著者
西村 洋子
出版者
創価大学社会学会
雑誌
Sociologica (ISSN:03859754)
巻号頁・発行日
vol.4, no.2, pp.p1-21, 1980-03

以上,高知市における単親家族実態調査の結果を報告した。これはあくまで一部項目の素集計,単純集計による分折段階である。調査項目はもっと多く,とくに本稿では生活福祉面を載せきれなかった。またクロス集計分析がまったくなされなかったがそれらは今後ひきつづき充実整備をはかるつもりである。以上の分析を簡単に要約する。(1)単親家庭になった理由では,母子家庭も父子家庭も,配偶者との死別よりも生別の方が多い。ことに高知市では,母子家庭の「離別」が約8割弱,父子家庭では実に9割が相当する。それも中身は,離婚が最大理由で,全
著者
豊里友行著
出版者
沖縄書房
巻号頁・発行日
2010
著者
栗林 英範 石榑 康雄 陶山 史朗 高田 英明 伊達 宗和 畑田 豊彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. C, エレクトロニクス (ISSN:13452827)
巻号頁・発行日
vol.91, no.2, pp.173-179, 2008-02-01
参考文献数
17
被引用文献数
2

Depth-fused 3D表示原理を利用した2限式立体ディスプレイの微小な奥行再現方法を用いたときに,再現可能な最小の奥行量を調べ,奥行提示分解能の限界について検討した.この表示方法は,左右眼像のエッジ部分の狭い領域の輝度分布を変化させることで,微小な奥行を再現できるようにする.その結果,エッジ領域の幅が約2min of arc以下のとき,奥行弁別精度は約5視角秒となり,人間の両眼網膜像差弁別限界とほぼ同等であった.したがって,この提示方法により,人間の奥行弁別能力を満足させる微小な奥行が再現できる.
著者
関 麻由美
出版者
JSL漢字学習研究会
雑誌
JSL漢字学習研究会誌 (ISSN:18837964)
巻号頁・発行日
no.2, pp.27-32, 2010-04-22

母語・専門・日本語学習歴・日本語能力・漢字能力などの背景の異なる交換留学生が、ともに楽しく漢字を学ぶことができる「今週の漢字」という活動を紹介する。この活動は、それぞれの学習者が生活の中で見つけた言葉をクラスに持ち寄って発表するものである。発表を通じて、個々の生活のさまとともに、生活の中のどのようなものを学習のリソースとし、どのように学んでいるかも学習者同士で情報交換することができる。
著者
原田 眞澄 谷本 満江
出版者
中国学園大学
雑誌
中国学園紀要 (ISSN:13479350)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.131-135, 2006-06-16
被引用文献数
1

乳幼児期は基本的な生活習慣を確立していく段階であるが,夜遅くまで起きている習慣がつく子どもが急増してきている。保育所・幼稚園などでも園児の夜ふかしが問題視され,保育者は家族に早寝早起きするよう働きかけてはいるが,期待した成果が得られていないのが実状と思われる。早寝早起きの意義は大きく理想ではあるが,時代的背景を考慮すると限界も感じてしまう。それよりも,家族がおかれている環境の中で実現可能なことから改善していくという柔軟さも必要なのかもしれない。そこで,現代の子育てにおいて,子どもに少しでも良質な睡眠を提供するための手立てとはどのようなものかを検討したいと考えた。岡山県の保育所・幼稚園の5〜6歳児260名を対象に,2週間連続の睡眠リズムと就寝時の過ごし方に焦点をあてて,質問紙によるアンケート調査を実施した。睡眠リズムは週末に崩れやすく,就寝時までの過ごし方はテレビやビデオから光刺激を多く受けている特徴が明らかになった。今後は,こうした点にも着眼した保健指導を行う必要性が示唆された。
著者
石田 京子
出版者
三田哲學會
雑誌
哲学 (ISSN:05632099)
巻号頁・発行日
vol.134, pp.149-170, 2015-03

特集 : 西脇与作君・樽井正義君退職記念寄稿論文Diese Abhandlung betrachtet Kants Unterscheidung zwischen Moral und Recht vom Standpunkt der zwei fundamentalen Begriffe der Kantischen praktischen Philosophie, i.e., der Gesetzgebung und der Freiheit, aus, um das Verhältnis des Rechts zum kategorischen Imperativ zu erläutern. Grundsätzlich stimme ich dem Gedanken zu, es gebe einen negativen und einen positiven Begriff der äußeren(rechtlichen)Freiheit. Ein negativer Begriff der äußeren Freiheit kann als die Unabhängigkeit von der Nötigung durch andere Personen verstanden werden, während ein positiver als die Freiheit der rechtlichen Vernunft aufgefasst wird. Um diesen Gedanken zu bestätigen, weise ich zuerst darauf hin, dass die Selbstgesetzgebung der praktischen Vernunft in der Grundlegung nicht als identisch mit der ethischen Gesetzgebung in der Tugendlehre betrachtet werden kann. Die Selbstgesetzgebung in der Grundlegung ist die Selbstgesetzgebung überhaupt, welche sowohl der rechtlichen als auch der ethischen Gesetzgebung zugrunde liegt. Dann erwäge ich, was ein positiver Begriff der äußeren Freiheit ist und wie die Selbstgesetzgebung in Bezug auf das Recht möglich ist. Nach der Einleitung in die Tugendlehre kann man das höchste Prinzip der Rechtslehre für den kategorischen Imparativ an sich halten, welcher die Verallgemeinerbarkeit der Maximen fordert. Aber das höchste Prinzip der Rechtslehre bezieht sich lediglich auf die Maximen der äußeren Freiheit, die anderen Personen eine Handlung vorschreibt. In diesem Aspekt kann man in Kants Rechtslehre seine Idee der Autonomie finden. Dieser Gedanke hat mit dem Dilemma von Gemeinschaft und Freiheit zu tun. Zwar können wir keine Gemeinschaft mit anderen Personen bilden, wenn wir nicht unser gegenseitigen Verhältnis bestimmen. Aber wenn andere Personen bestimmen, was ich tun soll, wird mir die Freiheit entzogen. Kants Entwurf ist das einzige Konzept, das die Kompatibilität von Gemeinschaft und Freiheit möglich macht.
著者
野島 義照 沖中 健 小林 達明 坊垣 和明 瀬戸 裕直 倉山 千春
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
造園雑誌 (ISSN:03877248)
巻号頁・発行日
vol.56, no.5, pp.115-120, 1993-03-24
被引用文献数
13 9

建築物の壁面につる植物を被覆させることによる夏期の壁面温度の上昇抑止効果を把握するための測定実験を行った。簡易建築物の南側につる植物で覆われた壁面とつる植物のない壁面とを設け,壁面温度,壁面での熱流の経時変化を,晴れた日,曇りの日,晴れた日で室内は冷房,という3種類の異なった条件の日に計測した。そのうち1日の計測では,つる植物の葉からの水分の蒸散量,地際の幹での樹液流速の計測,熱赤外線ビデオカメラを用いた南側壁面全体の表面の温度分布の画像撮影をも行った。壁面の緑化により壁面の最高温度を約10℃低下させることができること等が確かめられた。また,日中,壁面緑化による壁面温度の低減量が大きくなるにつれて,葉からの蒸散量も大きくなる傾向が見られた。
著者
遠山 茂樹
出版者
情報文化学会
雑誌
情報文化学会誌 (ISSN:13406531)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.43-50, 2013-12-15

本稿では地域コミュニケーション実態の解明をめざし,その予備的考察のために地方大学へ通う18〜26歳までの大学生「住民」への質問票調査を通して,彼らの日常的なメディア接触,居住地域への関心度,地域情報収集におけるメディア利用等の実態およびその傾向を明らかにしようとした。分析の結果,デジタル・ネイティブとなる現在の大学生は,インターネットサービスを積極的に利用している現状が判明したが,地域情報収集においてはロコミと地元マスメディア情報に依存している傾向が読み取れた。高知県出身者と県外出身者との比較では,居住地域への関心が高い層では積極的に地域情報収集が行われ,多様なメディアを活用している傾向も読み取れた。しかしながら,地域情報収集行動における差異については,出身県に起因するものよりも地域関心度による差のほうが大きい結果となった。
著者
藤井 康生
出版者
大阪市立大学
雑誌
人文研究 (ISSN:04913329)
巻号頁・発行日
vol.48, no.6, pp.7-32, 1996
著者
西野 厚志
出版者
[出版者不明]
巻号頁・発行日
2012

制度:新 ; 報告番号:甲3982号 ; 学位の種類:博士(学術) ; 授与年月日:2012/11/27 ; 早大学位記番号:新6153
著者
山岸 駿介
出版者
筑波大学
雑誌
大学研究 (ISSN:09160264)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.131-152, 2001-03

山岸でございます。前回の5回のシリーズの時には、3回か4回出席をいたしました。今回は、先週も来られませんで、来週も駄目でということで、不参加が続いてしまいました。前回、一橋大学の事務局長さんが、どのようなことをお話になった ...