著者
海野 歩未 吉松 靖文
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. WIT, 福祉情報工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.507, pp.11-14, 2006-01-05

高機能自閉症児は対人関係だけではなく時間を意識した行動や時間管理など社会適応上に様々な困難をもつことが多い。本研究では高機能自閉症児の時間感覚の特性を明らかにするとともに, 時間感覚への効果的な支援についても検討した。その結果, 高機能自閉症児の時間感覚は一様ではなく, 各ケースにおいてもその特性は異なっていることが示唆された。一方, 時間感覚に大きな困難があるケースにおいてはRAINMAN Toolkitを使用した支援が時間感覚の改善に有効であることが示唆された。
著者
田中 秀数 上田 寛 金道 浩一 太田 仁 宮下 精二 利根川 孝 内野倉 國光 本河 光博
出版者
東京工業大学
雑誌
特定領域研究
巻号頁・発行日
2001

本研究において,我々は種々の空間構造をもち,スピンの大きさがS=1/2と小さく,量子効果が顕著な量子磁性体を精力的に開拓し,それらが強磁場中で示す新奇な磁気現象を多角的に研究した。以下に代表的な結果をあげる。スピンの対(ダイマー)が構成単位である,S=1/2のスピンダイマー系は磁場中で新奇な量子相転移を起こす。これらの磁性体の基底状態は,有限の励起ギャップをもった非磁性の1重項状態となる。強磁場中では,磁化をもつダイマーの3重項状態が重要になる。ダイマーの3重項はダイマー間の交換相互作用の横成分のために隣の位置に次々と移ってゆき,あたかも粒子のように振る舞う。この準粒子はボース粒子の性格をもちマグノン或いはトリプロンとよばれる。このとき磁場はマグノンの化学ポテンシャルとして,新しい役割を担う。我々はSrCu_2(BO_3)_2を初めとして種々の量子磁性体で,磁化曲線に磁場方向に依らない平坦領域(磁化プラトー)を発見した。磁化プラトーはマグノンの並進運動が抑制されるためにマグノンが周期的に配列するために起こる,量子多体効果である。磁化プラトーではマグノンのウィグナー結晶が形成されていると考えられる。我々はSrCu_2(BO_3)_2のNMR実験によって,実際にマグノンのウィグナー結晶を実証した。これに対して,磁場誘起反強磁性相転移はマグノンの並進運動が優先されるために起こるマグノンのボース・アインシュタイン凝縮(略してボース凝縮)と捉えることができる。これはマグノンの運動量空間での凝縮である。我々はTlCuCl_3の磁場誘起反強磁性相転移を種々の実験で詳細に調べ,理論解析と合わせて,これがマグノンのボース凝縮であることを実証した。本特定領域研究によって,磁性体は強磁場中で「量子力学的粒子の集団」としての性質を強く示す場合があることが明らかになった。これは磁性体の新概念をつくるものである。我々はまた,平成13年度から15年度にかけて国外研究者を交えた公開シンポジウムを3回開催し,平成16年に国際会議「International Symposium on Quantum Spin Systems」を開催した。更に3回の国際会議を協賛した。
著者
池田 宏明
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.46, no.1, pp.104-105, 1992-01-20

1 0 0 0 OA 芭蕉の俳論

著者
能勢朝次 著
出版者
大八洲出版
巻号頁・発行日
1948
著者
友原 嘉彦
出版者
広島大学大学院総合科学研究科
雑誌
広島大学大学院総合科学研究科紀要. II, 環境科学研究 (ISSN:18817696)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.91-93, 2011-12-31

The purpose of this study is to examine how the historic cities of the new federal German states (former German Democratic Republic=GDR) play a role in peripheral tourism regions. Mountainous, lakeside and seaside regions were chosen as examples.
著者
大塚 浩司 大町 真一郎 阿曽 弘具
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. DBS,データベースシステム研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.140, no.2, pp.415-420, 2006-07-14
参考文献数
6

共通のトピックに関するウェブページの集合であるウェブコミュニティを抽出する手法の1っとしてHITSアルゴリズムが知られている.HITSアルゴリズムは,ウェブコミュニティを"オーソリティ"と"ハブ"と呼ばれる2種類のウェブページからなる2階層の構造をしていると仮定し,これを2部グラフと見なして抽出することを目的としている.しかし,一般にウェブコミュニティはより複雑なリンク構造を持っている.本論文では,3階層以上の多階層のリンク構造を持つウェブコミュニティを抽出することを目的とし,オーソリティ・ハブに加えて中間ノードを導入したウェブコミュニティ抽出法を提案する.提案手法により,HITSアルゴリズムでは抽出しにくいページをウェブコミュニティのメンバとして抽出することが可能であることを実験により示す.
著者
高槻 成紀
出版者
日本生態学会
雑誌
保全生態学研究 (ISSN:13424327)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.45-54, 2001-07-20
被引用文献数
11

近年ニホンジカ(シカ)が増加し,農林業被害を発生させるだけでなく,自然植生への影響も出ている.一方,外来牧草が牧場だけでなく道路沿いの緑化に用いられ,それが逸出している.このような牧草がシカの個体数増加や分布拡大に及ぼす影響は今のところ不明だが,保全生態学的には重要な問題なので,既存のデータを再検討した.その結果,岩手県五葉山ではシカはミヤコザサをよく採食しているが,牧場周辺のシカは秋と晩冬に牧草をよく採食していることがわかった.シカはまた,牛の放牧が終わる秋以降牧場をよく利用していた.文献により牧草と野草の栄養価と消化率を比較したところ,牧草が栄養価の高い飼料であることがわかった.五葉山の牧場周辺には牧場に依存的なシカがおり,牧場を金網の柵で囲った年の翌春には多くのシカが餓死し,それ以降死亡数が少なくなった.また東京都の奥多摩のシカは冬に非常に栄養価の低い,枯葉や樹枝,樹皮などを多く採食していたが,若干例の胃内容物サンプルには多くの牧草が含まれていた.これらの事例や観察例をもとにシカにとっての牧草の意義を考察し,外来牧草は自然植生に悪影響を及ぼすだけでなく,シカの個体数増加や分布にプラスになっており,そのことを通じてさらに自然植生に悪影響を及ぼす可能性があることを指摘した.
著者
岸谷 孝一
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会論文報告集 (ISSN:03871185)
巻号頁・発行日
no.63, pp.81-84, 1959-10-10

三菱・新大手町ビル建築にともない隣接のニユーヨーク・ナショナル・シテイ・バンクの取りこわしが行われたので、各部の中性化深さならびにコンクリートの組成・強度を調査した。この建物は大正10年に竣工したものであるが、維持・保守が十分に行われていたため、全体として老朽現象が見られず、きわめて良好な状態であった。これは仕上げが十分に厚く塗られており、また鉄筋のかぶり厚さが大きくとられていたため、中性化深さが相当大きい部分でも鉄筋面まで達していないからである。なお、中性化が鉄筋面にまで達している場合はいずれも錆が発生していのが観察された。
出版者
九州大学
雑誌
經濟學研究 (ISSN:0022975X)
巻号頁・発行日
vol.67, no.4, pp.361-380, 2000-12