著者
Tsutomu Kojima
出版者
サウンドスリー
巻号頁・発行日
2007
著者
山元 翔 赤尾 優希 室津 光貴 前田 一誠 林 雄介 平嶋 宗
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J100-D, no.1, pp.60-69, 2017-01-01

筆者らは単文統合型の作問学習支援システムを加減算と乗算の領域で設計・開発し,システムが問題の構造理解に有用であることを確認してきた.本研究では学習の次の段階として,システムを乗除算の領域に拡張することが目的である.ただし,システムは単に加減を乗除に置き換えて実現できるものではなく,対象とする乗除算文章題の構造モデルを作成し,モデルに基づいたシステムの設計が必要となる.このモデルを提案し,作成したシステムを授業に組み込むことで,単文統合型の作問学習による乗除算算数文章題の教授が実現した.この効果を,対象領域を学習した小学生に対して11時限に及ぶ実践利用から検証した結果,対象授業が問題なく受け入れられ,特に構造理解の不十分な学習者に対して成績の向上が見られたので報告する.
著者
河野 博 植原 望
出版者
東京海洋大学
雑誌
東京海洋大学研究報告 = Journal of the Tokyo University of Marine Science and Technology (ISSN:21890951)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.16-35, 2017-02-28

The fish transparent specimens were applied to a study of the evolution through the observation of jaw arches of the cartilaginous and bony fishes, and its effectiveness was investigated by the pre- and post- intervention questionnaire. The research examined 48 participants in the four learning interventions, the age ranging from 13 to 76 with a mean of 29.9 years old( n=47, because one articipant did not describe the age)and the sex ratio being 27 females and 21 males. The program was composed of the followings: how to use the microscope; the basic knowledge of bones such as the kinds of bone, how to make specimens for bone observation, history and methods to make transparent specimens; main observation 1, jaw arches of cartilaginous and bony fi shes; and main observation 2, relationships between fi sh jaws and our auditory ossicles, known as the Theory of Reichert. The participants were significantly more concerned about the evolution of fish jaws to our auditory ossicles after the intervention, indicating that the transparent specimens and observation objects related to the Theory of Reichert would be suitable for the study of evolution. The picturesque transparent specimens attracting the participants would be a good resource of science education.透明骨格二重染色標本が、理科教育、とくに進化の理解を深めるための教材として有効かどうかを、事前と事後のアンケートにもとづいて調査した。対象としたのは、4 つのイベントに参加した13歳から76歳の男性21名、女性27名、計48名である。プログラムは、顕微鏡の使い方と透明標本の基礎知識(骨の種類、骨格を観察するための方法、透明標本の作製方法と歴史)、および二つからなる主題の観察(サメの顎と魚の顎、および私たちとの関係[ライヘルト説])の順に進めた。アンケートによって、ほぼ全員が、透明標本を観察することによって魚類の顎の骨格と私たちの中耳骨との関係であるライヘルト説を理解したことが判明した。さらに自由記述では、進化自体の驚きや魚と私たちの系統関係、さらには透明標本の美しさに興味津々であることがうかがえた。
著者
Ahn Mi-Jeong Bae Ji Young Mikage Masayuki Park Jong Hee
出版者
Medical and Pharmaceutical Society for WAKAN-YAKU = 和漢医薬学会
雑誌
和漢医薬学雑誌 (ISSN:18801447)
巻号頁・発行日
vol.27, no.5, pp.204-209, 2010

韓国民間薬 「Da-Rae-Jul-Ki」 は, 排尿障害, 脳卒中, 胃腸カタル, 急性胃炎, 胃癌などに使用される。 その基源は一般にマタタビ科マタタビ属植物の小枝であるとされるが, これまで確証がなかった。 そこで, 韓国や日本に生育する本属植物, <I>Actinidia arguta</I> (サルナン), <I>A. arguta</I> var. <I>rufinervis</I>, A. <I>kolomikta</I> (ミヤママタタビ), <I>A. polygama</I> (マタタビ), および <I>A. rufa</I> (ナシカズラ) の枝を比較組織学的に検討した。 その結果, 検討した 5 分類群はコルク層の細胞層数, コルク細胞の大きさ, 一次皮層の幅に対する二次皮層の幅の比, 纖維束間の石細胞の有無, およびその大きさ, 分泌道の形, 導管や髄柔細胞の大きさなどの違いにより区別され, Da-Rae-Jul-Ki は <I>A. arguta</I> の小枝であることを確証した。
著者
[紫式部] [著]
巻号頁・発行日
vol.29, 1600
著者
大浦圭一郎 南角吉彦 徳田恵一
雑誌
研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2013-MUS-99, no.52, pp.1-3, 2013-05-04

近年,音声合成関連の研究分野では,統計的パラメトリック音声合成と呼ばれる統計モデルに基づいた手法が広く研究されている.この中でも,統計モデルとして隠れマルコフモデル(Hidden Markov Model; HMM)を用いるHMM音声合成方式は,理論的に整理されたアルゴリズムと利用しやすいソフトウェアツールが公開されており,広く普及してきている.従来の波形接続方式と比較するとHMM音声合成方式は,発話の癖の再現や感情音声合成などの多様性,さらにそのフットプリントの小ささや言語依存性の低さなど,多くの優位性を持っている.一方,歌声合成関連の研究分野では従来の波形接続方式が広く用いられているものの,HMM音声合成方式も徐々に使われてきている.このような流れの中,我々はSinsyと名付けたHMM歌声合成システムを構築し,そのオンラインデモを公開した.本稿ではHMM歌声合成方式を紹介し,現状のSinsyのサービスや,今後の展望等を述べる.
著者
中澤 昌彦 吉田 智佳史 佐々木 達也 陣川 雅樹 田中 良明 鈴木 秀典 上村 巧 伊藤 崇之 山﨑 敏彦
出版者
日本森林学会
雑誌
日本森林学会大会発表データベース
巻号頁・発行日
vol.124, 2013

【目的】本研究では,急峻で複雑な地形と大径材搬出への適用が期待できる欧州製タワーヤーダを用いた作業システムを開発することを目的に,間伐作業の功程調査を行った。前報で架線下の上荷集材作業について報告したので,本報では上荷横取り集材作業を中心に報告する。【方法】搬器にShelpa U-3toを搭載したMM社製WANDERFALKE U-AM-2toを用いて,上荷横取り集材作業を実施し,時間分析を行なった。【結果】魚骨状に4列伐採し,27サイクル,28本,計17.87m3を集材した。平均荷掛量は0.66m3,平均集材距離は156.6m(135.7~194.6m),平均横取り距離は25.7m(5.1~48.1m)で,打ち合わせや遅延時間を除く横取り集材作業時間の合計は10,371秒となった。既存タワーヤーダであるツルムファルケ(平均荷掛量0.37m3)と比較すると,横取り作業時間が約2割短かった。以上から,本調査区における上げ荷横取り集材作業の生産性を求めると6.2m3/時となり,架線下だけでなく横取り集材作業においても既存タワーヤーダより高い生産性が期待できることが示唆された。
著者
高澤 亮平 坂本 一憲 鷲崎 弘宜 深澤 良彰
雑誌
第77回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, no.1, pp.307-308, 2015-03-17

「プログラミングには性格が表れる」と言われるが、実証された例や科学的な根拠は見つかっていない。そこで我々は、競技プログラミングに興味のある人々を対象とした大規模なアンケートを行い、エゴグラム診断を用いて性格の分析を行った。この結果をもとに、プログラミングへの興味と性格の間の相関を分析した。その結果、一部の質問や性格に関して相関が現れることが明らかとなった。また、ソースコードと性格に関しても分析を行うことで、プログラミングと心理的な側面の関係についても考察した。
著者
小関 利紀也
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究
巻号頁・発行日
vol.40, no.5, pp.47-56, 1994
被引用文献数
1

ブルーノ・タウトの建築空間の探求は,何故にグラスハウスをもって突如として断絶したか。また,グラスハウスとジードルンクの思想とは,一般に相対立し,相互に矛盾するものと考えられているが,これらが1914年,同時に並行して実現され得た理由は何か,等々,タウトの造形思想の解明には難しい問題が数多く残されている。こうしたタウトの複雑な造形思想の問題について,ジャポニスムに始まる空間構成の探求と,工房思想を中心とする田園都市運動との両面からの解明を試みる。これらタウトの作品に通ずる二つの傾向を結びつけ,綜合する契機となったのは,タウトがファルケンベルクのジードルンクに見出した,社会的思想と呼ばれる共同体感情の空間感覚のヴィジョンであったが,この社会的思想の形成の経過から,グラスハウス成立の事情と,その造形思想の意味の解明を試みる。
著者
村瀬 勝彦 ジョーンズ ノーマン
出版者
社団法人日本材料学会
雑誌
材料 (ISSN:05145163)
巻号頁・発行日
vol.42, no.483, pp.1420-1426, 1993-12-15
被引用文献数
5 6

Progressive plastic buckling appears in the axial symmetric behavion of circular tubes subjected to static loads or low velocity impacts,when the inertia effect is neglible.For high velocity impacrs in which imertia cannot be neglected,the studies.However,a series of impact tests on tubes by Florence et al.recorded thephenomenon of dynamic plastic buckling in which the deformation consists of many waves superposed on a uniform plastic deformation.This phenomenon was found for moderately thick circular tubes subjected to high velocity axial impacts.Ren et al. observed that dynami plastic buckling developed on thin circular tubed.Thus,the plastic buckling behavior for high velocity impact tests on circular tubes consist of both progressive plastic buckling and dynamic plastic buckling,but the deraied behavior is not clear yet.The purpose of this study is to clarify the characteristics for the transition process from progressive plastic buckling to dynamic plastic buckling.In particular,the following features are examined:(1) The comparison and consideration of various experimental methods used in the pervious impact test results.(2) The influence of end condition on the static buckling behavior of circular tubes.(3)The consideration of some impact test results.
著者
谷 茂 小林 秀匡 福原 正斗
出版者
日本情報地質学会
雑誌
情報地質 (ISSN:0388502X)
巻号頁・発行日
vol.10, no.2, pp.118-119, 1999-06-10
被引用文献数
2

兵庫県南部地震では土構造物に多数の被害が発生し,小規模な農業用ため池でも多くの被害が発生した。2次災害を防止するためにも、地震時にはすみやかにため池の安全性を点検する必要がある。今回、高度地理情報を有するため池の防災データベースを開発した。本データベースは堤高、貯水量、洪水吐などの諸元、維持管理に必要な管理著名、管理状況、および地震時の災害予測情報等の情報を有するもので、貯水容量1,000m^3以上の農業用ため池を対象としている。現在、データベースには全国のため池、約82,000箇所についての諸元、画像情報のデータが入力されている。