著者
牧野 眞貴
出版者
近畿大学英語研究会
雑誌
Kinki University English Journal = 近畿大学英語研究会紀要 (ISSN:18827071)
巻号頁・発行日
no.7, pp.87-98, 2011-02-01

[要旨] 近年、大学入試制度の変容により、英語嫌いの学生が、英語を勉強せずに入学することが可能になってきた。英語への苦手意識をあらわにする学生を強制的に授業に参加させることは、教師・学生双方にとって苦痛であり、学生の英語嫌いを助長することになる。本研究では、英語が苦手な学生を対象としてアクション・リサーチを行い、教師が授業を振り返り、学生の英語力やクラスの特性に合うよう指導法を見直すことによって、学生の学習姿勢を改善することを目的とした。まず授業における問題点を整理し、指導の過程で学生が自ら授業に参加したいと思うような工夫を凝らし、動機づけを高める励ましのフィードバックを与えた。結果、学生の学習姿勢が大きく改善し、自ら進んで課題に取り組むようになった。アクション・リサーチは、授業の質を高めることを目指す教師にとって非常に有効な研究手法であり、教師と学生の信頼関係構築にも大きく貢献する手段であると言える。 [Abstract] In recent years, a change in university entrance system has allowed students who do not like English and have not studied it to enroll at universities. At university, however, students are forced to take English classes, which are a burden on both teachers and students, and which increase students' loathing for the English language. This study was undertaken to promote a positive learning attitude in sports-recommended students reluctant to learn English. The author modified the lesson plans to meet students' English abilities and characteristic profiles through an action research. She considered the problems confronting the students and then came up with various ideas and solutions, and further provided encouragement to motivate students. As a result, students participated enthusiastically and demonstrated a positive attitude toward English learning. Action research was shown to be an effective method for the teachers who are attempting to raise the quality of learning in a class, and it also contributes to creating a strong relationship between teachers and students.
著者
山口 享子 桑田 寛子 石井 香代子 木村 安美 高橋 知佐子 治部 祐里 渕上 倫子
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集 平成25年度(一社)日本調理科学会大会
巻号頁・発行日
pp.165, 2013 (Released:2013-08-23)

【目的】日本各地で伝承されてきた年中行事や通過儀礼のハレの日の食事が、親から子へ伝承されない傾向にある。そこで、それらの認知状況、調理状況や食べ方、これらが変化した時期などについて調査を行い、全国レベルで比較検討し、地域性(広島県と全国の違い)を明らかにすることが本研究の目的である。【調査】平成21年12月~平成22年8月に行った日本調理科学会の行事食・儀礼食調査において、47都道府県24,858名の学生及び一般(保護者を含む)からの回答を得た。その中から、広島県に10年以上住んでいる人及び住んだことがある人858名(学生及び一般)を抽出し、お節料理について全国調査結果と比較した。【結果】年中行事を代表する正月に供される食べ物11種類の「一般」の喫食頻度(毎年食べる率)は以下の順番になった。広島県:魚料理>かまぼこ>煮しめ>黒豆>なます>肉料理>数の子>田作り>昆布巻き>だて巻き卵>きんとん。全国:かまぼこ>煮しめ>黒豆>魚料理>肉料理>数の子>なます>だて巻き卵>田作り>昆布巻き>きんとん。お節料理の喫食頻度で一番多かったのは、広島県の一般の魚料理(93.2%)で、全国の一般(81.3%)よりも多く食べていた。広島県の学生の魚料理の喫食頻度は全国とほぼ同じで、約73%の者が毎年食べると答えている。一般の最も少なかったのは広島県も全国もきんとんであった。学生が最も多く食べている物は、広島県、全国ともかまぼこであり、最も少なかったものは昆布巻きであった。家庭で作る頻度が50%以上と多いものは、煮しめ>なます>肉料理であった。
著者
石戸谷 重之
出版者
独立行政法人産業技術総合研究所
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2010

陸上植物活動に伴う酸素・二酸化炭素交換比(ER)を森林生態系の呼吸・光合成量の分離評価に応用することを目標とし、飛騨高山落葉広葉樹林サイトにおいて土壌チャンバーおよび葉チャンバーにより土壌呼吸および光合成+葉呼吸による ER を観測した。併せて大気中酸素濃度の高精度連続観測装置を開発し、森林内大気中濃度変動における ER を観測した。得られた ER と森林内酸素/二酸化炭素収支の 1 box model とを用いた解析により大気-森林間フラックスにおける ER を推定し、森林内大気中濃度変動における ER との関係を明らかにした。今後は、森林生態系の呼吸・光合成量の分離評価のため、大気-森林間フラックスにおける ER の直接観測による導出が課題となる。

1 0 0 0 OA 茶牕閒話 3巻

著者
近松茂矩 編
出版者
鉛屋安兵衞
巻号頁・発行日
vol.[2], 1804
著者
檜垣 巧
出版者
密教研究会
雑誌
密教文化 (ISSN:02869837)
巻号頁・発行日
vol.1990, no.172, pp.1-22, 1990-12-28 (Released:2010-03-12)
著者
山本 健兒
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
地理学評論 Ser. A (ISSN:00167444)
巻号頁・発行日
vol.70, no.3, pp.131-155, 1997-03-01 (Released:2008-12-25)
参考文献数
41
被引用文献数
1

本稿の目的は,内藤 (1996) とSen and Goldberg (1994) の主張を,さまざまな文献に照らし合せて再検討し,移民問題研究のための基礎的視角を提示することにある.両者に共通する主張は,差別されるがゆえに在独トルコ人の間でイスラム主義が広がる,というものである.しかし,イスラム諸組織の性格把握と差別の内容について,無視しえない差が両者の間に認められる.本稿では,イスラム諸組織の多様性と性格の不透明性を示すとともに,在独トルコ人に占めるイスラム諸組織参加者の比率を推計した.さらに,差別がイスラム主義への傾斜をもたらすという論理に,より踏み込んだ議論を展開している内藤 (1996) の論拠を検討した.また, Sen and Goldberg (1994) は国籍が移民問題の鍵になるとみているので,在独トルコ人のドイツ国籍取得に関する動向も分析した.以上の検討から明らかなことは,在独トルコ人社会の中に多元性が認められる,ということである.他方,ドイツ社会も多元的である.それゆえ,ドイツ人と在独トルコ人との関係を分析する際には,二つの多元性に注意する必要がある.
著者
山田 明義
出版者
日本森林学会
雑誌
日本森林学会大会発表データベース
巻号頁・発行日
vol.127, 2016

菌根性食用きのこが地域再生に貢献できる前提として,山林を活用した栽培技術の開発が挙げられよう.腐生性きのこの菌床栽培技術をそのまま応用しただけでは,必ずしも地域再生には結びつかない.マツタケで言うならば,経験的なマツタケ山の施業を元にしつつ,施業内容の科学的な再検証と,新たな生物工学的技術の導入が考えられる.また,野生食用きのこの資源価値を吟味することも大いに意義があろう.戦後,菌根性きのこを含む野生きのこの収穫や生産は,栽培きのこの量産化に伴ってその価値が低下した.しかし,食文化の成熟とともに,菌根性きのこにしかない風味や食感に対するニーズが,今後大きくなると予想される.また,欧米のきのこという見られ方の強いトリュフ,ポルチーニ,シャントレルも,実は国内の山林に自生する.このため,まずは,資源となる菌根性きのこが地域にはどのくらいあるのか明らかにし,その活用法や活用先について知恵を絞る手が考えられる.同時に,地域の山林でどの菌根性きのこをどのくらい収穫したいのかといった青写真をかざしながら,菌根苗の生産と植林や,菌床埋設によるきのこ山の造成などの技術面を詰めていく手が考えられる.
出版者
日経BP社
雑誌
日経レストラン (ISSN:09147845)
巻号頁・発行日
no.369, pp.10-12, 2006-04

冷凍食材の中でも、質の高さで評価を受けているのがヨーロッパ産のキノコ。マッシュルームやポルチーニなどは、料理の風味やコクを高め、季節を問わず利用できることで注目が集まる。

1 0 0 0 OA 六家文選60卷

著者
梁蕭統撰
出版者
袁氏嘉趣堂刊
巻号頁・発行日
vol.[9], 1549