出版者
日経BP社
雑誌
日経コミュニケ-ション (ISSN:09107215)
巻号頁・発行日
no.358, pp.156-161, 2002-01-21

東急百貨店のモール型ECサイト「e109.com」(イーイチマルキュー ドットコム)の特徴は,店舗をまたぐ一括決済ができる点だ。狙いは,顧客が歳暮や中元を発注しやすくすること。2001年の歳暮商戦を前にサーバー負荷分散装置を導入。増加するアクセスに対応すると同時に,データベースのセキュリティも確保した。
著者
斎藤 文紀
出版者
日本第四紀学会
雑誌
第四紀研究 (ISSN:04182642)
巻号頁・発行日
vol.50, no.2, pp.95-111, 2011-04-01 (Released:2012-04-01)
参考文献数
59
被引用文献数
1 5

現在の沿岸域の地形や堆積物,または地層に残された沿岸域の堆積物から海水準変動への応答や古環境変遷を解析するには,これらを堆積システムとして捉えることが重要である.これは堆積相解析やシーケンス層序学的な解析を行う際の基本となる.現在見られる沿岸域の堆積環境や沖積層を堆積システムの視点から解析することは,過去の地層の理解に役立つばかりでなく,将来の環境予測への鍵となる.
著者
森 恵莉
出版者
特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会
雑誌
頭頸部外科
巻号頁・発行日
vol.27, no.2, pp.155-160, 2017

女性医師や新臨床研修制度で教育されてきた医師の存在が増えるにつれ,大学病院や一般病院のあり方が問われ続けている。その中で耳鼻咽喉科領域は多岐に渡り,キャリアアップできるチャンスは多くある。どんな形であれ,チャレンジし続けるものが存在し,誰かに必要とされ,自分の才能を発揮できる舞台で活躍できることはやりがいもあり,ありがたいことである。研修医のみならず,医師業務の負担軽減を含めた医師就労体制の見直しと充実に向けた各施設や学会の機能強化は急務であるが,外科系の道を志した医師には,男女関係なくある程度の自己犠牲を払う覚悟が必要である。
著者
林 美善
出版者
お茶の水女子大学日本言語文化学研究会
雑誌
言語文化と日本語教育 (ISSN:09174206)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.78-91, 2001-12-08

本研究では、日本語と韓国語における電話会話の終結部がどのような過程を経て終了されるかを調べるために、日韓の20代の友達同士の電話会話40件を分析し、そこに現れた日韓の相違を考察した。その結果、以下のようなことが明らかになった。1)「pre-closing」:日韓それぞれに特徴的なものとして「総括の表現」(日)、「お互いの幸せや健康を祈る/明示的な終結宣言」(韓)が見られた。2)「closing」:<人間関係の再確認>において、「お詫びの表明」(日)、「再接触の要求」(韓)がそれぞれ特徴的なものとして観察された。<最終発話交換>において、韓国語の「어-[o:]」、「응-[u:ng]」が終結部を終了させる機能があること、「어-[o:]」は必ず「응-[u:ng]」の先に立つことが分かった。また、日韓の女性話者の終結部は日韓の男性話者の終結部より長くなる傾向が見られた。The purpose of this study is to find out in what process Korean and Japanese conversation end up telephone calls. Forty phone calls had made between friends among twenty Japanese and Koreans were used as data in this study. As a result, the following points were found. 1) 「pre-closing」: The distinctive differences were [summarization of the calls] (Japan), [bless each other's happiness and health/ the declaration (expression) of ending dialogues] (Korea). 2) 「closing」: As closing composing elements in the <reaffirmation of acquaintance>, [expression of the apologies] (Japan), [the request of recontact] (Korea) were collected. As closing composing elements in <terminal exchange>, the Korean expressions for "Good-bye" [o:], [u:ng] seemed to be used quite open in every case and they functioned as closing conversations in the phone calls. Meanwhile, compared with the length of closing conversations, the gender differences tend to be much considerable in both Korean and Japanese languages.
著者
西山元 著
出版者
巻号頁・発行日
vol.[21],
著者
六辻 彰二
出版者
Japan Association for African Studies
雑誌
アフリカ研究 (ISSN:00654140)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.60, pp.139-149, 2002

シエラレオネ内戦は複雑な経緯を辿ったが, それは主に武力行使に関与する国内アクターが離合集散を繰り返したことと, 政権が目まぐるしく交代したことによる。内戦発生以後のほとんどの政権に共通することは, 独自の紛争対応が困難であったため, 民兵や民間軍事企業に依存したことである。これらのアクターは革命統一戦線 (Revolutionary United Front: RUF) との軍事的対決に有効な機能を果たしたが, 必ずしも政権の管理下になかったため, 交渉の推進には消極的で, 内戦を長期化させる一因ともなった。他方, 当初平和維持活動以上の介入をみせたナイジェリアは長期の派兵に耐えきれず, 交渉の進展に積極的な対応をみせた。結果的に2002年1月の内戦終結宣言は, 紛争ダイヤモンド輸出と武器輸入の規制と並行した, 交渉促進のための国際的な取り組みに大きく負っている。しかし主な内戦発生要因のうち, 社会的不満を表明する手段の欠如は民主的政府の設立にともなう異議申し立ての機会の確保により, そしてRUFを支援する紛争支援国の活動は国際的監視により大きく改善されたが, 政治腐敗と結び付いた資源配分や地方の生活環境は未だに深刻であるため, 内戦が再燃する危険性は払拭されていない。

1 0 0 0 OA 日本図

著者
〔伊能忠敬//原図〕,〔高橋景保//編〕
出版者
巻号頁・発行日
vol.蝦夷地, 1827
著者
喜名 美香 坂梨 まゆ子 新崎 章 筒井 正人
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学雑誌 (ISSN:00155691)
巻号頁・発行日
vol.151, no.4, pp.148-154, 2018
被引用文献数
4

<p>一酸化窒素(NO)はL-arginineからNO合成酵素(NOSs)を介して産生されが,最近,その代謝産物である亜硝酸塩(NO<sub>2</sub><sup>-</sup>)および硝酸塩(NO<sub>3</sub><sup>-</sup>)からNOが産生される経路が発見された.レタスやホウレン草などの緑葉野菜には硝酸塩が多く含有されている.しかし,硝酸塩/亜硝酸塩(NOx)の不足が病気を引き起こすか否かは知られていない.本研究では,『食事性NOxの不足は代謝症候群を引き起こす』という仮説をマウスにおいて検証した.私達は過去に,NOSs完全欠損マウスの血漿NOxレベルは野生型マウスに比して10%以下に著明に低下していることを報告した.この結果から,生体のNO産生は主として内在するNOSsによって調節されていること,外因性NO産生系の寄与は小さいことが示唆されたが,低NOx食を野生型マウスに長期投与すると意外なことに血漿NOxレベルは通常食に比して30%以下に著明に低下した.この機序を検討したところ,低NOx食負荷マウスでは内臓脂肪組織のeNOS発現レベルが有意に低下していた.重要なことに,低NOx食の3ヵ月投与は,内臓脂肪蓄積,高脂血症,耐糖能異常を引き起こし,低NOx食の18ヵ月投与は,体重増加,高血圧,インスリン抵抗性,内皮機能不全を招き,低NOx食の22ヵ月投与は,急性心筋梗塞死を含む有意な心血管死を誘発した.低NOx食負荷マウスでは内臓脂肪組織におけるPPARγ,AMPK,adiponectinレベルの低下および腸内細菌叢の異常が認められた.以上,本研究では,食事性NOxの不足がマウスに代謝症候群,血管不全,および心臓突然死を引き起こすことを明らかにした.この機序には,PPARγ/AMPKを介したadiponectinレベルの低下,eNOS発現低下,並びに腸内細菌叢の異常が関与していることが示唆された.</p>
著者
饒波 正史 喜友名 朝則 喜瀬 乗基 杉田 早知子 近藤 俊輔 又吉 宣 真栄田 裕行 我那覇 章 古波蔵 健太郎 鈴木 幹男
出版者
日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会
雑誌
耳鼻咽喉科免疫アレルギー
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.1-6, 2018

<p>IgA腎症に対し口蓋扁桃摘出術とステロイドパルス療法を併用し6年以上の長期経過観察を実施しえた44症例を対象に,長期腎機能予後と遺残扁桃・ワルダイエル輪の代償性肥大・炎症所見について調査した。低・中リスク群では27例中26例で腎機能が保持されていた。一方,高・超高リスク群では,腎機能保持は8例,腎機能低下は8例(2例の末期腎不全・透析導入)となっていた。腎機能維持のためには腎機能が保たれている早期に口蓋扁桃摘出術+ステロイドパルス治療を行うことが重要と推定された。口蓋扁桃遺残は9%であった。アデノイド肥大は軽度が多いが,舌扁桃は19%に肥大を認めた。しかし,口蓋扁桃遺残,アデノイド肥大,舌扁桃肥大と腎機能予後には明らかな関係を認めなかった。炎症所見はアデノイドでは発赤,びらん,膿汁付着を陽性所見とし,舌扁桃では膿栓があるものを陽性所見とした。鼻咽腔ファイバー検査を実施できた42例中,23例は両方に炎症所見なし,5例で上咽頭のみ炎症所見あり,7例で舌扁桃のみ炎症所見あり,4例で上咽頭及び舌扁桃に炎症所見ありであった。透析に至った2例中1例では上咽頭に炎症所見を認めた。上咽頭,舌扁桃の炎症所見の有無と腎機能予後に明らかな関連を認めなかった。IgA腎症における口蓋扁桃摘出術後の長期予後と,上咽頭炎の関係を明らかにするためにさらなる調査が必要である。</p>