出版者
海人社
雑誌
世界の艦船
巻号頁・発行日
no.945, pp.21-51, 2021-04
著者
野澤 直也 中澤 裕貴 立部 将 畠田 将行
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.46, pp.E-139_2-E-139_2, 2019

<p>【はじめに・目的】</p><p> 回復期リハビリテーション病院(以下,回リハ病棟)の主たる目的に日常生活動作(以下,ADL)の再獲得がある。当院では各患者に対して入院時から10日毎に担当看護師が「しているADL」の評価としてFIMを採点し、平行して担当セラピストが「できるADL」の評価として原則とは異なるが同じFIMの基準で採点をしている。当院回リハ病棟退院時の脳卒中患者の「しているADL」と「できるADL」の差の実態把握を目的とした比較検討を行ったため、若干の考察を加え報告する。</p><p>【方法】</p><p> 対象は2018年1月から3月の間に当院回リハ病棟を退院した脳卒中患者69名のうち、急変に伴い転院となった3名を除く66名(男性36名、女性30名)とした。平均年齢は71.7±11.8歳、平均入院日数は94.9±43.8日、疾患は脳梗塞50名、脳出血13名、クモ膜下出血3名であった。退院時における「しているADL」と「できるADL」のFIMの点数を、運動項目の合計値および階段を除く下位12項目それぞれでWilcoxonの符号付順位和検定にて統計処理した。有意水準は1%とした。なお、下位項目の階段は「できるADL」を「しているADL」として採点しているため除外した。</p><p>【結果】</p><p> FIM運動項目の合計値は「しているADL」の平均点数が72.9±21.6点、「できるADL」の平均点数が75.0±20.6点で有意差を認めた。また、下位12項目に関しては、更衣(下)、トイレ動作、移乗、トイレ移乗の4項目で有意差を認めた。有意差を認めた下位項目それぞれの平均点数は更衣(下)が「しているADL」5.8±1.8点、「できるADL」6.0±1.7点、トイレ動作が「しているADL」5.8±1.8点、「できるADL」6.1±1.7点、移乗が「しているADL」5.9±1.6点、「できるADL」6.2±1.3点、トイレ移乗が「しているADL」5.9±1.6点、「できるADL」6.2±1.4点であった。</p><p>【考察】</p><p> 岩井ら(2015)は入院時、退院時を問わず実行ADLと潜在的ADLの差は常に存在すると考えるのが妥当と思われると報告している。本研究においてもFIM運動項目の合計値より、退院時において「しているADL」が「できるADL」を下回っている傾向が確認された。原因としては下位12項目のうち有意差が認められた、更衣(下)、トイレ動作、移乗、トイレ移乗の4項目の影響が大きいと考えられた。これら4項目はいずれも日常生活の中で転倒が発生しやすい場面であるため、「できるADL」と「しているADL」との間に差が生じやすかったと考えられた。また、更衣(下)とトイレ動作に関しては、動作に必要とする時間との関係からも「できるADL」に比べ「しているADL」で介助量が多くなる傾向があったと考えられた。「しているADL」を「できるADL」により近づけていくにあたっては、有意差の認められたこれら4項目に関して、より差が生じている原因を分析したうえでアプローチをしていく必要性が示唆された。</p><p>【倫理的配慮,説明と同意】</p><p> 本研究は倫理的側面から個人情報保護に配慮し、個人を特定できない形式で後方的にデータの分析・検討を行った。</p>
著者
参謀本部 編纂
出版者
東京印刷
巻号頁・発行日
vol.第1巻, 1904
著者
小口 和代 才藤 栄一
出版者
一般社団法人 国立医療学会
雑誌
医療 (ISSN:00211699)
巻号頁・発行日
vol.61, no.2, pp.83-85, 2007-02-20 (Released:2011-10-07)
参考文献数
6

わが国における摂食・嚥下リハビリテーシヨンは1990年代になって急速に発展し, 1995年の日本摂食・嚥下リハビリテーション学会設立起より加速された. 会員数は直線的に増加し, 2006年には5,000名を超え, 内訳は, 言語聴覚士, 歯科医師, 看護師, 医師, 栄養士, 歯科衛生士などである.摂食・嚥下障害患者は, 嚥下の問題だけでなく食べること全体の問題を持っており, 種々の場面で, さまざまな職種によるリハビリテーションチームにより対応される. その際チーム全体として学際的なチームワークが求められる. 今後の課題は, 標準的評価尺度の整備とそれを用いての治療効果の証明である.
出版者
日経BP社
雑誌
D&M日経メカニカル
巻号頁・発行日
no.581, pp.49-53, 2003-02

マツダのスポーツカー「RX-8」。日産自動車の「フェアレディZ」が「すべて人間のために」を出発点に開発したのに対し,「すべてロータリーエンジンを生かすために」が原点だ。そのため,高回転型のエンジン,操縦性至上のサスペンションなど,気持ちが良いほど「過激」な設計思想が見える。バランスよりも一点突破。「4ドア」にだまされてはいけない—結構すごい。
著者
遅塚 忠躬
出版者
法政大学史学会
雑誌
法政史学 (ISSN:03868893)
巻号頁・発行日
no.41, pp.p1-18, 1989-03

2 0 0 0 OA 軽自動車年鑑

出版者
モーターファン社
巻号頁・発行日
vol.第1輯, 1942
著者
永井 久也 鈴木 大隆 北谷 幸恵 岩前 篤 小南 和也 坂本 雄三
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会環境系論文集 (ISSN:13480685)
巻号頁・発行日
vol.74, no.638, pp.457-463, 2009-04-30 (Released:2009-11-24)
参考文献数
6
被引用文献数
1 1

There are two points of view for the prevention design of moisture problem in the building insulated envelope. One is the strictly prevention of high moisture condition in the insulated wall cavity. The other one is the permission of short-term high moisture condition, condensation and high moisture content of the wooden material as long as keeping physical durability. If the later standpoint were chosen, the insulated envelope design of every variety for Japan would be possible. Nevertheless, there are no criteria to estimate the damage of physical durability of wood by the biological factors related high moisture condition. In the previous paper, we reported about the concept of the prevention design of moisture problem in the building insulated envelope and the relationships between water content and decay various woods under hygrothermal steady conditions. In this paper, the relationships between water content and decay of various woods under two kinds of hygrothermal transient conditions are shown.
著者
瀬川 裕司
出版者
明治大学教養論集刊行会
雑誌
明治大学教養論集 (ISSN:03896005)
巻号頁・発行日
no.369, pp.29-71, 2003-03

1920年代後半、オーストリアは不穏な空気に包まれていた。<赤いウィーン>といわれていた首都にかぎっていえば、巨大住居が計画的に建設されて住宅問題の解決に著しい進展があり、医療・教育施設も改善されて乳幼児の死亡率が大幅に低下するなど好ましい面も見られたが、27年ごろから反社会主義を掲げる<護国団>と社会主義を支持する<防衛同盟>というふたつの私設軍隊がたがいに勢力を拡大し、市街地で衝突を繰り返すようになっていた。衝突は多くの場合、前者が後者を挑発・襲撃するというかたちで始まり、特に後者の側に多くの死傷者が出ていたが、<護国団>が裁判所から厳しい処分を受けることはほとんどなかった。27年7月には、そういった<護国団>の殺人容疑者に対して無罪判決が下されたことに激怒した労働者が暴徒化し、鎮圧しようとした警官隊が発砲したために百人近い死者が出るという事件も起こった。