著者
永田 祥子 川上 昭吾
出版者
日本理科教育学会
雑誌
理科教育学研究 (ISSN:13452614)
巻号頁・発行日
vol.47, no.1, pp.45-58, 2006-07-31
参考文献数
28
被引用文献数
4

わが国の学校と博物館等との連携をすすめるために,イギリスにおける博物館と野外教育センター10力所を調査した。特に,学校の子どもに密着して博物館等における活動を観察し,学校の立場からみて何が博物館等を利用しやすい要素であるのかを明らかにした。本報告はそのうち2つの博物館と1つの野外教育センターで得られた情報をまとめたものである。その結果,以下の7点がわが国にとって示唆される大きな内容であることが明らかになった。(1)博物館の展示がナショナル・カリキユラムと関係していることを明示しているように,学校教育に直接役立つことを博物館が説明すること,(2)学校との連携を深めるために,学校教育に有用な内容,補助教材等を準備すること,(3)国の積極的なバックアップ,(4)官・民の両要素を加味するとよいのではないか,(5)学校への教育活動と社会教育活動を分別して実施すること,(6)教師に明確なメッセージを示すこと,(7)施設を充実させること。
著者
外山 幹夫
出版者
大分県地方史研究会
雑誌
大分縣地方史
巻号頁・発行日
no.36, pp.1-35, 1965-02

論説p.35に「大分県御役員録(明治五年)」(立川氏記)掲載
著者
下方 浩史
出版者
一般社団法人 日本老年医学会
雑誌
日本老年医学会雑誌 (ISSN:03009173)
巻号頁・発行日
vol.38, no.2, pp.174-176, 2001-03-25 (Released:2009-11-24)
参考文献数
9
被引用文献数
1 1

長寿者となるための生理的条件としては遺伝素因が重要である. しかし, 長寿を修飾する因子として栄養, 運動, 休養, 喫煙, 飲酒などの生活・環境要因も重要である. 肥満は健康や寿命と大きな関係を持つ. ラットなどでは食餌制限で寿命が延びることが知られているが, ヒトでは肥満とともに痩せすぎも寿命短縮のリスクとなる. 特に予備力の低下している高齢者では痩せには要注意である. 喫煙や糖尿病, 高血圧などは老化を促進する. 一方, スポーツの習慣や適量の飲酒は老化を遅らせる. 予防対策・健康支援も健康な長寿を目指すためには欠かせない. 遺伝素因やリスク評価に基づいたオーダーメイド・サポートなど長寿のための健康支援の新しい戦略の成果も, 今後は期待できる. しかし, こうした予防医療・健康支援を実践していくためには, 基盤となる研究データの蓄積が欠かせない. そのためには老化に関する長期の大規模な縦断的研究が必要である.
著者
大島 幸代
出版者
早稲田大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2010

中国仏教美術にみられる護法神像の中から、特に金剛力士像と天王像が造形の上で明確に差別化される時期や事情を探るために、関係する造形作品や史資料の収集、整理という研究基盤の整備を行った。旧東魏・北斉地域の山西・河南・山東省を主たる調査地とし、作品情報を収集した結果、今後検討対象とすべき重要作品を抽出することができた。また、護法神像の造立記録が残る高僧について、関連史資料の収集と検証も行った。
著者
野瀬 正治
出版者
関西学院大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

本研究では、研究者・技術者・企画担当者の活性化を図るため、活性化要因の研究、組織均衡実現の研究およびミクロレベルでの当事者間の調整システムの研究等を実施した。2011年調査の結果について動機づけ要因をみると、モラールへの影響のあり方は一様ではなく,モラール向上に直接影響する場合とそうでない場合があり,どのように影響を与えているかを踏まえてモラール管理をする必要があるものの,研究者・技術者の職場集団がより高いモラールを維持する方策の1つとして、彼らの抱える個別的問題の効率的な解決が,人事管理上(モラール向上等),有効な施策であることが分かった。個別の対立・トラブルが解決されない状態ではモラールは維持できずその改善が必要なのである。具体的に,問題解決度との関係をみると、モラールの高いグループにおける問題解決度は,モラールの低いグループより、有意に高かった。
著者
ZHANG Yuehong (Helen) QI Zhiying
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.48, no.5, pp.259-267, 2005 (Released:2005-08-01)
参考文献数
16
被引用文献数
1

ある国で国際的に優れた評価を受ける科学技術論文が出版されることと,その国の科学技術強国としての地位との間には何らかの関連性があるのだろうか? また,その国の科学出版物の隆盛への関心をどのようにして育て,科学情報の普及をどのようにして強化すべきだろうか? これらの疑問は,政府と科学雑誌編集者の注目を集める必要がある。この疑問に答える一助が,既存のデータの対照から得ることができる。(1)科学出版物の指数関数的成長は世界で過去200年の間,科学と教育の発展と並行してきた。(2)世界の科学技術論文生産は1988年から2001年の間に約40%増加したが,それは主として西ヨーロッパ,日本,新興東アジアの科学技術中心地(韓国,シンガポール,台湾,中国)での成長によって促進されてきた。(3)中国における過去6年間の学術論文生産は,科学技術資本投入と並行して増加した。関連データは,SCI(Science Citation Index)に収録された中国人著者の科学技術論文が1997年から2002年の間に,年平均19%の割合で成長したことを示す。過去6年間(1997年~2002年),中国の科学技術資本投入の対GDP(国内総生産)比は増加しており,平均0.11%の割合で増加した。過去14年間にわたり,中国での科学技術論文生産は約5倍増加したが,科学技術論文生産の世界動向の1人当たり生産規準では,世界平均をはるかに下回ったままである。中国と外国の科学出版物の市場調査と市場需要を通して,また中国のGDPに対する高いR&D投資比率にかんがみて,将来における中国の科学技術定期刊行物への明るい展望を予測し,またその業績を達成するための提言を行う。
著者
辰巳 格
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. TL, 思考と言語 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.316, pp.19-24, 2004-09-10
参考文献数
17
被引用文献数
1

成人の言語能力の加齢変化に関しては、知能研究が引用されることが多い。知能は、言語性知能と動作性知能とに大別され、言語性知能は、かなり高齢になるまで低下しないことが知られている。しかし、言語性知能は言葉を介する知識についての能力であり、必ずしも言語そのものの能力ではない。本発表では、成人の言語機能の加齢変化に関する研究を、失語症などの障害との比較も含めて紹介する。

1 0 0 0 公卿補任

著者
黒板勝美編輯
出版者
吉川弘文館
巻号頁・発行日
2000
著者
船隠 恵子 堀田 修次 濱岡 照隆 田阪 武志 立花 広志 村上 敬子 豊川 達也 佐藤 英治 友田 純
出版者
岡山医学会
雑誌
岡山医学会雑誌 (ISSN:00301558)
巻号頁・発行日
vol.125, no.1, pp.29-33, 2013-04-01 (Released:2013-05-01)
参考文献数
10

Ulcerative proctitis (UP) is a prevalent condition associated with increased morbidity, and topical mesalazine (5-aminosalicylic acid [5-ASA]) is known to inhibit the inflammatory processes in UP. We successfully devised mesalazine suppositories, in which 250mg mesalazine was equally distributed and remained stable for at least 2 weeks. We evaluated the effect of using mesalazine suppositories twice a day (BID) on two UP patients. The results demonstrated that mesalazine suppositories were efficacious, well tolerated and safe for the long-term maintenance of UP remission.

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1926年05月17日, 1926-05-17

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1918年09月12日, 1918-09-12
著者
左近 直美 上林 大起 中田 恵子 駒野 淳 中村 昇太
出版者
大阪府立公衆衛生研究所
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

ノロウイルスの長期にわたるシステマティックな疫学研究により、ノロウイルスに対する免疫は集団レベル、個体レベルともに遺伝子型特異的であり、その持続期間は2~3年であることを示した。また、繰返される感染によって免疫は増強されることが推察された。多様な遺伝子型の存在下で、年齢や感染歴を背景にダイナミックにヒトの中で流行している。これらはノロウイルスワクチンの基礎的知見となる。
著者
鷲見 洋一
出版者
慶應義塾大学藝文学会
雑誌
藝文研究 (ISSN:04351630)
巻号頁・発行日
vol.89, pp.269(48)-288(29), 2005-12 (Released:2005-00-00)

立仙順朗教授退任記念論文集 I 原典資料II 先行基礎研究III 新しい展開IV 電子テクストとその短所・長所V 新しい研究動向を踏まえた研究プロジェクト