著者
石井 信光 本多 幸蔵 富宇 賀優
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.81, no.1, pp.25-31, 1986-01-15 (Released:2011-11-04)

長年培ってきたビール醸造技術・エンジニアリング技術を結集し, コンピュータを活用した情報処理自動化によるビール製造工程 (仕込, 発酵, 炉過, CIP, びん詰, 動力) 管理の高度化, 積極的な新技術, 新設備の導入による省エネ, 省力化を目ざした最新鋭自動化ビール工場について紹介していただいた。
著者
山本 昌幸 棚田 教生 元谷 剛 小林 靖尚 片山 知史
出版者
一般社団法人 水産海洋学会
雑誌
水産海洋研究 (ISSN:09161562)
巻号頁・発行日
vol.84, no.3, pp.178-186, 2020-08-25 (Released:2022-03-17)
参考文献数
25
被引用文献数
1

瀬戸内海東部のアイゴの資源生態を明らかにするため,2013年4–12月に岡山県,香川県,徳島県で漁獲された本種の年齢・成長と産卵期について調べた.標準体長は117–310 mmであった.生殖腺重量指数(GSI)は雌が0.04–40.36,雄が0.01–30.16となった.組織切片観察から,雌雄それぞれGSIが3.57と4.79以上の個体が成熟し,7月下旬に退行期の雌が観察された.GSIが3.57以上の雌と4.79以上の雄は,それぞれ6–8月と6–7月に出現した.さらに雌雄ともにGSIは6月中旬から7月に高くなった.耳石のチェックマークは6–8月に年1回形成された.最高年齢は雄と雌でそれぞれ4歳と8歳であった.雌雄の有意な成長差は認められなかった.成長式は,SLt=255 (1−e−0.56(t+0.95)), (SL:標準体長mm, t:年齢)となった.
著者
乾 敏郎 小川 健二
出版者
日本認知心理学会
雑誌
日本認知心理学会発表論文集 日本認知心理学会第6回大会
巻号頁・発行日
pp.35, 2008 (Released:2008-11-10)

なぞりと模写のfMRI実験の結果から、これらのメカニズムに関するモデルを提案し、動作模倣との関連性についても考察する。乾(2007)では、左頭頂葉と右頭頂葉において、対象が自己中心座標と対象中心(または環境中心)座標でそれぞれ表現されていると仮定している。言い換えると、左頭頂葉は、主に外界の時空間的な変化を身体運動に変換するという意味で、情報の流れが「他者→自己」であり、右頭頂葉は自己の運動を他者(物体)に投影して、外界にある他者(物体)のイメージを作り、操作するという意味で、情報の流れは「自己→他者」であると言える。なぞりは、対象中心座標の表現のみでカーソルの軌道を制御できるのに対し、模写は、曲線を一旦自己中心表現に変換して再生しなければならない。しかも、自己中心座標と対象中心座標の変換を行い、部分の確認がなされる必要がある。このモデルによって、closing-in現象も説明可能である。
著者
冨田 りさ 酒井 佳永
出版者
跡見学園女子大学
雑誌
跡見学園女子大学心理学部紀要 (ISSN:24348295)
巻号頁・発行日
no.4, pp.169-180, 2022-03

本研究では,人がストレスフルな体験に遭遇したときに精神的健康を維持し続ける力であるレジリエンス(resilience)のうち,後天的に向上させやすいとされる獲得的レジリエンスに着目し,未来,現在,過去の自分に対する評価である時間的展望体験とソーシャル・サポートとの関連を検討することを目的として,女子大学生95名(Mean:20.7,SD:1.02)を対象に,二次元レジリエンス要因尺度(平野,2010)の下位尺度である獲得的レジリエンス尺度,時間的展望体験尺度(白井,1994),大学生用ソーシャ・ルサポート尺度(片受・大實,2014)で構成される質問紙調査を実施した。 分析方法としては獲得的レジリエンス尺度を従属変数,時間的展望体験尺度と大学生用ソーシャル・サポート尺度を独立変数とする階層的重回帰分析を行い,その結果をふまえて獲得的レジリエンス尺度に時間的展望体験尺度と大学生用ソーシャル・サポート尺度が相互に関連しながら影響を及ぼすモデルを作成し,共分散構造分析を用いて探索的に検討を行った。 その結果,階層的重回帰分析では,獲得的レジリエンス尺度の問題解決志向には未来指向性と情緒・所属的サポートが関連し,自己理解には未来指向性と情報・道具的サポートが関連し,他者心理の理解には過去受容と評価的サポートが関連していることが示された。共分散構造分析では,評価的サポートが時間的展望体験尺度の3要因とそれぞれ関連していることが示され,時間的展望体験尺度を介して獲得的レジリエンスに寄与することが示唆された。
著者
小泉文夫著
出版者
平凡社
巻号頁・発行日
1994

2 0 0 0 世紀

著者
世紀編集室
出版者
世紀編集室
巻号頁・発行日
no.207, 1967-08
著者
下司 晶
出版者
教育思想史学会
雑誌
近代教育フォーラム (ISSN:09196560)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.47-61, 2008-09-12 (Released:2017-08-10)

「臨床の知」の源泉をフロイトと精神分析に求め、そこに潜む問題を検討する。そのためフロイトとフロイト主義における精神分析の科学的位置づけの変容を思想史的に考察し、教育との連関を探る。各章では、それぞれ次の課題が検討される。(I)S・フロイトにおいて精神分析は、自然科学/精神科学の区分に対してどのように位置づけられるか。(II)フロイトの理論的後継者H・ハルトマンが、精神分析を「自然科学化」「発達心理学化」したことによって、精神分析にいかなる変化が起きたのか。(III)フロイトからフロイト主義に至る精神分析の科学性の変容は、精神分析と教育との関係に何をもたらしたのか。

2 0 0 0 OA 上総国誌

著者
安川惟礼 著
出版者
松雲窠
巻号頁・発行日
vol.5巻 村部 中, 1879
著者
高橋 智子 川野 亜紀 中川 令恵 大越 ひろ
出版者
一般社団法人 日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会誌 (ISSN:13411535)
巻号頁・発行日
vol.40, no.5, pp.314-322, 2007-10-20 (Released:2013-04-26)
参考文献数
13
被引用文献数
2

本研究では,高齢者に好まれるごぼうを材料とした,食べやすいレトルト食品開発の基礎的研究を,力学的特性,咀嚼運動,官能評価より検討した。その結果,加圧・加熱時間が長く,表面積を大きく成形したごぼうであるほど軟かく調理できることが判った。また, ごぼう繊維に対して, 斜め方向から咀嚼できるよう成形したごぼ,咀嚼速度が速く食べやすいことが示された。以上の結果より,ごぼうは,加圧・加熱時間,加熱時の表面積,および咀嚼時における臼歯の貫入方向を考慮することで,食べやすいごぼう調理が可能になると推測される。
著者
青柳 美樹 髙山 裕子 多賀 昌江
出版者
日本産業看護学会
雑誌
日本産業看護学会誌 (ISSN:21886377)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.9-16, 2020 (Released:2020-11-17)
参考文献数
19

目的:夫の海外赴任に同行する妻の現地相談相手の有無と社会参加率の滞在期間別の比率の差と変化を明らかにすることを目的とした.方法:2016年と2017年にWeb調査を実施し,χ2検定または正確確率検定,CochranQ検定,McNemar検定を用いて差・変化を分析した.結果:1~3年未満群と5~10年未満群において,人との付き合い,特に日本人友人との付き合いは2017年に減少していた.一方で,相談相手のいる妻は増加していた.また,1~3年未満群では,2016年の社会参加率が他群よりも低かった.相談相手・社会参加ともにない妻,または夫との関わりのみの妻は両年とも10%を超え,同一者の傾向にあった.考察:社会参加や人との付き合いを縮小する期間,または関わりを持たない期間を有する妻が一定数いる可能性が推察された.妻が滞在期間中に孤立せず安定したメンタルヘルスを保つための継続的な支援方法を産業看護職は現地関係者と協働して検討する必要があると考える.
著者
天藤 雅之 竹下 哲郎 中澤 崇徳 木村 英隆 安保 秀雄
出版者
The Iron and Steel Institute of Japan
雑誌
鉄と鋼 (ISSN:00211575)
巻号頁・発行日
vol.79, no.1, pp.98-104, 1993-01-01 (Released:2009-06-30)
参考文献数
14
被引用文献数
14 21

Room temperature creep behavior has been investigated for typical stainless steels (SUS304, SUS430, SUS410L). The mechanism of creep is discussed in comparison with creep data on a carbon steel (SM400).The results are summerized as follows:1) Stainless steels showed creep deformation at a stress around 0.2% proof stress. Though creep rate decreased monotonously with increase in time, deformation did not ceased even at a time 1000 h. The creep curve of SUS304 steel followed a logarithmic creep law.2) No creep was observed in steel SM400 below a critical strain rate at around 10-8S-1.3) The facts that interstitial free steels showed room temperature creep, and that SUS304 steel showed no creep at 300°C suggest that the suppression of creep can be attributed to the dynamic strain aging due to the interaction between dislocation and interstitial carbon and nitrogen atoms.
著者
高橋 純 堀田 龍也
出版者
一般社団法人 日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.28, no.suppl, pp.133-136, 2005-03-20 (Released:2016-08-01)
参考文献数
4
被引用文献数
9

22,810人の小学生を対象に, キーボード入力スキルの現状を調査した.その結果, 次のことが明らかとなった.1)ひらがな一文字の入力では, 最も遅い3年生が14.9[文字/分], 最も速い6年生は25.4[文字/分]であった.また, 正確さは, 最も低い3年生が77.3[%], 最も高い6年生は86.2[%]であった.2)キーボード入力の基本的なトレーニングが完了すれば, 学年による差の少ない速さで入力できる.3)入力の速さは, 学年が高いほど少ない試合数で向上する.4)入力の正確さは, 濁音の文字が最も低い.特に, 濁音の中でも「ぢ」「づ」が最も正確に入力ができない.