著者
高橋 健一郎 堀 武司 波 通隆 本間 稔規 小高 仁重 口田 圭吾
出版者
日本畜産学会
雑誌
日本畜産學會報 = The Japanese journal of zootechnical science (ISSN:1346907X)
巻号頁・発行日
vol.77, no.2, pp.237-244, 2006-05-25
参考文献数
8
被引用文献数
1

高精細牛枝肉横断面撮影装置(以下,新型撮影装置)により得られた牛枝肉画像を複数の画像形式に変換し,BCSナンバーの推定に最適な方法を検討した.材料には新型撮影装置を用いて撮影された黒毛和種肥育牛46頭の第6-7肋骨間の鮮明な画像を用いた.画像はロース芯をその輪郭で抽出したJPEG形式とTIFF形式の画像,ロース芯の一部を矩形で切り取ったJPEG形式とTIFF形式の画像および輝度ムラを補正し,上記と同様の処理をしたJPEG画像(ロース芯,矩形)の計6種類の画像を用意した.その6種類の画像よりロース芯全体,ロース芯の筋肉および脂肪交雑部分のR(赤),G(緑),B(青)各階調値および輝度の平均値など,計108変数を算出した.格付員によるBCSナンバーを従属変数,画像解析で得られた形質を説明変数候補とする重回帰分析を行ったところ,輝度ムラ補正を行い,ロース芯をその輪郭で抽出した画像において決定係数がもっとも高かった(R<SUP>2</SUP>=0.793).推定されたBCSナンバーと格付員によるそれとの差が&plusmn;0であったサンプルの割合は95.7%となった.以上のことから高精細撮影装置による圧縮画像からでも非常に高い精度でBCSナンバーを判定可能であることが示された.

1 0 0 0 OA 赦帳写

出版者
巻号頁・発行日
vol.[24] 十七 分冊ノ二 (有徳院様五十回御忌申六月東叡山御赦帳写),
著者
坪原 紳二
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.47, no.2, pp.125-136, 2012-10-25 (Released:2012-10-25)
参考文献数
19
被引用文献数
1

自転車は環境にやさしい乗り物として注目される一方、日本では歩行者・自転車間の事故が増加しており、自転車の走行空間を整えることが大きな課題となっている。そこで本論文は、そのための知見を得るために、自転車先進国と言われるデンマーク及びオランダの自転車走行空間の計画論を、両国で出されているデザインマニュアル、及び自治体(オーデンセ市とフローニンゲン市)の計画書を通じ分析した。その結果、両国の相違点として、オランダの方が自転車走行空間の整備手法を包括的・具体的に検討しており、また、自転車走行空間のネットワークを形成することをより重視していることが判明した。一方、日本にとって参考になる共通点として、両国とも、自転車が並走できるだけの幅員を確保しようとしていること、日本で一般的な歩道と同一平面を走らせることには慎重なこと、さらに歩行者専用商店街で自転車の走行を認めることに積極的なことが分った。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コミュニケーション (ISSN:09107215)
巻号頁・発行日
no.620, pp.40-43, 2015-09-01

その後、土橋氏と森田氏が質問に答える形で、格安スマホの手応えや普及に必要な条件、今後の取り組みなどを語った。中古端末に加えてMVNOのSIM販売を本格化させたことで、両者をセット購入する利用者は実際にはどのように推移しているのか。 ブックオフでは…
著者
口田 圭吾 高橋 健一郎 長谷川 未央 堀 武司 本間 稔規 波 通隆 小高 仁重
出版者
肉用牛研究会
雑誌
肉用牛研究会報 (ISSN:03868419)
巻号頁・発行日
vol.80, pp.56-62, 2005-12-20
参考文献数
13
被引用文献数
9

高解像度デジタルカメラを利用した新たな牛枝肉横断面撮影装置を開発すること,ならびに開発された新型撮影装置と従来型の撮影装置の双方を用い,黒毛和種の枝肉横断面を撮影し,両装置から得られた脂肪交雑の評価値の比較を実施することを目的とした。330mmの装置の高さから,広範囲の画像を撮像するために, 35mm版のCCD素子を有するデジタルカメラを選定した。また,正像が確保できるレンズとして,画角114度の超広角レンズを採用した。さらに,遮光された僅体内部には,高輝度LEDが密に並んで実装されているl次元CCDカメラ用のライン方式照明を2燈取り付けた。新型撮影装置ならびに従来型撮影装置から得られる画像を比較するために,黒毛和種去勢牛20頭の枝肉横断面を,双方の撮影装置で撮影し,画像解析により,脂肪交雑の特徴量を算出し,両者の比較を実施した。超広角レンズを使用したことにより,撮像範囲は384mmX318mmと,従来型に比較し,約2倍の面積を1回で撮影することが可能となった。ロース芯面積ならびに脂肪面積比について,両撮影装置の聞での相違は,大きいものでそれぞれ2c㎡,3%程度であった。また,新型撮影装置で明確に確認できる脂肪交雑粒子の最小面積は0.004㎡程度であった。

1 0 0 0 OA 九部經解166卷

著者
明〓敬撰
出版者
〓千秋千石刊
巻号頁・発行日
vol.[26], 1619
著者
林 康史 刘 振楠
出版者
立正大学経済学会
雑誌
経済学季報 (ISSN:02883457)
巻号頁・発行日
vol.64, no.4, pp.139-164, 2015-03

マイクロファイナンスは,ムハマド・ユヌスがグラミン銀行で始めたマイクロクレジットが発展したものである.普通銀行とは,特に審査や担保についての考え方・運用が大きく異なっている.現在の返済能力を審査せず,担保をとらずに融資を行う.これらの仕組みは,わが国の奨学金制度と似たものである.奨学金制度のビジョン再検討のために,グラミン銀行が採用して成功したと考えられる,いわゆるグループローンや連帯責任制等を,また,それらの仕組みの背景にある,コミットメントの効果や心理学の活用,金融教育の意義を考察する.
著者
鈴木 弥生
出版者
一般社団法人 日本社会福祉学会
雑誌
社会福祉学 (ISSN:09110232)
巻号頁・発行日
vol.51, no.3, pp.44-63, 2018-07-20

本稿は,バングラデシュ農村の貧困女性を対象とするグラミン銀行の活動に焦点をあて,その基本となるショミティ組織化の過程と融資を活用している貧困女性および家族構成員の変化を明らかにすることを目的とする.そのために,われわれは,1997〜2010年にかけて,先行研究の分析および現地調査を実施している.グラミン銀行が,S村に居住する貧困女性に対して,ショミティ(≒小グループ)を組織化して融資を有効活用することを勧めたのは1991年である.それまで多くの貧困女性は,農村はもとより,バリ(家屋とその中庭)の外に出たこともなかった.そのうえ,家族や親族以外の人と関わる機会もなかったため,ショミティ組織化の過程は容易ではなかった.また,多くの貧困女性は,経済的にも社会的にも家庭内で夫に依存することを余儀なくされていた.その後,融資を活用して経済活動に参加するようになった女性たちは,徐々にではあるが,自己雇用のスキルや収入,そして意識を向上させ,活動範囲を拡大している.このような貧困女性のエンパワメントは,家庭内での決定権や子どもの生活,識字や教育に重要な影響を及ぼしている.また,ショミティ組織化および貧困女性のエンパワメントには,グラミン銀行の介入のみならず,農村内の相互扶助関係が不可欠であったとみることができる.
著者
栗原 佑介
出版者
公益財団法人 情報通信学会
雑誌
情報通信学会誌 (ISSN:02894513)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.31-36, 2018 (Released:2018-08-21)

本稿は,障害者と著作権法の関係を明らかにする。障害者が著作物を利用するため,よりよい情報アクセシビリティの確保を図るべく,ソーシャルインクルージョンを考慮した制度設計を提案する。本稿では,まず,マラケシュ条約の概要,わが国著作権法の現状と課題を明らかにする。次に、障害は,機能障害と社会的障壁の相互作用によって生じていることから,情報アクセシビリティの確保の点からは,著作権の権利制限又は例外の制度設計においては,社会的障壁の除去を目指す必要がある。この観点から,「ソーシャルインクルージョン」の実現のため,著作権法も障害者福祉目的の包括的な権利制限規定を検討するなど,柔軟な制度設計が必要となる。

1 0 0 0 OA 黒部ダム

著者
加藤 雅広
出版者
公益社団法人 日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学 (ISSN:03871061)
巻号頁・発行日
vol.46, no.9, pp.84-87, 2008-09-01 (Released:2013-04-26)
参考文献数
3