著者
ヨッシリ アーリヤクン 中本 高道
出版者
特定非営利活動法人 日本バーチャルリアリティ学会
雑誌
日本バーチャルリアリティ学会論文誌 (ISSN:1344011X)
巻号頁・発行日
vol.15, no.4, pp.589-594, 2010
被引用文献数
1

We have developed a new odor generator by using an electro-osmotic pump and a surface acoustic wave (SAW) device. This equipment can generate smells by atomizing a tiny droplet of odor sample from electro-osmotic pump, using SAW device. Since the droplets are vaporized forcibly by SAW streaming effect, even the low volatile odor can be rapidly generated. In this paper, the ability to present smell and to eliminate it rapidly as well as that to control the odor concentration was confirmed by measuring the response of QCM sensor to the low-volatile sample in addition to the sample with moderate volatility.
著者
陳 文西
出版者
会津大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

この研究の主な成果は3つの点を挙げられる。(1)ユーザ端末(ベッドサイドボックスとセンサボード)の開発長期にわたって睡眠時の心拍数を全自動的に収集できる計測手法の開発と装置設計、試作。計測装置はベッドサイドボックスとセンサボードから構成されている。センサボードは枕の下又はマットの下に置き、睡眠時の心臓拍動に由来する微弱振動を感知する。ベッドサイドボックスはこの振動信号を増幅し、AD変換を行い、データベースサーバに送信する。(2)自動解析アルゴリズムの開発とパフォーマンスの評価隠れマルコフモデルなどデータマイニングアルゴリズムを開発し、日頃睡眠時の連続心拍数から生理周期を自動的に推定する手法を提案し、パフォーマンスを評価した。さらに、枕の下とマットの下に3箇所(背、臀、小腿)、それぞれセンサボードを設置し、異なる部位の計測パフォーマンスを検討し、最適の計測部位を特定した。(3)ネットワークデータベースサーバシステムの構築と自動解析アルゴリズムの実装ユーザ端末からネットワーク経由で睡眠時の心拍数を自動的に収集するためのデータベースサーバシステムを構築し、(2)で開発したアルゴリズムをサーバ上で実装し、総合的な性能評価を行った。
著者
古川 隆
出版者
日本マネジメント学会
雑誌
日本マネジメント学会全国研究大会報告要旨集
巻号頁・発行日
no.68, pp.9-12, 2013-10-18

「日本で一番高い山は?」「日本で一番広い湖は?」皆さんに質問すると、ほとんどの方が答えられます。それでは、「日本で二番目に高い山は?」「日本で二番目に広い湖は?」と質問すると、答えるのは容易ではありません。「博多でうなぎを食べたい。」と言うと、ほとんどの方が「吉塚うなぎ屋」と答えます。つまり、何でも一番のものは覚えている。一番ということでないと人には覚えて頂けないものなのです。弊社はお陰様で、「中洲でお店を出すなら福一」と言われるようになってきました。富士山は日本一。富士山に比べると中洲は猫の額ほどの面積ですが、そこで一番になることが会社を盤石にするためにはとても大切なことでした。平成7年11月に独立。悩みに悩んでいた私が出会った20本のカセットテープ。今の私になれた秘訣。それが「No.1の法則」(ランチェスター戦略)でした。この法則の中に「商品・地域・客層を限定することに経営の秘訣がある」とあります。報告は拙著(2011)をもとにして行います。この本には、そのことをわかり易く説明しています。そして、その内容は誰でも実行できることばかりです。営業を担当している方にはもちろん、経営者、そしてこれから起業する方にとって、強い会社にしていく為の参考にして頂けたらと願っております。
著者
Nur Hazwani MOKHTAR Hajime TAKADA Yoshifusa MATSUURA
出版者
日本感性工学会
雑誌
International Journal of Affective Engineering (ISSN:21875413)
巻号頁・発行日
pp.IJAE-D-16-00043, (Released:2016-12-27)
参考文献数
7
被引用文献数
1

Unintended accelerations (UA) occur in vehicles unexpectedly and uncontrollably. Every year, numerous critical injury and death cases related to UA occur. Recently, researches related to the development of automated driving systems are attracting a lot of attention among researchers and vehicle manufacturers. Additionally, silent vehicles such as electric power and hybrid vehicle are increasing. However, there are negative effects on driver safety. Recognition time (RT) and recognition velocity (RV) are some of the important factors lead to avoiding crashes. Early detections give the drivers more time in decision-making toward the UA hazards. In this study, RT and RV toward UAs under various environments were analysed. The findings highlighted that RTs toward UAs were longer in no engine sound environment. Drivers were unable to respond to UA earlier in silent vehicles compared to conventional vehicles. The findings provide insights that can be useful in developing automation vehicle and silent vehicle.
著者
武内 裕明
出版者
日本教科教育学会
雑誌
日本教科教育学会誌 (ISSN:02880334)
巻号頁・発行日
vol.31, no.3, pp.49-58, 2008-12-25

本稿では,「音楽鑑賞アワー」の初期のプログラム構成の変化に着目し,累積的なプログラム構成という性格を獲得するまでの経緯を明らかにする。「音楽鑑賞アワー」は,ダムロツシュが主幹した音楽鑑賞番組であり,1928年に最初の全米学校放送番組として始められた。1928年シーズンは,どのプログラムでも同一の知識を提供することを目的としたダムロツシュの子どものためのコンサートを基礎としていた。4つのシリーズは全て楽器を中心に構成され,コンサート的性格であった。一方1930年シーズンでは,4つのシリーズを構成する主題はそれぞれ異なり,それぞれのシリーズが累積的に聴取されるべきものであるとする教育的意図を特徴としていた。このように,「音楽鑑賞アワー」は1928年シーズンには子どものためのコンサート的性格であったが,1930年には4つのシリーズごとに主題を変えた累積的な放送という教育的性格を獲得したのである。
著者
磯野 啓之介 森田 浩智 星野 尋志 片倉 健男 渡辺 尚美 鈴木 利昭 太田 和夫
出版者
JAPANESE SOCIETY FOR ARTIFICIAL ORGANS
雑誌
人工臓器 (ISSN:03000818)
巻号頁・発行日
vol.14, no.1, pp.115-118, 1985

現在、CAPD療法における最も大き左問題として、腹膜炎がある。我々は灌流液バツグの交換操作ミスによる腹膜炎を減少させるため、火炎滅菌を用いたジヨイント方式(FLAMELOK®)を開発し臨床を行つてきた。第四回のISAOのシンポジウムにおける太田らの発表によれは、腹膜炎の発生率は非常に低かつた。しかし、セラミツクスジヨイントについて破損や閉塞左どの点を指摘された。そこでセラミツクスジヨイントの材質を改良し、耐久性・安全性の面から従来のものと比較検討をした。耐熱性, 強度などの物性は従来より向上し、滅菌性能については同等か、やや優る結果を示した。また灌流液に与える交換操作の影響として、ブドウ糖の熱分解生成物である5-ヒドロキシメチルフルフラールの定量を行つたが、濃度の変動はほとんどなかつた。以上のことからFLAMELOK®システムの安全性はさらに向上したものと考えられる。
著者
ミヒェル ヴォルフガング
出版者
長崎シーボルト博物館
雑誌
シーボルト記念館鳴滝紀要 (ISSN:09180087)
巻号頁・発行日
no.17, pp.9-38, 2007-03

On the "llustrated Mirror of Dutch Plants" and its Background. In 1667 the Japanese government turned its attention to the cultivation of imported plants as well as the investigation of local botanical resources and the destillation of pharmaceutical oils. The Dutch East India Company was requested to provide with plants, seeds and had to send an experienced specialist to Japan. The scroll "Illustrated Mirror of Dutch Plants" (28 x 1337cm, 81 illustrations, dated 1679) is the only Japanese source showing the name of Frans Braun, the second of two pharmacists dispatched to Nagasaki. An analysis of Dutch and Japanese sources revealed that this scroll goes back to reports on field work conducted by Braun and his predecessor Gottfried Haeck in the vicinity of Nagasaki during the late 1660s and early 1670s. Obviously the Japanese, while using Chinese books for their description of plants, had already become aware of the specific properties of their own flora. Thus the emancipaction of Japanese botany from its Chinese model began much earlier than presumed by previous researchers.シーボルト記念館所蔵の「阿蘭陀草花鏡図」とその背景について 1667年に幕府は薬草の輸入、国内植物資源の開発と製薬技術の移転に目をむけるようになった。延宝7(1679)年に成立した「阿蘭陀草花鏡図」は東インド会社の薬剤師ヘックとブラウンが長崎付近で行われた薬草調査に遡っているが、「阿蘭陀本草図経」等々の周囲資料との比較分析により、阿蘭陀通詞でない著者は通詞の報告や中国本草学の資料を利用しながら日本植物の特集性を認識していたことが浮き彫りにされた。日本の独自の本草学への動きは、すでに1660年代に始まったようだ。
著者
土井 研人 木村 哲 小林 寛伊 荒記 俊一
出版者
Japanese Society of Environmental Infections
雑誌
環境感染 (ISSN:09183337)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.113-117, 1997-09-10
被引用文献数
1

二つの独立に機能している一般外科A, Bの臨床分離菌および抗菌薬使用状況を比較した. その結果, 分離菌では創感染部位などからの分離患者数において, <I>Staphylococcus aureus</I>, <I>Enterococcus faecalis</I>が外科Bのほうが有意に多く, 抗菌薬使用においては外科Bでの第三世代セフェム系抗菌薬の使用頻度が外科Aより多いことがわかった. このことから両外科の分離患者頻度の差は, 第三世代セフェム系抗菌薬の使用によりグラム陽性球菌が選択的に増殖した結果と考えられる.