著者
木内 正人
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.51, pp.G16, 2004

独立行政法人国立印刷局は、明治4年(1871年)「大蔵省紙幣司」として創設以来、紙幣をはじめ各種有価証券や公文書を専門に製造してきた。今日に伝わる紙幣のデザインは、明治維新以後急速に近代化した歴史を色濃く残し、西洋から輸入した様々な技術をベースに、日本の民族的慣習を織り交ぜ独自のスタイルを築いてきた。また紙幣のデザインには、信頼、安全といったセキュリティー面からの役割と、国の威厳、品格、あるいは利用者の誇りや尊厳を支える役割をも担っている。それには、デザインの中に人々に"重み"を感じさせるデザインエレメントの存在が鍵となっている。本研究は、紙幣にみるデザインエレメントの特徴から鑑み、紙幣のデザインと社会との関係を考察するものである。
著者
黄 舜範 村田 厚夫 脇坂 晟 吉江 利香 土屋 克巳 斉藤 喬士 武市 俊明 阪井 哲男 高見 佳宏 林 潤一 会沢 勝夫
出版者
杏林医学会
雑誌
杏林医学会雑誌 (ISSN:03685829)
巻号頁・発行日
vol.35, no.4, pp.391-399, 2004
参考文献数
28

レーザー光照射装置と光増感物質の進歩により,Photodynamic therapy(PDT)は近年,癌などの治療に用いられるようになってきた。その細胞に及ぼす影響を分子生物学的に解明することは,本療法の副作用を防止して,その効果を充分に引き出す上で重要であろう。そこでヒト培養細胞にPDTを施行した際に生ずる遺伝子発現の変動をcDNA発現アレーによって解析することを試みた。健常成人皮膚より調製した線維芽細胞を,光増感剤talaporphin(mono-L-aspartylchlorin e6,NPe6)10mg/dlとともに37℃1時間培養し,ダイオード,イオン,レーザー照射装置を用いて,664nmの可視光により1.00J/cm^2の線量で照射し,その後,さらに37℃で10分間培養した。この細胞からRNAを抽出し,逆転写反応により[^33P]標識cDNAプローブを調製した。このプローブとNylon membrane arrayとをハイブリダイズし,その結果をイメージング,プレートおよびイメージ,スキャナーを用いて解析した。その結果,PDTを受けた直後の線維芽細胞においては,アポトーシス関連遺伝子では,RARB(retinoic acid receptor beta)以外には有意の発現増大を示す遺伝子は見られず,むしろ膜輸送,細胞増殖,細胞内シグナル伝達および転写などに関連する遺伝子,特にCキナーゼ,S6キナーゼおよびCREBなどの発現増大が特徴的であった。この結果はPDT処理直後の細胞においては,細胞内シグナリング,カスケードが活性化されていることを示唆するものと考えられる。

1 0 0 0 紙幣の肖像

著者
佐藤 光輝
出版者
文星芸術大学
雑誌
文星紀要
巻号頁・発行日
vol.12, 2000
著者
河田 敬義
出版者
一般社団法人 日本数学会
雑誌
数学 (ISSN:0039470X)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.33-38, 1949-04-30 (Released:2008-12-25)
参考文献数
7
著者
出納 和基夫
出版者
一般社団法人日本応用地質学会
雑誌
応用地質 (ISSN:02867737)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, 1988-06-25
出版者
日経BP社
雑誌
日経ニューメディア (ISSN:02885026)
巻号頁・発行日
no.1454, 2015-02-23

LINEは、同社が提供するコミュニケーションアプリの「LINE」をより生活に密着した存在にする取り組みの強化・推進に向けて、投資ファンドの「LINE Life Global Gateway」の運用を2015年2月4日に開始した。2月12日には、女性YouTuberのマネジメント会社である「3ミニッツ…
著者
粟沢 尚志 Takashi Awasawa
出版者
千葉経済大学
雑誌
千葉経済論叢 The proceedings of Chiba Keizai University (ISSN:21876320)
巻号頁・発行日
no.57, pp.75-86, 2017-12

本稿の目的は、西千葉における地域通貨「ピーナッツ」に始まるまちづくり活動の意義を、渋沢栄一翁による道徳経済合一説から考察することである。第1節では、地域通貨「ピーナッツ」が単なる消費刺激的機能をもつ地域通貨ではなく、市民が有する人的資源を地域の場で発揮し、その発揮をとおして地域が活性化されるというシステムであることをみる。第2節では、コミュニティ論と日本型経営論(特に人本主義的経営)から地域通貨「ピーナッツ」が生み出した西千葉における人的ネットワークの特徴と意義を理解する。第3節では、渋沢翁の「論語と算盤」の考え方を使いながら、西千葉「ゆりの木商店街」における地元事業者による経営革新の動きをみる。第4節では、西千葉におけるまちづくりの代表例である「ようこそ西千葉へ」の意義を考え、さらにそれに続く最新のまちづくり戦略を紹介する。

1 0 0 0 OA 絵本問屋印譜

著者
村田, 幸吉
出版者
巻号頁・発行日
vol.[2],
著者
粟沢 尚志 Takashi Awasawa 千葉経済大学 CHIBA KEIZAI UNIVERSITY
出版者
千葉経済大学
雑誌
千葉経済論叢 = Chiba keizai ronso (ISSN:21876320)
巻号頁・発行日
no.50, pp.67-76,

本稿の目的は、西千葉における地域通貨「ピーナッツ」に始まるまちづくりの意義を、ポジショニング理論とコーペティション理論から考察することである。第1節では、地域通貨を牽引してきた経営者たち(ピーナッツクラブ西千葉)が渋沢栄一の唱えた論語と算盤の経営倫理観と整合的な考え方から行動してきたことをみる。第2節では、地域通貨の意義を経営学的にみると、コーペティション経営の協調(つまり市場拡大)にあたることをみる。第3節では、経営革新のために立ち上げられた異業種経営研究会の意義をポジショニング理論から考える。第4節では、2014年に始まった「ようこそ西千葉へ」プロジェクトの概要を紹介する。そこには、地元事業者の経営革新と地元事業者と学生との協働が両輪で進められるという新しいまちづくりのモデルがみられる。
著者
岩動 孝一郎
出版者
一般社団法人 日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科学会雑誌 (ISSN:00215287)
巻号頁・発行日
vol.85, no.8, pp.1189-1212, 1994-08-20 (Released:2010-07-23)
参考文献数
132
被引用文献数
1

男性仮性半陰陽は性腺として精巣が分化していながら内外性器系の男性化が障害される先天異常で, 極めて多彩な発生病理に基づく性分化異常症の一型である. 従来, 本症の分類は主として外性器の形態, 女性内性器の分化の有無, および思春期における二次性徴の性差を中心に行われてきた. しかし発生機序に関する要因は殆ど不明であり, 分類法での配慮は殆どなされていなかった. 近年, 性分化の機構に関する研究が大幅に進展し, Y染色体上に座位のある精巣決定因子TDFもSRY遺伝子として同定された. また胎生期精巣の分泌するミューラー管抑制ホルモン (AMH) に関する研究も進み, 内性器分化とその異常に関する知見も一新された. Androgen Receptor (AR) についても遺伝子のクローニングの結果, ARと genomic DNA との相互作用についても重要な情報が蓄積されつつある. 現在では, 古来の臨床的な分類に加えて, MPHを発生機序の面から捉えた分類法を確立し, 当面の患者に対しより適切な社会的な適応を目的とした性の決定を可能とし, その後の治療をも容易ならしめる基準を普及させる必要がある. 最近の傾向では, MPHをSRYおよび性決定に関連する一定の遺伝子の異常を含めた機序に起因する性腺分化の障害; 胎生期精巣より分泌される androgen およびAMHなどの性器分化誘導物質生成の障害; そして androgen receptor (AR) の異常に伴う感受性障害 androgen insensitivity の3つの要因に大別して扱う報告が多い. このほか性腺腫瘍, 腎腫瘍 (Wilms' tumor) あるいは腎障害の合併などを示す症例の存在も注目され, その発生機序の解明は出生前診断, 予防法さらには治療法の開発にもつながる重要な研究分野であると考えられる.
著者
水野 一郎
出版者
関西大学経済・政治研究所
雑誌
東アジア経済・産業の変容
巻号頁・発行日
pp.185-204, 2015-03-31

2014年6月21日 第5回復旦大学・関西大学経済フォーラム
著者
宮腰 直幸
出版者
日本図学会
雑誌
図学研究 (ISSN:03875512)
巻号頁・発行日
vol.48, no.4, pp.17-18, 2014

種差海岸に立っていた潮観荘と呼はれる別荘兼アトリエの再現CGを作成した.この建物は吉田初三郎のアトリエであり,昭和28年に焼失している.資料は数点の写真とスケッチ,模型および当時の状況を知る人の証言という状況で非常に困難な作業となった.作成したCGムービーは2013年7月に青森県立美術館で開催された特別展で公開された.
著者
樋口 智幸
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.929, pp.68-71, 2010-06-28

空地や都市内の公園を半日にして人のにぎわう産直市場に変える─。農家と消費者が直接触れ合う場を演出する「マルシェ・ジャポン」。値札のデザインにまで気を配り、集客につなげる。(樋口智幸) 「おいしそう」──シェフが腕を振るった料理が供されると、ウッドデッキに設けたテーブルから歓声が上がる。素材は産地直送だ。
著者
永井 学
出版者
日経BP社
雑誌
日経トップリーダー
巻号頁・発行日
no.322, pp.90-93, 2011-07

「期待してフォローしていただいた方、申し訳ありません。できる社長とは言えませんでした」。ネットサービス「twitter(ツイッター)」で倒産に至った心境をつぶやく。『千円札は拾うな。』(サンマーク出版)に代表される、読者を挑発する書名でベストセラーを連発した著名経営者らしい今様の報告だった。
著者
遠藤 明久
出版者
一般社団法人 日本建築学会
雑誌
日本建築学会論文報告集 (ISSN:03871185)
巻号頁・発行日
vol.104, pp.38-42, 1964-10-30 (Released:2017-08-30)

Following the previous paper this paper deals with T. MORIYAMA's and I. NAKAMURA's careers. They were the persons on the part of the KAITAKUSHI in charge of the construction of the Sale and Reception Room of the KAITAKUSHI. T. MORIYAMA (1842-1920) was the clansman of Saga, and I. NAKAMURA (1835-89?) was a carpenter in the last years of the Edo. Both the architects were employed by the KAITAKUSHI in 5th of the Meiji Era, then designed various occidental style buildings of the KAITAKUSHI and supervised these constructions. From 11th to 14th of the Meiji they were appointed as the constructing foremen of the Sale and Reception Room (designed by J. Conder). And through their performances for this construction they engaged as the engineering executives of Kokyozoeijimukyoku (imperial palace construction bureau, estab. in 1812).

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1904年03月09日, 1904-03-09
著者
津曲 裕次
出版者
長崎純心大学・長崎純心大学短期大学部
雑誌
純心人文研究 (ISSN:13412027)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.25-31, 2005-03-01

石井筆子は、滝乃川学園に関係する前に、女子教育に関係し、特に婦人教育団体「大日本婦人教育会」を立ち上げ、その中で機関誌『大日本婦人教育会雑誌』の編集執筆に熱意を持って従事した。しかし、その雑誌そのものの存在がいまだ明らかでない。そこで本論文では、現在までの調査からその所在が確認されているものと欠号を明らかにした。その結果、総冊数263冊、その内約8割の所在の確認と雑誌発行の時期区分がなされた。筆子研究の視点からは第I期130冊に絞られることが明らかとなり、その調査の方向が示された。