著者
北村 智 中原 淳 荒木 淳子
出版者
白桃書房
雑誌
組織科学 (ISSN:02869713)
巻号頁・発行日
vol.42, no.4, pp.92-103, 2009
被引用文献数
1 2
著者
森住 哲也
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SITE, 技術と社会・倫理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.244, pp.5-10, 2014-10-07

振舞いの群れは<仮面>である.<私>の振舞いとは<私>の<仮面>である.世阿弥の「離見の見」は自他を意識する「進化的多元言語ゲーム」を<私>が解釈する概念と見做せる.振舞いの群れはまた<仮面>の裏側であり,振舞いの中核は<仮面>である.<仮面>の差異が「花」となる.そして<仮面>の裏を形成するもの,そして<仮面>の差異を形成せしめるものこそが「群知能」である.「言語的規則」と「感覚の論理」を使用する<私>とシステムのインタフェースの枠組みは,「客観の論理」,「受動的な<私>の「感覚の論理」」,「能動的な<私>の「感覚の論理」」である.<仮面>の差異に基づく緊張作用によって振舞いの群れが調和する必要条件は,それぞれの<私>が振舞いの群れとの相互作用を了解することである.振舞いの<仮面>の調和装置は哲学的原理ではなく,<仮面>の振舞いを見えるようにするパターンランゲージである.
著者
相原 孝雄
出版者
日本線虫学会
雑誌
日本線虫学会誌 (ISSN:09196765)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1-2, pp.1-11, 2001-12-28 (Released:2011-08-11)
参考文献数
13
被引用文献数
1 5

1992及び1993年の晩秋に鳥取県下の数地域で採集されたヒダに瘤のあるヒラタケから本邦未記録属線虫の1種の菌食態雌成虫、雄成虫及び感染態雌成虫を検出した。それらを既記載の7種と比較し、新種Iotonchium ungulatum (ヒラタケヒダコブセンチュウ) と命名し、ここに記載した。本種の雄成虫の交接刺はL字形で、その先端部分が動物の脚に似た独特な形状をしていることから (種小名は、この特徴に由来する)、I. bifurcatum、I. califomicum、I. cephalostricum、I. fungorum、I. imperfectum及びI. macrospiculatumと明確に識別される。また、雄成虫が発見されていないI. mycophilumとは、本種の感染態雌成虫の体長が短く、尾の先端が尖っていることによって識別される。
著者
田中 治和
出版者
東北福祉大学
雑誌
東北福祉大学研究紀要 (ISSN:13405012)
巻号頁・発行日
vol.37, pp.21-40, 2013

本稿は、社会福祉実践及び研究の対象論についての根源的・批判的考察である。すでに、拙稿「社会福祉学対象論の基本問題」(『東北福祉大学研究紀要』第28巻、所収)で、従前の対象論が、実務的な法制度や行政区分を追認していることを指摘した。今般、社会福祉の対象が、〈不条理〉〈悲惨〉〈少数派〉を共通性として出現していることに着目し、以下の諸点を,忠実に文献・資料を用いて考察した。(1)近年対象論で、灯、その使用の原点から検証・吟味した。(2)宮地尚子の灯、大震災の被災者に関わる方法と課題について紹介した。これは対象論研究にも十分援用できる。(3)旧約聖書のヨブ記を題材に、不条理な悲惨(わざわい)に遭遇したヨブが、沈黙から本音を語ること─それは彼の再生への第一歩─を可能にした理由を考察した。(4)人類の悲惨(わざわい)は、必ず概ね少数派として残るが、その意味を問うことが、対象論には肝要であろう。(5)小児科医が難病の子どもたちをどのように捉え、いかに関わったか、その矛盾する姿を考察した。あわせて、慙愧(恥じ入ること)の重要性を確認し、この欠如が、社会福祉の歴史的、また実践的な誤りを招来させたことを、具体的例示でもって指摘した。The purpose of this study is to criticize what objects social welfare should pay attention to and study. The following points have cleared.1. In these days, the word "users" doesn't correspond to the reality.2. The "Kanjyoto-model" presented by Naoko Miyaji is useful for understanding trauma by the earthquake and so on. We can apply this model to social welfare precisely.3. Job in the book of Job talks himself in spite of his absurd tragedies. This is because his three friends was him seven day and night.4. There are a lot of tragedies in the world. But we should pay attention to them and understand what significance tragedies imply. 5. We should accept the tragedies of others. To do this, we need the points of view gained from religion.6. If we engage in social welfare, it is necessary for us to feel great shame at ourselves.
著者
森井 隆三
出版者
日本哺乳類学会
雑誌
哺乳動物学雑誌: The Journal of the Mammalogical Society of Japan (ISSN:05460670)
巻号頁・発行日
vol.6, no.5-6, pp.248-258, 1976-03-30 (Released:2010-08-25)
参考文献数
18
被引用文献数
4

1973年6月9日に, 香川県善通寺市内で採集されたアブラコウモリ (5個体) の出産状況と新産児 (7個体) および胎児 (8個体) について調査した。結果はつぎの通りである。1. 出産時期は6月9日~13日であった。2. 胎児数は2~4であり, 平均3.0であった。3. 胎児および新産児の外部形態における個々の絶対値は変化しているが, 成体に対する全体的なプロポーションは一定のパターンを示したた。4. 胎児および新産児の頭蓋骨の発達程度は, 外部形態より大きかった。5. 胎児および新産児の頭蓋骨の縫合は, 後頭部の方が前頭部よりも完成の度合が高かった。6. 乳歯の萠出は次の順序であった。上下顎とも最初に2本の切歯と1本の犬歯があり, つぎに前臼歯 (dpm1とDPM1) 1本づつが加わった。そして, 下顎に1本の切歯 (di1) が追加され, つづいて下顎に1本の前臼歯 (dpm2) が加わる。最後に1本の前臼歯 (DPM2) が加わる。7. 乳歯の形態は, di2, di3, dc, dpm1, DI1とDI2の先端は3葉に分かれ, DCはL字型をしており, dpm2, DPM1とDPM2はくさび型であった。di1は先端が2葉に分かれていた。
出版者
大空社
巻号頁・発行日
1998
著者
菅井 紫野
出版者
早稻田大學中國文學會
雑誌
中国文学研究 (ISSN:03850919)
巻号頁・発行日
no.17, pp.p75-94, 1991-12
著者
塩谷 丈史 成見 哲
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)
巻号頁・発行日
vol.2015, no.18, pp.1-6, 2015-02-23

近年のプロセッサには動画デコードや暗号化回路など頻繁に利用される処理向けに専用回路がハードウェアで組み込まれていることも多い.しかし,すべての処理に対して専用回路を静的に用意することは現実的ではない.本研究では,モバイル端末での利用を前提として,FPGA を用いた Android タブレットを試作し,いくつかの数値演算専用アプリを実装した.Android アプリから FPGA 資源を Partial Reconfiguration (動的部分再構成) により利用するための API を実装し,CPU と演算性能を比較した.本研究で作成したアプリは,(1) アルゴン粒子の 2 次元分子動力学シミュレーション,(2) 大きなデータに対する固定ビットパターンのマッチング,(3) 外部 IO を使用した LED 発光回路の 3 つである.(1) の回路では CPU による処理速度に対して 340倍,(2) の回路では 180 倍の高速化が行えた.また,(3) の回路により Android アプリから外付けハードウェアを簡単に操作できることが示せた.
著者
浦上 咲恵 諏訪 正樹
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

我々が日々鳴らす音には、各々のライフスタイルが現れている。足音には所持品の特徴やその日の体調が、声の出し方にはコミュニケーションの取り方が反映される。しかしながら、我々が生活音から認識している生活者の情報を明らかにする取り組みは未だない。本研究では、筆者の身近な知人を対象に、彼らの鳴らす音及び発音体を観察し、それらから認識される人物像を記述した。生活音とその人らしさを紐づける筆者の身体知を解く。
著者
渡邉 喜久
出版者
東海学園大学
雑誌
研究紀要 (ISSN:13421514)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.57-80, 2000-03-31

This paper is the invetigation on Transition in the Bicycle Industry Technique. It was in the beginning of the eighteenth century that the concept of the bicycle first emerged. The research is mainly on the genius of each leader and the character which he stamped on each bicycle though his innovative concepts and technology.