著者
倉田 敬子 松林 麻実子 酒井 由紀子 上田 修一 三根 慎二 國本 千裕 林 和弘 石田 栄美 宮田 洋輔 前田 知子 森岡 倫子 横井 慶子 加藤 信哉
出版者
慶應義塾大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2014-04-01

学術研究において,デジタルを基盤とするオープンと共有がどのように進んできているかを明らかにすることが本研究の目的である。研究成果のオープンアクセス化は全分野で半分を超え,電子ジャーナルではデジタルで読みやすい新しい論文形式が進んだ。研究データ共有の体制が整備されている先進事例も見られたが,多くの研究者のデータへの意識は非常に複雑で多様であり,研究実践と深く関わらざる得ないデータ共有は,成果のオープン化以上に実現に困難が多く,多様な視点から検討する必要がある。
著者
水嶋 英治 吉田 右子 宇陀 則彦 白井 哲哉 逸村 裕 大庭 一郎 阪口 哲男 原 淳之 平久江 祐司 松村 敦
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2014-04-01

本研究はアーカイブ技術を導入し「21世紀図書館情報専門職養成研究基盤アーカイブ」を構築するとともに日本の図書館専門職養成史を再検討することを目的とする。筑波大学図書館情報メディア系の前身組織関係資料の解明に向け、図書館情報専門職教育関係史料に関して包括的研究を実施した。本研究で遂行した研究課題は(1)文献資料・実物資料の精査と電子化のための選別・整理および文献資料補足のための聞き取り調査(2)現物資料の整理・展示および組織化、文献資料の部分的電子化、多言語インタフェース設計(3)図書館職養成史に関わる現物資料群の同定とアーカイブ活用可能性の検討(4)図書館情報学教育史の批判的再検討である。
著者
長谷川 哲也 内田 良
出版者
静岡大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究の目的は,資料の電子化が迫られる大学図書館を対象に,格差の実態とその変動を明らかにすることである。本研究では,『日本の図書館―統計と名簿』に掲載されているデータをもとに,国公立大学の図書館資料費および図書館職員について,大学間・大学間格差を分析した。また,格差の具体的な状況を明らかにするため,国公立大学を対象とした聞き取り調査も実施した。本研究が明らかにした重要な知見は,電子ジャーナル費や雑誌費,正規採用の司書数で,大学階層間格差が拡大していることである。研究と教育の両面において,大規模大学ほど図書館資源が潤沢である一方,小規模大学が苦境に立たされている実態が浮き彫りになった。
著者
EL-SHERIF M. A. ALI A. H. BARAKAT M. I.
出版者
日本線虫学会
雑誌
日本線虫学会誌 (ISSN:09196765)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.55-59, 1994
被引用文献数
4

<I>Meloidogyne incognita</I>の卵塊および<I>Heterodera zeae</I>のシストからいくつかの細菌を分離した。殺線虫効果という点でそれらの細菌をスクリーニングした結果、5種が植物寄生性線虫に対して拮抗作用をもっていた。その分離株は、<I>Bacillus</I> sp.、<I>Corynebacterium</I> sp.、<I>Serratia</I> sp.、<I>Arthorobacterium</I> sp.、<I>Streptomyces</I> sp.であった。これらは、卵塊やシストに付随していることが多かった。その5つの分離株の培養液は、0.1%という低濃度でも<I>M.incognita</I>の卵の孵化を阻害した。0.6%濃度の培養ろ液は、<I>M.incognita、Rotylenchulus reniformis</I>ならびに<I>Tylenchulus semipenetrans</I>に高い毒性をもっていた。しかし、もっと低い濃度では、この毒性効果は線虫の種類によって異なった。
著者
佐藤 典子
出版者
財務省印刷局
雑誌
時の法令 (ISSN:04934067)
巻号頁・発行日
no.1398, pp.p75-84, 1991-03-30
著者
川崎 慎介
出版者
日経BP社
雑誌
日経ヘルスケア (ISSN:18815707)
巻号頁・発行日
no.242, pp.46-54, 2009-12

2009年度介護報酬改定で報酬単価が引き上げられ、訪問リハビリの拡大に弾みがついた。次回の2012年度改定では「訪問リハビリステーション」の制度化が見込まれ、民間企業の参入が活発化しそうだ。競合の少ない今は、新規参入の絶好のチャンスとなっている。
著者
松尾 豊 PRENDINGER HELMU 中山 浩太郎
出版者
東京大学
雑誌
新学術領域研究(研究領域提案型)
巻号頁・発行日
2016-06-30

(i)記号処理を組み込んだDeep Q Networkの構成に関しては、低次元の状態表現を獲得する手法に関する研究を進めた。具体的には、部分的な観測を扱うニューラルネットワークのモデルとして,人間の視覚的注意を模倣した注意機構(attention mechanism)を持つモデルが提案されている。しかし,これらのモデルでは,注意機構の学習がタスクから定義される外的な報酬信号を用いた強化学習によって行われており,外部からの報酬信号が得られない問題設定下では注意機構の学習を行うことができない。そこで、特定のタスクに依存しない方法で注意機構を学習させ,状態の予測を行う手法を構築した。また、よりロバストな状態表現の学習を行うため、深層敵対的強化学習(DARL)を複数のドメインに対して適用する研究も行った。その結果を、深層学習に関する国際会議のワークショップで発表した。次に (ii) 文章からの画像の生成モデルを用いた、画像空間での演算処理 に関して、文章(ソース文)から画像を生成し、それを別の言語での文章(ターゲット文)に変換する方式のニューラル機械翻訳(NMT)を実現した。単純に行うと精度の問題があるため、ソース文からターゲット文の変換を行うseq2seqのモデルに、画像の情報を加えるというアプローチをとった。すなわち、テキストと画像が持つ意味情報を,潜在変数として陽に含むニューラル翻訳モデルを提案した。実験では,Multi30kという,画像とそれに対応する英独の対訳コーパスを用い,提案モデルとの比較を行った.標準的な翻訳精度評価指標である METEORスコアにおいて全てのベースラインを上回った.また、この研究の過程において、seq2seqの学習時により密な報酬を与えることで精度がよくなることを発見し、 その結果を、深層学習に関する国際会議のワークショップで発表した。
著者
北村 優子
出版者
文教大学
雑誌
文教大学国際学部紀要 (ISSN:09173072)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.65-78, 2008-07
被引用文献数
1

1.問題意識 日本経済の課題の一つとして財政再建・健全化が国際的にも指摘されているとは言え、日本の経済力は世界トップレベルにあることは広く認知されていよう。しかし、日本もかつては援助受益国であった。近代化の議論にもしばしば出てくるが日本が直面しているジェンダー問題に目を向けた場合、日本の開発過程は果たして`理想'通りと言えるのであろうか。2.テーマと構成 本論文では、日本が経済成長を遂げる中で置き去りにされているジェンダー平等化のジレンマについて論じたい。まず、経済成長を最優先にした開発では不十分である点と近代化の議論について触れ、次に`traditional ideas'と日本のジェンダー不平等の関連性に注目する。そして、政府の方針がどのような影響を持ってきたかについて述べたい。また、今後の日本の開発過程でジェンダー不平等がもたらすマイナス面、女性と男性それぞれが直面している問題にも目を向ける。最後に、エンパワーメントアプローチが解決策になりうるのかについて論じい。3.結果 女性の労働環境には多くの制限があることが様々なデータからうかがえ、ジェンダー問題の一例として挙げられる。女性は`良き妻として、良き母として'という`traditional ideas'に縛られることが少なからずあるのではないだろうか。また、男性も`男らしさ、一家の大黒柱として'という観念のもとで複雑な状況に置かれていることも理解する必要がある。ジェンダー平等化のジレンマを解決する為に今までに、様々な法律が施行されてはいるがどれも特効薬になっているとは言いがたい。人々の考え方や慣習などを政策にもっと反映させる必要がある。また、「自らの可能性に気付き自ら行動を起す」というエンパワーメントアプローチが一つの解決策になるのではないかと考えられる。