著者
櫻井 準也
出版者
尚美学園大学
雑誌
尚美学園大学総合政策研究紀要 (ISSN:13463802)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.101-110, 2016-09-30

現代のポピュラー・カルチャー(大衆文化)の一つである漫画には、手塚治虫や石ノ森章太郎などの漫画界の巨匠たちをはじめ、多くの漫画家の作品に考古学者が登場してきた。その数は1960年代まではそれほど多くなかったが、1970年代になるとその作品数が増え、当時のオカルトブームの影響を受けた作品に考古学者が登場するなど当時の世相を反映している。また、1950年代から1960年代の考古学者キャラクターは中年男性で、普段は学者らしいスーツ姿、発掘調査や野外活動においては作業着姿やサファリ・ルックで描かれるが、1970年代になるとこれらとは異なったイメージの新たなキャラクターが出現している。このように、漫画作品は当時の日本社会における考古学者や考古学のイメージを知ることができる貴重な資料として捉えることができる。
著者
藤本 浩之輔
雑誌
人文研究 (ISSN:04913329)
巻号頁・発行日
vol.20, no.4, pp.315-330, 1968
著者
小風 秀雅
出版者
交通史学会
雑誌
交通史研究 (ISSN:09137300)
巻号頁・発行日
no.78, pp.19-37, 2012-09-11
著者
松井 和輝 古川 正統 安藤 英由樹 前田 太郎
出版者
特定非営利活動法人 日本バーチャルリアリティ学会
雑誌
日本バーチャルリアリティ学会論文誌 (ISSN:1344011X)
巻号頁・発行日
vol.20, no.3, pp.243-252, 2015

We manipulate equipment naturally as an extension of physical ability. However, it is unclear whether we can transform supernumerary body parts to our body image to use the equipment as a similar body parts. So, this study suggests that ownership is formed by the simultaneity of visual and tactile stimulation, and that this perception of ownership is important to form the body image. In addition, we propose that if the equipment appears to be extended continuously from our body and ownership of the equipment occurs, then the body image will be transformed to include the equipment. Therefore, in this study, the equipment was arranged to appear as extending from the body, and visual and tactile stimulation were used to elicit ownership of the equipment. The results confirmed that body image was transformed to include the equipment. Furthermore, this suggested that it is possible to incorporate equipment into one's body image, and that we could use the equipment as a supernumerary our own body-part.
著者
篠ヶ谷 圭太
出版者
日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.56, no.2, pp.256-267, 2008-06-30

本研究では,事前に教科書を読むという予習が授業理解に与える影響とその個人差について,中学2年生を対象とした歴史授業を用いて実験的に検討した。また,予習の効果の授業内プロセスについて検討を行うため,ノートのメモなどの授業中の学習方略に注目した。さらに本研究では,予習が授業への興味に与える影響や,予習時の質問生成の効果についても併せて検討した。予習群,質問生成予習群,復習群を設定した実験授業を行い,予習-復習,質問生成あり-なしの対比を用いて検定を行った結果,予習は歴史の背景因果の理解に効果を持つことが示された。ただし,学習観を個人差変数とした適性処遇交互作用(ATI)の検討の結果,そのような予習の効果は学習者の意味理解志向の高さによって異なることが明らかになった。また,学習方略に注目した授業内プロセスの検討の結果,予習が授業理解に与える影響とその個人差は授業中のメモを媒介して生起することが示された。さらに本研究では,予習は授業への興味を下げないことや,予習時の質問生成には効果が見られないことが示された。
著者
McLynn Neil
出版者
慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会
雑誌
慶應義塾大学日吉紀要 言語・文化・コミュニケーション (ISSN:09117229)
巻号頁・発行日
no.42, pp.41-70, 2010

Introduction to Iran : The Persian Empire The 'Persian Debate' : Choosing a Government System, 522 BCThe Empire Strikes Back : Xerxes and the Greeks, 485 BCFacing Asia: The Athenian Dilemma, 493 BCThe Birth of the 'German Question' : Augustus' Dilemma, 10 AD
著者
山本 百合子 金田 すみれ
出版者
福山市立大学
雑誌
福山市立女子短期大学紀要 (ISSN:02866595)
巻号頁・発行日
vol.35, pp.43-52, 2009

In this report, we have investigated various masks, which are used for covering one's face according to each specific situation, from the literatures. The summaries of this study are as follows.1)It was widely believed that a god stays in a body wearing a mask.2)The relations between god(s) and masks have been found in many countries. The masks were used for the dance that was dedicated to the god, the ceremony of the coming-of-age, and the funeral.3)Japanese people changes the expression for the masks with the words of `kamen', `fukumen', and an English word `mask'. The first word is generally used for the masks made of hard materials. The second one represents the masks of soft materials such as clothes, which cover the large part of the face. The last one indicates the masks covering the nose and the mouth for their health or work.4)Some masks are utilized for protecting the face against the bacteria from outside and suppressing the bacteria diffusion from inside. There are also the masks which protect the face in some works and sports.5)People usually wear a mask which is not a matter but a behavior of keeping calm without showing any feelings on their faces. A sense of values that such a behavior is a virtue still exists at present.
著者
長島 要一
出版者
国際日本文化研究センター
雑誌
日本研究 (ISSN:09150900)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.323-376, 2004-01

一八四六年八月に浦賀沖に達したビレ提督指揮下のガラテア号の出現が興味深いのは、1.それがとにもかくにも日本―デンマーク文化交流史の第一ページを飾る出来事であり、『故事類苑』外交部にも記事が載っていること、2. デンマークの国旗が史上初めて日本人の目にとまり、両国がお互いの存在を短時間とはいえ認めあったこと、3.デンマーク側の訪問が文字どおりの即興であり、十七世紀半ばのデンマーク東インド会社による二度にわたった日本進出計画挫折の時と同様、またしても情報不足、準備不足で日本を訪問したこと、にもかかわらず、4.上海から浦賀沖に至る航路途上の測量を、クルーゼンシュテルンおよびシーボルトの成果を比較しつつ行っている点、同様に、5.日本と日本人に関する観察を、これも先行文献の記述を対照しながら行い、私見を述べている点に興味をひかれるからである。ビレ提督の日本印象記は、デンマークの教科書中に散見されていた日本関係記事と、クルーゼンシュテルンの『世界周航記』デンマーク語版をのぞけば、日本を訪れたデンマーク人によって書かれた日本論の嚆矢であった。この印象記は、それまでの先行文献からの広い意味での「引用」に過ぎなかったデンマークの日本観が、ほんの短時間にしろ日本の国土と日本人に接し、その印象と評価を書き記した広義の「翻訳(誤訳)」へと質的変換をとげた画期的事件となったのである。以後のデンマーク人による日本記事は、直接に引用してあるかはともかくとして、ビレ提督の日本印象記抜きに語られることはなかった。 本稿は、ビレ提督の日本印象記を先行文献との関連で紹介しつつ、その史料としての特徴を素描し、ビレ提督浦賀沖訪問に関する日本側の史料と照合することにより、あわせてデンマークの日本認識と日本のデンマーク観を浮き彫りにする。 日本側の史料が終始一貫して「記録」にとどまり、その複数の記録がいずれも報告であり判断と評価を欠いているのに対し、ビレ提督の日本印象記は、事実の記録のみならず、先行史料を参照し、それを批判的に吟味する総合的かつ戦略的な「記述」であった。そこに一八四六(弘化三)年浦賀沖で演じられたドラマの象徴的な意味が見出されると思う。そしてそれは、七年後のペリー提督来訪により、大きなドラマに進展するのである。
著者
村上 守良 六反田 篤 伊東 励 伊波 富夫 祐田 彰 小住 哲也 香月 俊祐 宮崎 秀夫 佐伯 栄一
出版者
九州歯科学会
雑誌
九州齒科學會雜誌 : Kyushu-Shika-Gakkai-zasshi (ISSN:03686833)
巻号頁・発行日
vol.32, no.5, pp.673-685, 1979-01-31

1964年から1965年にかけて沖縄で大流行した風疹は, 妊娠中であった母親に感染し, 罹患した母親から種々の障害を持った子が出生した.風疹の胎児感染による人体への影響について種々の分野から多数の研究報告がなされ, 長骨の異常, 生歯の異常などが指摘されている.口腔領域の研究報告は少く, 未だ多くの疑問が残されたままとなっている.著者らは発症後12年を経過した昭和52年8月, 沖縄における先天性風疹症候詳児104名(男55名, 女49名)について, 口腔診査, 上・下歯列の印象採得, X線撮影を行ない乳歯残存状況について検討した結果, 次のごとき結論をえた.1.乳歯残存保有者率は男47.27%, 女40.82%, 男女合計44.23%である.2.乳歯残存歯率は男6.27%, 女4.80%, 男女合計5.58%である.3.一人平均乳歯残存保有歯数は男1.25本, 女0.96本男女合計1.12本である.4.1∿4歯の乳歯残存保有者が男40.00%, 女38.78%, 男女合計39.41%で, これは乳歯残存を有するもののうち約90%をしめている.5.歯種別, 顎別の乳歯残存歯率は, 正常児に比し, 第二乳臼歯の残存率が男女とも上・下顎において特に高率である.6.乳歯残存の後継歯の存在率は乳犬歯で, 男86.05%, 女94.29%, 男女合計89.74%, 第一乳臼歯では男85.71%, 女100.00%, 男女合計91.67%, 第二乳臼歯では男89.47%, 女100.00%, 男女合計92.31%である.7.先天性風疹症候詳児は正常児より, 乳歯の晩期残存が多数みられ, 永久歯の萌出が遅滞している.
著者
髙橋 陽子
出版者
日本幼稚園協会
雑誌
幼児の教育
巻号頁・発行日
vol.104, no.2, pp.58-63, 2005-02