著者
松田 繁樹 春日 晃章 花井 忠征 出村 友寛 香村 恵介
出版者
滋賀大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

本研究の目的は裸足保育の効果を検証することであった.具体的には,幼児の浮き趾の発生状況および前後足圧荷重割合について,裸足保育を実施する園に通う園児および裸足保育を実施していない園に通う園児間で比較を行った.浮き趾の発生状況については横断的および縦断的データにより分析した.その結果,幼児期の裸足保育は男児の浮き趾および前後足圧荷重割合に影響を及ぼし,浮き趾を減少させること,および,後部の足圧荷重割合を少なくすることが明らかになった.
著者
佐々井 祐二
出版者
津山工業高等専門学校
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

天文教育のため、小中学生を対象とする公開講座としての「天体観測会―君も未来のガリレオだ!―」を12回開催した。望遠鏡操作係を担当する補助学生はこれらの公開講座により相互教育されている。学生はまた食連星や太陽系外惑星の観測に取り組んだ。2015年12月、我々は東天体観測室の天体望遠鏡システムを更新した。新システムには赤道儀と口径35cm ACF鏡筒が装備されている。この赤道儀のスターロックシステムは、イメージングセンサーで対象を捉え、露光中に正確なオートガイドを実行する。また、我々は食連星(おとめ座HW星)の測光解析も行った。
著者
岩本 宏之
出版者
成蹊大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

本研究は,多重壁構造にモードの局在化現象を積極的に惹起させることによって,壁を透過しやすい低周波音を指定された中間層に局在化させ,結果として放射音を抑制する手法の提案を目的とする.まず,モーダルカップリングによるモデリングを基調として,多重壁構造の状態マトリクス方程式を導出する.次に,平板間のエネルギ伝達を担う連成項の存在を明らかにし,これを最小化することで局在化制御か可能となることを明らかにする.また,多重壁構造の精緻なモデリングについて,伝達マトリクス法を用いることで,平板の振動速度入力を陽に記述し,かつ,連成面の粒子速度がゼロにならない手法の提案も行う.
著者
白尾 敏之
出版者
山口大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

SPH刺激やくも膜下出血モデルが引き起こす脳血管攣縮機構におけるラフトやカベオラの関与を検討した。血管平滑筋の総コレステロール濃度の変化がラフトやカベオラの発現を誘導しているだけでなく、そのシグナルの核への伝達によるラフトとカベオラの発現制御メカニズムの存在も示唆された。さらに、くも膜下出血後の血管平滑筋細胞内のABCA1の発現量を解析し、ABCA1を介するHDL新生反応が引き起こすCa2+感受性機構増強のメカニズムを検討したところ、SAH後では細胞増殖刺激の惹起により、細胞膜にコレステロール供給が促進される状態となっている可能性が高い事がわかった。
著者
牧 二郎
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:05252997)
巻号頁・発行日
vol.38, no.4, pp.p2-p4, 1982-07-20

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。

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著者
アレン作 村岡みどり訳
出版者
金の星社
巻号頁・発行日
1970
著者
本田 智則 田原 聖隆 竹内 憲司 稲葉 敦 西野 成昭
出版者
国立研究開発法人産業技術総合研究所
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2014-04-01

本研究では、分散型電源及び既存電源を協調させつつ、長期安定的に稼働可能な電力システムの構築を目指し研究を実施してきた。再生可能エネルギー発電設備についてのLCA(Life Cycle Assessment)を実施し環境負荷の定量化を行った。また、インセンティブ制度設計にあたっては特に省エネが遅れている家庭部門に着目しHEMSデータを活用しライフスタイル別のエネルギー消費実態を特定すると同時に実験経済学の手法によって電力需用者の省エネインセンティブについての知見を得ることができた。仮想電力取引市場設計にあたっては各市場毎のライフスタイル変容が重要な課題であると言う今後の課題を得た。
著者
成瀬修一郎 編
出版者
帝国地方行政学会
巻号頁・発行日
1925
著者
杉崎 貴英
出版者
帝塚山大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-28

本研究は、奈良の地において古代に成立した宗教彫像が、その後、中世を通じて改めてどのように受容され、新たな意味づけを付与されたのかを探ることを目的とした。新薬師寺本尊薬師如来像、長谷寺本尊十一面観音像、興福寺南円堂本尊不空羂索観音像などを対象として調査研究をおこない、制作以後の履歴、信仰の様相、神仏習合との関係、言説の形成やその絵画化、模像の制作などについて、具体相の把握を進めた。
著者
蟻川 浩 村田 忠彦
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
知能と情報 (ISSN:13477986)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.211-222, 2010-04-15 (Released:2010-07-02)
参考文献数
19

本論文では,環境情報を考慮した大規模マルチエージェントシミュレーションを実現することを目的として,大規模な環境情報を複数の環境情報に分割して表現する方法を提案する.提案手法を人工社会モデルのひとつであるSugarscapeモデルに対して適用し,提案手法に基づく並列計算機向けシミュレーションプログラムの実装方法と並列処理向けエージェント間の調停ルールを説明する.また,大規模な問題サイズのシミュレーションによる評価実験を PC クラスタ上で実施し,提案手法によるシミュレーション結果の非並列シミュレーション結果との類似傾向と,シミュレーション時間の短縮可能性を示す.