著者
河野 浩之 西尾章治郎 長谷川 利治
雑誌
情報処理学会研究報告マルチメディア通信と分散処理(DPS)
巻号頁・発行日
vol.1987, no.54, pp.1-8, 1987-07-24

ランダム多重アクセス方式における通信プロトコルとして,近年提案された木型アルゴリズムは安定したスループット特性を示すものとして注目され,幅広い研究が行われている.また,スループット特性を改善するために予約機構を取り入れた木型アルゴリズムもいくつか提案されている.本稿では,各端末のアドレスに基づいた決定的木型アルゴリズムを再送アルゴリズムとして用いた予約機構付きTREE-DTA方式を新たに提案し,その性能を評価する近似解析式を求める.さらに,端末数,トラヒック量,一つのメッセージを構成するパケット数などを主要なパラメータとするシミュレーション実験により,予約機構付きTREE-DTA方式の性能を評価する.さらに,システムエラーに対する強靭性についても論ずる.In random multiple-access communication systems, it has been shown that tree type collision resolution algorithms excel in the channel stability. Recently, several tree type algorithms employing reservation mechanisms have been proposed for achieving higher channel throughput. In this paper, extending the algorithm of Tsybakov and Berkovskii, a new tree type algorithm with message reservation function is proposed. This algorithm is based on the Q-ary (address-based) deterministic tree algorithm. The throughput-delay performance of the proposed scheme will be apploximately analyzed under finite population model, and the superiority of our algorithm will be shown under the simulation experiments. The robustness against system error will be also discussed.
出版者
巻号頁・発行日
vol.[56],
著者
木村 武
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.81, no.11, pp.775-780, 1986-11-15 (Released:2011-11-04)

飲酒と健康問題は古くから繰リ返し議論されている。本論文はカナダにおいて実施された健康意識と飲酒形態との調査結果を要約したものである。日本における実情と一致するか否かは別として, ここに紹介する。
著者
柳澤貴司 貴司
出版者
北陸作物・育種学会
雑誌
北陸作物学会報 (ISSN:03888061)
巻号頁・発行日
vol.51, pp.63-65, 2016 (Released:2016-07-08)
参考文献数
4

大麦は他の穀物と比べて非常に多くの水溶性食物繊維が含まれている.特に胚乳細胞壁多糖である(1,3)(1,4)β-グルカン(以下β-グルカンと略)は,血中コレステロール低下や血糖値上昇抑制などの優れた健康維持機能性が報告されている.2006年にFDA(米国食品医薬局)が「大麦のβ-グルカンにコレステロール低減作用があり,心疾患予防効果がある」として「1食あたり0.75g以上 (1日3g以上) を含む食品に冠状動脈疾患のリスクを下げる」表示を認可した.日本でも2015年4月より「食品の新たな機能性表示」が開始された.2015年11月10日現在で消費者庁のHP(http://www.caa.go.jp/foods/index23.html) に公開された機能性表示食品の中に複数の大麦β-グルカンに関する製品が受理されている. 農研機構などの研究機関では大麦に価値を付けて需要・生産拡大を目指す品種育成の取り組みを行っており,機能性がクローズアップされる以前から大麦β-グルカン含量の高い材料の作出を実施している.今回のシンポジウムではβ-グルカンを高含有する大麦品種の紹介とそれを用いた研究の状況について取り上げる.
著者
堀田正敦 編
出版者
巻号頁・発行日
vol.[195],
著者
前野 英昭 水本 博公 森 勝
出版者
公益社団法人 地盤工学会
雑誌
地盤工学研究発表会 発表講演集
巻号頁・発行日
vol.38, pp.811-812, 2003

K0-3とK0-8の5°C、20°Cで製造する場合の配合への影響、各温度で養生した場合の強度発現特性を示す。また、供試体寸法の影響についても述べる。
著者
岡村 秀昭
出版者
日経BP社
雑誌
日経パソコン (ISSN:02879506)
巻号頁・発行日
no.591, pp.93-96, 2009-12-14

最終行をドラッグして表を拡張/対象範囲をドラッグで再指定/日付で集計して月でグループ化/書式を工夫してマイナスを消す
著者
安藤 寿康
出版者
日本パーソナリティ心理学会
雑誌
パーソナリティ研究 (ISSN:13488406)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.120-123, 2006 (Released:2006-10-07)
参考文献数
3
被引用文献数
1

Structural Equation Modeling (SEM) has changed psychological investigation drastically in two ways. First, SEM serves not only as a statistical technique for estimating descriptive statistics and testing causal model hypotheses, but also as a powerful tool to check validity of a theory or even to construct a new theory. Second, thanks to SEM, researchers have begun to think of constructing large-scale and systematic research projects in order to benefit from the advantages of SEM. SEM is, however, not a theory itself, but a tool for theory construction. It is researchers' critical thinking that tests and evaluates a theory. Close collaboration of researchers and statisticians in a research project is desirable, or even necessary.
著者
金村 英秋 相原 正男 中澤 眞平
出版者
一般社団法人 日本小児神経学会
雑誌
脳と発達 (ISSN:00290831)
巻号頁・発行日
vol.34, no.5, pp.404-408, 2002-09-01 (Released:2011-08-10)
参考文献数
20

前頭葉, 前頭前野の性差による解剖学的左右非対称性について, 三次元MRI画像を用いて定量的に体積測定を行った.前頭葉, 前頭前野ともに男性では左側が大きく, また加齢とともにその非対称性が大きくなるが, 女性では左右非対称性は明らかでなく, 年齢による影響を受けないことを確認した.男性では女性と比較して前頭葉の機能の側性化 (lateraliZation) が強いことが神経心理学的研究で示唆されているが, 今回の検討はこれら機能的側性化を解剖学的に裏付ける結果であった.今後, 神経心理学的検討と合わせて三次元MRIを用いた体積測定を行うことは, 性差における前頭葉, 前頭前野の機能的な相違に客観的知見を与えるものと考えられる.
著者
豊福 俊泰 三嶋 信雄 田中 久士
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集 = Proceedings of JSCE (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.658, pp.141-152, 2000-09-20
参考文献数
14
被引用文献数
1 1

近年, 気泡混合軽量土を用いた軽量盛土工法を採用する施工事例が, 急激に増加している. 気泡混合軽量土の配合設計法としては, 暫定配合表から使用する原料土 (砂質土) ごとに補正計算によって配合を決定する方法が, 日常管理試験法としては, 早期品質判定のため材齢7日の供試体による方法がとられているのが現状である. 使用される原料土は多岐に渡ることからも, 合理的な品質管理法の確立が急務となっている. そこで, 本研究は, 気泡混合軽量土の主要な要求性能であるフロー値, 湿潤密度および一軸圧縮強さに対して, 影響する要因を, 多数の試験結果の回帰分析によって解明するとともに, 実際の工事の管理データで実用性を検証することにより, 気泡混合軽量土の品質管理法を提案したものである.
出版者
吉田四郎右衛門尉
巻号頁・発行日
vol.[51], 1647
著者
斎藤 悦子
出版者
お茶の水女子大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

日本のCSRは、環境問題解決に特化され、ステイクホルダーである生活主体としての労働者・消費者・家庭人・地域住民への社会的公正性や倫理性、人権に関する取組みが遅れている。本研究は、生活主体の立場から、CSRを考察し、社会的公正性、倫理性、人権といった領域に、いかに関わることが可能かを検証した。Grosser & Moon(2006)の研究をもとに、市場、政府、市民社会という3つのアクターと日本のCSRの関係、とりわけ日本では論じられることのなかったCSRと市民社会の在り方を事例研究により明らかにした。

1 0 0 0 OA 讀畫齋叢書

著者
(清) 顧修 輯
出版者
[出版者不明]
巻号頁・発行日
vol.丁集第31册, 1000
著者
小松尾 京子 Kyoko Komatsuo
出版者
日本福祉大学社会福祉学部
雑誌
日本福祉大学社会福祉論集 (ISSN:1345174X)
巻号頁・発行日
no.133, pp.75-86, 2015-09

本研究は,実習指導者による実習スーパービジョンの課題について,教育的機能の視点から明らかにするものである.社会福祉士実習指導者講習会の受講者にアンケート調査を行った.その結果,受講者の8割以上が,スーパービジョンの経験がないまま,実習指導者として実習スーパービジョンを担う立場にあった.実習指導者の多くは,教育的機能の実施がもっとも難しいと捉えていた.その理由として,環境要因,教育方法,スーパーバイザーとしての自分自身の要因から整理できた.実習指導者の担う教育的機能の明確化や実習担当教員と実習指導者の連携のあり方,実習指導者の置かれている状況に対応したフォローアップ体制の検討が今後の課題である.