著者
五十嵐 讓介
出版者
日本高専学会
雑誌
高等専門学校の教育と研究 : 日本高専学会誌 (ISSN:1343456X)
巻号頁・発行日
vol.11, no.4, pp.22-25, 2006-11-20

今日は、平成18年10月x日、秋晴れの澄み渡った日です。これから木更津駅に、鶴岡高専制御情報工学科のA先生を出迎えに行きます。実は、A先生は明日から開かれる木更津高専主催の光脳機能計測研究集会に出席のため木更津に来られるのです。ついては折角初めて木更津に行くので、前日どなたか木更津を案内して頂ければ有難いとの申し出があったので、私が案内役を買って出た次第です。(という設定で、これからA先生と一緒に皆様を、I日コース・番外編木更津案内にお連れしたいという趣向です。)
著者
坂本 文徳 大貫 敏彦 香西 直文 五十嵐 翔祐 山崎 信哉 吉田 善行 田中 俊一
出版者
Atomic Energy Society of Japan
雑誌
日本原子力学会和文論文誌 (ISSN:13472879)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.1-7, 2012 (Released:2012-02-15)
参考文献数
12
被引用文献数
8 10

The environmental behavior of radioactive Cs in the fallout from the accident of the Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant has been studied by measuring its spatial distribution on/in trees, plants, and surface soil beneath the plants using autoradiography analysis. The results of autoradiography analysis showed that radioactive Cs was distributed on the branches and leaves of trees that were present during the accident and that only a small fraction of radioactive Cs was transported to new branches and leaves grown after the accident. Radioactive Cs was present on the grass and rice stubble on the soils, but not in the soils beneath the grass and rice stubble, indicating that the radioactive Cs was deposited on the grass and the rice plant. In addition, the ratio of the radioactive Cs that penetrated into the soil layer by weathering was very small two months after the accident. These results indicate that trees and other plants are the reservoir of the fallout Cs and function to retard the fallout Cs migration with rain water.
著者
五十嵐 素子
出版者
関東社会学会
雑誌
年報社会学論集 (ISSN:09194363)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.17, pp.214-225, 2004-08-10 (Released:2010-04-21)
参考文献数
40
被引用文献数
2

The purpose of this paper is to suggest a new approach to explicate the relation between interaction and its setting, especially for classroom studies. First, we introduce H. Mehan's studies about classroom organization as a typical argument and a comprehensive policy about approach for ‘institutional settings’. Second, we outline how J. Heap sees the perspective of Mehan's studies as a defective one, and show that the arguments have a point in common with S. Hester & D. Francis' criticism of the comprehensive policy. Third, we show how Heap develops the perspective of Mehan, and suggest the development as a ‘new approach’ that overcomes these defects. Then, we can recognize the significance of the ‘new approach’ for explicating classroom.
著者
五十嵐 博之
出版者
耳鼻と臨床会
雑誌
耳鼻と臨床 (ISSN:04477227)
巻号頁・発行日
vol.45, no.2, pp.117-120, 1999-03-20 (Released:2013-05-10)
参考文献数
9

人体は刺激因子に対して生物学的に最も合理的かつ合目的な生物学的二進法によって、自動適応機構が構成され、これによって人体の適応は最も都合よく営まれている。自動適応機構は、内分泌系と交感副交感の二神経の拮抗関係による二進法によって調節機構の基幹をなす自律神経とからなる。調節機構における内分泌系と自律神経との関係は不可分の関係にある。自律神経のレベルの変化は、白血球 (顆粒球、リンパ球) の分布を決定しており、逆に感染症は直接いずれかの白血球を活性化し、自律神経のレベルを決定している1), 2), 5)。
著者
牧 輝弥 保坂 健太郎 北 和之 石塚 正秀 渡辺 幸一 五十嵐 康人 當房 豊
出版者
近畿大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2018-04-01

氷雲の形成を促す「氷晶核(氷核活性を持つ粒子)」の発生源は不明であり,その粒子密度は気候変動予測での不確定因子となる。その為,近年,分析・観測技術の向上に伴い検出可能となった大気浮遊微生物(バイオエアロゾル)の氷核活性へ学術的関心が集まるようになった。特に,微生物活性が高い森林からは氷核活性微生物が頻繁に放出されると推測されている。しかし,微生物の森林からの放出量は定かでなく,森林が氷晶核の主要発生源とは断定できない。そこで,本研究では,観測機器を完備した森林観測サイトにおいて,地上観測と高高度大気観測を併用することで,森林地表から高高度までの浮遊微生物の鉛直分布を明かとし,氷核活性微生物の森林からの放出量を追究しつつある。2019年度は,筑波実験植物園において,森林内と森林上空を浮遊する大気粒子を,ヘリコプターと建物屋上を併用して捕集した。大気粒子から微生物のゲノムDNA直接抽出し(培養を経ない),解析した結果,森林内には,数百種以上の細菌と真菌が浮遊しており,真菌(特にキノコ)が樹冠上から上空にまで浮遊し垂直分布していることが明らかになった。大気粒子試料から,20種程度の真菌と細が分離培養され,その内,3種で高い氷核活性が認められたため,氷核活性微生物が森林外へと放出されている強力な手がかりが得られた。今後,定量PCRによる氷核活性微生物の定量に取り組む。こうした風送微生物に関する研究成果への学術的評価は高く,大気科学雑誌Atmos. Environ.やエアロゾル研究(牧代表主著)に論文発表された。また,充実した研究成果から導き出される「微生物・キノコと雲形成の関連性」は社会的注目度も高く,科学テレビ番組(例:林先生の初耳学:MBSテレビ,ガリレオX:BSフジ)に取りあげられ,研究紹介執筆(空飛ぶ微生物ハンター:汐文社)や招待講演の依頼を受ける機会に恵まれた。
著者
五十嵐 久佳
出版者
日本神経治療学会
雑誌
神経治療学 (ISSN:09168443)
巻号頁・発行日
vol.36, no.3, pp.229-232, 2019 (Released:2019-11-25)
参考文献数
24

Both of chronic migraine (CM) and medication–overuse headache (MOH) are common neurological diseases. They have a great detrimental influence on a patient's life, with a severe impact on socioeconomic functioning and quality of life.One of the most common causes of migraine chronification is acute medication overuse. On the other hand, MOH is an interaction between a therapeutic agent used excessively and a susceptible patient. Among those with a previous primary headache diagnosis, about 80% of MOH patients have migraine.All patients with CM should be considered for pharmacological prophylaxis, and the behavioral aspects of therapy should be emphasized. The two prophylactic drugs with the best evidence for efficacy in CM are topiramate and onabotulinumtoxinA. But these therapies currently have not been covered by health insurance in Japan. The options to treat patients with CM are valproic acid, propranolol, lomerizine and amitriptyline. The treatment principles for MOH are : (1) discontinue the overused medication, (2) treat the headache after discontinuing the overused medication, and (3) administer prophylactic medications. Clinical evidence shows that the majority of patients with MOH improve after discontinuation of the overused medication, as does their responsiveness to preventative treatment. Simple advice on the causes and consequences of MOH is an essential part of its management and can be provided with success. Initiation of prophylactic medications at the time of withdrawal or even before withdrawal of overused medications is recommended. Since most of the MOH patients have migraine prior to MOH, valproic acid, lomerizine, propranolol, amitriptyline may be considered as prophylactic medications. As for prognosis, the relapse rate is approximately 30%. Even after discontinuation, patients should be given suitable counseling, and headache diary should be used to confirm the frequency of using triptans, ergotamine and analgesics.
著者
常深 祐一郎 五十嵐 敦之 佐伯 秀久 宮地 良樹 川島 眞
出版者
公益社団法人 日本皮膚科学会
雑誌
日本皮膚科学会雑誌 (ISSN:0021499X)
巻号頁・発行日
vol.131, no.6, pp.1511-1524, 2021-05-20 (Released:2021-05-20)
参考文献数
23

皮脂欠乏症に対する認識とその治療実態を把握するために,皮膚科,小児科を始め複数の診療科の医師1,088名にアンケートを実施した.その結果,臨床現場では,皮膚科医に限らず広い領域の診療科の医師は,多くの疾患や状態が皮脂欠乏症をきたしうることを認識しており,その皮脂欠乏症は治療が必要で,医療用保湿剤が重要であると考えている.一方で多くの医師は軽症の場合には医療費も意識してセルフメディケーションを活用することや,美容目的には処方しないようにしているなど,保険診療の枠組みも意識していることが明らかになった.
著者
五十嵐 悠 高田 知永子 茅沼 秀樹 金子 政弘 入来 常徳 菅沼 常徳 朝見 恭裕 舟場 正幸
出版者
日本ペット栄養学会
雑誌
ペット栄養学会誌 (ISSN:13443763)
巻号頁・発行日
vol.10, no.Supplement, pp.9-10, 2007-07-11 (Released:2012-09-24)
参考文献数
3

Mg,CaおよびP含量の高いドライフードを成雄ネコに給与した時の尿路結石の形成を調べた。6ヶ月間,上記フードを給与しても尿路結石は認められなかった。その後,ミネラル含量ならびにbase excess値が低いドライフードを給与すると尿沈渣量ならびにストルバイト結晶数が顕著に減少した。したがって,フードのミネラル含量は尿沈渣量やストルバイト結晶の形成には影響を及ぼすものの,尿路結石形成の十分条件ではないと判断された。
著者
五十嵐 豊
出版者
日本医科大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2016-04-01

高出力のマイクロ波照射による脳損傷の病態はほとんど知られていないため、定量的にラットの脳にマイクロ波を照射する新しい脳損傷モデルを作製し、メタボローム解析を行った。照射1時間後にATPが照射前の0.3倍へ減少し、解糖系の代謝物の上昇がみられ、また多くのアミノ酸が増加した。照射直後より脳細胞へのエネルギーの供給が滞り、蛋白分解が進んだことから、微小血管の損傷による病態に近いと考えられた。高出力のマイクロ波による新たな脳損傷のモデルは、外傷性脳損傷のモデルより脳虚血に近い病態である可能性が示唆された。
著者
伊藤 拓哉 五十嵐 広太 小方 孝
出版者
人工知能学会
雑誌
2018年度人工知能学会全国大会(第32回)
巻号頁・発行日
2018-04-12

筆者らはコンピュータによる俳句生成を研究している.俳句は基本的に十七音で,断片的な単語から構成されており,コンピュータによる俳句生成は興味深い研究テーマである.これまでいくつかの俳句生成の取り組みを行ってきたが,本論文では,以下の二種類の俳句生成のアプローチを含む,これまでの筆者らの俳句生成の研究に基づき,主に記号処理の手法を用いたトップダウンの生成と,深層学習のようなニューラル処理によるボトムアップの生成を統合したアプローチの可能性を示す.
著者
五十嵐 友香 佐藤 陽治
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学雑誌 (ISSN:00155691)
巻号頁・発行日
vol.151, no.6, pp.254-259, 2018 (Released:2018-06-08)
参考文献数
5

わが国では,ヒトiPS細胞の樹立が契機の一つとなり,再生医療や細胞治療(再生医療等)の研究と実用化の促進のため国を挙げた取り組みがなされている.特に再生医療等を支える医事・薬事の各種規制の抜本的改革が精力的に進められてきた.医事規制では,安全な再生医療等を迅速かつ円滑に患者に提供する目的で『再生医療等安全性確保法』が制定され,薬事規制では,『薬機法』において「再生医療等製品」が定義されるとともに,再生医療等製品の特性に応じた条件・期限付承認制度が導入された.しかし,実用化・産業化における開発・製造に関するコストなど解決すべき課題はまだ多い.特に米国では2016年末に21st Century Cures Actが成立し,日本の条件・期限付承認制度に類似した制度が設けられるなど,追い上げも激しくなりつつある.本稿では,大きく動きのあった再生医療等にかかる規制について国内外の動向と再生医療の現状と今後対応すべき課題について概説する.
著者
長根 裕介 五十嵐 匠 杉本 周路
出版者
医学書院
雑誌
臨床泌尿器科 (ISSN:03852393)
巻号頁・発行日
vol.57, no.7, pp.529-531, 2003-06
著者
佐藤 志彦 末木 啓介 笹 公和 国分 宏城 足立 光司 五十嵐 康人
出版者
日本地球惑星科学連合
雑誌
日本地球惑星科学連合2016年大会
巻号頁・発行日
2016-03-10

2011年3月11日に発生した東日本大震災に起因する、福島第一原発事故では環境中に大量の放射性物質が放出した。地表面に沈着した放射性物質のうち、半減期が約30年であるセシウム137の除去技術の確立は、除染に伴い発生する土壌の減容化のためにも不可欠である。本研究では2012年10月に福島県本宮市で採取した土壌に対し、強酸リーチングを含む連続化学抽出を行い、残渣中に含まれる放射性物質の存在形態を把握することで、土壌中に存在する放射性セシウムに対する基礎情報を取得した。未処理の土壌に含まれる137Csは2011年3月11日時点で8 kBq/kgだった。水溶性成分、陽イオン交換成分、有機物付着成分、強酸抽出成分を順番に抽出し、最終的に約50%の放射性セシウムが残留した。存在形態を把握するため残渣土壌のオートラジオグラフィーを取得したところ、無数のスポット状汚染が見られた。このスポット汚染を直接取り出し、透過型電子顕微鏡で観察すると球状の塊で、さらにエネルギー分散型X線分析により、鉄、亜鉛、ケイ素、酸素さらにセシウムが元素として検出された。これらの特徴は茨城県つくば市で事故直後に観測されたセシウム含有粒子(Adachi et al., 2013)に類似しており、つくば市で見つかったCs含有粒子が広範囲に分析していると考えられる。また粒子全体に占めるケイ素と酸素の割合が大きく、この特徴はSatou et al.,(2015)およびYamaguchi et al.,(2016)とも類似している。ケイ酸塩は一般的に耐酸性を示すため、同様の現象が放射性粒子にも見られたものと考えられる。
著者
五十嵐 寧史 松井 啓之
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告知能と複雑系(ICS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1995, no.23, pp.67-74, 1995-03-06

ノミックゲームは、民主的立法のプロセスをゲーム化し、ルールの変更、新設を行うことを既存ルールにのっとって進めてゆく自己変形ゲームである。プレイヤーは自己に有利な状態を作りだすようにルールの変更を行うが、その承認は初期ルールでは投票により他のプレイヤーの合意を必要とする。その意味で協調的な行動が必要となるが、相互参照などによって定義が構成されていることが多い法文はプレイヤーによって解釈が異なり、どうすれば協調になるのかの判断も異なってくる。筆者らは実際にゲームを行うための実験環境としてネットワーク上にゲームサーバを構築しテストプレイを行った。ここでは、ノミックの意義とゲーム結果について示す。We constructed a conceptual game that called NOMIC-GAME on network environment and examined it. In this paper, we show the significance of this game and results of playing it. We gave two features to NOMIC-GAME. At the first, it modeled to developing process of the law in a demographic society that described as a game which included to change and create rules to be keeping to known regulations (or common knowledge). One the other, participants of this game (we called PLAYER) could offer the new law to dominate the others. It needed their agreement of initial condition to effect. That model had interaction of all players to evaluate their proposals. We concluded that to construct the actual decision making model to make the law and assessed it.