著者
尾野 正晴
出版者
静岡文化芸術大学
雑誌
静岡文化芸術大学研究紀要 (ISSN:13464744)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.61-69, 2003

「天地 (あまつち) 耕作」は、浜松近郊に在住する三人の美術家、村上誠、村上渡、山本裕司によって結成された。本稿は、12年にわたる彼らの活動を映像と写真によって回顧するとともに、活動の終焉を告げた展覧会「天地耕作、まで」の報告書である。入場者数は約300人。名古屋や京都からも入場者があった。浜松展終了後、規模を縮小して、7月11日 (金) 〜26日 (土) まで、成安造形大学ギャラリー (大津市) に巡回した。
著者
友野 清文
出版者
昭和女子大学
雑誌
學苑 (ISSN:13480103)
巻号頁・発行日
vol.871, pp.31-50, 2013-05-01
著者
長野 靖尚 服部 博文 宮澤 純 稲垣 賢一郎
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. B編 (ISSN:03875016)
巻号頁・発行日
vol.70, no.696, pp.1911-1918, 2004-08-25
被引用文献数
1

It is well known that the turbulence energy is overpredicted by the k-ε model at the stagnation point. This problem causes inadequate predictions of flow field. In particular, since the wind-power energy is proportional to wind velocity cubed, it is crucial to predict a correct profile of wind in selecting the best site for a wind-power plant. The effects of the ground are often neglected owing to the very large length scale of the real environment. However, the complex terrain affects a profile of wind near the ground. Therefore, we have to consider the ground effects to obtain an exact profile of wind near the ground. In this study, to evaluate the performance of a low-Reynolds-number type turbulence model for flows on a complex terrain, we carried out a simulation of a flow around various complex terrain. From evaluation, we have improved the model introducing the time scale based on the velocity gradient parameter. The proposed model is evaluated in four complex turbulent flows, i.e., forward-facing step, two-dimensional block, two-dimensional hill and three-dimensional block flows. The proposed model indicates good agreement with the experimental data.
著者
重川 純子 中川 英子
出版者
埼玉大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011-04-28

本研究では長期記帳家計簿を資料に家計動態と生活変容の分析を行った。ライフサイクル上のイベントや石油危機等の経済環境の変化に継続的積極的な貯蓄で対応していた。臨時費は消費支出中の大きな割合を占め、費目別月別消費額の変動は大きいが、消費支出額の変動係数は安定的であり、記帳による可視化が消費の平準化に資することが示唆される。循環性の観点による食生活、衣生活の生活変容について、社会的には変化が大きい中、個別世帯の中では変化が小さいことが示された。
著者
佐藤 大紀 加藤 元海
出版者
高知大学大学院総合人間自然科学研究科黒潮圏総合科学専攻黒潮圏科学編集委員会
雑誌
黒潮圏科学 (ISSN:1882823X)
巻号頁・発行日
vol.6, no.2, pp.218-228, 2013-03

ニホンカワウソは、生息範囲が山から川、そして海に至るまで広く、生態系において上位捕食者に位置することから保全生態学的に重要な種である。日本で最後にニホンカワウソが確認された高知県の新荘川を対象に、生態学的な観点から現在と過去の河川環境を調べた。現在の河川環境に関しては、源流域から河口域に至る流程の8地点で河川地形や水質などの物理化学的環境、付着藻類や底生動物などの生物相の調査を行なった。過去の河川環境に関しては、文献調査と聞き込み調査を行なった。現在の河川環境は、上流域から下流域にかけて物理化学的環境と生物相に関して、流程に沿った顕著な変化の傾向はみられなかった。水質に関しては、過去から現在にかけてはわずかであるが改善する傾向にあり、水質の悪化がカワウソ絶滅の直接の要因ではなかったことが示唆される。明治初期から昭和初期にかけて乱獲で個体数が減少し、河川内にある堰の改修で主要な餌である魚類が減少した。河川周辺の植林やハウス栽培が原因で、水量が減少しさらなる魚類の減少をもたらした。乱獲に加え、1960年代以降、河川内改修や周辺環境の変化の人為的な3つの要因が重複したことがニホンカワウソの生息環境の著しい劣化を招き、1973年頃の気象災害による巣の破壊が新荘川からニホンカワウソの姿を消した決定的な要因と考えられる。
著者
古賀 達蔵 遠藤 修司
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. A編 (ISSN:03875008)
巻号頁・発行日
vol.45, no.393, pp.481-488, 1979-05-25

静的端末荷重が作用する周方向に作用する閉じた円筒かくの境界値問題について,Kirchhoff-Loveの仮定に基づく種々の線形かく理論の解の相違と精度を調べ,こてんかく理論としてよく知られている多くの理論が基本仮定の誤差の範囲内で正しい一次近似解を与えることを示す.また,実用的な簡単な形の閉形解を求めて,解の重要な諸性質を明らかにする.
著者
星野 聖
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.122, pp.31-36, 1999-06-17
被引用文献数
8

本論文では,創作舞踊や新しい振り付け動作に代表される,観る人に感動や各種の心理的効果を与えるような,全く新しい一連の順序運動を創発し獲得するため,中枢神経系がどのような評価関数を採択して運動指令の生成を行っているかを感性情報処理/計算理論/ロボティクスの観点から明らかにする著者らの研究の一端を紹介する.
著者
木戸 雅子 木戸 修
出版者
共立女子大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

①アテネ高等美術学校彫刻科の教授3名とアテネ工科大学建築科1名の彫刻家を対象に、それぞれの制作活動とその作品研究及び教育理念についての考えを調査することができた。それぞれの個人アトリエでの調査を通じて相互理解が深まり今後相互協力の基盤を作ることができた。②2004年のアテネオリンピックを機に建設整備されたアテネの地下鉄のアート・ワーク調査によって、現代ギリシャ作家にとってギリシャの過去の記憶こそ創造の源であるということを明らかにすることができた。それは古代風というような伝統的形態の借用ではなく、彼らの造形の本質が過去の記憶の中から抽出されているということである。
著者
金子 尚樹 中田 誠 千葉 晃 伊藤 泰夫
出版者
日本鳥学会
雑誌
日本鳥学会誌 = Japanese journal of ornithology (ISSN:0913400X)
巻号頁・発行日
vol.61, no.1, pp.100-111, 2012-04-20
被引用文献数
2

新潟市の海岸林において,秋季2シーズンにわたる標識調査で捕獲された鳥類の糞分析により,鳥類の果実利用を評価した.メジロは糞から得られた種子数,種子含有率とも最も高く,12種の比較的小型の果実を利用していた.ウグイスの糞の種子含有率は低かったが,捕獲個体数が多く,林内の下層に生育する9種の植物を利用していた.鳥類が利用していた果実は口角幅よりも有意に小さいか,または口角幅と統計的な有意差が認められない場合が多かった.果実サイズが口角幅より有意に大きい場合でも,両者の測定値の範囲には重複があった.ヒヨドリと大型ツグミ類の口角幅は,本研究で種子を得られたすべての植物の果実サイズよりも有意に大きく,海岸林内に多数生育し,比較的大型の果実を着けるタブノキ,シロダモ,モチノキなどの常緑広葉樹の果実を利用していた.しかし,口角幅の大きな鳥種が大きな果実を選好して利用する傾向は見られなかった.本調査地では,秋季には鳥種ごとの生息・採食場所において,十分な種数と量の果実資源が存在していると推測された.糞から種子が得られた植物のほとんどは,海岸林内で果実が見られるものだった.とくに,エノキのように調査地付近に多数生育し,比較的小型の果実を着ける植物が多くの鳥類により利用されていた.しかし,今後,周辺の住宅地の庭木などから新しい植物種が侵入する可能性も示唆された.

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著者
藤森成吉 著
出版者
文化書院
巻号頁・発行日
1948
著者
南風原朝和
雑誌
精神療法
巻号頁・発行日
vol.23, no.4, pp.131-136, 1997
被引用文献数
1
著者
佐久間 信至 日渡 謙一郎 ロバート ホフマン 山下 伸二
出版者
日本DDS学会
雑誌
Drug Delivery System (ISSN:09135006)
巻号頁・発行日
vol.25, no.4, pp.403-410, 2010 (Released:2010-11-05)
参考文献数
22

大腸粘膜内に留まる転移リスクのない発生初期の大腸がんをリアルタイムに診断し,内視鏡下で切除することを可能にする世界初の大腸内視鏡検査用造影剤を開発する.造影剤は,がん化に伴い大腸粘膜上に発現する特異抗原の末端糖鎖を認識するピーナッツレクチンおよび正常部位との非特異的相互作用を抑制するポリN-ビニルアセトアミドを表面に固定化し,クマリン6を内包したレクチン固定化蛍光ナノスフェアである.内視鏡下,大腸粘膜上のがん病変に集積した造影剤の蛍光に由来するがん組織(明部)/正常組織(暗部)のコントラストに基づき,がんを診断する.