著者
Keisuke KIKUCHI Tomohiro YASUE Rie YAMASHITA Satoshi SAKURAGAWA Masao SUDOH Masayuki ITAGAKI
出版者
The Electrochemical Society of Japan
雑誌
Electrochemistry (ISSN:13443542)
巻号頁・発行日
vol.81, no.10, pp.828-832, 2013-10-05 (Released:2013-10-05)
参考文献数
26
被引用文献数
4 14

Large amounts of spent coffee grounds (SCGs) are generated all over the world. Since SCGs contain a lot of carbon and inherently has a porous structure, SCGs are considered to be a valuable industrial resource by carbonization. According to our previous research, it was apparent that the specific surface area of SCGs-derived carbon was greatly improved by potassium hydroxide (KOH) activation. In this research, we prepared an electric double layer capacitor (EDLC) using SCGs-derived carbon activated with KOH, and compared them to phenol resin-derived activated carbon (MSP-20, Kansai Coke and Chemicals Co., Ltd.), which is commonly used as a reference material in EDLC research. Electrodes were prepared by mixing 80 wt% activated carbon, 10 wt% carbon black and 10 wt% polytetrafluoroethylene (PTFE) and the electrolyte used was 1 M triethylmethylammonium-tetrafluoroborate (TEMA-BF4)/propylene carbonate (PC). The capacitive performance was evaluated by a constant current charge-discharge cycle measured with various electrical current loads from 5 to 150 mA/cm2. Although the capacitance of SCGs-derived carbon activated with KOH was inferior to that of MSP-20 at low current load density, it had high capacitance in high rate charge-discharge cycles. This suggests that the EDLC consisting of SCGs-derived activated carbon electrodes is superior to MSP-20 in capacitance retention rate when used at a high electric current density.
著者
堂前 友貴 関 洋平
雑誌
情報処理学会論文誌データベース(TOD) (ISSN:18827799)
巻号頁・発行日
vol.7, no.3, pp.1-13, 2014-09-26

Twitterにおいて,ユーザの生活に関わる地域は,社会行動の分析において重要な属性の1つであるが,プロファイルに明示的に記述されていることは少ない.本研究では,Twitterユーザを対象として,半教師ありトピックモデルを利用した地域特徴語の選択に基づく,生活に関わる地域属性の推定手法を提案する.本研究では,半教師ありトピックモデルにより地域に特徴的な語を選択する.具体的には,地域情報サイトから収集した地域特徴語を含むツイートを教師データとした,半教師ありトピックモデルにより,地域に特徴的なトピックを抽出する.そして,トピックから選定した地域特徴語を使用し,ツイートごとに地域ラベルを付与する.各ユーザの生活に関わる地域は,ユーザのツイートに割り当てられた地域ラベルに基づき推定する.提案手法に基づき,都道府県を,生活に関わる地域の単位とし,16の都道府県を対象として,ユーザの生活に関わる地域の推定実験を行ったところ,精度0.65,再現率0.67,F値0.66の評価値が得られた.
著者
下 孝一
出版者
日本教育メディア学会
雑誌
教育メディア研究 (ISSN:13409352)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.43-46, 1999-12-20 (Released:2017-07-18)
被引用文献数
1

認知に及ぼす映像の効果については、これまで感性的認識、情動作用、鏡効果など様々な指摘がなされてきたが、今一歩より細密な解明が待たれているように思われる。授業感想文に表われた学習者の認知的変容の具体を子細に見つめ分析することを通して、"映像ならではの効果"と思われるものを抽出し、まずその内の「強力な認知的不協和を喚起する力」について、レーザー光が鉄板を切っていくシーンをとりあげ、その映像刺激が認知的動態にどのように効いているのかを、言語刺激だけで説明した場合との比較において測定し考察した。それによって、この効果が映像ならではの力と見なし得ることを明らかにした。

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1912年11月09日, 1912-11-09
著者
田中 寛 佐々 学 上野 庸治
出版者
日本衛生動物学会
雑誌
衛生動物 (ISSN:04247086)
巻号頁・発行日
vol.6, no.2, pp.137-140, 1955-09-30 (Released:2016-09-04)

八丈島のある地域において人が近づくと岩の突端などに無数のタテツツガムシ幼虫が現われてくるという現象が上野により見出されたが, その機構について一連の実験を行つた結果, 刺戟されない状態においてはこの虫が頂点に近い日陰で集落を作つて待機しており, 人, 鼡, 鳥などの宿主が近づくとこれを空気中の炭酸ガスの増加で感知して興奮し, 頂点にむらがつて寄生の機会を握むということが明らかになつた.本研究によつて, 当初想像された音, 光, 輻射熱, 湿度などの物理的な要因は刺戟とならず, 主として宿主の呼気にふくまれる物質が興奮を起すことが分り, 更に炭酸ガスがその主要因であることが解明された.
著者
長谷川 爽 栁川 由布子 關 奏 赤松 利恵
出版者
日本健康教育学会
雑誌
日本健康教育学会誌 (ISSN:13402560)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.123-132, 2018-05-31 (Released:2018-05-31)
参考文献数
22

目的:男女及び発達段階別に小学生の過体重に関連する生活習慣を特定すること.方法:2015年6月に福島県教育委員会が実施した「食生活に関するアンケート」のデータを用いて,横断的自己記入式質問紙調査を行った.対象者は福島県内の公立小学校19校に通う3・5年生2,369人であった.χ2検定を用いて,体格,生活習慣を男女及び学年別(中学年・高学年)に比較した.その後,過体重に関連する生活習慣のオッズ比と95%信頼区間を求めるために,従属変数を体格,独立変数を生活習慣とし,地域を調整したロジスティック回帰分析を行った.結果:3年生1,011人,5年生1,157人,計2,168人(有効回答率91.5%)を解析対象とした.過体重の割合は,3年生に比べ5年生に多く(各々22.3%,26.7%,p=0.016),5年生では,女子に比べ男子に多かった(各々23.8%,29.4%,p=0.032).過体重と正の関連が認められた生活習慣は,男女別にみると,男子では食べる速さが速いこと,女子では朝食の頻度が低いことだった.学年別にみると,3年生では朝食の頻度が低いこと,5年生では食べる速さが速いこと,体育以外の運動の頻度が低いことだった.加えて5年生の女子では,夕食から就寝までの時間が長いことだった.結論:小学生の過体重に関連する生活習慣は男女及び発達段階で異なっていた.男子では食べる速さ,女子では朝食の頻度,3年生では朝食の頻度,5年生では食べる速さ,体育以外の運動の頻度が過体重に関連していた.
著者
稲垣 伸一
出版者
山梨英和大学
雑誌
山梨英和短期大学紀要 (ISSN:02862360)
巻号頁・発行日
vol.32, pp.140-129, 1998-12-10

ハリニット・ビーチャー・ストウは『妻と私』の中で、女性が家庭で担う役割の重要性を説き、スビリチュアリストでフリーラヴ思想を持っていたヴィクトリア・ウッドハルを嘲笑的に描いた。一方『妻と私』出版の翌年ウッドハルは、ストウの実弟ヘンリー・ウォード・ビーチャーの密通事件を自ら発行する雑誌で暴露し、結婚制度の欺瞞性とフリー・ラヴ思想の正当性を主張した。本稿では、家庭における女性の役割の重要性と結婚制度不要論という表面上対立する主張を、19世紀後半のアメリカにおける女性読者層の増加とそれに伴う出版市場の拡大という現象と、カルヴィニズムに対して不安を抱いた人々の意識という二つの点から検討する。そして二つの主張がいずれもフェミニズム的社会改革を志向しながら、一方は穏健な、他方は急進的思想へ発展していった事情を考察する。
著者
稲増 一憲 池田 謙一
出版者
日本社会心理学会
雑誌
社会心理学研究 (ISSN:09161503)
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.103-112, 2009-11-30 (Released:2017-02-20)

In this research, the effects of interpersonal relationships, psychological intimacy, and frequency of conversation on the motive to share new information or refer to shared information were examined by means of a survey using topic selections of conversation. There are contradictory findings in previous research on whether intimacy promotes referring to shared information or unshared information, as the studies confuse psychological intimacy and frequency of interaction. The results of our sampling survey showed that psychological intimacy increased topic selection based on the motive to share new information while frequency of conversations increased topic selection based on the motive to refer to shared information. In addition, psychological intimacy and frequency of conversations had an interaction effect on topic selection based on the motive to share new information. The results indicate that psychological intimacy and frequency of interaction should be distinguished, as this will assist in eliminating the confusion in previous studies.
著者
中野 明正 安 東赫
出版者
養賢堂
巻号頁・発行日
vol.85, no.11, pp.1071-1079, 2010 (Released:2011-05-27)
著者
山本 匡 坂間 千秋
雑誌
研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN)
巻号頁・発行日
vol.2011-GN-81, no.10, pp.1-7, 2011-09-08

本研究では近年 Web 上に見られるようになった 「物当てゲーム」 の知識循環性と概念の事例収集特性に着目し,このゲームを概念学習における事例収集のために用いる方法を提案する.本システムの特徴は,過去のゲーム結果から概念を学習し,その結果を新たな概念の学習に利用できることである.また,多くの人にプレイされることにより,獲得される概念が平均化される 「集合知特性」 を持つ.実験の結果,本システムではゲームを繰り返すことにより概念学習が行われ,ゲーム効率が向上することが確かめられた.