著者
庭山 英雄
出版者
専修大学法学会
雑誌
専修法学論集 (ISSN:03865800)
巻号頁・発行日
no.68, pp.25-39, 1996-11
著者
宗岡 嗣郎
出版者
久留米大学
雑誌
久留米大学法学 (ISSN:09150463)
巻号頁・発行日
vol.42, pp.89-113, 2001-12
著者
永瀬 和彦
出版者
金沢工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1996

阪神大震災で脱線又は重大な損傷を被った車両が在線した箇所は気象庁が発表した震度階級7の被災地域とほぼ一致することがわかった.被災箇所の割合を高架,地上及び地下で区分したところ,地下在線中の車両の被災割合が最も少なく,高架橋在線中の車両の被災割合は圧倒的に高くほとんど全ての車両が何らかの被害を被っていた.よって,地下に在線する車両の耐震性は他の線区のものに比べ高いといえる.脱線の状況を調査した結果,激しい地震動により軌道が全く損傷していないのに飛び上がり脱線した車両があり,走行又は停止中の車両の心皿がが激しい上下動により脱出して心皿の脱出防止用コックが破断した事例も複数確認された.このような信じがたい激しい揺れに遭遇した列車は,どのような手段を講じても脱線を防止出来ない.幸いなことに,このような深刻な事態が発生した場合でも列車が崩壊した橋梁や高架橋に高速で突っ込む可能性は高くはないと判断できる事実を見いだした。土木構造物が重大な損壊を被るような激しい地震動に遭遇した場合,列車は全軸脱線し,非常ブレーキで減速するよりはるかに高い減速度で急停車しているからである.他方,構造物の崩壊や陸橋の落橋は列車が停止した時点以降に発生したと指定される事例がほとんどだったからである。従って,一部で提案されている脱線防止用レールを積極的に架橋橋上の軌道に敷設して震災時の脱線を防止しようとの考え方は必ずしも最善の策とは言えない。走行列車が激震に遭遇した場合に考えられる最も大きな人的被害の一つは,地下鉄内で高速走行する列車が揺れによりトンネル側壁に設置されたトラフや信号機に激突して側窓や側扉が大破するケースである.かような事態を回避するために地下鉄内の工作物はなるべく電車側窓に対応する高さを避けて設置することが望ましい.
著者
須川 賢洋
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.55, no.7, pp.638-639, 2014-06-15

In this paper, I would like to discuss on the contermeasure to the social risks which were derived from 3D printer, especially on the affair of gun fabrication. Various approach including legislation, regulation and adminstration will be discussed.
著者
森本 聡 田上 弘毅 藤川 浩一 縄手 雅彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. WIT, 福祉情報工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.67, pp.67-72, 2008-05-22
被引用文献数
2

地域福祉サービスセンターソレイユで社会参画のためにコンピュータ操作訓練を行っている協力者4名に共通する障碍は注意障碍で,コンピュータ操作では画面を注視して画面の変化に対応して作業することに困難が予想される.そこで,我々は分割的注意に障碍がある人のためのコンピュータ操作訓練ツールを作成し訓練を行った.ポインティングデバイス訓練と注意および記憶力の検証をするため4×4マスに配置された1から16の数字と,画面全体にばらばらに配置された1から24までの数字を昇順にクリックするTrail-Making Test的なツールを作成し各協力者に行ってもらった.訓練を重ねることでタスク完了時間の短縮や操作エラーの減少が見られた.さらに我々は画面左右に2つの黒いボールが打ち出された際に左右にある黒いバーで跳ね返すツールを使用して各協力者に訓練を行った.各協力者はこのツールを使用し訓練を重ねることでボールを跳ね返す成功回数が上昇した.今後,分割的注意の障碍のために操作に困難が見られた階層メニュー操作や文字入力修正など画面の変化に注意を向けることの必要は操作の向上改善具合をみることで,訓練の有効性を検討する必要がある.
著者
金井 直
出版者
京都大学
巻号頁・発行日
1999-07-23

本文データは平成22年度国立国会図書館の学位論文(博士)のデジタル化実施により作成された画像ファイルを基にpdf変換したものである
著者
桝田 正治 瀧口 武 松原 幸子
出版者
園藝學會
雑誌
園芸学会雑誌 (ISSN:00137626)
巻号頁・発行日
vol.58, no.3, pp.641-648, 1989
被引用文献数
12 12

水耕トマトの5段摘心栽培において摘心後に培養液濃度を高め養液成分の濃度変化および果実収量と品質について調査した. また苗齢の違いと養液成分の濃度変化の関連性についても検討した.<br>1. 定植から摘心までは園試1/2倍濃度で栽培したが, この間のEC値, 硝酸態窒素, カリ, リン濃度は常に低下し, カルシウムとマグネシウム濃度は比較的安定していた. 摘心後に培養液を同じ1/2倍濃度に更新するとカリとリンを除いてどの成分濃度も上昇傾向に変わり,EC値も常に上昇した. カリ濃度の変化は小さかったが,リン濃度の変化は大ぎく培養液補給時にゼロになることもしぼしぼあった. 園試標準濃度ではリンを除いてすべての成分濃度が上昇した. また園試3/2倍濃度と高くすると成分濃度の変化域はさらに大きくなった.<br>2. 異なる苗齢において園試1/2倍濃度の変化を調べたところ, 硝酸態窒素, カルシウムについては70日苗で低下し, 105日苗で安定し, 125日苗で上昇した, カリとリンの濃度はどの苗齢でも低下する傾向にあった. マグネシウム濃度は70日苗で安定していたが, 105日苗と125日苗では上昇した. 成分(n′)と水(w′)の吸収量から算出した値(n′/w′)は硝酸態窒素, カルシウムおよびマグネシウムで苗齢の小さいときには当初の培養液濃度より高く, 苗齢の大きいときは低くなった. リンとカリのn′/w′は苗齢に関係なくほぼ一定で培養液濃度より常に高かった.<br>3. 摘心後に培養液を園試3/2倍濃度(EC2.9)まで高めると, 1/2倍濃度および標準濃度に比べて果実のBrix および滴定酸度が高まった. この場合, 果実収量は若干低下したが, 裂果や尻ぐされ果の発生は少なくなった. 以上の結果より, 摘心後に培養液濃度を高めれば収量に大きな影響を及ぼす事なく果実の品質を高め得るものと推察された.
著者
新間 水緒
出版者
国文学研究資料館
雑誌
国文学研究資料館紀要. 文学研究篇 (ISSN:18802230)
巻号頁・発行日
no.40, pp.53-80, 2014-03

鴨長明の『方丈記』冒頭の有名な一文が、『文選』の「歎逝賦」の詩句を典拠としているということは、『方丈記』成立の四十年後に編纂された『十訓抄』に指摘がある。『文選」は、正文に注釈がついた形で日本に伝来し、奈良時代以前から受容されてきた。平安時代を通じて『白氏文集』とともに知識人の教養の書とされ、長明の時代にも状況は同じであった。長明も当然『文選』を学んでいたであろうし、その場合詩句の解釈は当時の通例として注釈によったであろう。このような『文選』の享受のあり方を背景に『方丈記』を読むと、序章全般にわたって「歎逝賦」との表現面での類似が見て取れ、さらに「歎逝賦」の注文を受容し、表現を編み出していることがわかる。ただ「歎逝賦」が「逝くを歎く」ことを主題としているのに対して、『方丈記』の序章は「人と栖の無常」を問題にすることにおいて、大きく異なると同時に、そこには長明独自の主題があるといえる。この主題は最終章に至るまで論理的に展開されており、『方丈記』末尾の問題とも大きく関わっているように思われる。Various annotations describe how the prelude of HO-JO-KI, by KAMO-NO-CHOMEI, is based on phrases from 'TANSEINOFU', in Wenxuan.When Wenxuan was introduced to Japan, it took the form of a textwith annotations, and was widely read by educated people. It seems likely that CHOMEI, being an intellectual, would have read it as part of his education. Should this indeed be the case, one can assume the annotations were included in his studies, following general custom at that time. HO-JO-KI takes up the annotations of 'TANSEINOFU' throughout the prelude, and develops the theme; "transience of human beings and of their residence."
著者
近藤 無滴 星野 純子 村上 紀夫 福島 幸宏 師 茂樹 後藤 真
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告人文科学とコンピュータ(CH)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.8, pp.1-8, 2014-05-24

本報告では、時空間情報技術を用い地蔵盆と 「お地蔵さん」 の現状と変化の分析をおこなうためのデータ作成と整理について述べた。過去の研究によると、関西では一般的な行事である地蔵盆が近年の高齢化・少子化により変化し、簡略化あるいは行われない地域が増加しているとされている。また、地域では 「お地蔵さん」 の維持管理ができなくなり、寺院へ預ける地域が増え、路地に点在する 「お地蔵さん」 の数が減少しているともされている。そこで、本報告では京都を対象として、フィールドワークを行い、GPS カメラ等を用いてデータの収集を行った。そのデータに時空間情報技術を活用して、「お地蔵さん」 と地蔵盆の現状を記録、変化・傾向を様々な面から分析し、先行研究の妥当性について検証した。これにより、「お地蔵さん」 ・地蔵盆の研究において、時空間情報の活用が有効である実践例を示すと同時に地域のお地蔵さんのデータのアーカイブを行った。In this paper, using the spatiotemporal data technology, we would like to analyze the changing of "Ojizosan" and "Jizobon." According to the previous studies, although "Jizobon" is a common event in Kansai Area, the events are decreasing in number, or being simplified due to declining birthrate and aging poplulation. Moreover, in many regions "Ojizosans" are entrusted to the temples, because the residents can no longer maintain them. Therefore, the number of "Ojizosans" on the roadsides is decreasi ng. We are collecting the data through fieldwork in Kyoto using GPS cameras in order to record the current status of "Jizobon" and "Ojizosan," analyze their change using the spatial and temporal information technology, and verify the validity of the previo us studies. In this paper, we demonstrate that the spatial and temporal information technology is useful for the analysis of "Ojizosan" and "Jizobon," and an example of the digital archive of the regional "Ojizosan."