著者
明馮〓撰
出版者
應天府刊
巻号頁・発行日
vol.[5], 1605
出版者
巻号頁・発行日
vol.281 紀州新宮〔城図〕,
著者
野崎 勝利
出版者
国立極地研究所
雑誌
南極資料 (ISSN:00857289)
巻号頁・発行日
vol.33, no.2, pp.129-155, 1989-07

日本南極地域観測隊あすか観測拠点(71°31′S, 24°08′E)の主要建物は, 大陸氷床上の斜面下降風帯に, 木質系パネル組立て構法で建設されている。年平均風速12.8m/sの強風にさらされたこれらの建物は, 周囲に発達したスノードリフトのために雪面下に埋没しつつある。これらの観測用建物の居住環境に関する性能評価を目的として, 発電棟風上側外壁の熱通過量の観測を行い, 強風との関係を検討した。その結果, 外側の熱伝達率は風速の増加に従って増す傾向にあることが確認できた。しかしその熱伝達抵抗はパネル個体の熱伝導抵抗の約1/100であり, このような強風下であっても外壁全体の熱通過率に対しては無視できる大きさであることがわかった。さらに本論では建物全体の暖房効率に大きく影響する換気および隙間による通気量を, 暖房エネルギーの消費量から概算によって推定し, これが風速の2乗に比例することを確かめた。
著者
岸 正
出版者
京都市立看護短期大学
雑誌
京都市立看護短期大学紀要 (ISSN:02861097)
巻号頁・発行日
vol.37, pp.35-44, 2013-02-01

This study evaluates the correlation between bacterial contamination and time of hand washing. It isbased on the results reported in 2nd report, which were obtained under the cooperation of total 183nursing students of the first grade.The result is following; washing in water takes an average of 16.5 seconds. When using soap, beating ittakes an average of 38.8 seconds, and flushing it takes an average of 20.0 seconds. Washing in theantiseptic solution takes an average of 33.0 seconds.Those taking shorter time for washing in water have the tendency to do so also for the other ways, andthose taking longer time for washing in water have the tendency to do so for the other ways, too.In the case of washing in water and in the antiseptic solution, the improvement of bacterialcontamination can be expected when done for not less than 21 seconds, but, as for washing with the soap,there was much unevenness about the result, so the general correlation is not clear about it
著者
諏佐 理津子 布施 克也 石沢 真幸 中俣 正子 塚田 弘樹 下条 文武
出版者
Japanese Society of Environmental Infections
雑誌
環境感染 (ISSN:09183337)
巻号頁・発行日
vol.16, no.4, pp.303-308, 2001-12-07 (Released:2010-07-21)
参考文献数
10
被引用文献数
1

病院職員がインフルエンザに罹患した場合, 個人の健康被害だけではなく多方面に様々な影響を及ぼす. 今回我々は病院職員に対するインフルエンザワクチンの有効性, および適切な接種回数を実際に評価するため, 1999年12月~2000年3月, 十日町病院に勤務する全職員362名をワクチンを接種しない群 (V0群) 166名, ワクチンを1回接種する群 (V1群) 112名, 2回接種する群 (V2群) 84名の3群に分けて, 前向きな検討を行った. 感冒罹患率は有意差をみなかったが, インフルエンザ様疾患 (以下ILI) にはV0群11名, V1群3名, V2群1名が罹患し, 接種群の方が未接種群より有意に罹患率が低かった (p<0.05). 感冒・ILIのための延べ欠勤日数は, それぞれ100名当たりV0群29.5日, V1群19.6日, V2群14.3日で, 接種群の方が未接種群より有意に短かった (p<0.05). 38℃以上の延べ発熱日数は, 100名当たりVO群38.0日, V1群26.8日, V2群19.0日で, 接種群の方が有意に短かった (p<0.05). いずれの項目もV1, V2群間で有意差を認めなかった. 以上の結果より, 冬期間の病院職員の医療提供能力を維持するためには, インフルエンザワクチン接種は有効であり, 接種回数は1回でも十分であると考えられた.
著者
三橋 博巳
出版者
国立極地研究所
雑誌
南極資料 (ISSN:00857289)
巻号頁・発行日
vol.75, pp.37-56, 1982-03
被引用文献数
2

第19次南極地域観測隊に参加して, 昭和基地主要部の実在高床式建物(観測棟・電離棟)周辺に形成されるスノードリフトの形態ならびに吹溜量について測定を行った。また主に強風時を対象とし, 建物近傍での粗度長やべき指数を求め風速鉛直分布特性の検討を行った。実測結果から次のことが得られた。(1)高床式建物周辺に形成されるスノードリフトの形態は, 建物周辺にウィンドスクープを形成し, 風下側の形態は鋭い稜線を持つ馬蹄型となった。また1年間の吹溜量を風下側測定区間で求めると, 観測棟では78.3m^3,電離棟では181.7m^3となった。(2)風速鉛直分布特性は比較的対数則に従った。対数則より求めた粗度長Z_0は10^0&acd;10^<-4>(m)の範囲で平均値は2.2×10^<-2>(m)となった。べき指数αは1/2.9&acd;1/7の範囲で平均値は1/4.9となった。
著者
奥薗 基 牟田 将史 平野 廣美 益子 宗 星野 准一
雑誌
研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)
巻号頁・発行日
vol.2015-HCI-162, no.19, pp.1-8, 2015-03-06

旅行計画時に Web 上で提供されている多くの観光に関する情報を活用して計画を立てることが多くなっている.しかし,膨大な情報から旅行計画に有益となる情報を得ることは容易ではない.さらに,旅行の 84%を占める複数人における旅行の計画は,参加者それぞれの好みといった検討事項が増えより困難となる.そこで本研究では,検索作業を伴わずに,複数人の嗜好を反映させた観光地を推薦するシステムを提案する.各参加者の嗜好を抽出し,その結果を集団意思決定手法を用いて統合し,嗜好に適した観光地を推薦する.各ユーザの嗜好の抽出は,画面に表示された観光イメージ画像群から好みのイメージ画像を選択するという簡単な作業のみで行う.また,システムの推薦性能と簡易性の評価実験を行い,5 人まで個人と同程度の推薦性能を持つこと,システムの利用により旅行計画の負担が軽減されることを確認した.
著者
白松 俊 池田 雄人 北川 晃 幸浦 弘昂 伊藤 孝行
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, pp.1D2OS28a03, 2018

<p>本稿では,議論ファシリテータエージェントの実装のために必要な議論文脈理解モデルとして,議論内容の理解モデルと,議論プロセスの理解モデルを検討する. まず共通する要素として,「議論の場」に関するパラメータを定式化する.ファシリテーションにおいては構造の時間変化が重要なため,時刻tを重視した定式化を提案する. 議論内容の理解においては,gIBISやDeliberatorium等で伝統的に用いられているような,論点(課題)と案から成る構造が必要と考え,定式化を検討する. また,議論プロセスの理解においては,参加者の関係性変化や「場の空気」に関するパラメータの定式化について述べる. 更に,これらのパラメータの推定結果を用いたファシリテータエージェントの行動決定や質問生成手法を検討する.</p>
著者
田中 桂子 豊 浩子
出版者
明治学院大学国際学部
雑誌
明治学院大学国際学研究 = Meiji Gakuin review International & regional studies (ISSN:0918984X)
巻号頁・発行日
vol.49, pp.1-23, 2016-03-31

本稿では大学教育におけるクリティカルシンキング(CT)の議論について考察する。CTの概念は、従来の論理主義がフェミニストや批判的リテラシーからの批判を受けて、新たな概念が模索、形成されつつある。日本の大学では昨今、CT教育の必要性が強く言われながら、CTの概念や教育の内容、方法に関する議論が広く共有されているか不明の点も多い。日本の学生がCTを学ぶことは困難ではないかという議論も存在する中、現在、日本のCT教育研究者間では、日本の学生がCTを育成・発揮する際に文化的価値観が抑制要因となるとされ、それを考慮した「協調型CT」や実践方法も提案されている。日本の学生に対するCT教育実践は試行錯誤の段階だが、CT教育には良き学習者・市民としての思考力を鍛え、さらには社会を批判的に見て変える力が育成される可能性がある。また、英語教育における実践からも、社会を問い直す複眼的なCT教育の可能性が示唆される。【論文/Articles】
著者
岩崎 豪人
出版者
京都大学
雑誌
京都大学文学部哲学研究室紀要 : Prospectus
巻号頁・発行日
vol.5, pp.12-27, 2002-12-01
被引用文献数
1
著者
井上 奈良彦
出版者
九州大学
雑誌
言語文化論究 (ISSN:13410032)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.33-50, 1999
被引用文献数
1

Everyday language use in Japanese involves "giron" (commonly translated as "argument"). People who share Japanese language and culture are able to distinguish it from other speech events. This is evidenced in such statements as "I was talking with Tanaka and we ended up with giron (argument)" and "The talk given by Kato and Yamamoto is not qualified for giron (argument)." This study investigated Japanese university students' concepts of "giron" based on the data obtained from surveys and experiments about their everyday language behaviors. For the sake of comparison with another culture, reference is made to several studies to characterize "argument" in American daily life (e.g., Jackson, Jacobs, O'Keefe, and Trapp).

1 0 0 0 OA 甲陽軍鑑

出版者
巻号頁・発行日
vol.巻第廿二,
著者
大野 健次 延原 弘明 有村 聡美 唐澤 秀武 多久島 匡登 塩谷 正弘 井関 明生 森下 孝仁
出版者
Japan Society of Pain Clinicians
雑誌
日本ペインクリニック学会誌 (ISSN:13404903)
巻号頁・発行日
vol.3, no.2, pp.92-96, 1996-04-25 (Released:2009-12-21)
参考文献数
16

目的: 三叉神経痛に対する小柴胡湯・桂枝加芍薬湯併用療法の有効性を調べるために visual analogue scale (VAS) と4段階評価を用いて prospective study を行った. 対象と方法: 特発性三叉神経痛患者13名を対象とした. 対象患者には朝夕の食前に, 小柴胡湯と桂枝加芍薬湯のエキス顆粒をそれぞれ1包ずつ服用させた. 投与前と2週間後に発作痛の強さをVASで評価し, 痛みの頻度および自覚症状の総合的な強さについて服用開始前を10とする numerical score で回答を求めた. また食事と洗顔について, (1)全く痛まない/(2)軽く痛むが支障なし/(3)痛いがなんとか可能/(3)痛くて不可能/の4段階評価を投与前と2週間後の時点で行った. 結果: 2週間後のVASは有意に低下した (p=0.0030). 食事・洗顔に際しての4段階評価も有意に改善した (それぞれp=0.0158, p=0.0021). 2週間後, 痛みの頻度は平均2.8に, 自覚症状の総合的な強さは平均3.6に低下した. 結論: 小柴胡湯と桂枝加芍薬湯の併用療法は発作痛の強さを軽滅し, その頻度を減少させた. また食事・洗顔に際しての痛みも軽減し, 自覚症状を全体として改善した. 本療法は三叉神経痛の薬物療法として有用であると思われた.