著者
関場 亜利果
巻号頁・発行日
2006

筑波大学博士 (デザイン学) 学位論文・平成18年3月24日授与 (甲第4132号)
著者
小林 聖 藤浪 寿夫 広田 秀憲
出版者
日本草地学会
雑誌
日本草地学会誌 (ISSN:04475933)
巻号頁・発行日
vol.35, no.3, pp.206-211, 1989
被引用文献数
1

牧草地の強害雑草であるエゾノギシギシの防除法の基礎資料を得る目的で,本雑草の生活史を1年間にわたり調査,検討した。1. 地上部の生育において,草丈および葉数は,生殖生長への移行とともに急激に増加し,開花期から未成熟期にかけて最高値を示した。また,刈取り後は越冬前まで漸増する傾向を示した。茎数および萌芽数は,刈取り前・後とも一定して増加した。地上部乾物重(葉重,茎重,蕾・種子重)も生殖生長への移行とともに急増し,未成熟期に最高重量を示した。なお,成熟期の種子粒数は約15,000粒であった。1個体あたりの葉面積は,最も葉数の多くなる開花期まで急増した。しかし,越冬前には葉数が少ないにもかかわらず,開花期とほぼ同じくらいの値を示した。葉位別の葉面積は第3葉から第6葉まで急激に増加し,第6葉から第13葉までの根生葉では,一枚あたり,100cm^2以上の高い値を示した。また,第13葉以降激減した。2. 地下部の生育において,根径は,再生初期に若干減少したものの,ほぼ一定して増加し,越冬前には直径24mmになった。地下部乾物重(直根重,側根重)は,直根重では根径とほぼ同様な傾向を示したものの,側根重では再生初期まで増加し,それ以降一旦減少したものの再び増加した。
著者
澁谷 知子 森田 弘彦
出版者
日本雑草学会
雑誌
雑草研究 (ISSN:0372798X)
巻号頁・発行日
vol.50, no.1, pp.30-41, 2005-03-18
参考文献数
113
著者
高木 浩一 山口 利幸 岸本 昇
出版者
和歌山工業高等専門学校
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2006

梅干しの調味廃液の有効利用を図るために、(1)調味廃液中のグルタミン酸,クエン酸などの有効成分の分離回収、(2)調味廃液に含まれる糖およびクエン酸を用いたムメフラールの合成法の確立、(3)調味廃液中の色素を用いた色素増感型太陽電池の作製に関する研究を実施した。その結果、(1)選択的回収法に関する知見を得た、(2)調味廃液からマイクロ波を用いた反応で5-ヒドロキシメチル-2-フルフラールの合成に成功した、(3)太陽電池を作製し、発電を確認した。
著者
永藤 清子
出版者
甲子園短期大学
雑誌
甲子園短期大学紀要 (ISSN:0912506X)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.13-20, 2008-03-20

As for Taisho era early Osaka, deterioration of the city environment with the sudden development and increase in population of the commercial industry had become big problem from Meiji final period. Especially hygienic problem and housing problem were serious, immigration of the person to suburb was lectured as one of the measure. As for opening and advancement of the electric railroad immigration of the people to suburb was urged. At the residential suburb which was formed anew from Meiji final period extending through Taisho era, became also the opportunity where new life culture buds. In this report, life culture of Naruo area and in order to search the formation, advancement of the Hanshin Electric Railway Co., Ltd. which exerts big influence one end of process of formation of the suburb life with that is searched. In the future, excavation of the data it is schedule concerning the life style of Nishihata in Naruo village. Topic is to unearth the life culture of the suburb residence and the area which the Hanshin Electric Railway Co., Ltd. formed.
著者
赤石(喜多) 記子 長尾 慶子
出版者
一般社団法人日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会誌 (ISSN:13411535)
巻号頁・発行日
vol.43, no.6, pp.351-358, 2010-12-05
被引用文献数
2

栄養成分が豊富でアレルギーを起こしにくいと言われているスペルト小麦を用いて加熱操作の異なるパンを調製し,外観,物性,機能性面から比較検討した。ベーグルパンは茹で操作中にドウ内部が予備加熱される為,パンの膨化は他の加熱法に比べて最大となった。パンの色調は乾式加熱でメイラード反応によりa^*値,b^*値の上昇とL^*値の低下がみられた。破断試験の結果,パン内層部の破断エネルギーは天火加熱と電子レンジ加熱で高値となり,ベーグル加熱,揚げ加熱,蒸し加熱で低値となった。クラスト及びクラムの水分の存在が力学特性に強く関与していることが推察された。普通小麦パンでは生ドウを加熱することで,抗酸化性が損失するのに対し,スペルト小麦パンでは低下せずに安定性が高いことが認められた。SDS-PAGE結果より,スペルト小麦パンと普通小麦パンでは分子量50kDa及び37kDa付近に差異が見られ,10〜15kDa付近のバンドは長時間加熱の天火加熱及び蒸し加熱法で消失することが確認された。
著者
宮内 美穂
出版者
中京大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2005

本研究は、消費のマクロ構造とミクロとしての消費者行動を媒介する要因およびメカニズムを明らかにすることによって、マーケティングと消費の関係についての理解を深化するよう理論的発展を促すことを主な目的としている。本年度は、昨年度におこなったデータ収集の補完およびその分析をおこない、現代消費のメカニズムの解明およびマーケティングへの理論的・実践的インプリケーションについて結論づけることに努めた。その内容は、以下のとおりである。1.データ収集の補完●女性ファッション誌データの補完:大宅壮一文庫●インタビューの補完:女性ファッション誌の編集長など2.データ分析:内容分析●70年代〜現在までの女性ファッション誌の目次ページ●インタビュー(デザイナー・マーケター・バイヤー・雑誌編集長)3.現代消費のメカニズムの解明およびマーケティングへのインプリケーション●仮説としていた「消費行動は95年で区切られるポストモダン前期と後期で差異がみられる」「その差異は、メカニズムとして、ツリー型消費とデータ消費となって現れている」ということについては、女性ファッション誌の内容分析をとおしてほぼ検証された。この発見物については、その理論的根拠も含めて論文としてまとめている最中である。●また、インタビュー調査の分析をとおして、かれらはこの変化にいち早く対応しており、実践的インプリを示唆するため、ケースとしてまとめている最中である。
著者
諌早 勇一 MELNIKOVA Irina 服部 文昭 三谷 惠子 石川 達夫 楯岡 求美 松本 賢一
出版者
同志社大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2003

1)ロシアと汎スラヴ主義a)スラヴ民族は、しばしば互いの協力と連帯を求める「スラヴ主義」を唱えてきた。b)「スラヴ主義」には親ロシア的な汎スラヴ主義と反ロシア的な複スラヴ主義がある。c)汎スラヴ主義は正教徒の擁護を唱え、ロシアを中心とする拡張主義的傾向が強い。ドストエフスキイはその代表的論客である。d)複スラヴ主義は多くの場合、反ロシア的か反カトリック的だった。チェコスロヴァキアとユーゴスラヴィアはこの思想を体現した国家だが、複スラヴ主義の破綻とともに、国家としても消滅した。e)ソヴィエト映画では「スラヴの兄弟」という概念がしばしば謳われているが、この概念はロシアの拡張主義と深く結びついている。2)亡命と文化の越境a)第一次ロシア亡命者はスラヴ諸国に多く移住したが、受入国の亡命者への態度はさまざまだった。b)受入国が亡命者に好意的だった国では亡命文化が開花したが、非好意的な国では開花できなかった。c)亡命したロシア人演劇関係者は、西欧世界にスタニスラフスキー、メイエルホリドらの最新の演出方法を知らせるのに貢献した。d)チェコスロヴァキア・アヴァンギャルドのブックデザインは、ロシア構成主義の影響を色濃く受けているが、やがてその影響を克服し、独自のスタイルを生み出した。3)ナショナリズムとスラヴ語a)スラヴ諸国においては、近代文章語の成立はナショナリズムの高揚と密接につながっている。b)国家として独立できなかった民族の言語(たとえば上下ソルブ語)は絶滅の危機に瀕しているが、同時に少数言語として保存させるためのさまざまな方策が今日採られている。4)以上の成果は成果報告書「スラヴ世界における文化の越境と交錯」(2007)に掲載されているが、同時にホームページhttp:///www.kinet-tv.ne.jp/~yisahaya/Kaken-2.pdf上にも公開されている。