著者
入江 英弥
出版者
弘前学院大学文学部
雑誌
紀要 (ISSN:13479709)
巻号頁・発行日
vol.54, pp.35-45, 2018-03-18
著者
田中 弥 大沼 かおり 三瓶 真菜 佐々木 一謹 山本 博之
出版者
公益社団法人 日本化学会・情報化学部会
雑誌
ケモインフォマティクス討論会予稿集 第42回ケモインフォマティクス討論会 東京
巻号頁・発行日
pp.1P04, 2019 (Released:2019-10-22)
参考文献数
4

本プロジェクトでは、メタボローム解析においてしばしば問題となる未知化合物の構造推定に、2種の独立したアプローチで取り組んだ。一方は一般的に用いられるタンデム質量分析 (MS/MS) を用いた推定であり、もう一方は代謝に基づく発表者ら独自の推定である。これにより十種程度の未知化合物の同定に成功してきたが、それには一方の手法がより良い推定を示したものも、両方の手法にて有力候補となったものも含まれていた。置換基の位置のようにMS/MSでは得にくい情報も、前駆体探索により構造推定に取り組むことができた。一方で、前駆体探索が困難な構造の化合物では、MS/MS による推定がより有力であることが考えられる。独立した2手法を用いることでそれぞれが得意な推定対象を補完しあい、また両手法の結果の組み合わせからより精度の高い推定を導くことが可能となった。
著者
内藤 郁夫 長谷川 由美子 芝木 儀夫
出版者
社団法人 日本印刷学会
雑誌
日本印刷学会誌 (ISSN:09143319)
巻号頁・発行日
vol.54, no.3, pp.183-192, 2017 (Released:2017-07-15)
参考文献数
21

In music printing, some steps of engraving, such as layout, marking, etc., were believed to have succeeded from initial lithography processes. Music printing by engraving in the beginning of the 19th century was studied to clarify the backdrop technique of lithography, by using a music score from the Ludwig van Beethoven's piano sonata no. 21 opus 53, which was printed by the Bureau des arts et d'industri in Vienna in 1805. By analyzing the score, some engraving techniques in music printing could be clearly understood, i.e., punch patterns of music note, order of patterning, rough positioning of notes, re-cutting of lines, corrections of note, etc. Ledger lines were undetectable in the plate-making technique.
著者
松澤 芳昭 酒井 三四郎
雑誌
研究報告コンピュータと教育(CE)
巻号頁・発行日
vol.2013-CE-119, no.2, pp.1-11, 2013-03-08

近年,ビジュアル型プログラミング言語による入門教育の実践が広く行われているが,CやJavaなどのテキスト記述型言語へのシームレスな移行が考慮されていないという問題がある.本研究では,筆者らがCE113で提案したビジュアル記述型言語とテキスト記述型言語の併用開発環境「BlockEditor」について,Java言語習得を目的とした文科系大学生向けプログラミング入門教育全編での使用実験を行った.本実験では,15週の全ての課題解答過程において,学習者がビジュアル言語(BlockEditor)とテキスト言語(Java)を任意に選択できる環境が与えられた.採取したシステム記録,および質問紙調査の結果から,プログラミングの学習が進行するにつれて,BlockEditorからJavaへ徐々に移行していくこと,およびそのタイミングには個人差があることが定量的に示された.プログラミングに苦手意識を持つ学生ほどビジュアル型言語の選択率が高く,言語の相互変換環境が言語の交ぜ書きを促進し,Java言語習得の足場かけとなることが示された.
著者
池本 信義
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.19, no.3, pp.188-192,235, 1970

著者は西日本一帯に広く分布しているキョウチクトウの花粉喘息について研究した.キョウチクトウの開花期は尼崎地区においては6月から10月までである.次ぎにその結果を示す.1.当アレルギー外来を本年秋季に訪れた喘息患者61例のうち皮内反応にてキョウチクトウ花粉喘息患者は16例であつた.2.この16例のキョウチクトウ花粉喘息のうち3例は他のアレルゲン皮内反応には陰性であつた.3.問診によりこの16例のキヨウチクトウ花粉喘息患者はキョウチクトウの開花期, とくに6, 7, 8, 9月に喘息症状増長をみた.4.キョウチクトウ花粉喘息のほとんどの症例はキョウチクトウの大部分が生育している尼崎市郊外の居住者である.5.このキョウチクトウ花粉喘息患者のうち2例にP-K反応をおこなつたところ, 1例が陽性で, その閾値は1:2^3であつた.
著者
池田 健太郎 坂野 真平 藤村 真
出版者
日本土壌微生物学会
雑誌
土と微生物 (ISSN:09122184)
巻号頁・発行日
vol.71, no.2, pp.44-48, 2017 (Released:2017-10-31)

全国の産地で問題となっているナス半身萎凋病の防除対策として,カラシナの栽培すき込みの有効性を検討した。ガラス温室内にて,ワグネルポットを用いた接種試験を2009 年,2011 年に実施した。2009 年の試験では,無処理区において,供試したナス12 株中6 株が発病したのに対し,カラシナ区では発病株はなかった。2011 年の試験では,無処理区において16 株中11 株が発病したのに対し,カラシナ区では5 株にとどまった。また,ナス半身萎凋病の病原菌を接種した汚染圃場で,効果の検討を行った結果,ナス連作区および休作区では,発病株率がそれぞれ,87% および73% であったのに対し,カラシナ区は47% と,発病の低下が確認された。Quantative Nested Real-time PCR によって試験圃場における土壌中の病原菌のDNA 量を測定した結果,カラシナ区では,ナス連作区および休作区と比較して病原菌のDNA 量が有意に低下していた。これらの結果から,カラシナの栽培すき込みによって,土壌中の病原菌量が低下し,ナス半身萎凋病を 抑制したと考えられた。

2 0 0 0 OA 続史籍集覧

著者
近藤瓶城 編
出版者
近藤出版部
巻号頁・発行日
vol.第1冊, 1930

2 0 0 0 日本刀

著者
本間順治 著
出版者
岩波書店
巻号頁・発行日
1939
著者
奥野 勉 上野 哲 小林 祐一 神津 進
出版者
公益社団法人 日本産業衛生学会
雑誌
産業衛生学雑誌 (ISSN:13410725)
巻号頁・発行日
vol.55, no.3, pp.85-89, 2013-05-25 (Released:2013-06-27)
参考文献数
8

目的:ガラス製品を製造する工場では,作業者は,炉,溶融ガラスなどの高温の物体が発生する強い可視光へ曝露される.ブルーライトと呼ばれる短波長の可視光への曝露は,網膜障害(photoretinopahy)を引き起こす可能性がある.本研究の目的は,ガラス製品の製造に伴って発生するブルーライトを定量的に評価することである.対象と方法:クリスタルガラス工芸品を製造する工場において,炉の内部の壁と発熱体,および,炉内に置かれたガラス材料の分光放射輝度を測定した.炉は,2基の再加熱炉,3基の溶解炉,1基の竿焼き炉を調べた.測定された分光放射輝度から,ACGIHの許容基準に従って,実効輝度を計算し,これを許容値と比較した.また,それぞれの光源について,分光放射輝度を黒体の分光放射輝度と比較し,その温度を求めた.結果:測定された実効輝度は,0.00498–0.708 mW/cm2srの範囲にあった.実効輝度は,1,075–1,516 ℃の温度の範囲において,温度と共に急速に上昇した.それぞれの光源の実効輝度は,同じ温度の黒体の実効輝度とほぼ等しかった.考察:炉の内部の壁と発熱体,および,炉内に置かれたガラス材料の実効輝度は,1日の曝露時間が104 sを超える場合の許容値である10 mW/cm2srの十分の一以下であった.したがって,これらの光源を見たとしても,網膜障害の危険性はないと考えられる.ただし,光源の温度が約1,800 ℃以上である場合には,実効輝度は,許容値を超えると推定される.このような高温の光源がガラス製品の製造の現場にある場合には,ブルーライトによる網膜障害の危険性があると考えられる.
著者
三上 岳彦
出版者
The Association of Japanese Geographers
雑誌
日本地理学会発表要旨集
巻号頁・発行日
pp.100318, 2015 (Released:2015-04-13)

気象庁・東京観測点が2014年12月2日に、大手町から製法約900mの北の丸公園に移転した。移転による気温日変化を明らかにするため、両地点の気温日変化を比較分析した。その結果、新観測点の北の丸の夏期平均気温は、約10年の大手町・旧観測点とほぼ等しいことが明らかになった。両地点の気温差は、特に夜間~早朝の時間帯に大きくなり、皇居の冷気にじみ出しにともなう顕著なクールアイランド効果が認められた。
著者
五十里 洋行 後藤 仁志 小林 祐司 藤原 聖史
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集B2(海岸工学) (ISSN:18842399)
巻号頁・発行日
vol.75, no.2, pp.I_853-I_858, 2019 (Released:2019-10-17)
参考文献数
15
被引用文献数
1

大規模な津波が海岸堤防を越流する際には裏法肩近傍において顕著な圧力低下が生じ,それによって被覆ブロックが離脱・流出することが知られている.本現象の再現計算においては,激流中を運動するブロックを追跡する必要があり,これまでに十分に再現可能な三次元数値モデルは存在しなかった.そこで,本研究では,移動物体の追跡の容易な粒子法を用いた数値モデルの開発を行う.本数値モデルでは,極端な負圧の発生によるtensile instabilityに対応するために圧力ノイズの低減を目的とした高精度スキームを導入するが,それに若干の修正を加えることで計算時間を5~6割程度に短縮した.本数値モデルの適用により,堤防裏法面に設置された被覆ブロックが堤越流の作用によって回転しながら離脱・流出する過程が良好に再現された.
著者
櫻井 圀郎
雑誌
キリストと世界 : 東京基督教大学紀要 = Christ and the world
巻号頁・発行日
vol.15, pp.61-94, 2005-03-01

「ペット供養は宗教行為ではない」として、愛知県内の宗教法人に対して税務署が課税処分をしたことに端を発し、同処分の取消を求める行政訴訟が名古屋地裁で継続中である。争点は宗教とは何かということにあるが、同時に、行政が勝手に何を宗教とし、何は宗教でないと判断してよいものかが大きな問題となる。「百人の学者がいれば百通りの定義がある」と言われる宗教問題であるが、行政の問題としては統一的に扱われる必要がある。その視点から、「宗教とは何か」という宗教の判断基準について考察する。
著者
高橋 翠
出版者
日本認知心理学会
雑誌
日本認知心理学会発表論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.100, 2011

顔の魅力に対する進化的アプローチでは、ヒトは自身の繁殖に有利となる異性個体を見抜く適応上の課題として、望ましさに寄与する特性のシグナルを敏感に察知し、魅力という形で検出していく心的機能を備えていると仮定される。しかしながら、これまで「女らしい」印象を与える女性顔が常に高い魅力評価を受ける一方、男性顔における「男らしさ」は、健康や身体的強靭さといった配偶者として望ましい特性のシグナルであるにも関わらず、必ずしも魅力的と評価されないという。本研究では、「男らしい」印象を与えるような男性顔は、それが無表情時に知覚者に怒りが認知されることで覚知される脅威性が魅力評価を抑制していることを示した高橋(2010)の知見を拡張し、表情と視線方向の異なる条件における「男らしさ」と魅力の関係について検討を加えた。その結果、比較的笑顔や逸視といった脅威性が覚知されにくい条件においては、「男らしさ」が魅力評価に反映されるようになる可能性が示唆された。

2 0 0 0 安息誓約考

著者
相馬 隆
出版者
東京国立博物館
雑誌
東京国立博物館研究誌 (ISSN:00274003)
巻号頁・発行日
no.240, pp.18-33, 1971-03