- 著者
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笠井 恵里
佐々木 亨
岡崎 博
- 出版者
- 日本草地学会
- 雑誌
- 日本草地学会誌 (ISSN:04475933)
- 巻号頁・発行日
- vol.52, no.2, pp.95-100, 2006
- 参考文献数
- 28
- 被引用文献数
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家畜毒性がないとされるメドウフェスク由来のエンドファイト(Neotyphodium uncinatum)をイタリアンライグラス品種ワセユタカ,ウヅキアオバ,ワセアオバ,タチムシャ,シワスアオバ(2倍体),アキアオバ,ミユキアオバ,ナガハヒカリ(4倍体)および育成系統(JNIR-1,2倍体)の幼苗に接種し,接種2か月後のエンドファイト感染率,次代への種子伝染率を検討した。供試品種・系統の全てで接種の成功例が認められたが,感染率は2倍体品種で26-63%,4倍体品種で15-17%,2倍体の育成系統で57%であり,品種・系統間差が認められた。次代への種子伝染率は0-100%であり,各品種・系統間および個体間で差異があった。いずれの場合でも,4倍体品種で感染率が低い傾向が見られた。