著者
TEE Hyang PAKHRIN Bidur BAE Il-Hong SHIN Nam-Shik LEE Su-In YOO Han-Sang KIM Dae-Yong
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
The journal of veterinary medical science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.69, no.8, pp.851-852, 2007-08-25
参考文献数
10
被引用文献数
8

Staphylococcus intermediusが分離された腎孟腎炎が4歳,雌のシベリアトラ(Panthera tigris altaica)に診断された.剖検では,左腎孟が大量の化膿性滲出液により拡張していた.顕微鏡的には,腎孟と髄質での病変は,主に多量の変性好中球が混在した壊死巣,少量のリンパ球,形質細胞やマクロファージから構成されていた.細菌学検査では,Sraphylococcus intermediusの存在が確認された.これは野生のネコ科動物でのStahpyococcus inermediusによる腎孟腎炎の初めての報告である.
著者
有終会 編
出版者
有終会
巻号頁・発行日
vol.昭和4年版, 1929
著者
フィッツジェラルド リン ムーン フィリップ
出版者
日本管理会計学会
雑誌
管理会計学 : 日本管理会計学会誌 : 経営管理のための総合雑誌 (ISSN:09187863)
巻号頁・発行日
vol.5, no.2, pp.7-27, 1997-03-24

企業は,財務的な業績指標だけでは表すことのできない広範な領域で競争しているのだという認識は,ますます広まりつつある.この論文は,こんにちの顧客オリエンテッドな競争戦略の中で,品質,サービス,フレキシビリティーといった要因をとらえるための非財務的な指標を開発しようとするものである.サービス業ではこの試みはさらに難しい.サービスは消えてしまう(保存ができない)ので,製造業のように需要の変動に備えて在庫管理のポリシーを用いるというわけにはいかないからである.その上,サービス提供の場では,比較的若い従業員が顧客と接触することが多く,サービスの質を一定に保つことがむずかしい.この論文は,業績のいい2つの英国企業,つまり職能的専門家としてのサービスを提供するアーサー・アンダーセン社,および,マス・サービスを提供するTNT社をとりあげ,この2社が採用しているアプローチを検討することによって,サービスが業績評価システムに与える影響を考察する.両社の業績評価システムには3つの共通点と2つの相違点がある.3つの共通点とは,Clarity(明瞭さ),つまり組織に属する一人一人に戦略がはっきりと伝えられること,Consistency(首尾一貫性),つまり採用されている業績評価システムが全社戦略にそっていること,およびRange(評価の範囲),つまり業績評価は財務指標だけでなく,非財務的な指標でもなされるというように範囲を明示していることである.一方,2つの会社の相違点は,サービスの質を測るために用いられるメカニズムと,サービスにフレキシビリティーをもたせるためのアプローチの仕方,および業績評価の仕方という諸点についてである.
著者
瀬端 孝夫 瀬端 孝夫
出版者
長崎県立大学
雑誌
研究紀要 (ISSN:18838111)
巻号頁・発行日
no.13, pp.185-197, 2012

日米両政府はMV22オスプレイ輸送機を沖縄の普天間基地に配備する計画を進めている。問題はこの輸送機が,事故が多いきわめて安全性に問題がある飛行機だということである。そのような飛行機を宜野湾市のど真ん中にある普天間基地に配備することは,大いに問題がある。事故が起これば,日米同盟の根幹を揺るがす大問題に発展することは目に見えている。にもかかわらず,野田俊彦総理は,日米地位協定に従ってCH46ヘリコプターの後継機として導入されるので,日本政府がとやかく言う問題ではないとしている。しかし,開発段階から多くの事故を起こしており,最近でもモロッコとフロリダで墜落事故を起こしている。オスプレイは,旧式のCH46ヘリコプターより輸送能力,航続距離,スピードにおいてはるかに優る,海兵隊が大いに期待している輸送機である。その理由は,近年,中国海・空軍が急速に増強されていることである。中国に対する備えという点では,日本も同じ考えである。自衛隊も尖閣諸島等での南西地域において,アメリカ軍との共同作戦を円滑に進めるため,また,戦力の向上のため,オスプレイの力を必要としている。さらに,日米防衛当局から見れば,朝鮮半島有事に対処する観点からもオスプレイ配備は重要である。航続距離がCH46 の5.5倍というオスプレイは,韓国防衛には欠かせない輸送機である。しかし,日本国民の観点からオスプレイ配備を見ると違った点が見えてくる。多くの墜落事故を起こしている輸送機の日本への配備に関しては,野田首相は本来,日本国民の生命,財産を守るべく,アメリカ政府に抗議すべきである。沖縄の仲井眞弘多知事は県民の安全を第一に配備に反対している。政治家として当然のことである。しかし,野田首相は外務省・防衛省の官僚たちから日米地位協定の重要性を聞かされ,日本の国益を守るよりも,アメリカの軍事戦略と軍需産業の利益を優先した行動をとっている。日本国民の安全という国益を守るため,日本政府はアメリカ政府に対してオスプレイの配備の中止を申し入れるべきである。オスプレイ配備を受け入れるということは,在日米軍の半永久的な存続を許すことにつながり,基地縮小と将来の撤廃への道筋を損なうことにつながるのである。また,このオスプレイ配備の問題は,日本がアメリカの属国であることのさらなる証であり,対米関係を最重要視する外務官僚と防衛官僚によって,日本の防衛政策が決定されていることのもう一つの事例である。したがって,オスプレイ配備の問題は,単なる米軍の兵器の更新だけの問題ではない。日米関係の今後を占う大きな問題が背後にあるのである。
著者
宮尾 知幸 荒川 正幹 船津 公人
出版者
公益社団法人 日本化学会・情報化学部会
雑誌
ケモインフォマティクス討論会予稿集 第30回情報化学討論会 京都
巻号頁・発行日
pp.JP20, 2007 (Released:2007-11-08)
参考文献数
4

化学データは一般に多次元であるため、データを把握するためには次元削減による可視化が必要となる。代表的な手法としてPCAや自己組織化マップが知られているが、近年Bishopにより確率モデルを用いたgenerative topographic mapping (GTM)が提案された。そこで本研究では、写像の滑らかさの指標を導入し、SOMとGTMにおける写像の特徴を比較した。
著者
有原 圭三
出版者
日本乳酸菌学会
雑誌
乳酸菌研究集談会誌 (ISSN:21870438)
巻号頁・発行日
vol.4, no.2, pp.74-76, 1994-03-31 (Released:2012-09-24)
参考文献数
14
被引用文献数
1

2 0 0 0 OA 動植名彙 10巻

著者
伴信友 編
出版者
田中尚房 写
巻号頁・発行日
vol.[9], 1861

2 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1939年01月13日, 1939-01-13
著者
小笠原 好彦
出版者
一般社団法人 日本考古学協会
雑誌
日本考古学 (ISSN:13408488)
巻号頁・発行日
vol.11, no.18, pp.93-109, 2004-11-01 (Released:2009-02-16)
参考文献数
42

紀寺(小山廃寺)は大和の飛鳥に建てられた7世紀後半の古代寺院で,小字キテラにあることから紀氏が造営した寺院とされている。『続日本紀』には紀寺の奴婢を解放する記事があり,これによると天智朝に飛鳥に建てられていたことがわかる。この寺院に葺かれた雷文縁複弁八葉蓮華文軒丸瓦は紀寺式軒丸瓦とも呼ばれ,畿内では山背の古代寺院に顕著に葺かれ,さらに地方寺院にも多く採用されている。しかし,近年の研究ではこの瓦当文様が地方寺院まで分布すること,また紀寺に藤原宮から軒丸瓦の瓦当笵が移されていることなどから,紀氏の寺院ではなく,官寺の高市大寺とする考えがだされている。一方,紀寺は1973年(昭和48)以降,数回にわたって調査され,藤原京の条坊に伽藍中軸線をあわせて建立されていることが判明した。このことは藤原京の条坊施工が開始した天武5年(676)以前には遡れない可能性が高く,紀氏が建てた寺院とはみなしにくくなった。紀寺式の雷文縁複弁八葉蓮華文軒丸瓦のうち,最古式のものは山背の大宅廃寺に葺かれ,紀寺と大宅廃寺は少なからず関連をもつ寺院であったとみなされる。この大宅廃寺の軒平瓦の一つである偏行忍冬唐草文の瓦当笵は,後に藤原宮の瓦窯に移動しており,この寺院を藤原氏の寺院とみなす考えがだされている。また平城京に建てられた興福寺の同笵軒瓦が出土する飛鳥の久米寺も藤原宮に軒瓦を供給しており,二つの藤原氏の寺院が藤原宮の屋瓦生産に深く関与している。大宅廃寺と関連をもつ紀寺(小山廃寺)に藤原宮の瓦窯から瓦当笵が移されたのは,この寺院も藤原氏ときわめて関連が深いものであったと推測する。そして,この性格を考えるには,紀寺(小山廃寺)が岸俊男説の藤原京左京八条二坊,本薬師寺が右京八条三坊にほぼ対称の位置に建立された背景を検討する必要がある。また,創建瓦として葺かれた雷文縁複弁八葉蓮華文軒丸瓦は,持統天皇の乳部の氏寺に葺かれた瓦当文様を祖形にして創出されたものと思われる。
著者
崔 在和 佐藤 裕
出版者
The Geodetic Society of Japan
雑誌
測地学会誌 (ISSN:00380830)
巻号頁・発行日
vol.43, no.3, pp.159-180, 1997

最近完了した韓:国の新精密測地測量の成果と,1910-1915年に実施された旧三角測量の成果との比較から,韓国における過去約80年間の地殻水平歪みを求めた.韓国の最大剪断歪み速度の平均は0.12μ/yrで,日本の値の約1/3程度であり,その分布パターンは,韓国の地震活動の空間分布と調和的である。圧縮歪み主軸方位の平均はN80°Eである.この歪み主軸方位は,韓半島周辺の地震メカニズムのP一軸方位分布と良く対する.面積歪みは,新旧測量のスケール誤差のため,求めていない.
著者
金田康正
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.46, no.7, pp.849-850, 2005-07-15