著者
堀 梅天
出版者
活水女子大学
雑誌
活水論文集 (ISSN:02888610)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.24-31, 1953-03
著者
喜多村 百合
出版者
日本文化人類学会
雑誌
日本文化人類学会研究大会発表要旨集 (ISSN:21897964)
巻号頁・発行日
vol.2012, pp.114-114, 2012

インドで1993年に導入された地方分権化策により、「静かな革命」とも言うべき変化が村落社会にもたらされつつある。地方議会の33.3%(州によっては50%へ移行)の女性枠を通じ、多くの女性議員が地方行政の意思決定に関わりはじめている。本報告では、分権化先進州とされるケーララ州T県Sパンチャーヤトの女性議員と収入創出プログラム(クトゥンバシュリ)参加女性の実践を考察を通して、ジェンダー規範とジェンダーニーズの狭間で生成する混淆的エイジェンシーを考察する。
著者
武藤 直一
出版者
紙パルプ技術協会
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.72, no.6, pp.663-666, 2018
著者
安田 佳生
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1596, pp.144-146, 2011-06-20

1965年大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後、リクルートを経て、90年ワイキューブを設立。著書は『ぐっとくる?』『検索は、するな。』『千円札は拾うな。』(サンマーク出版)など多数。【ワイキューブの概要】安田社長が1990年に起業。中小企業の採用コンサルティングを中核事業とする。
著者
渡辺 崇子
出版者
北海道基督教学会
雑誌
基督教學 (ISSN:02871580)
巻号頁・発行日
no.45, pp.10-18, 2010

本研究では新渡戸稲造(一八六二-一九三三)が女子教育について初めて明言し、傾倒していったのが欧米留学時代(一八八四-一八九一)であることに着目し、この時期にどのように新渡戸の女子教育観が形成されていったのかを彼が当時寄稿していた『女学雑誌』(一八八五年七月二〇日創刊)、フレンズ派の刊行物、新渡戸の書簡を通して検討する。あわせて、同時期に女子教育の分野で活躍した津田梅子(一八六四-一九二九)の当時の言動もみながら二人の女子教育観の比較を試みる。
著者
田中 愼一
出版者
北海道大学
雑誌
經濟學研究 (ISSN:04516265)
巻号頁・発行日
vol.54, no.4, pp.9-18, 2005-03-10

近代日本の人傑をとらえ、これを論評するのは容易であるはずはないだろう。高尚偉大なる人物にして且つ文筆家であれば、その一代の文業に精通することが期待されるだけに、余計そうなるであろう。1984 年制定の五千円札以来にわかに族生の感ある新渡戸稲造研究家、その一員に達していない私としては、いわゆる群盲象を評す、にとどまることを危惧しつつ書いたのがこの小論である。焦点は新渡戸稲造の朝鮮(韓国)観、それが年代を経るなかでどのように推移していったのか、を追跡しようとした。しかも、関連する事柄で興味が湧いた際には、追求していく本来の大通りから、時には註をステップ台にして横町へ飛び込み、場合によってはさらに横町から左右の細い路地を覗き込みながらあわただしく出入りしたかのごとき叙述もしたのであった。文化的架橋者たらんことを使命にしていたとおぼしき新渡戸稲造は、その生きた多端な時代の運命をよく担っていた方なのではないか、というのが私の擱筆感の一つである。

2 0 0 0 OA 鉄道と記憶術

著者
吉村松蔵 著
出版者
鉄道青年会本部
巻号頁・発行日
1913
著者
井田 浩正 中川 和美 三浦 昌子 石川 清子 矢倉 尚典
出版者
公益社団法人 日本産業衛生学会
雑誌
産業衛生学雑誌 (ISSN:13410725)
巻号頁・発行日
vol.54, no.3, pp.101-107, 2012 (Released:2012-06-30)
参考文献数
24
被引用文献数
2 10

目的:出勤している労働者の健康問題による労働遂行能力の低下を表すpresenteeismが企業にもたらす損失は,健康問題全般による休業を表すabsenteeismがもたらす損失や医療費よりも大きいとの報告がある.Presenteeismを測定し評価するツールは米国を中心に開発されているが,本邦で活用できるツールは少ない.Lerner Dらが開発したWork Limitations Questionnaire(WLQ)はpresenteeismによる労働遂行能力の低下率が測定できる質問票で,「時間管理」,「身体活動」,「集中力・対人関係」,「仕事の結果」の4つの下位尺度,25問の質問項目で構成されている.本研究で筆者らは,WLQの日本語版(WLQ-J)の開発を行い,信頼性・妥当性を検討したので報告する.対象と方法:IT企業および医療機関に勤務する21–61歳の男女1,545人を対象として,インターネット調査によるWLQ-J,職業性ストレス簡易調査を実施し,有効回答が得られた710名(回答率46.0%)を解析対象とした.結果:解析対象者の平均年齢は33.2±9.5歳,女性が60.3%であった.WLQ-Jの因子分析の結果,原版と因子数および下位尺度の内容が一致し,構成概念妥当性が支持された.また,Cronbachのα係数は尺度全体で0.97,下位尺度で0.88–0.95を示し,内的一貫性が認められた.職業性ストレス簡易調査票のストレス反応を外的基準として,WLQ-Jの下位尺度とストレス反応との相関を検討した結果,Pearsonの相関係数は0.39–0.60で有意であった(p<0.01).また,ストレス反応が大きくなるにつれ有意にWLQ-Jの下位尺度得点が高くなる量反応関係が確認され(p<0.01),WLQ-Jの基準関連妥当性が支持された.考察:以上の結果から,WLQ-Jの信頼性・妥当性が支持された.WLQ-Jは,本邦の多様な産業において生産性の向上を目的とした健康増進の取り組みや,経営,人事,ライン,産業保健などの管理活動を推進・評価するうえで有用であると考えられる.今後,WLQ-Jについて他の集団との性・年齢・職種での比較,他の評価指標との関連について検討することが課題である.
著者
本望 修
出版者
日本脳神経外科コングレス
雑誌
脳神経外科ジャーナル (ISSN:0917950X)
巻号頁・発行日
vol.25, no.12, pp.979-984, 2016 (Released:2016-12-25)
参考文献数
3
被引用文献数
1

われわれは, これまでの研究成果に基づき, 自己培養骨髄間葉系幹細胞を薬事法下で一般医療化すべく, 治験薬として医師主導治験を実施し, 医薬品 (再生医療等製品) として実用化することを試みている. 脳梗塞は, 2013年2月に治験届を提出し, 医師主導治験 (第Ⅲ相) を開始している. 脊髄損傷は, 2013年10月に治験届を提出し, 医師主導治験 (第Ⅱ相) を開始している. 今後, 数年後をめどに薬事承認を受けることを目指して現在進行中である. 治験の詳細は, 本学公式ホームページ上の専用ページに掲載済みである (http://web.sapmed.ac.jp/saisei/index.php).
著者
山下 大輔 石崎 温史 宇田 応之
出版者
公益社団法人 日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.58, no.5, pp.347-355, 2009 (Released:2009-07-13)
参考文献数
51
被引用文献数
2 2

現場での使用が可能で,XRD(X線回折),XRF(蛍光X線)の2種類の分析を同一ポイントで行うことができるポータブルX線回折・蛍光X線分析装置(portable X-ray diffractometer equipped with XRF,XRDF)を開発した.開発した装置は,0°から60°の範囲内のどの角度にも0.002°刻みにX線管と検出器を動かすことができる.XRDFはポータブル型であるので現場に持ち込み,移動,搬出の制限されている遺物や文化財などのその場分析が可能になった.更に,測定対象の大きさ,形状に制限がほとんどないため,測定対象が大型,異形であっても,破壊や裁断,分割することなく,そのまま測定できる.このような特長を持つXRDFだからこそ,貴重な文化財の調査で数々の成果を上げた.本稿では,鶴林寺聖観音像,セヌウのミイラマスク,ツタンカーメン王の黄金のマスクの分析結果を紹介する.
著者
大野 志保
出版者
愛知教育大学健康支援センター
雑誌
Iris health : the bulletin of Center for Campus Health and Environment, Aichi University of Education (ISSN:13472801)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.11-15, 2016

「心の健康」に関する保健調査を実施した。この調査結果が,支援を必要とする生徒を把握できたかどうかを明らかにするために,保健調査と欠席日数,遅刻回数,早退回数及び保健室利用状況との関連を検討した。その結果,数値としてはいずれも無相関に近い値ながらも有意な結果が得られた。1学期実施の学校メンタルヘルス尺度で「抑うつ傾向」の得点と1学期の欠席日数には有意な相関があった。1学期始業式から11月末までの欠席等の指標との関連は,「対人緊張」の得点は遅刻回数と保健室利用とに有意な傾向があった。さらに,「非効力感」の得点は保健室利用に有意な傾向があった。2学期実施の学校メンタルヘルス尺度では,「身体症状」の得点は2学期の遅刻回数と,1学期始業式から11月末までの欠席日数と保健室利用に有意な傾向があった。さらに,「抑うつ傾向」の得点は2学期及び1学期始業式から11月末までの早退回数とに有意な相関があった。
著者
Soichiro Suzuki Shotaro Naito Yoshiyuki Numasawa Mizuho Asada Norikazu Shoji Moko Zeniya Daiei Takahashi Hidehiko Sato Soichiro Iimori Naohiro Nomura Eisei Sohara Tomokazu Okado Yasuyoshi Ishiwata Masashi Nagata Tatemitsu Rai Takanori Yokota Shinichi Uchida
出版者
The Japanese Society of Internal Medicine
雑誌
Internal Medicine (ISSN:09182918)
巻号頁・発行日
pp.1785-18, (Released:2019-02-25)
参考文献数
23
被引用文献数
23

Encephalopathy is a rare side effect of cephalosporin treatment. We herein present a case of encephalopathy induced by ceftriaxone, a third-generation cephalosporin, in a patient with renal failure. An 86-year-old woman on maintenance hemodialysis received ceftriaxone for Helicobacter cinaedi bacteremia. Her mental status deteriorated during antibiotic treatment, and an electroencephalogram revealed triphasic waves predominantly in the frontal area. Her consciousness improved after the discontinuation of the antibiotic due to the suspicion of ceftriaxone-induced encephalopathy. This is the first reported case of encephalopathy associated with high plasma and cerebrospinal fluid ceftriaxone concentrations, and provides significant evidence for a causal relationship between the administration of ceftriaxone and the onset of encephalopathy.