著者
Eugene C. BWALYA Sangho KIM Jing FANG H. M. Suranji WIJEKOON Kenji HOSOYA Masahiro OKUMURA
出版者
公益社団法人 日本獣医学会
雑誌
Journal of Veterinary Medical Science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.79, no.7, pp.1182-1190, 2017 (Released:2017-07-07)
参考文献数
44
被引用文献数
11

Mesenchymal stem cells (MSC) are a potential alternative source of differentiated chondrocytes for cartilage tissue regeneration and repair of osteoarthritic (OA) joints. We investigated the effects of pentosan polysulfate (PPS) and polysulfated glycosaminoglycan (PSGAG) on chondrogenesis of canine bone marrow-derived mesenchymal stem cells (cBMSC) in alginate and micromass cultures (MMC). Chondrogenic differentiation medium (CDM) was supplemented with PPS or PSGAG at concentrations of 0 (positive control; PC), 1, 3 and 5 µg/ml. 10% DMEM was used as negative control. Chondrocyte phenotype was analyzed by quantitative real-time PCR (qPCR) for alginate cultures and Alcian blue staining for proteoglycan (PG) synthesis for MMC. In alginate culture, PPS and PSGAG showed no significant effect on type II collagen, aggrecan and HIF-2α mRNA expression. PPS had no significant effect on type I collagen whereas PSGAG significantly upregulated (P<0.05) it at all concentrations relative to other treatments. PPS demonstrated a dose-dependent inhibitory effect on type X collagen mRNA with significant inhibition observed at 5 µg/ml compared to the NC. PSGAG showed an inverse effect on type X collagen with 1 µg/ml significantly inhibiting its expression while increase in the concentration correspondingly increased type X collagen expression. In MMC, PPS significantly enhanced chondrogenesis and PG deposition whereas PSGAG inhibited chondrogenesis and promoted a fibrocartilage-like phenotype with reduced PG deposition. While PPS enhances chondrogenesis of cBMSC in MMC, the response of MSC to chondroinductive factors is culture system-dependent and varies significantly between alginate and MMC.
著者
Yejin Mok Shoshana H. Ballew Kunihiro Matsushita
出版者
日本循環器学会
雑誌
Circulation Journal (ISSN:13469843)
巻号頁・発行日
pp.CJ-17-0550, (Released:2017-07-06)
参考文献数
105
被引用文献数
10

Chronic kidney disease (CKD) is considered a global public health issue. The latest international clinical guideline emphasizes characterization of CKD with both glomerular filtration rate (GFR) and albuminuria. CKD is closely related to cardiac disease and increases the risk of adverse outcomes among patients with cardiovascular disease (CVD). Indeed, numerous studies have investigated the association of CKD measures with prognosis among patients with CVD, but most of them have focused on kidney function, with limited data on albuminuria. Consequently, although there are several risk prediction tools for patients with CVD incorporating kidney function, to our knowledge, none of them include albuminuria. Moreover, the selection of the kidney function measure (e.g., serum creatinine, creatinine-based estimated GFR, or blood urea nitrogen) in these tools is heterogeneous. In this review, we will summarize these aspects, as well as the burden of CKD in patients with CVD, in the current literature. We will also discuss potential mechanisms linking CKD to secondary events and consider future research directions. Given their clinical and public health importance, for CVD we will focus on 2 representative cardiac diseases: myocardial infarction and heart failure.
著者
中島 洋一 壬生 智裕
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネスassocie (ISSN:13472844)
巻号頁・発行日
vol.9, no.10, pp.84-93, 2010-06-15

不況の時代、懐具合が寂しくなり、欲しい物もなかなか買えないという人は多いだろう。 しかし、このような時代を反映して、家具やブランドスーツなど、様々な物をレンタルするサービスが生まれている。これらを賢く利用して、出費を抑えながら楽しい気分を味わったり、興味はあっても体験できなかった、新たな楽しみに接してみてはどうだろう。
著者
秋葉 拓哉
雑誌
研究報告自然言語処理(NL) (ISSN:21888779)
巻号頁・発行日
vol.2015-NL-222, no.8, pp.1-1, 2015-07-08

物事の関係が現れるほぼあらゆる場面で,データはグラフとして表現され処理される.特に近年では,インターネット及びワールド・ワイド・ウェブの普及に伴い,ソーシャルネットワークやウェブグラフを始めとする非常に大規模なグラフデータが偏在している.そのため,大規模グラフデータから有用な情報を効率的に引き出すことは現代社会の様々な場面において重要な役割を担っている.本講演では,基本的なネットワーク解析の手法,小規模グラフデータで用いられてきた古典的なアルゴリズム,大規模なグラフの処理に向けた課題とそれに立ち向かう現代の研究などについて扱う.
著者
佐藤 一誠
雑誌
研究報告自然言語処理(NL) (ISSN:21888779)
巻号頁・発行日
vol.2015-NL-222, no.7, pp.1-1, 2015-07-08

ベイズ的最適化とは,入力から出力を得るコストが高いブラックボックス関数を効率的に最適化する手法の総称である.高コストなブラックボックス関数に対して,できるだけ少ない入力のステップでより最適化な出力を得ることを目的とする.例えば化学実験において,ある実験設定を入力として,得られた化合物の良し悪しが数値的に計測可能な場合に,より良い実験設定を探索する問題は,ベイズ的最適化の 1 つの応用例となる.近年,機械学習アルゴリズムの複雑化にともない,機械学習アルゴリズムの実験設定も複雑化しており,ベイズ的最適化によって機械学習の実験を効率化する研究が注目を集めている.例えば,word2vec に代表される単語のベクトル表現学習では,ベクトルの次元,窓幅,負例サンプリング分布のパラメータ,負例数,学習率などさまざまな実験設定があり,これらの効果的な実験設定を効率的に探索する必要がある.本発表では,ベイズ的最適化の入門から最先端の話題まで説明し,NLP の実験の効率化などについても触れる予定である.
著者
神代 和欣
出版者
総合労働研究所
雑誌
季刊労働法. 別冊 (ISSN:03859967)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.2-17, 1978
著者
小山 聡子
出版者
慶應義塾大学藝文学会
雑誌
芸文研究 (ISSN:04351630)
巻号頁・発行日
no.89, pp.251-234, 2005

立仙順朗教授退任記念論文集はじめにI フィオレンティーノの舞踊観II バレエ=パントマイムの実状と、それに対するフィオレンティーノの反論III フィオレンティーノによるダンス描写とバレエ史における価値IV フィオレンティーノの舞踊評の惜しまれる点結び
著者
内山 和久
出版者
日本胆道学会
雑誌
胆道 (ISSN:09140077)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.35-44, 1992

従来より肝内結石はビリルビンカルシウム石(以下ビリルビン石)とされてきたが, 今回胆嚢結石43個(コレステロール石16個, ビリルビン石16個, 黒色石11個)を対象とし, 肝内結石症25個をその構成成分から分類した. 分析は, 1.赤外線分光分析による胆石成分の分析, 2.胆嚢胆管胆汁における胆汁酸分析, 3.胆石に含まれる胆汁酸濃度およびその分画, 4.胆石内の無機元素濃度の4項目について行い, これらを多変量解析した.その結果, 肝内結石は黒色石に類似するもの(I型), ビリルビン石(II型), コレステロール石に近いもの(III型)の3種に分類され, 肝内結石に含有されるコレステロール成分により, 20%以下のものをI型, 21から40%のものはII型, 41%以上のものをIII型にすればよいことが判明した.臨床的にII型は他に比べて疼痛, 発熱, 黄疸などが強く, 肝内胆管の拡張・狭窄ともに存在する例が多いなど, それぞれの型別に臨床的特徴が認められた.
著者
西村 優紀美
出版者
富山大学保健管理センター
雑誌
学園の臨床研究 (ISSN:13464213)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.29-43, 2013-03

平成24年度富山大学公開講座では、東日本大震災で被災された方々、そして、震災直後から緊急支援に当たった方々を講師として招き、「東日本大震災緊急レポートから―今、必要な発達支援を考える」をテーマに開催した。ここでは、二人の方の講話を紹介する。一人は石巻市雄勝町在住の徳水利枝氏で、もう一人は石巻市の中学校で教員として勤務していた佐藤かつら氏である。共に、ご家族を津波の被害で亡くされている。我々にできることは非常に少なしこの事実にどう向き合えば良いのか分からず途方に暮れるばかりである。しかし、被災された方々の話に耳を傾けることはできる。思い出を語り、意味の再構成という心の作業に、寄り添うことならできるかもしれない。想像を超える真実に圧倒されながらも、だだ聴くしかできない、その無力感を感じつつ、ここに講演記録を記す。
著者
鷲野 彰子
出版者
福岡県立大学人間社会学部
雑誌
福岡県立大学人間社会学部紀要 (ISSN:13490230)
巻号頁・発行日
vol.24, no.1, pp.55-71, 2015-09

近年、20世紀初期の録音が数多く販売されているが、その中には自動演奏ピアノを再生したものも含まれる。自動演奏ピアノを再生した録音は雑音を多く含むアナログ録音と異なり、録音技術の発達した現代に実際に楽器を鳴らして録音するため、その音質の良さが最大の魅力といえるかもしれない。だが演奏分析をする者にとっては、自動演奏ピアノとそこに遺された記録は、それにも増して、大きな魅力を備えた存在といえる。それは、自動演奏ピアノの記録媒体であるピアノロールに遺された記録が、目で情報を捉えることのできるものであり、しかもそこに記録を遺した数々の演奏には、多くの著名な演奏家や作曲家自身によるものが含まれているためである。つまり、彼らの演奏を私たちは耳だけでなく、目でも捉えることができる点において、他の資料と決定的に異った魅力を備えているといえる。 本論文は、ピアノロールから演奏を分析する試みの第一歩として行った、パデレフスキによるショパン《ワルツOp.34-1》の冒頭主題部分の演奏で、彼がどのようなリズムで「ワルツ」を演奏したのかを、ピアノロールから分析し、まとめたものである。そこからは、楽譜中には書かれていない/記載不可能なワルツのリズムの「演奏法」がおぼろげに見えてくる。
著者
奥田 裕樹 福田 洋治 白石 善明 井口 信和
雑誌
研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC) (ISSN:21888655)
巻号頁・発行日
vol.2017-CSEC-78, no.16, pp.1-6, 2017-07-07

本研究では,端末にマルウェアを送る主要な手段の 1 つであるドライブ ・ パイ ・ ダウンロード攻撃 (DBD 攻撃) を含むインシデントを想定し,マルウェアの感染と活動の調査を支援するシステムを開発する.本システムは,インシデント発生時の通信パケットの記録から DBD 攻撃に関連する悪性 Web サイトへのリクエストとそのレスポンス,Web クライアントの動作を再現する.悪性 Web サイトは作られてから姿を消すまでの期間が短く,端末に設置されたマルウェアが活動後に消失,または攻撃者が痕跡を消去 ・ 攪乱すると,事後の調査が困難になる.インシデント対応の初動や調査の場面で本システムを用いることで DBD 攻撃によるマルウェア感染の過程が再現できる.これをインシデントが観測 ・ 記録できる環境で実施することでマルウェア感染の過程と活動の痕跡の収集と記録を支援する.
著者
大森 誉紀
出版者
愛媛県農林水産研究所
巻号頁・発行日
no.7, pp.42-52, 2015 (Released:2015-06-08)

耕地内の自然循環機能を活かして,除草剤や殺虫剤を使用しない水稲栽培技術の確立をめざし,耕地生態系農法確立試験ならびに有機栽培技術確立実証試験として,無農薬栽培を28年間実施した。試験開始初期は雑草害や病虫害の発生がなく,慣行区並みの収量が得られた。試験開始6年目から雑草害が顕著となり,収量が低下した。耕地生態系は不安定な系であるため外部からの影響を受けやすいが,雑草の発生量を人為的に抑制することで水稲収量を慣行並みとすることが可能であった。次いでイネクロカメムシ等害虫が多発した。谷あいの狭小な試験水田では,周辺の自然生態系から害虫が侵入しやすく,農薬不使用では害虫密度を被害許容水準以下に管理できず,収量低下の要因となった。

1 0 0 0 OA 蒙古史

著者
河野元三 述
出版者
早稻田大學出版部
巻号頁・発行日
1800