著者
田崎 冬記 折戸 由里子 斎藤 新一郎 丸山 純孝 野嶽 秀夫 越後 貞
出版者
日本緑化工学会
雑誌
日本緑化工学会誌 (ISSN:09167439)
巻号頁・発行日
vol.40, no.1, pp.277-280, 2014 (Released:2015-09-18)
参考文献数
9

ケショウヤナギの水系毎の特性を把握するため,渚滑川水系 (渚滑川) および十勝川水系 (札内川) のケショウヤナギの結実および種子散布時期の比較を行った。その結果,渚滑川水系のケショウヤナギは,札内川より 3倍程度,種子散布期間が長く,9月下旬まで種子散布を行うことが明らかとなった。また,渚滑川において種子散布時期の初期~終期にケショウヤナギ種子を採取し,発芽試験を行ったところ,種子散布時期によって発芽能力に差異は見られず,7~9月まで発芽能力の高い種子を散布させることが明らかとなった。種子散布期間等から渚滑川のケショウヤナギは札内川のものとは異なる特性を有する可能性が示唆された。
著者
Noriko Yasuoka Yoichi Yusa
出版者
日本プランクトン学会、日本ベントス学会
雑誌
Plankton and Benthos Research (ISSN:18808247)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.78-81, 2017-02-28 (Released:2017-02-28)
参考文献数
27
被引用文献数
2

Two Saccostrea oysters (S. glomerata and S. cucullata) are considered to be protandric hermaphrodites based on indirect observations. However, no other information is available on the sexual systems of Saccostrea oysters and the potential for bi-directional sex change has not previously been reported in them. Therefore, the present study was undertaken to investigate the sexual systems of S. kegaki and S. mordax in western Japan, utilizing field sampling and in situ experiments. In the field sampling, shell length (SL) and sex were determined during the reproductive season of these oysters (June–October) in 2012. Then, sex change was directly observed between 2013 and 2016 by determining the sex of individuals through gonadal biopsy, re-attaching the individuals in the field, collecting the survivors in the following year, and determining their sex by dissection. In both species, the proportion of males decreased with increasing SL, although the SL of males and females greatly overlapped. Direct observations showed that both male-to-female and female-to-male sex change occurred. Thus, our results indicated that both Saccostrea species tend to be protandric, but have the ability to change sex in both directions under natural conditions.

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1949年09月15日, 1949-09-15

1 0 0 0 OA ロザリオの鎖

著者
永井隆 著
出版者
ロマンス社
巻号頁・発行日
1949

1 0 0 0 OA 手限赦例書

巻号頁・発行日
vol.[12] 手限御赦例書 一 公儀を掠或ハ欺候類、預之身分ニ而他所, 1000
著者
礒部 美也子 川野 通夫 田野 口二三子 本庄 巖 森 一功 倉田 響介
出版者
耳鼻咽喉科臨床学会
雑誌
耳鼻咽喉科臨床 (ISSN:00326313)
巻号頁・発行日
vol.87, no.7, pp.933-940, 1994-07-01 (Released:2011-11-04)
参考文献数
7

In 289 patients with cleft lip and palate, cleft palate, submucous cleft palate and congenital velopharyngeal insufficiency, various aspects of pharyngeal stops were studied: incidence, place of articulation, factors which influence the occurrence, and elicited consonants (except/k/).Observing those videofluoroscopy of the patients, we selected ones whose back of the tongue (and epiglottis) touched the posterior pharyngeal wall while they pronounced [ka]. The incidence of pharyngeal stops for [ka] was approximately 9%.Pharyngeal stops were divided into three types according to the site of articulation: oropharynx, oro-and laryngopharynx and epiglottis. The oro-and laryngopharynx type, in which the epiglottis as well as the back of the tongue made contact with the posterior pharyngeal wall, was most common. Among the factors which influence the occurrence of pharyngeal stops were the following vowels. When low vowels followed/k/, such as [ka, ko], pharyngeal stops were most frequent. They were somewhat less frequent during the production of [ku], and rare during that of [ki, ke]. It was observed that the site of articulation of [ka, ku, ko] was different from that of [ki, ke] in a single patient. Moreover, the occurence of pharyngeal stops was influenced by the number of syllables: that is, they appeared less frequently in words or sentences than in single syllables. Pharyngeal stops were also observed during the production of/p/and/t/.Pharyngeal stops are considered to be variable abnormal articulations.
著者
小出 昭一郎
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:05252997)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.145-149, 1969

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著者
遠藤 芳信
出版者
北海道教育大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2001

本研究課題名は「近代日本の要塞築造と防衛体制構築の研究」ということで、1910年要塞防禦教令の成立過程を中心に実証的に考祭を深めてきた。この結果、3年間にわたる本研究の実績と成果としては、下記の4点をあげることができる。第一に、1910年要塞防禦教令はその頒布(限定部数、閲覧者制限等)と保管自体が厳密な機密保護体制の下に管理されてきたので、参謀本部及び要塞司令部の限定された業務従事者のみが閲覧・調査・審議等の対象にすることができただけである。これによって、近代日本における要塞防禦の意味等の公開的な議論・研究はほぼ完全に閉ざされてきたということができる。これに対して、本研究は、1902年要塞防禦教令草案と1910年要塞防禦教令の各款項等が意味する内容を初めて解明・考察したことになる。第二に、1910年要塞防禦教令は日露戦争前の1902年要塞防禦教令草案の特に「編冊草案」の記載事項と比較するならば、戦備を基準にして、戦備実施、要塞守備隊配置、防禦戦闘等に関してかなり整理・整備した規定を示したことである。第三に、1910年要塞防禦教令は要塞内の民政・警察事項等の規定においては、1882年の戒厳令制定段階においては特に合囲地境内の具体的な戒厳業務が必ずしも明確でなかったのに対して、軍隊側の戒厳業務内容(地方行政機関との関係、治安維持対策、住民避難、給養・衛生、住民の軍務従事等)の具体的な考え方を示したことである。第四に、クラウゼヴィッツが指摘するように、常備軍建設以降には要塞の自然的な住民保護の自的が忘れ去られていくが、1910年要塞防禦教令の成立過程をみると、日露戦争後直後には、部分的には要塞の自然的な住民保護の議論は潜在化していたものと考えてよい。
著者
佐藤 紀子
出版者
日本図学会
雑誌
図学研究 (ISSN:03875512)
巻号頁・発行日
vol.41, no.3, pp.17-26, 2007 (Released:2010-08-25)
参考文献数
14
被引用文献数
1 1

本研究では, 17世紀のオランダの画家フェルメールが, 構図を決め下図を作成するための補助的な道具として, カメラ・オブスクラを利用したという仮説について考察する.彼の作品に繰り返し描かれたのは, 室内空間の様子である.これらの風俗画は, 当時のオランダで描かれた同種のものよりも, かなり正確な遠近法で描写されている.本論では, 描かれた床のタイルサイズを基準として13作品から分析図と平面図・立面図を作図した.平面図から, 彼が遠近法の知識によってタイルの数を増減して様々な絵画空間を創作したことが推察できた.フェルメールの用いたキャンバスは, 似たようなサイズが数枚ずつある.分析より, そのサイズによって, 描かれた空間の大きさが類似していることがわかった.よって, いくつかの描かれた場面は, 同一の部屋のバリエーションとして, ある視点から, トリミングされたと考えられる.結論として, フェルメールは, カメラ・オブスクラの光の像を絵画空間の遠近的な整合性を画面に描写するために利用し, さらに透視図法を融合させることによって, よりリアルな空間表現を追求したといえる.
著者
黒岩 真幸 田中 久治 堀 良彰 大谷 誠
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 平成26年度電気・情報関係学会九州支部連合大会(第67回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.231, 2014-09-11 (Released:2016-02-10)

近年,スマートフォンやタブレットなどの普及や,動画配信サービスの充実によりトラフィックが増加している.また,セキュリティの脆弱性を狙った攻撃も少なくない. 一方,近年,SDNという概念が注目されている.これはソフトウェアによってネットワーク全体を制御しようという考え方である.そのSDNの標準の技術の1つにOpenFlowがある.OpenFlowを用いることで,プログラミングによってパケットの制御が可能になる.本研究ではOpenFlowによるパケット制御と,パケットを可視化するパケットアートシステムの開発を行った.これにより,ネットワークの状態を把握,また攻撃を検知することができる.
著者
本田 正美
雑誌
研究報告情報システムと社会環境(IS)
巻号頁・発行日
vol.2014-IS-127, no.3, pp.1-6, 2014-03-10

第 125 回情報システムと社会環境研究発表会において、「「電子政府」 の変遷に見る社会環境と政府の情報システムの相互関連」 と題する研究発表を行った。この研究発表では、「電子政府」 が意味してきた取組みについて日本の事例を振り返ることによって、政府の利活用する情報システムが社会環境によってその内容を規定されてきたことを示した。現在、電子政府に関する最新の動向として、オープンガバメント・オープンデータの推進があげられる。このオープンガバメントやオープンデータの推進にあっても、政府と社会環境の相互作用の中で、新たな取り組みが生み出されている。本発表では、自治体広報紙に関するオープンデータの推進に関する実証実験など具体的な事例を取り上げながら、「電子政府」 が示すところの意味の変遷と今後の展望について検討したい。