著者
吉仲 亮 岩下 洋哲 川原 純 斎藤 寿樹 鶴間 浩二 湊 真一
出版者
公益社団法人日本オペレーションズ・リサーチ学会
雑誌
オペレーションズ・リサーチ : 経営の科学 (ISSN:00303674)
巻号頁・発行日
vol.57, no.11, pp.616-622, 2012-11-01

本稿では,フロンティア法による,与えられたグラフ上の特定の制約を満たす部分グラフ抽出の具体的応用例として,ナンバーリンクとスリザーリンクと呼ばれるパズルそれぞれのための解答器と問題生成器のアルゴリズムを提案し,実験結果を報告する.また,この技術を用いたスリザーリンクの問題作成支援についても議論する.
著者
竹増 まゆみ 梶谷 真也 徳本 和哉 要田 芳代 川上 恵子 只佐 宣子 堀川 俊二 福原 和秀
出版者
THE JAPANESE ASSOCIATION OF RURAL MEDICINE
雑誌
日本農村医学会雑誌 (ISSN:04682513)
巻号頁・発行日
vol.61, no.6, pp.904-908, 2013-03-31
被引用文献数
1

急性薬物中毒患者が搬入された際には,薬剤師が中毒原因物質に関する情報を迅速に収集し,個々の症例にあった適切な情報と治療方法を医師,看護師に提案する必要がある。 今回,ジフェンヒドラミン(以下,DPH)含有軟膏を大量に誤飲した99歳女性の救命治療に対して,胃洗浄を含めた治療方法と,患者の血中DPH濃度を経時的に測定することを提案した。その結果,血中DPH濃度の低下とともに臨床症状の改善が認められ,DPH含有軟膏誤飲例に対して胃洗浄を施行したこと,および血中濃度測定の臨床における有用性が示唆された。
著者
向 脩 川村 勇気 川喜田 雅則 竹内 純一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.471, pp.193-198, 2015-02-23

近年,インターネットにおいてボットと呼ばれるマルウェアに感染した端末群(ボットネット)により起こされる被害が大きな問題になっている.濱崎らは,同一のボットネットに属するホストは同期してパケットを送信するという特性(協調性)を利用した検出手法を提案した.この手法では,スパースな協調関係を推定するアルゴリズムであるglassoによりホスト間の協調関係を逐次的に推定し,協調関係の変化を捉えることによってボットネットの検出を行う.濱崎らの手法には問題点が二点あった.一点目は,ボットネットが活動していない時間のアラート(フォールスアラート)が多数観測されることである.この問題を解決するために,本研究では,移動平均を用いてアラートを上げる手法を実装した.二点目は,ボットネットが活動している時間帯は推定できても,ボットとして活動しているホスト群を推定することはできないことである.この問題をホスト間の協調関係を可視化することにより,解決する手法を提案する.さらに,これらの提案手法によって発見できた最近の事例を紹介する.
著者
川井 直人 三島 修
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:05252997)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.56-57, 1975

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。
著者
殷 燕軍
出版者
関東学院大学経済経営研究所
雑誌
新世紀 : 日本革命的共産主義者同盟革命的マルクス主義派機関誌 (ISSN:13447904)
巻号頁・発行日
no.274, pp.153-151, 2015-01

中国では,11月8日から始まった共産党第十八回代表大会は,2002年に最高指導者となった胡錦濤(Hu Jintao)の替わりに,習近平(XI Jinping)を総書記とする新執行部が選ばれた。また今年の3月に開かれる全国人民代表大会にて国家主席にも選ばれ,名実ともに中国の最高指導者になった。まさに10年一度の世代交代である。2002年胡錦濤氏をはじめとする中国指導部から10年経ったいま,中国の対外政策の変化も見え始めている。本稿は,21世紀最初の10年における胡錦濤体制の対外政策を振り返りつつ,習近平新体制の対外政策を予測してみたい。
著者
井上 知明
出版者
地方史研究協議会
雑誌
地方史研究 (ISSN:05777542)
巻号頁・発行日
vol.66, no.2, pp.52-54, 2016-04
著者
野波 寛 加藤 潤三 中谷内 一也
出版者
日本社会心理学会
雑誌
社会心理学研究 (ISSN:09161503)
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.81-91, 2009
被引用文献数
1 1

The present research investigated the legitimacy of actors that participate in managing natural resources as commons, and the determinants of their legitimacy. Legitimacy was defined as the approvability of the rights of others and the self, to participate in the management of the commons. Traits that actors expected of managers were highlighted as the determinants of legitimacy. We examined the effects of three traits: expertise, partyship, and locality. A questionnaire survey targeted three actors-farmers, fishermen, and other workers-involved in the red clay flow problem that has damaged the local sea in Ginoza village, in Okinawa. As a result, the legitimacy of farmers and fishermen was higher than that of civil servants. Results also indicated that the parties to the problem were more favored as managers than the experts, and that the actors favored local community members as managers over experts. Furthermore, the favored traits of managers as determinants of legitimacy were inconsistent among the actors. These suggested that the subjective locations of actors in participating in the control of the red clay flow were different from each other. The contributions of these findings to the expansion of social governance in managing the commons are discussed.
著者
堀田 龍也 高橋 純 青木 栄太 森下 誠太 山田 智之 吉田 茂喜 江山 永
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.32, pp.161-164, 2008
被引用文献数
4

教科書に準拠した算数科提示用デジタルコンテンツを開発した.教室におけるICT活用の現状と算数科の授業の実態から,教科書のレイアウトをそのまま拡大することを基本とした.開発された提示用デジタルコンテンツでは,見開きレイアウトの本文がリンク有効箇所となる場合が多く,リンク先のモジュールは本文と図表等の組合せが多かった.提示用デジタルコンテンツの開発を通して,教科書から提示用デジタルコンテンツへの変換ルールを同時に検討したところ,6カテゴリ,全26ルールのルール群が見出された.
著者
贄 育子 小幡 孝志 室津 史子
出版者
ヒューマンケア研究学会
雑誌
ヒューマンケア研究学会誌 (ISSN:21872813)
巻号頁・発行日
vol.5, no.2, pp.29-36, 2014

【目的】母性看護学実習に対する男子学生の思いを明らかにし、実習展開の示唆を得る。【方法】母性看護学実習を終了した男子学生9名を対象とし、半構造化面接により作成した逐語録を、テキストマイニングで分析した。【結果】補完類似度を用いた特徴表現抽出の結果、実習前は「男性-疎外感」、「実習-行く+したくない」、実習中は「新生児-看護」、「つながり-理解+できる」、「学生-必要」、「看護-経験+できる」、「観察-重要」、実習後は「まじめ-実習+したい」、「育児休暇-取る+したい」、「実習前-意味+ない」、「精神的サポート-必要」、「男性-支える」、「視点-増える」が抽出された。【結論】母性看護学実習に対して男子学生は、実習前は性差による疎外感から不安を抱えている。しかし、実習中は対象者とのかかわりを通して、学生にとって必要な経験ととらえ、実習後は父親としての将来像についても考えていることがわかった。