著者
小野 理 藤掛 一郎
出版者
京都大学農学部附属演習林
雑誌
京都大学農学部演習林報告 = BULLETIN OF THE KYOTO UNIVERSITY FORESTS (ISSN:0368511X)
巻号頁・発行日
vol.65, pp.221-237, 1993-12-24

利用規則を定めることで利用客の行動を規制しようとしているレクリエーション利用地は多いが、規則が十分に守られない例もある。ここでは、利用客の過去の経験と利用規則の知識との相関を見ることで、利用規制の方法を考察した。その結果、利用者の過去の訪問経験や、この論文で間接経験と呼ぶ自然体験や自然に対する関心の高さなどが、その人がレクリエーションの利用規則の内容を判断するのに影響を与え、正しい判断を促すことが示された。また、規則の内容を知るだけでなく、規則内容の利害関係や因果関係を理解することが規則への同調行動を促すと考えられる。その際、間接経験はレクリエーション行動の意志決定過程にも影響を与え、間接経験が豊かな人は利害関係や因果関係の情報が与えられない場合でも規則の内容に合致した行動をとる確率が高い。したがって、レクリエーション利用を研究する上で間接経験の影響を重視する必要があると考えられる。

1 0 0 0 OA 東都駿河町

著者
広重
雑誌
富士三十六景
巻号頁・発行日
1858
著者
藤田 晋吾
出版者
The Philosophical Association of Japan
雑誌
哲学 (ISSN:03873358)
巻号頁・発行日
no.23, pp.85-96, 1973

言語における語の〈意味〉、一般に記号の〈意味〉とは何かという問題は、種々の仕方で答えられようけれども、そもそも何故〈意味〉が問題となるのかということが予め了解されていないと、的はずれの議論をひき出すことにもなりかねない。しかし私には、今日の言語論の洪水のなかで、そもそも何故〈意味〉が問題なのかに関して、この予備了解が充分明確にとりつけられているようには思えない。<BR>〈意味〉が何故に問題概念なのか、私がそれに問題を感じるのは、つぎの点においてである。つまり、科学的諸概念が有しているところの意味が、科学理論によって説明さるべきものとして現われてこないで、かえって科学的認識の前提要件となっているように見えるということ、換言すれば、〈意味〉が所与たる性格をもった "現象" としてではなく、認識主観たる "私" の作用 (act) と不可分の相関関係にある何かとして、科学に対して先駆性をもち、それゆえ、科学がそれを説明しようとすれば、悪循環にひき込まれるかも知れぬという危惧をいだかせるものに見えるという点においてである。そして〈意味〉のこのような存在の仕方が、まさにそのゆえに、科学の不完全性を露見せしめるのではないかという点においてである。<BR>〈意味〉が哲学的問題として現われてくる場面は、むろん上述のような場合だけではないが、さし当ってこの小論ではその点に一つの問題があることを承認して貰えるような議論を、〈意味〉の心理学的定義を批判するという形で抉り出してみたい。そして、ここで〈意味〉の心理学的定義というのは、ラッセルの場合を指している。またそれの批判としてはヴィトゲンシュタインをとりあげる。<BR>予め粗略な論点提示を行なうなら、ほぼつぎのようになろう。もし〈意味〉が "心的" なものであるなら、そしてそれが "心的状態 " とか "心的現象" とかいう具合に規定しうるものであるなら、それは、心理学的・生理学的に特定される諸条件の結果たる、記述され描写さるべき対象としての"状態" ないし"現象"として説明されることになる。それゆえ上述の科学に対して先駆性を有するものとしての、科学の不完全性を示すものとしての〈意味〉の問題は、一向に落着しない。したがって私には、〈意味〉の心理学的定義は、〈意味〉がどうでもよい問題である場面で与えられているように思われる。<BR>そこで、ラッセルの場合を検討してみよう。
著者
佐藤 英明
出版者
JAPAN ASSOCIATION FOR PHILOSOPHY OF SCIENCE
雑誌
科学基礎論研究 (ISSN:00227668)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.79-84, 1996-03-31
参考文献数
12

従来, 絵画的描写は言語的記述と異なり, その対象との間に何らかの「類似性」が存在するものと考えられてきた。だが, N.グッドマンは『芸術の諸言語』において, そのような考え方が誤りであることを指摘し, 言語的記述と絵画的描写との違いは, その記号系が「稠密」か否かに求められるとした。本稿は, このグッドマンの理論の難点を明らかにし, その克服の方途をフッサールの像理論に見いだそうとする試みである。そして, それによって, 逆にフッサールの像理論をグッドマンの理論に基づいて再構成し, そこに「類似性」を考察する新たな視点を求めたい。

1 0 0 0 OA 取箇帳 10巻

出版者
巻号頁・発行日
vol.[9] 五 慶応 分冊之二,
著者
久保田 徹 三浦 昌生
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.67, no.562, pp.89-96, 2002
参考文献数
25
被引用文献数
3 3

A questionnaire survey on the consciousness of the residents living in the mid-to-high-rise apartment houses in the commercial district near Kawaguchi station was administered. The sunshine hours at the same apartment houses was also measured by a computer simulation. Results shows that nearly 70% of the answerers in the commercial district demand sunshine more than now. And the priority of the convenience was not related to such residents' demands for the sunshine. Therefore, the standard for the sunshine in commercial districts is necessary. In this survey, 5 sunshine hours were found to be necessary for the residents even in commercial district.
著者
遠藤 俊典 田内 健二 木越 清信 尾縣 貢
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
体育学研究 (ISSN:04846710)
巻号頁・発行日
vol.52, no.2, pp.149-159, 2007-03-10 (Released:2007-06-21)
参考文献数
30
被引用文献数
15 13

A study was conducted to investigate the age-related development of rebound and counter movement jumping ability. A total of 1137 boys (6 yr: 59, 7 yr: 82, 8 yr: 69, 9 yr: 142, 10 yr: 105, 11 yr: 169, 12 yr: 103, 13 yr: 110, 14 yr: 77, 15 yr: 66, 16 yr: 73, and 17 and 18 yr: 82) conducted counter movement jumping (CMJ) as a non-ballistic movement and five-repeated rebound jumping (5RJ) as a ballistic movement. Jumping ability was assessed using CMJ jumping height and the value obtained by dividing jumping height by the ground contact time in 5RJ (RJ-index). CMJ jumping height and the RJ-index in 5RJ increased in accordance with growth. Development of the RJ-index in 5RJ depended on the increase in jumping height, because ground contact time did not change even though jumping height increased with growth. There was a significant correlation between CMJ jumping height and RJ-index in 5RJ (r=0.765, p<0.001, r2=0.585). Division of jumping ability types was based on±1SD of the residual. These types were as follows: CMJ ability corresponded to RJ ability (CMJ=RJ: n=810), RJ ability was superior to CMJ ability (Good RJ: n=165) and RJ ability was inferior to CMJ ability (Poor RJ: n=162). The number of Good RJ and Poor RJ types increased between the ages of 9-13 years, which is the onset of the growth spurt. These results suggest that CMJ jumping height and RJ-index in 5RJ increase in accordance with growth, but the processes of age-related development of both types of jumping ability do not necessarily correspond to each other, and developmental differences between individuals tend to increase at the onset of the growth spurt.
著者
伊藤敦子
雑誌
東邦医会誌
巻号頁・発行日
vol.35, pp.333-337, 1988
被引用文献数
2