著者
川上 いずみ 村山 伸樹 川崎 貞道 伊賀崎 伴彦 林田 祐樹
出版者
社団法人 日本食品科学工学会
雑誌
日本食品科学工学会誌 (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.55, no.11, pp.559-565, 2008-11-15 (Released:2008-12-31)
参考文献数
7
被引用文献数
1 10

本研究ではそばの風味とテクスチャーに与える,保存温度の影響を官能評価と機器分析により確認し,食味保持に適した保存温度の確認と機器分析による客観的手法の確立を行った.石臼挽きソバ粉をクラフト包材に7日間異なる温度で保存し,官能評価と機器分析,味覚認識装置(味覚センサ),GC-MSクロマトグラフィ,テクスチャーアナライザによる分析で次のような知見が得られた.(1)官能評価では保存温度が高いと食味が低下し,苦味の増加が起こることが明らかとなった.しかしながら,保管温度5℃では苦味が強く異なる傾向を示しており,結露による水分変化により食味が変化することが明らかとなった.(2) 機器分析では味覚認識装置(味覚センサ),GC-MSクロマトグラフィ,テクスチャーアナライザによるいずれの分析でも,保存温度の違いによる食味の変化を確認できた.味覚センサでは保存温度による「苦味」,「酸味」,「渋味」を示唆するセンサ出力の変化が確認され(P<0.05)5℃保存サンプルでは「苦味」,「渋味」を示唆するセンサ出力で異なる挙動が確認できた.GC-MS分析では「そばの香り」と定義した香気成分は保存温度が高いほど減少し,保存温度が低い方が香りは保持されることが示唆された.テクスチャーアナライザでも5℃保存サンプルが最も食感がやわらかくなり,−18℃では硬さがあることが確認できた.(3) 官能評価と機器分析値との相関は,味覚認識装置(味覚センサ),テクスチャーアナライザで確認され,これらの方法がそばの食味の客観的分析法として有効であることが示唆された.テクスチャーアナライザの「抗張力」と食感「硬さ」との間で相関の可能性が示唆された.官能評価「酸味」は味覚センサの3chと0.63,4chと0.70,2chと0.74,5chと0.88という相関が確認できた.試料数nを増やし相関の精度を向上することで,味覚センサでそばの味の違いを判別できる可能性が示唆された.(4) そばの食味を維持するには保存温度が低い方が適していることか明らかとなり,クラフト包材で保存する場合5℃温度では結露の問題があることから−18℃の低温が適していることがわかった.
著者
栗原 トヨ子 澁井 実 森谷 陽一 長崎 重信 安永 雅美
出版者
日本保健科学学会
雑誌
日本保健科学学会誌 (ISSN:18800211)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.32-42, 2014-06-25

我々は高齢障害者の作業療法(Occupational Therapy:以下OT)活動への参加とストレスとの関連について明らかにする目的で,客観的な指標として「唾液アミラーゼ活性モニター」を用いて,開始時と終了後に測定を試みた。その結果,参加者14人のうち,開始時よりも終了時の活性値が減少した人は10人(71.5%)で7割以上の人が減少していた。アミラーゼ活性値が減少した要因について挙げると,便秘薬服用者および編み物以外の作業種目をしている人が有意に減少していた。作業療法室および居室での主観的満足感を測る調査として用いたフェース・スケール得点は,アミラーゼ活性値の減少と負の相関を示した。編み物活動の人は他の活動の人よりも終了時のストレス値は減少しない傾向にあったが,編み物活動参加者の大半の人がOT室でのフェース・スケール点を「大変満足」と答えていた。したがって編み物をしている人たちにとって,適度な集中・緊張の持続は「難しい作業をこなしている」という満足感(充足感)につながっていると考えられた。

1 0 0 0 仙台市民歌

著者
佐々木 青[作詞]
出版者
ビクター
巻号頁・発行日
1931-11

1 0 0 0 伊達小唄

著者
土田 広[作詞]
出版者
ビクター
巻号頁・発行日
1931-11
著者
谷岡 能史
出版者
広島大学大学院文学研究科考古学研究室
雑誌
広島大学考古学研究室紀要
巻号頁・発行日
vol.4, pp.109-128, 2012-03

その他のタイトル: 広島大学大学院文学研究科 帝釈峡遺跡群発掘調査室年報ⅩⅩⅥ
著者
吉田 裕
出版者
早稲田大学法学会
雑誌
人文論集 (ISSN:04414225)
巻号頁・発行日
vol.52, pp.21-67, 2014-02-20
著者
厚東 偉介
出版者
早稲田大学産業経営研究所
雑誌
産研アカデミック・フォーラム (ISSN:13439561)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.9-35, 2014-03-03

2013年6月25日 於:早稲田大学国際会議場井深大記念ホール
著者
小出 章二 福士 祥代
出版者
日本食品保蔵科学会
雑誌
日本食品保蔵科学会誌 (ISSN:13441213)
巻号頁・発行日
vol.33, no.3, pp.127-130, 2007-05-31 (Released:2011-08-17)
参考文献数
17
被引用文献数
2

近年, 玄ソバは低温貯蔵されるケースが増えている。本研究は, 玄ソバを5, 15, 25℃の貯蔵温度かつ種々の相対湿度の条件で玄ソバを貯蔵し, 水分収着等温線を求め, 玄ソバの低温貯蔵時の水分管理に必要な貯蔵環境条件 (温度・湿度) に関する基礎的知見を収集した。これより, 水分活性と温度を軸とした水分等高線をプロットし, 玄ソバの水分活性について検討した。その結果, 水分15%の玄ソバは温度15℃において, 0.66以下の水分活性を示し, 微生物的観点からも低温貯蔵の有効性が示された。
著者
I.E.
出版者
公益社団法人日本船舶海洋工学会
雑誌
造船協会雑纂 (ISSN:03861597)
巻号頁・発行日
no.61, pp.34-36, 1927-04-15
著者
鎌田 晶子 臼井 信男 吉野 大輔
出版者
文教大学
雑誌
人間科学研究 (ISSN:03882152)
巻号頁・発行日
vol.31, pp.153-160, 2010-03-01

商品に対する単純接触効果について、二肢強制選択法を用いて実験的に検討した(N = 88)。商品ごとに印象評定を行い(N = 67)、商品の特徴と単純接触効果の関係について検討した。その結果、はさみ、シャープペンシル、トイレットペーパーのような実用品については単純接触効果が認められ、花束のような美的印象や感情が喚起されやすい装飾品には単純接触効果が認められなかった。感情的評価と単純接触効果の生起の関係について考察した。