著者
椎塚 久雄
出版者
工学院大学
雑誌
工学院大学研究報告 (ISSN:03685098)
巻号頁・発行日
no.114, pp.57-68, 2013-04-30

In this paper, we focus on social isolation among elderly people to better understand the reality of their lives, andanalyze the relationship between the factors behind changes in the family structures of the elderly and their social isolation,and changes in modern communities. We also investigate new forms of communication aimed at improving thequality of life in a longevity society. Methodologically, we propose and examine a basic means to enhance local communitynetworks, based on a scale-free network as a foundation for local community formation. From these considerations,we propose a new networking game for constructing the free-scale network in our daily life. The main idea ofthis paper is based on the alternate reality game that is a type of play experience to cross and virtual reality as part ofthe game captures the everyday world.
著者
神尾 次彦 伊戸 泰博 藤崎 幸蔵 南 哲郎
出版者
公益社団法人 日本獣医学会
雑誌
日本獸醫學雜誌(The Japanese Journal of Veterinary Science) (ISSN:00215295)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.43-48, 1990
被引用文献数
16

栃木県下の1牧野において Haemaphysalis longicornisの発生消長を周年調査し, 未吸血若ダニ唾液腺内の Theileria sergentiの感染状況を調べた. マダニの採集はフランネルを用いたハタズリ法及び土壌サンプル採集法を併用して行い, T. sergentiの感染状況は, 若ダニを家兎に吸血させて半飽血状態とした後, 唾液腺を摘出し, メチルグリーン・ピロニン染色することによって行った. その結果, 本牧野に生息する若ダニは, 冬期を含んだ1年を通じてT. sergentiを保有していることが明らかとなった. 放牧期間の5月から10月にかけて採集された若ダニでは, 家兎吸血24時間目に唾液腺内の原虫が検出されたのに対し, 他の時期に採集された若ダニでは検出されなかった. この結果から, 放牧期間中の環境要因が若ダニ唾液腺内の原虫成熟に何らかの影響を及ほしていることが示唆された.
著者
村田久仁男
雑誌
日皮会誌
巻号頁・発行日
vol.98, pp.373-374, 1988
被引用文献数
2

1 0 0 0 OA 東国太平記

著者
杉原, 親清
出版者
巻号頁・発行日
vol.[1],
著者
金子 智之 西松 寛明 小串 哲生 杉本 雅幸 朝蔭 裕之 北村 唯一
出版者
一般社団法人 日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科学会雑誌 (ISSN:00215287)
巻号頁・発行日
vol.99, no.1, pp.35-38, 2008-01-20 (Released:2011-01-04)
参考文献数
9
被引用文献数
1 5

症例は56歳, 男性. 陰茎腹側の硬結を主訴に来院した. 1歳時と2歳時に尿道下裂に対して尿道形成術を施行された既往があった. 5年前と2年前に尿道結石に対して尿道切石術を施行されていた. 尿道結石再発と診断し, 尿道切石術を施行した. 結石には尿道から発生した多数の毛が含まれており, 形成尿道からの発毛が結石形成の原因と考えられた. 結石再発の予防目的に除毛剤の尿道内注入を行ったが除毛効果がみられなかったため, 半導体レーザーを用いて経尿道的レーザー脱毛を行った. 術後5ヵ月で再発毛を1本認めるのみであり, ほぼ完全な脱毛が得られている. 尿道発毛は皮膚弁を用いた尿道形成術後にみられる晩期合併症であり, 結石形成や尿路感染の原因となる. 経尿道的レーザー脱毛は, 尿道発毛に対して有用な低侵襲治療と考えられた.
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.722, pp.71-75, 2002-07-08

東京・赤坂に2001年11月にオープンした「NINJA AKASAKA」は,テーマパークのような飲食店だ。忍術をかけると橋が架かるからくりが廊下に仕込まれていたり,客席部分が忍者村のようにデザインされている。忍者姿の店員が天井から出没したかと思うと,術の披露を始めたりする。1日の集客数は180人〜200人。予約は平日なら1週間先,金曜日は3週間先まで埋まっている状態だ。
著者
阿部 誠治
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
ファルマシア (ISSN:00148601)
巻号頁・発行日
vol.54, no.4, pp.346-347, 2018

2014年6月より2年間、米国ニューヨーク州に留学してきた。研究は統合失調症や自閉症に関する基礎研究でマウスを使った動物実験が主な内容であった。初めての海外生活、実験内容もほとんど初めてということもあり、なかなか上手くいかなかったが、徐々に慣れてきて何とかこなすことができた。留学を通して得られた物は多くあり、多くの方に海外での挑戦をして欲しいと思う。

1 0 0 0 OA 南路志

著者
武藤, 致和
出版者
巻号頁・発行日
vol.巻13,
著者
INATSU Masaru SUZUKI Hayato KAJINO Mizuo
出版者
Meteorological Society of Japan
雑誌
気象集誌. 第2輯 (ISSN:00261165)
巻号頁・発行日
pp.2019-010, (Released:2018-11-28)

A set of atmospheric dispersion-deposition model integrations was conducted with a hypothetical emission of radioactive materials consisting of 137Cs, 131I, and 134Cs from the Tomari Nuclear Power Plant in Hokkaido, Japan, which is a snow climate site. Each integration was driven by Japan Meteorological Agency’s meso-scale model analysis data with 5-km horizontal resolution. The initial conditions were those on each day from January 2010 to December 2016 and the integration period was at most 4 days. The target was the area within 30 km of the plant. Extending a unit-mass emission concept, the measure of relative risk is the probability of exceeding the threshold of the maximum effective dose rate based only on exposure from groundshine. Considering that the measure increased monotonically with the ratio of the total emission amount to the threshold, we evaluated the probabilistic risk with its median. The results suggested that the risk was higher in the eastern part of the target area due to the prevailing westerly. The frequent snowfall in winter drags radioactive materials down in the target region, even under an active turbulent condition with strong vertical shear. The composite analysis for wind direction averaged over the target area revealed that the risk was high in the leeside, but that mountains effectively blocked the inflow of the radioactive materials. The results were insensitive to a wet deposition parameterisation. The risk was reduced when we replaced the emission altitude with a higher one than the standard setting. The snow shielding effect was negligible on the short-term radioactivity just after the emission but was substantial on the seasonal change in radioactivity.

1 0 0 0 OA 学会規約

出版者
デジタルアーカイブ学会
雑誌
デジタルアーカイブ学会誌 (ISSN:24329762)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.65-66, 2019-01-07 (Released:2019-02-18)
著者
亀倉 正博
出版者
極限環境生物学会
雑誌
極限環境微生物学会誌 (ISSN:13485474)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.3-6, 2008 (Released:2011-04-25)
参考文献数
17
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1639, pp.114-117, 2012-04-30

山口県宇部市立琴芝小学校で教壇に立っていた藤永陽子は、階段の踊り場に人だかりを見つけた。 受け持っている小学校6年生の男子たちがこそこそと人目を忍んで集まっている。中心にいるのは「たっけん」と呼ばれる少年だ。そろそろと近づいて覗くと、任天堂の「ファミリーコンピュータ」のゲームソフトを売買していた。「あなたたち校内で何をやってるの!」。
著者
清水 弘之 HO John H.C. KOO Linda C. 藤木 博太 松木 秀明 渡辺 邦友
出版者
岐阜大学
雑誌
国際学術研究
巻号頁・発行日
1990

ホンコンでは、わが国と比べ鼻咽頭がんの罹患率が高く、EBウィルスと関係、あるいは塩魚との関係が注目されてきた。しかし、一般集団のEBウィルスへの感染率は日本、ホンコンとも極めて高く、EBウィルスのみでは、日本とホンコンとの差、あるいは発病すめ者としない者の差を説明しきれない。つまり、別の因子の介在している可能性が充分に考えられる。今回、気道内の細菌のプロモ-ション活性に注目して、研究を実施した。ホンコン・バプティスト病院へ通院中の鼻咽頭がん患者5名(男子4名、女子1名、年齢40ー68歳)の鼻咽頭部から粘液を採取、直ちにGAM寒天培地を用い、好気・嫌気両方の条件で37℃、48時間培養を行った。また、コントロ-ルとして、同病院で働く職員を5名(男子3名、女子2名、年齢36ー64歳)選び、鼻咽頭部粘液を同様に培養した。それぞれの培養菌体を一旦凍結乾燥したのち、その溶解物を用い、プロテインキナ-ゼC、^<32>PーATP、Ca、フォスファチジルセリンの存在下で、ヒストンに取り込まれる^<32>Pの量を測定することにより、プロテインキナ-ゼCの活性を観察した。プロテインキナ-ゼCの活性(mU/10μg)は次の通りであった(平均値と標準偏差):鼻咽頭がん患者からの検体の好気培養…20.0 ±11.0鼻咽頭がん患者からの検体の嫌気培養…13.2 ±11.0対照者からの好気培養………5.18 ±6.16対照者からの嫌気培養………10.4 ±17.16つまり、好気培養・嫌気培養の結果とも、鼻咽頭がん患者からの菌体の方で高い活性値が認められ、特に好気培養でその傾向が顕著であった。また、ホンコンにおいては、女性の喫煙率が低いにもかかわらず、女性肺がんが高率であり、一般集団での慢性の咳・痰も日本の約10倍と推定されている。そこで慢性痰を有する女性3名の喀痰を37℃、好気および嫌気条件下で48時間培養後、一旦凍結乾燥し、以下の燥作を行い、nonーTPAタイププロモ-タ-であるオカダ酸クラスが示す、プロテインキナ-ゼの活性作用を検討した。すなわち、凍結乾燥菌体を酵素で消化、凍結乾燥後、メタノ-ルで抽出し、その抽出液をジクロロメタン/イソプロパノ-ルに溶解する分画Iと、その沈渣である分画II、さらにメタノ-ル抽出の沈渣をジクロロメタン/イソプロパノ-ルに溶解した分画IIIに分け、酵素活性への影響を観察した。好気培養で発育した菌は、どの分画においてもプロテインキナ-ゼの活性作用であるオカダ酸様作用を示さなかった。しかし、2名から得た嫌気培養発育菌は比較的強い活性(特に分画Iにおいて)を示した。分離同定の結果、その菌は Streptococcus sanguis であることが判明した。以上、鼻咽頭患者の腫瘍部あるいはその近辺から採取した細菌の菌体(あるいはその分泌物)に何らかのプロモ-ション活性を示すものが存在する可能性を示唆する結果を得た。しかし、診断後時間経過の短い患者を選んだが、既にがんが発生した後の鼻咽頭部からの菌の分折であり、がん発生以前の状況は不明のままである。また、ホンコンの肺がん患者10例から喀痰を採取し、凍結乾燥を終えているので、慢性の咳・痰を有する患者の成績と比較すべく、分折を継続中である。
著者
内藤, 若狭
出版者
巻号頁・発行日
vol.[486],
著者
松島 義章
出版者
Japan Association for Quaternary Research
雑誌
第四紀研究 (ISSN:04182642)
巻号頁・発行日
vol.38, no.6, pp.503-514, 1999-12-01
被引用文献数
2

相模トラフの北東側に位置する大磯丘陵や三浦半島は,完新世においても地殻変動の活発な隆起地域で,3~4段の完新世海成段丘が発達する.その中で,三浦半島南部に分布する段丘は,海食洞窟や考古学資料などから約6,000yrs BP,約4,000yrs BP,約3,000yrs BPの汀線や離水が明らかとなった.三浦海岸に対応する3回の間欠的な地殻変動のあったことが分かった.<br>相模湾北東沿岸は顕著な隆起を示し,その背後に「秦野-横浜線」の沈降帯が存在しているが,完新世ではその軸方向が南にやや下がり,秦野-大船-金沢八景を結んだ線で把えられる.<br>国府津-松田断層を挾んで大磯丘陵南西部一帯は,約6,500yrs BPに離水したことが貝類群集,<sup>14</sup>C年代や鬼界アカホヤ火山灰(K-Ah)によって確認された.この離水を起こした変動では,国府津-松田断層に変位が認められず,約6,500yrs BP以降における本断層の活動で大磯丘陵の著しい隆起,森戸川低地の緩やかな沈降となっている.足柄平野南西端の小田原は約4,500yrs BPには離水しており,海成層が+5mを超えて明瞭な隆起を示す.その上限高度は,東の国府津-松田断層が位置する森戸川低地に向かって序々に沈降する.<br>相模トラフの南西側に位置する伊豆半島では,約6,000yrs BPの旧汀線を示す証拠を陸上で見出だすことができず,縄文海進は半島北部で約4,000yrs BP,南部では約3,000~2,000yrs BPまで存続していて,その後に隆起に変わっている.<br>相模湾沿岸の溺れ谷低地の海成層中には,多くの津波堆積層の介在が確認され,その形成年代から沿岸に分布する海成段丘の離水時期を解明する手掛かりが得られた.今後は,この研究手法によって相模湾沿岸の詳しい地殻変動史を明らかにすることができよう.