントロールは、情報価値に対して負の影響を与えていた。2)プラットフォームの効果として、フェイスブックユーザーはツイッターユーザーよりも情報価値が与えるサイトロイヤルティへの影響が大きいのに対して、ツイッターユーザーはフェイスブックユーザーよりも社会価値が与えるサイトロイヤルティへの影響が大きいことがわかった。その結果を受けて理論的そして実践的含意を論じ、本研究の問題点と将来の研究の方向性を示した。
著者
福井 三郎 川野 進 永江 康雄
出版者
Japan Society of Corrosion Engineering
雑誌
防蝕技術 (ISSN:00109355)
巻号頁・発行日
vol.11, no.5, pp.198-201, 1962-05-15 (Released:2009-11-25)
参考文献数
9

During the acid cleaning of various equipments, one of the troubles frequently encountered is acid attack on construction materials. Therefore, care should be taken to protect the equipment from acid attack during acid cleaning.Although the acid attack on steel has been studied for many years, there seems to be very little study concerning the acid attack on copper alloys, because the corrosion rates of copper alloys are considered to be comparatively low in the non-oxidizing acid solutions such as hydrochloric acid.However, the acid solution containing oxidizing agents such as oxygen, ferric or cupric ion, etc. may cause attack.In this study, we have investigated the effects of acid concentration, temperature, gas atmosphere and oxidizing ions such as ferric or cupric ion on the corrosion of copper alloys in hydrochloric acid solutions.As a result, it has been found that in the presence of oxidizing ions, the inhibition effect of inhibitors is markedly decreased, and the corrosion rates of copper alloys are greatly accelerated in the inhibited hydrochloric acid solution.The tendency is more remarkable when air is bubbled through the solution.On the hand, in the absence of oxidizing ions, the corrosion of copper alloys in hydrochloric acid can be prevented by inhibitors even when air is bubbled through the solution.
著者
今井 正治
出版者
豊橋技術科学大学
雑誌
特定研究
巻号頁・発行日
1985

今年度は、ゲーム木探索の並列化に関する研究を中心に行った。その結果、次のような成果が得られた。チェス、将棋、囲碁等の完全情報2人零和ゲームはminimaxゲーム木で表現され、ゲーム木を解くことで両者が最適な手を選んだ場合の結果を知ることができる。この目的のためにα-β法、SSS*法などの探索法が提案されている。これらの探索法を用いても、ゲーム木探索に要する計算量は、ゲーム木の高さに応じて急速に増加することは避けられない。そこで、複数の処理装置を持つ並列計算機を用いることにより、探索時間を減少させる方法が考えられる。本研究では、それらをm台の処理装置を持つ並列計算機上で実行することを考え、並列計算機向きの5種類の並列探索法を提案した。また、これらの探索法の計算時間が処理装置の台数mとともにどのように変化するかを理論的に調べた。その結果、1台の処理装置の場合に対する速度向上比がmより大(加速異常)になり得ること、および1より小(減速異常)になり得ることが知られた。また、本論文で考察した5種類の探索法では減速異常は生じないことを証明した。次に、探索法の全般的な挙動をシミュレーション実験によって評価した。その結果、処理装置の台数mの増加に伴い、計算時間が常に減少することは確認できたが、速度向上比はmよりかなり小さくなることも明らかになった。しかし、探索法によって、速度向上比にかなり変動がみられるので、並列化により適した探索法を工夫することで、速度向上比をさらに改善し得る可能性がある。本研究で試みた探索法の中では、有資格探索が探索時間の大きさと速度向上比の両方の観点から、他に比べ良い結果を与えることが知られた。
著者
加藤 浩
出版者
研究・イノベーション学会
雑誌
研究 技術 計画 (ISSN:09147020)
巻号頁・発行日
vol.31, no.3-4, pp.283-290, 2016-12-28 (Released:2018-01-26)
参考文献数
27

In April, 2016, "Patent / Utility model Examination Guidelines" (the Japan Patent Office) was revised, and new practice on the patent examination of the food started. Patents have not been granted for use inventions of the food until then. However, by the revision of the Examination Guidelines, patents can be granted for use inventions of the food. Then, the patent protection of the food became similar to medicinal inventions. The purpose of the Patent Law is to encourage inventions and contribute to the industrial development, which is related to the promotion of the innovation. In the pharmaceutical field, patents play an important role for the innovation, according to many analysis. The introduction (April, 2016) of use inventions of the food may promote the innovation like the influence of the introduction of medicinal patents in 1976. It is expected that the patent applications of the food will increase after the introduction (April, 2016) of use inventions of the food.
著者
玉木 久夫 土屋 裕希
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. AL, アルゴリズム研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.111, pp.121-128, 2007-03-09
参考文献数
15

平面ユークリッド距離巡回セールスマン問題に対する分割統治法アルゴリズムを提案する。このアルゴリズムは、まず与えられた点集合のドローネ三角形分割を求め、その全域閉小路を再帰的に求める。巡回路をハミルトン閉路から全域閉小路に緩和したのは解の存在を保証するためである。部分解の統合においては、部分解に属す辺とその他のドローネ辺をあわせて統合グラフを構成し、その上の最適解を線形刻み分割を用いた動的計画法により求める。このアルゴリズムの実行時間は分割の幅wを固定したとき、O(nlogn)である。
著者
武田 重昭 神崎 澪妃 加我 宏之 増田 昇
出版者
一般社団法人 環境情報科学センター
雑誌
環境情報科学論文集 Vol.28(第28回環境情報科学学術研究論文発表会)
巻号頁・発行日
pp.349-354, 2014 (Released:2014-12-03)
参考文献数
11

近年,本研究では,旅が大衆化した江戸期の名所案内記の中でも,はじめて観光モデルルートが掲載された「京城勝覧」を対象に近世京都における観光特性を明らかにすることを目的とした。本文に記載されている17 日間の案内文から,観光対象およびそれらの順序,観光対象についての説明内容を抽出して分析した。観光特性は,短距離で観光拠点が多い巡覧型,中距離で観光対象の少ない散策型,長距離で観光拠点が少ない遊山型,長距離で観光対象が多い周遊型の4つのタイプに分類でき,各タイプにおける人工物と自然物を調和させた観光特性が確認できた。
著者
福住 多一
出版者
中央大学経済研究所
雑誌
中央大学経済研究所年報 (ISSN:02859718)
巻号頁・発行日
vol.45, pp.193-216, 2014-09-25

最後通牒ゲームの実験で被験者達にステロイドホルモンの1 つであるテストステロンを投与すると,公平な配分提案が増えることを,Eisenegger et al.(2010)は見出した。彼らは,応答者が拒否を選ぶことによって提案者に与えられた資源配分の権限が台無しになることを提案者が恐れ,その結果,公平な提案が増えるというステイタス仮説を提唱している。本論文は,この実験結果を説明するステイタス仮説の理論モデルを提示する。我々は,各プレイヤーは他のプレイヤーの効用を考慮に入れないとする。これが利他主義や公平性という最近の行動ゲーム理論における社会的選好の理論と,我々のモデルの大きな違いである。本論分はプロスペクト理論を応用し,損失回避の傾向と参照点を持つプレイヤーを想定する。そこで,テストステロンの増加がプレイヤーの参照点の上昇をもたらすと考えることで,Eisenegger et al.(2010)の実験結果をモデルは首尾よく説明することができる。提示したこのモデルは,信頼ゲームの実験でオキシトシンを投与したKosfeld et al.(2005)の実験結果も,うまく説明することができる。高い水準のテストステロン,すなわち我々の仮定のもとで高い水準の参照点を持つとされるプレイヤーは,自らの資源を相手に与える傾向が強まる。よって,その性質が世代を超えて安定的に保持されていくのかどうかは定かではない。本論文は,高い水準の参照点を選好として持つプレイヤーが,適応度に基づく進化動学によって内生的に出現することを,進化的安定性の概念を用いて説明する。
著者
星 博幸
出版者
名古屋地学会
雑誌
名古屋地学 (ISSN:13450514)
巻号頁・発行日
vol.80, pp.14-23, 2018 (Released:2019-03-05)
参考文献数
10
著者
新関 三郎
出版者
日本熱帯農業学会
雑誌
熱帯農業 (ISSN:00215260)
巻号頁・発行日
vol.7, no.2, pp.55-59, 1963-11-30 (Released:2010-03-19)