著者
村上 佳津美
出版者
一般社団法人 日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.57, no.1, pp.27-38, 2017 (Released:2017-01-01)
参考文献数
10
被引用文献数
2

注意欠如・多動症 (attention deficit hyperactivity disorder : ADHD) は, 多動性, 衝動性, 不注意の3主徴とする疾患である. 診断はDSM-5に基づき, 前述の3主徴の項目で行われる. しかし, 3主徴とも年代により症状が大きく異なるため, 診断においては年代の考慮も必要である. 鑑別診断においては特に自閉症スペクトラム症との鑑別が重要で, 困難である. 治療, 支援においては環境調整, 親への心理社会的治療, 子どもへの心理社会的治療, 学校などの関連専門機関との連携という4領域を組み合わせた心理社会的治療が優先され, 必要に応じて薬物療法を行う. 薬物はメチルフェニデート徐放剤, atomoxetineを使用するが, 適応は慎重に行う.
著者
揖斐 高
出版者
日本学士院
雑誌
日本學士院紀要 (ISSN:03880036)
巻号頁・発行日
vol.77, no.3, pp.179-219, 2023 (Released:2023-05-12)

The policy changes of the Edo shogunate known as the Kansei Reforms began in 1787 with the appointment of Matsudaira Sadanobu as chief councilor following the fall of his predecessor Tanuma Okitsugu. In 1790, as part of the reforms, the Kansei Edict prohibiting teachings other than the Neo-Confucianism of Zhu Xi was issued to the head of the Hayashi family, Rector Hayashi Nobutaka, and announced to his disciples the following day. Previously, in the year 1788, Sadanobu had invited the Neo-Confucian Shibano Ritsuzan from Kyoto to serve in Edo as an official scholar of the shogunate. Shibano Ritsuzan and his associates Nishiyama Sessai, Rai Shunsai and other Neo-Confucians from the western regions had been advocating a prohibition of heterodox schools. While this advocacy was indeed one influence leading to the Kansei Edict, for Sadanobu the Kansei Reforms were primarily a first step towards reformation of the education system itself and their true purpose was to correct systemic corruption and install new talent in the struggling Hayashi academy. Under pressure to reform the academy in response to the edict, Hayashi Nobutaka seventh generation head of the Hayashi family, fell ill and died without an heir in 1792 at the age of twenty-six. In response, Sadanobu sought to install someone sympathetic to the cause of education reform and capable of managing a transformation of the academy. In 1793, the then 26-year-old Hayashi Jussai, son of Matsudaira Norimori of the Iwamura Domain was chosen as eighth generation successor to the Hayashi family. Jussai, who had studied under the Hayashi trained scholar Shibui Taishitsu, was well known as a kanshi poet and a member of the daimyo elite literary salon Fūgetsusha. (View PDF for the rest of the abstract.)
著者
工藤 和俊 岡野 真裕 紅林 亘
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.78, no.7, pp.390-398, 2023-07-05 (Released:2023-07-05)
参考文献数
66

神経細胞を含む多様な細胞の集合体であるヒトの身体は,身体をとりまく地球環境がそうであるように,外界との間にエネルギーの移動があり,要素同士が複雑に相互作用し,束の間の秩序を保ちながら時間発展し自己組織化する非線形・非平衡開放系である.この非線形・非平衡開放系を解析し記述する方法論としての力学系アプローチはこれまで,身体におけるミクロな神経細胞の相互作用から,よりマクロな個体の振る舞い,さらには個体集団の集合的な振る舞いを共通の数理によって記述することに成功してきた.その具体例の1つは,身体運動の揺らぎの構造に関する研究である.絶えず変化し続ける身体ゆえに,たとえ立位で静止しようとしても姿勢を固定して留め置くことはできず,同一の運動を正確に再現しようとしても常に変動が付きまとう.これらの運動の時系列は,しばしば自己相似性(フラクタル性)を示すとともに,運動の学習段階や制御特性に応じてそのスケーリング指数が変化していく.また,このスケーリング指数は立位,歩行,会話を含むさまざまな運動や行為において,個人のダイナミクスすなわち個性を反映する指標になりうる.近年ではさらに,複数の人々が関わる場面を解析対象とすることで,対人間(たいじんかん)におけるダイナミクスレベルでのグローバルな協調関係を定量化する試みが進められている.もう1つの具体例は,ヒトの周期的な身体運動における協調パターンに関する研究である.ヒトの身体運動においては,歩行,ダンス,音楽演奏など,様々な周期的運動の協調パターン変化を,非線形力学系の秩序パラメータ変化に伴う分岐現象として記述できることが明らかになった.これにより,運動の学習プロセスを力学系の時間発展として理解することが可能になるとともに,「無秩序(試行錯誤)から秩序へ」という学習進展だけでなく「既存の秩序から新たなる秩序へ」という種類の学習プロセスを数理的に記述することが可能になった.これらの数理モデルはまた,パフォーマンスの急激な向上や学習停滞(プラトー)など運動の学習プロセスにおける様々な現象が,力学系の時間発展に伴い自発的に生じうることを示唆している.ヒト同士の社会的相互作用についても,対人間の運動協調課題において個人単独とは異なる振る舞いの創発が報告されており,結合振動子系モデルによってこの現象が再現されている.また,対人間における運動の協調がヒトの向社会行動を促進することが明らかにされており,ヒト社会において時代や地域を問わず普遍的に存在する音楽やダンスの社会的機能や役割について,定量的な解析が可能になりつつある.以上のとおり,身体を非線形力学系として捉えるという立場から,ヒト個体のみならず,ヒト集団の社会的振る舞いを含めた幅広い時空間スケールの現象を統一的に捉えることが可能になる.このような物質・生命・社会の境界を越えたスケールフリーの法則性を見出そうとするアプローチは,ヒトの振る舞いを微視的な物質要素から説明しようとする立場に対する相補的な方法論として,今後さらなる発展が期待される.
著者
上條 明弘
出版者
首都大学東京小笠原研究委員会
雑誌
小笠原研究年報 (ISSN:03879844)
巻号頁・発行日
no.34, pp.31-58, 2011-05-31

太平洋戦争中の父島は南方戦線への物資輸送の中継点であった。1944(昭和44)年6月にアメリカ軍のサイパン攻略が始まると、硫黄島の防衛力増強が必要となった。そこで、日本軍は父島を経由して物資を硫黄島に届けるべく、船団を組織した。しかし、多くの艦船が潜水艦、艦載機により攻撃を受け、沈没・損傷した。1944年8月4日、駆逐艦「松」を旗艦とする第四八〇四船団は、アメリカ海軍任務58機動部隊の艦載機の攻撃、および任務58.1.6機動部隊の巡洋艦・駆逐艦の砲撃をうけた。この攻撃はレーダーと連携した砲撃の実験であることが示唆された。
著者
青島 周一
出版者
一般社団法人 日本薬学教育学会
雑誌
薬学教育 (ISSN:24324124)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.2019-022, 2020 (Released:2020-04-24)
参考文献数
12

前景疑問に向き合う上で,EBM(Evidence-based Medicine)は優れた方法論の一つですが,臨床医学に関する継続的な学びを実践していくうえでも有用です.とはいえ,EBMスタイルで学ぶことにも,いくつかの障壁が存在します.本稿ではEBMスタイルでの学習を妨げている要因を考察しながら,その障壁を乗り越えるために設立された「薬剤師のジャーナルクラブ」の取り組み概要と,教育プログラムとしての有用性について論じます.
著者
白井 純
出版者
地域ブランド研究会事務局
雑誌
地域ブランド研究 (ISSN:18812155)
巻号頁・発行日
no.11, pp.41-60, 2016-03

旧松本藩の藩版に兵法書「兵要録」がある。「兵要録」はまず活字本が出て藩校教育に用いられた後、度重なる本文校訂を経た決定版が整版として大量に印刷され、書肆が流通を担当することで広く普及した。この「兵要録」活字本二種を、信州大学人文学部の日本文学・日本史学・日本語学分野が共同で行っている長野県木曽郡王滝村御嶽神社の文献史料調査の際に発見したが、そこには木曽山村氏の家臣であった大脇自笑による緻密な本文校訂が豊富な書き込みとして残されており、その内容を読み解くことで、木曽福島と中津川を中心に活動した兵法家を中心とした専門学術ネットワークの存在が浮かび上がってきた。大脇自笑は、江戸時代の兵学として著名な長沼流の兵法家である。長沼流兵法は松本藩出身の長沼澹齋が創始した合理性を重んずる兵法で、江戸時代には主要な二つの流派を中心に伝授されていたが、著者による写本や版本は残らず、流派を反映した異なる本文が乱立する状態にあった。大脇自笑はそうした伝授関係からみれば末流に過ぎないが、数多くの長沼流兵法家の名前と異文を引用しており、豊富な情報を収集し得たことが見て取れる。御嶽神社蔵「兵要録」は、僅かに残存するに過ぎない活字本の完本二種であるということに留まらず、木曽の人、大脇自笑による原典主義を基盤とする考証学的な本文校訂の姿を伝える貴重な文献である。
著者
川合 康
出版者
日本大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

本研究は、治承・寿永内乱期の戦争のなかで形成された鎌倉幕府権力が、いかなる政策や行事の遂行によって平和状態を実現していったのかについて、考察を行ったものである。I「敵方武士の赦免の問題」、II「敵方張本の遺族の保護の問題」、III「味方の戦死者遺族と負傷者の保護の問題」、IV「村落の勧農、復興政策」、V「敵・味方を問わない鎮魂・供養」の5つの側面から史料を収集し、成立期幕府の新しい政策基調を明らかにした。
著者
泉 沙織
出版者
日本メディア学会
雑誌
メディア研究 (ISSN:27581047)
巻号頁・発行日
vol.103, pp.215-233, 2023-07-31 (Released:2023-10-24)

While striptease, known as "strip" in Japan, has been performed in various forms for over 70 years, the presence of female spectators for strip has become increasingly visible through the media in recent years. However, female spectators were present, although in small numbers, even in the early history of striptease in Japan. This study aims to examine the discourse regarding female spectators of early striptease in post-war Japan to clarify how women accepted early striptease, and to examine the social context in which this acceptance occurred.    This study surveys newspapers and magazines from the National Diet Library and employs critical discourse analysis as a methodology to explore elements that appear inside and outside the discourse of female spectators. It covers the period from 1947-when the "Gakubuchi-show," regarded as the origin of "strip", began-to 1953, when the boom of striptease reached its peak.    During this time, female spectators either praised the beauty of the dancers’ bodies or expressed embarrassment "as members of the same sex" at the display of nudity. This study regards this reaction as identification with the dancers, and argues that it occurs as a result of female spectators "looking at" their own bodies in the performance form, where the dancer and the spectators both exist in the same space. Additionally, the nature of this identification varies depending on the social background of the spectators, which is closely related to the social situation of post-war Japan. Furthermore, negative discourse on striptease by female spectators may have been common because their statements were made in the presence of male journalists and male spectators.
著者
陳 黙 蔡 立義 加藤 たか子 和泉 俊一郎 樋口 雅司 加藤 幸雄
出版者
公益社団法人 日本繁殖生物学会
雑誌
日本繁殖生物学会 講演要旨集 第104回日本繁殖生物学会大会
巻号頁・発行日
pp.206, 2011 (Released:2011-09-10)

【背景】我々は以前の本大会で、ブタFSHプロモーターにヘルペスウイルスの一つであるHSVチミジンキナーゼ(HSV-TK)遺伝子を連結して作成したトランスジェニック(TG)ラットが雄性不妊を示す事を報告している。その原因を調べると、精巣では、FSHプロモーターに依存せずにウイルスTK遺伝子に内在する精巣特異的な転写開始点により異所性に円形精子細胞でHSV-TKが発現されることにより精子形成異常を示すことを確認した。つまり、ヘルペスウイルスに感染したヒトの精巣では、HSV-TKの発現により精子形成に影響が出て男性不妊になる可能性が考えられる事になる。そこで、男性不妊患者の精液から回収したDNAを調べる事で、ウイルス感染の有無を調べることにした。 【方法】今回は、ヒトの男性不妊患者153名(年齢21-40代)の精巣から採取した精液をより調製したDNAについて、Nested-PCR法による増幅反応を行い、増幅物については塩基配列の測定を行った。また、不妊患者の精液における精液量、精子数、精子運動性などの測定を行った。 【結果】検査した不妊患者でウイルスDNAが確認された。その感染率は、HSVが39例(26%)、CMVが33例(22%)で、EBVとHHVは共に4%以下であった。しかも、感染者全体(59名)の37%の感染者にウイルスの2重感染が認められ、そのほとんどはHSVとCMVの2重感染であった。一方、ウイルス感染者と非感染者の間には、疫学的に精子異常の差が認められなかった。 【考察と結語】不妊患者の精液にウイルスDNAを高頻度に検出した。しかも、その4割弱に2種類のウイルスが重感染していることを発見した。ウイルス感染者おける精子異常性には特に有意な差が認められなかった。つまり、非感染者とは原因が異なるにもかかわらず、男性不妊患者の精子は非感染の状態と同じと言うことになる。ウイルス感染者における不妊の機序を解明するには、1)HSV-TK遺伝子が精巣で実際に発現している事を確認することが急務で、その上で、2)HSV-TKの標的分子とその下流の出来事を調べる必要がある。
著者
藤原 真一
出版者
一般社団法人 表面技術協会
雑誌
表面技術 (ISSN:09151869)
巻号頁・発行日
vol.67, no.5, pp.242-248, 2016-05-01 (Released:2017-05-01)
参考文献数
10
被引用文献数
1
著者
武者 忠彦
出版者
The Association of Japanese Geographers
雑誌
地理学評論 (ISSN:13479555)
巻号頁・発行日
vol.79, no.1, pp.1-25, 2006-01-01 (Released:2008-12-25)
参考文献数
46
被引用文献数
3 1

本研究では,松本市中央西土地区画整理事業を事例に,地方都市における中心市街地再開発のメカニズムを制度的環境,都市政治,商店経営者の戦略という三つの視点から分析した.松本市では当初,行政と商店街組織の連携により再開発計画が推進されたが,補助金の削減という財政的要因に加え,個々の商店経営者らの現状維持的な戦略によって再開発は1980年代を通じて停滞した.しかし,大店法緩和を契機に,市長の開発主義的思想に基づく中心市街地への積極投資や行政の大型店対策が都市成長という名目で正当化され,再開発推進体制は再強化された.一方で,商店経営者の戦略は推進体制と必ずしも連動せず,固定資産税の増加などによる商店街からの撤退,テナント賃貸業への転換による商店街への残留,テナントの供給増に対応した新たな経営者の進出など,戦略は多様化した.こうした多様化は,区画整理事業の展開や事業後の商店経営環境の維持にプラスに作用する一方,開発目的を商店街振興から都市成長へとシフトさせ,行政主導の再開発を加速させるという結果をもたらした.
著者
Kazuhito Kimoto Saiko Aiba Ryotaro Takashima Keisuke Suzuki Hidehiro Takekawa Yuka Watanabe Muneto Tatsumoto Koichi Hirata
出版者
The Japanese Society of Internal Medicine
雑誌
Internal Medicine (ISSN:09182918)
巻号頁・発行日
vol.50, no.18, pp.1923-1928, 2011 (Released:2011-09-15)
参考文献数
25
被引用文献数
12 48 5

Objective Barometric pressure has been reported as a triggering and exacerbating factor in migraine headaches, although there are few reports concerning the association of weather change and migraine headache. The relationship between barometric pressure changes and migraine headaches was prospectively examined. Methods A total of 28 migraine patients who lived within 10 km of the Utsunomiya Local Meteorological Observatory kept a headache diary throughout the year. Daily and monthly mean barometric pressure data of the Utsunomiya Local Meteorological Observatory were obtained via the homepage of the Meteorological Office. Results The correlation between headache frequency obtained by the headache diaries for 1 year and changes in the barometric pressure during the period of 2 days before and 2 days after the headache onset were evaluated. The frequency of migraine increased when the difference in barometric pressure from the day the headache occurred to the day after was lower by more than 5 hPa, and decreased when the difference in barometric pressure from the day the headache occurred to 2 days later was higher by more than 5 hPa. Of 28 patients, weather change was associated with migraine headache development in 18 (64%) patients, 14 of which reported low barometric pressure to be a cause of headache. There was no association between the monthly mean barometric pressure and headache frequency throughout the year. Conclusion Barometric pressure change can be one of the exacerbating factors of migraine headaches.
著者
渡辺 護
出版者
日本ペストロジー学会
雑誌
ペストロジー (ISSN:18803415)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.17-23, 2021-03-25 (Released:2022-03-25)
参考文献数
15
被引用文献数
5

富山県の立山山麓で1995年からクサギカメムシとスコットカメムシの越冬飛来の観察してきた.今回,クサギカメムシおよびスコットカメムシ飛来数と降雪量の関係,クサギカメムシ飛来数とスギ花粉飛散量との関係,さらに両種の飛来数に影響を及ぼす気象要素との関係について検討を行った. クサギカメムシの飛来数と降雪量には関係はみられなかったが,スコットカメムシでは飛来数が多いと降雪量が多くなることが示唆された.また,クサギカメムシの飛来数を春のスギ花粉飛散量で予測することは出来なかった. クサギカメムシの飛来数が多い年は交尾産卵期(5月上旬〜6月下旬)と幼虫発育期(5月下旬〜8月上旬)の最高気温が高い傾向が示された.スコットカメムシの飛来数が多い年は羽化期(8月下旬〜9月中旬)の降水量が少ない傾向,飛来期(10月下旬〜11月中旬)の風速が弱い傾向が示された.
著者
木村 文隆 伊丹 千晶 LU Hui-chen HUANG J-y
出版者
大阪大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2011

大麻の有効成分であるカンナビノイドは、逆行性の神経伝達物質として注目を受けたが、近年では、感覚皮質においてのスパイクタイミング依存性可塑性の長期抑圧を導く伝達物質として再度注目されている。一方、長期抑圧が誘導されると、入力線維はしばしば刈り込まれることが知られている。このことは、カンナビノイド投与単独でも入力線維の刈り込がおこる可能性を示している。我々は、視床-皮質投射において、発達期にカンナビノイド受容体依存性の長期抑圧が起こることを見出した。視床-皮質投射の変化を調べたところ、長期抑圧が起こっている時期に一致して軸索の退縮が起こることも見出した。外因性にカンナビノイドを投与することによって退縮が起こるかは現在検討中である。