著者
小笠原 遼子 角 康之 西田 豊明
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告システムLSI設計技術(SLDM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2010, no.46, pp.1-8, 2010-03-19

体験共有型のワークショップに注目し,各自の気づきを共有することで協調作業や他者の視点といったものをメタレベルで学ぶためのワークショップの設計と使用する情報システムに必要な要素の提案を行う.個人作業とインタラクションを繰り返し,相互作用を 2 種類に分けて組み込むといった設計を行い,実際に 2 種類のワークショップをデザインし実践した.これらの分析より,設計の有効性としてメタレベルの学習が起きたことが示唆され,さらに,時間や手順の設計に必要な要素を議論する.We focus on proposes designing "Participatory Experience Workshops", which are sharing participant's experiences and help to widen participant's views and learn how to work together. We propose a total design of the environment, the workshop procedure and the factor for information systems. We set the workshop procedure which repeats individual work and cooperative work, and includes two kinds of cooperative work. As two field trials of the proposed workshop, we discuss important factors for the workshop design.
著者
馮 良珍
出版者
横浜国立大学
雑誌
横浜国立大学教育人間科学部紀要. II, 人文科学 (ISSN:1344462X)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.65-78, 2005-02-28

二十一世紀の漢字文化圏の分岐問題とそれを解決する方策を考えるうえで、漢字の構造の特徴と簡略化の歴史を振り返り、それぞれの国と地域の漢字改革の源流と現状を分析する必要がある。本論では主として漢字文化圏における漢字の形体の分岐を形成するにいたった歴史的原因や現代における分岐の問題点について、中国と日本の漢字改革を比較・分析することを中心として論述する。また漢字の簡略化におけるいくつかの方法とその優れた点と劣っている (問題のある) 点を明らかにすることで、中国大陸の簡体字を主とする簡化字に存在している不合理な部分および繁体字との間での漢字の変換の時に発生する問題について分析し、それらの問題を解決するための道筋についても触れてみたい。

5 0 0 0 人魚の話

著者
N. M.
出版者
社団法人日本動物学会
雑誌
動物学雑誌 (ISSN:00445118)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, 1888-11-15
著者
Okamoto Takuji
出版者
東京大学大学院総合文化研究科
巻号頁・発行日
2004-12-24

報告番号: 乙16150 ; 学位授与年月日: 2004-12-24 ; 学位の種別: 論文博士 ; 学位の種類: 博士(学術) ; 学位記番号: 第16150号 ; 研究科・専攻: 総合文化研究科
著者
田中 利彦 高橋 啓二 沖津 進
出版者
森林立地学会
雑誌
森林立地 (ISSN:03888673)
巻号頁・発行日
vol.27, no.2, pp.9-18, 1985-12-30

柏市内に島状に残存するスギ林の面積・構造と鳥類相の関係を繁殖期と越冬期に線センサス法(鳥類調査) , べルトトランセクト法(森林構造調査)で調査検討した。その結果,繁殖期には12種,越冬期には23種,合計26種が確認された。その中には都市域では比較的稀なルリビタキ,ヤマシギ,ヤマガラ,サンコウチョウも含まれている。鳥類種数は森林面積の増大に伴って増加するが繁殖期よりも越冬期に増加率が高い。また,森林構造や植物種が複雑なほど鳥類種数は増加する傾向が認められた。さらに各鳥種ごとに森林構造との結びつきを検討した結果,関連のあるものも認められ,鳥種ごとにその環境評価は異なっていた。

5 0 0 0 OA ひふみよ

著者
島地 章雄
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
ドクメンテーション研究 (ISSN:00125180)
巻号頁・発行日
vol.36, no.5, pp.249-250, 1986-05-01
著者
宮井 里佳 落合 俊典 本井 牧子
出版者
埼玉工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2005

中国北朝後半期の道紀撰『金蔵論』は、中国、西域、日本に広く伝播した形跡のある重要な書物である。しかし早くに失われ、昭和初期に日本古写本の存在が報告されるまで、忘れ去られた存在であった。我々は、仏教学的見地から北朝後半期の仏教の様相を伝える貴重な書として、また国文学的見地から『今昔物語集』など日本説話文学に影響を与えた書として、『金蔵論』をはじめて総合的に研究することをめざした。時をほぼ同じくして、敦煌写本中に『金蔵論』の断片があることが報告され、我々も新たに敦煌写本中の『金蔵論』を数点見出した。これらと、日本伝存の興福寺蔵日本霊異記紙背書写の巻六、および大谷大学蔵(旧法隆寺蔵)長承三(1134)年奥書写本「衆経要集金蔵論」巻一・巻二合本とについて、できる限り実見調査を行った。同時に、現存『金蔵論』本文について、諸本を校勘し、かつ原拠や仏教類書ならびに『今昔物語集』などと比較検討して解読を進め、翻刻・校訂本文ならびに訳注を一通り作成した。こうして『金蔵論』巻一、五、六のほぼ全容を明らかにし、『金蔵論』の全体像に対する考察を深めることができた。その結果、大谷大学蔵写本巻二の問題点が明らかとなった。また『金蔵論』は仏教類書と類似した形式を持ちながら、類書とは異なる編纂意識に基づくものとして、それをいかに位置づけるかが新たな課題として浮かび上がった。また、『今昔物語集』などの日本仏教文学における『金蔵論』の影響がいっそう明らかになり、『今昔物語集』の編纂過程、また『今昔物語集』編者の意図を推測する手がかりを得ることができた。報告書においては、研究現況、『金蔵論』現存諸本の解題、および敦煌本の翻刻(巻五、六に相当)を掲載した。現在、大谷大学蔵写本における朱や墨で付された訓点の解読を進めており、すべての成果を影印・翻刻とともに近日公刊する予定である。
著者
樋爪 誠
出版者
立命館大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2002

2002年7月に知的財産戦略会議の手により、「知的財産国家戦略大綱」がまとめられ、同11月には「知的財産基本法」(平成14年法律第122号)が日の目をみた(12月4日公布)。知的財産権への包括的な取組が新世紀日本の根幹をなすことが改めて承認された。国レベルの動きと並走して、企業や個人による知的財産を巡る訟争は質量ともに増加の一途をたどり、「パテント・コート」構想が急速に展開している。従来、知的財産権は工業所有権を中心に、産業政策上の制度としての色彩が強調され、それを最も具現する「属地主義」を基本に議論が展開されてきた。しかし、近時の動向は「財産権」としての知的財産権(最小平成14年9月26日判決)の普遍性が今後より重要であることを示唆している。「保護国法」を軸にした体系化が、知的財産法制の安定・発展には必須の課題であるとの結論に至った。知的財産権の資産価値の増加は、他の法分野との関係・抵触を増加させている。とりわけ、伝統的に知的財産権と同じく「属地主義」の原則が支配するとされてきた破産法(とりわけ「外国倒産処理手続の承認援助に関する法律」施行以前)および税法との関係は、従来あまり検討されてこなかった。重層的な属地主義とも言うべき様相が、学際的な研究を阻んできたのではなかったか。そこで、保護国法を軸とする国際知的財産法の視点から、国際知的財産をめぐる破産法や税法上の問題を検討することによって、この分野の新たなビジネスモデルを呈示できないかと考え、検討を進めてきた。結論としては、上記諸法なかでも近時属地主義緩和の傾向にある破産法との関係においては、知的財産権の価値を普遍的に捉えることにより、破産債権者の保護等により資することが明らかとなった。
著者
角野 猛 会田 久仁子 金子 憲太郎 金田 尚志
出版者
一般社団法人日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会誌 (ISSN:13411535)
巻号頁・発行日
vol.28, no.4, pp.253-256, 1995-11-20

キムチの生菌数を好気培養および嫌気培養法による測定, 分離菌の形態観察および腸内細菌科の菌属, 菌種の同定を行い, 次の知見を得た。1. 好気培養および嫌気培養法による生菌数は, それぞれ, 10^2〜10^8および10^3〜10^8/gであり, 培養法による生菌数には大きな相違は認められなかった。2. 好気および嫌気培養共にグラム陽性の無芽胞桿菌が最も多く分離された。3. 分離された腸内細菌科の53株の菌属はEnterobacterが最も多く, 67.9%を占めていた。次いで, Serratia属, Erwinia属, Klebsiella属, Hafnia属の細菌であった。
著者
松原 達哉
出版者
日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.14, no.1, pp.37-44, 1966-03-31

子どもの就学は,おおまかに6才といわれるが,しかし,誕生日の違いで,実際に入学する年令は異なっている。ある子どもは6才Oか月で,他の子どもは6才11月で小学校1年生になる。そこで,本研究では,子どもを年少児群・中間児群・年長児群の3群にわけ,学力・体位・欠席日数・指導性について縦断的に比較検討した。年少児群は,6才0〜1か月,中間児群は,6才5〜6か月,年長児群は,6才10〜11か月で入学するものである。結果はつぎのようである。1.国語,社会,算数,理科などの知的教科は,平均して2〜3年間年長児群の方が年少児群に比較しですぐれている。しかし,3〜4年ころからその差異はなくなっている。2.音楽は1年間,図工は5年まで,特に,体育は,6年間年長児群が有意にすぐれていることがめだっている。3.身長・体重・胸囲・座高などの体位は,男女とも小学1年生から中学3年生まで,年長児群が年少児群に比較しですぐれている(ただし,女子の身長,座高は中学2年生まで)。中間児群は,両群の中位を占めて発達している。4.欠席日数は,小学1〜2年間は年少児群の方にやや多い傾向がある。5.学校委員およびクラブ活動の委員の人数は,4年生まで年長児群にやや多い傾向がある。
著者
MUNETSUGU NISHIMURA TAKEHARU KOGA TOMOKO KAMIMURA RUMI SATO HIROKI NATORI KAZUHIKO MATSUO HISAMICHI AIZAWA
出版者
Kurume University School of Medicine
雑誌
The Kurume Medical Journal (ISSN:00235679)
巻号頁・発行日
vol.58, no.1, pp.9-14, 2011-02-28 (Released:2011-10-26)
参考文献数
16
被引用文献数
3 5

Patients with asthma are often complicated by allergic rhinitis, and the intimate pathophysiological association between allergic rhinitis and asthma often imposes a significant morbidity on affected individuals. The present study was conducted to assess the clinical efficacies of leukotriene receptor antagonists (LTRAs) and anti-histamines on asthma as an add-on therapy in patients with asthma complicated by allergic rhinitis. Consecutive patients with asthma were recruited to fill in systematic self-administered questionnaires concerning symptoms and conditions related to asthma and allergic rhinitis. The questionnaire was conducted twice, one month apart, and the attending physicians gave detailed information on disease control and medications on both occasions. In the study 3,140 patients with asthma participated, and 634 had concomitant allergic rhinitis (mean age: 53.1, 389 female). The second survey disclosed that treatment with LTRAs or anti-histamines had been added in 26 patients and 19 patients, respectively, without any changes in other medications. There were no significant differences in age, gender, severity of disease, or baseline treatments. The initial survey indicated that the patients who were treated with LTRAs had significantly more severe asthma-related symptoms (i.e. wheeze, cough and sleep disturbance) and experienced greater dissatisfaction with the treatment than did those who were treated with anti-histamines. The second survey disclosed significant reductions in sneezing (p=0.03), rhinorrhea (p=0.01), dyspnea (p=0.046), sleep disturbance (p=0.02), over-all asthma symptoms (p=0.013), and an improvement in satisfaction with treatment (p=0.019) in patients to whom LTRAs were added-on, whereas the patients receiving anti-histamines reported no significant changes in these symptoms. These results suggest that LTRAs are more effective than anti-histamines as an add-on therapy in symptomatic patients with asthma complicated by allergic rhinitis.
著者
山村 高淑
巻号頁・発行日
2011-10-18

『ICT とくしまフォーラム』「パネルディスカッション 魅せます 徳島 e-トコロ」. 2011年10月18日. 徳島グランヴィリオホテル. 徳島市.