著者
吹田 義一 増淵 興一 佃 芳行 寺嶋 昇 小笠原 正信 高橋 永
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. C編 (ISSN:03875024)
巻号頁・発行日
vol.61, no.585, pp.2134-2140, 1995-05-25
被引用文献数
17

The need to develop space welding technology as fast as possible is stressed for efficient repair and construction of space development projects. It is shown that in a vacuum like in space conventional GTA welding in which the solid tungsten electrode is used could not be applied. To solve this problem, the authors propose the GHTA process using a hollow tungsten electrode. An arc discharge could be started and maintained by flowing a trace amount of argon gas from the end of the electrode. In the proposed GHTA process, the stationary arc discharge which can be used as the welding heat source, starts after several seconds of the transient arc discharge. Also, the characteristics of arc discharges and penetrations due to the GHTA process in a vacuum are clarified.
著者
斎藤 雅一
出版者
埼玉大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2013-04-01

物性科学において重要なシロールにおいて発現している軌道相互作用を高度に連結した化合物であるヘテラシラ[6]サーキュレン並びにチオフェンを高度に積層してボウル型構造となるヘキサチア[6]サーキュレンを設計し、理論計算により、研究代表者が以前に合成したトリシラスマネンと比べてかなり低いLUMO準位並びに小さなHOMO-LUMOギャップを有することを明らかにした。つまり、これらの分子は重要な機能性分子の構成単位となることが期待された。そこでその合成を検討したところ、有用な前駆体の合成にも成功した。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.214, pp.38-41, 2002-07

福島県会津若松市は古くから漆器の産地として知られ、いまでも三一〇社ほどのメーカーが「会津塗」のお椀や重箱を生産している。 そうした漆器メーカーの一つである坂本乙造商店(坂本朝夫社長)は、漆塗りの技術をプラスチックや金属の塗装に生かし、注目されている企業だ。
著者
野坂 千秋 星川 恵里 足立 和隆 渡邊 乾二
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
日本食品科学工学会誌 : Nippon shokuhin kagaku kogaku kaishi = Journal of the Japanese Society for Food Science and Technology (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.47, no.11, pp.857-863, 2000-11-15
被引用文献数
2

「ジャガイモの裏ごし操作」における経験の異なる熟練者と非熟練者の違いを明らかにすることを目的として,運動解析法を用い実験を行った.さらにこの解析によって得られたヘラが裏ごし器を押し付ける力,そしてヘラの角度と裏ごしされたジャガイモの性状との関連を観察した.<br>(1) 熟練者の裏ごしは,力の各成分の最大値・力積が非熟練者に比べ有意に小さく,かつヘラの押し付け時の角度も10°以下のこすりつけ状態をとらない操作であることが明らかとなった.一方,非熟練者の動作は,力の各成分の最大値・力積が熟練者と比較して有意に大きく,かつヘラの押し付け時の角度が小さく,こすりつけ状態の長い操作であることが明らかとなった.<br>(2) 裏ごしされたジャガイモの性状を比較すると,非熟練者のジャガイモ細胞の状態は,熟練者のものに比べ細胞外へ流れ出た澱粉が多く,細胞の損傷が観察された.このことから,裏ごし時の力のかけ方やヘラ角度の状態がジャガイモの細胞壁の損傷に影響することが示唆された.
著者
三原 法子 冨樫 整 田村 朝子
出版者
山形大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

加齢に伴い、摂食嚥下障害(食物の飲み込み障害)が起こる。現在の医療や福祉施設では、栄養状態や食事の選択は管理栄養士が、摂食嚥下状態は医師や言語聴覚士が、咀嚼機能は歯科医師が、それぞれ判定しています。嚥下食は、その他の判定と合わせることなく提供されている。そのため、栄養・摂食嚥下状態・咀嚼機能を合わせてみることができる新指標が必要となる。我々の研究結果より、学会分類に添った物性値を提案し、咀嚼機能とサルコペニア判定に基づいた要介護高齢者向けの「食形態選択表」を作成した。
著者
中村 めぐみ 朝倉 啓充 成田 干城 重野 寛 岡田 謙一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.2, pp.1-8, 2004-01-15

インターネットを利用する際,個人情報漏洩などの不安から,匿名でアクセスをしたいという要求がある.一方サービス提供者は,どのようなユーザがどのように使用しているかといった情報を収集することにより,より良いサービスを提供したいという要求がある.そのため,ユーザが様々なシステムを使用すると,システムが結託することにより同一ユーザが公開した情報を収集されてしまう可能性があるので,ユーザの特徴情報と行動情報の結び付きを秘匿できるような認証方式が提案されてきた.しかし,ただ匿名性を提供するだけの個人情報保護手法では,匿名者が繰り返しアクセスをしても,それぞれが匿名であるために同一ユーザの繰り返しであることが証明できず,アクセス数によるサービスの提供などができない.そこで本稿では,匿名状態のままで匿名者同士がアクセス履歴を証明する手段を提案する.Since there is a possibility that pedrsonal information may be revealed when using the Internet, there is demand of wanting to access using anonymity. On the other hand, those who offer service think that he wants to offer better service by investigating what user is using service how. If a user uses various systems, a user's information is collectable because a system coordinates. Therefore, the system which keeps secret connection of a user's personal information and action information was proposed. However, if anonymity is used, it cannot be shown even if a user accesses a system repeatedly. Then, in this paper, we propose the method of showing the history that anonymity persons accessed.
著者
福井 敏樹 山内 一裕 丸山 美江 佐藤 真美 高橋 英孝 山門 實
出版者
公益社団法人 日本人間ドック学会
雑誌
人間ドック (Ningen Dock) (ISSN:18801021)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.29-35, 2012 (Released:2012-10-03)
参考文献数
13

目的:人間ドック健診は,生活習慣病の発症予防と早期治療,がんの早期発見と早期治療を大きな目的としている.しかしながら人間ドック健診と一般健診受診者の医療費について比較検討した報告はこれまでほとんどない.したがって今回我々は,通常の健診を毎年受けている集団(一般健診群)と毎年人間ドックを受け続けている集団(ドック健診群)における医療費の経年変化を比較検討し,毎年人間ドック健診を受け続けていれば,本当に一般健診以上の医療費削減効果があるのかを検討した.方法:対象は四国エリアの40歳代および50歳代のNTTグループ社員.平成15年度から17年度までの3年間連続での一般健診群と3年間連続でのドック健診群における年間医療費を,平成18年度から22年度まで5年間前向きに追跡した.結果:男性については,40歳代および50歳代の一般健診群では経年的に年間医療費が増加する傾向が見られた.5年間の累積医療費の両群の差は,40歳代は,男性約14.3万円,女性約-6.9万円であった.50歳代は,男性約33.0万円,女性約4.0万円であった.男性においては40歳代,50歳代共に両群の差が年々大きくなっていった.結論:50歳代男性では,人間ドック健診と一般健診との費用差額を考慮しても,毎年人間ドック健診を受けることに医療費削減効果があることが示された.
著者
宮前 健裕 市川 純章 原 文雄
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
ロボティクス・メカトロニクス講演会講演概要集
巻号頁・発行日
vol.2003, pp.82-83, 2003
被引用文献数
2

本研究では, 個々のロボット視覚の不確実性が群ロボットシステムにおける円陣形成特性に与える影響について取り扱う。
著者
藤井 準次
出版者
一般社団法人日本エネルギー学会
雑誌
日本エネルギー学会誌 (ISSN:09168753)
巻号頁・発行日
vol.92, no.5, pp.408-412, 2013-05-20

The Osaki CoolGen Project began in FY 2012 as a subsidized "Integrated coal Gasification Fuel Cell combined cycle (IGFC) demonstration project" of the Ministry of Economy, Trade and Industry. This project aims to realize innovative coal-fired thermal power generation that combines IGFC, an extremely efficient coal-fired thermal power generation technology, with CO_2 separation and capture technologies. The following will explain the project outline and future plan, focused on the basic technique, which is the oxygenblown Integrated coal Gasification Combined Cycle (IGCC) demonstration project.
著者
今田 由紀子
出版者
気象庁気象研究所
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2014-04-01

近年実用化が進められている季節予報では、アンサンブルメンバー数および解像度の不足から、地形性の大雨などの局所的な極端現象の発生確率を予測することは困難である。本研究では、季節予測のメンバー数を補填し、さらに高解像度の地域気候モデルを用いてダウンスケーリングする疑似季節予測実験を実施し、九州地方の地形性の大雨の発生確率予測に挑戦した。高解像度化により、大雨発生プロセスの地域差をモデルが妥当に再現し、発生確率の予測可能性が向上することが確認できた。また、メンバー数を増やしたことで予測スキルにも改善が見られたが、実用レベルには達しておらず、さらなるモデルの高解像度化が必要であることが示唆された。
出版者
日経BP社
雑誌
日経パソコン (ISSN:02879506)
巻号頁・発行日
no.473, pp.111-114, 2005-01-10

その「丁寧さ」が失礼に/個人情報を漏らすな/知っておきたい3つの制約/添付ファイルを開けない!/XPでは写真を自動縮小
著者
Donghai TIAN Jingfeng XUE Changzhen HU Xuanya LI
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
IEICE TRANSACTIONS on Information and Systems (ISSN:09168532)
巻号頁・発行日
vol.E97-D, no.6, pp.1648-1651, 2014-06-01

A whitelisting approach is a promising solution to prevent unwanted processes (e.g., malware) getting executed. However, previous solutions suffer from limitations in that: 1) Most methods place the whitelist information in the kernel space, which could be tempered by attackers; 2) Most methods cannot prevent the execution of kernel processes. In this paper, we present VAW, a novel application whitelisting system by using the virtualization technology. Our system is able to block the execution of unauthorized user and kernel processes. Compared with the previous solutions, our approach can achieve stronger security guarantees. The experiments show that VAW can deny the execution of unwanted processes effectively with a little performance overhead.
著者
盛田 真千子 香川 幸子
出版者
一般社団法人日本色彩学会
雑誌
日本色彩学会誌 (ISSN:03899357)
巻号頁・発行日
vol.13, no.3, pp.206-218, 1990-03-10
被引用文献数
5

慣用色名は時代差, 世代間差, 生活環境などの影響を受け, 同一色名でも色差が生じたり認識できなくなるという問題点がある。本研究は今日の社会で慣用色名がどのような色域で認識されているのか, また, その認識に影響を及ぼす諸要因について, 女子学生を対象にした調査から検討した。調査は JIS Z 8102から選出した105語の慣用色名に対し, 提示した色票 (153色) から該当する色票を抽出する方法で行った。その結果, 認識されている色名 (66.7%), あいまいな色名 (16.2%), 認識されない色名 (17.1%) に大別できた。また, 認識されている色名の反応色域を JIS 値と比較した結果, やや異なった色域に反応を示したものが11.4%あり, これらは主に JIS 値より高彩度に反応する傾向がみられた。同時に行った生活意識調査 (18項目) の因子分析結果では8因子が抽出された。各因子に対する被調査者の因子得点差から, 色名の認識に与える影響を調べたが, 顕著な差は認められなかった。顔料に用いられる色名やパッケージの色は, 慣用色名の認識に影響を与える要因と考えられる。調査結果でも反応色は顔料の色名の色と一致し, また, 本来の色より彩度が誇張されるパッケージの色に反応する傾向がみられた。一方, 記憶色として暖色系は寒色系より覚えがよいとされるが, 今回の結果においても暖色系の色名は認識されやすい傾向があった。
著者
森村誠一著
出版者
晩聲社
巻号頁・発行日
1984
著者
小松 史枝 近江 源太郎
出版者
一般社団法人日本色彩学会
雑誌
日本色彩学会誌 (ISSN:03899357)
巻号頁・発行日
vol.31, no.2, pp.85-93, 2007-06-01

俳句の季語約17000語について、色彩語の用いられ方を分析した。俳句は日本の伝統的な詩歌の形式であるが、今日も広く普及している。したがって、季語に含まれる色彩譜の用法をとおして、現代にも継承されている伝統的な日本語における色彩語の特徴を知り得る、と考えたからである。季語のうち、広義の色彩語を含むものは約12.7%にのぼる。しかし、色を直接指示するとみられるものは約0.3%であった。また、季節別では夏に多く、冬や新年には少ない。部類別では、植物が多く、時候に少ない。色彩語の種類は90語であったが、そのうち色相別ではred、yellow greenが多く、blue green、red purpleが少ない。トーン別では、あざやかなトーン、うすいトーン、およびくすんだトーンの3系統に集約される。また、Kay & McDanielの基本色彩語理論にあてはめると、次のような特徴が指摘できる。根源色カテゴリが多く、派生色カテゴリは少ない。ただし、前者のうち「青」の約70%がgreenを指しており、grueの存在は季語においても確認された。また、派生色カテゴリのうち、 brownに相当する「茶」はかなり出現するけれども飲料としての茶にかかわって用いられており、orangeに相当する「橙」も同様に果実を指示したもののみである。したがって、この2語はBerlin & Kayの基本色彩語基準のひとつである「使用頻度が高く一般的」には該当しないといえる。
著者
鈴木 雅人 松本 章代 北越 大輔 松本 章代
出版者
東京工業高等専門学校
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

一般の手書き文章では,字形に筆者の癖が強く現れ,また文章自体が日本語構文に合致しない場合が多いため,高い認識精度を実現するのが困難であった.本研究では,日本語構文の変遷・誤用に対する対策として,自然言語処理やデータマイニングを用いた,日本語構文解析の自己組織化モデルと,筆者の癖などに対応可能な標準パタン作成のための学習パタンの自己生成に関する研究を行った.その結果,従来の方法に比べて,手書き文章の認識精度を改善することができた.